Infinite Breakers   作:吉良/飛鳥

43 / 123
福音、今度こそ落とさせて貰うぜ!By一夏      貴女を無力化しない事には何も出来ないからねBy楯無


Break42『オペレーション・ゴスペルダウン』

Side:楯無

 

 

私達の機体が二次移行したのに合わせるかのように出てきた新たな情報――穿った見方をすれば、誰かが作為的にやったと考える所だけど、今回に限ってはその可能性は低いわね。

私達の機体が二次移行するなんて言う事を予測するのは不可能だから、二次移行したこのタイミングを狙ってくるなんて言うのはまず不可能よ。

束博士ならある程度の当たりを付ける事が出来るかも知れないけど、其れでも完璧にタイミングを合わせる事は出来ないから、今回の事はタイミングが重なったたというのが正しいわ。

 

「其れで織斑先生、私達を集めたと言う事は新たな――其れも可成り重要な情報が得られたと言う事ですね?」

 

「あぁ、その通りだ更識姉。

 だが、得られた情報は二つあってな、二つの情報の内何方から話したモノかと思ってな――まぁ、お決まりの選択肢と言う奴だな。」

 

「お決まりの選択肢と言うとあれか?美少女ゲームのお色気シーンの選択肢で

   頂きます!

 →此処は耐える!

 ってな感じの選択肢か?」

 

「私はお前にならいつでも頂かれて構わんのだがな?」

 

「その箒の意見には同意するわ……誠実なのは良いんだけど、キスから先の進展がないって言うのは、女としての魅力が無いんじゃないかって不安になっちゃうわよ?」

 

「いや、違うから!そんな事ないから!!

 鈴も箒も違った魅力があるからアレなんだけど……IS学園在籍中は、俺は一線を越える心算はないからな?――って言うか、一線超えたら下手すりゃ退学だし。」

 

 

 

あらあら、モテる男の子は辛いわね一夏君。

でも、この状況でのお約束と言えば、『良い知らせと悪い知らせの両方がある』と言った所かしら?――まぁ、どんな事態が起きたとても、其れを処理するのが生徒会の仕事でもあるから、やるべき事をしっかりやるだけだわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Infinite Breakers Break42

『オペレーション・ゴスペルダウン』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

其れで織斑先生、私の予想は当たってましたでしょうか?

 

 

 

「大正解だ更識姉……お前の言うように、良い知らせと悪い知らせがある――何方から聞きたい?」

 

「其れじゃあ先に悪い知らせからでお願いします。

 悪い知らせを聞いた後なら良い知らせの効果が大きくなると思いますから。」

 

「了解した――悪い知らせは、福音が再び現れた。

 そして其れだけならばまだしも……束、皆には話したのか?」

 

「あ、話してない。

 って言うか皆の機体が二次移行した事に気を取られていて、福音が二次移行したってのを伝えるのをスッカリサッパリ忘れてたよ、アハハハ!」

 

 

 

束博士。(汗)

『超高感度CPUがISの奇妙な反応をキャッチした』とか言ってましたけど、そっちに気を取られて本来伝えるべき事を伝え忘れたら元も子もないんじゃないかと思うのだけれどねぇ?

と言うか、今サラリと不穏な事を言わなかったかしら?……聞き間違いじゃ無ければ、福音が二次移行したとか聞こえた気がしたんですけれど?

 

 

 

「そのとーり!何と君達との戦闘後、再び現れた福音は何と二次移行してるっぽいんだよね此れが。

 取り敢えず適当な国の軍事衛星ハッキングして画像を撮って拡大してみたんだけど、皆が戦った時とは形が違ってるっしょ?」

 

「確かに違いますね姉さん。

 全身装甲なのは変わりありませんが……この二次移行した姿、ツインアイタイプのセンサーカメラにV字型のブレードアンテナと、私達の機体に似ているようです。」

 

「福音が二次移行したのは、俺達と戦ったからっすか?」

 

「あぁ、その可能性が高いな蓮杖弟。

 諸君等と戦った事で福音の経験値が大幅に上昇し、更に蓮杖弟の攻撃で装甲を剥がされると言う事態を経験し、再び敵と戦う事になった場合に備えて自己進化したのだろう。

 外見についても、脅威の存在と認定した諸君等の機体に似せたのだろうな。」

 

 

 

そんな事も有るのね……ISって言うのは、マダマダ奥が深いわ。

それにしてもこの見てくれ、本当にISRI製の機体にそっくりだわ……装甲を剥がしたのが一夏君だったからか、外見的な特徴はストライクに酷似しているけど、バックパックは高機動型でカラーリングがシルバーメタリックになった感じね。

福音の攻撃の特性を考えると、全方位攻撃の為の火器も搭載されていると見て間違いない筈だわ。

 

「……此れはまた、何とも厄介な事になってくれたわ。

 元々軍事用に開発された機体だから、並のISよりも頑丈だったって言うのに、其れが二次移行したとなったら相当に堅い筈よ?……せめてもの救いは、機動力は然程強化されてないであろう事かしらね。」

 

「はい質問!何で機動力は強化されてる可能性が低いんでしょうか楯姐さん?」

 

「あら、答えは簡単よ鈴ちゃん。福音が有人機であり、そのパイロットは現在自意識が殆どないだろうからよ。」

 

パイロットに意識が有って、自分の意思で機体をコントロールしてるならアレ以上の機動力を扱う事が出来るわ。実際に一夏君と鈴ちゃんは、ストライクブースターを装備して、福音以上の機動力を手にしたストライクを操っていた訳なんだから。

だけど今の福音は暴走状態にあって、パイロットの意識は有ったとしても意識があるだけで機体操作が出来る状態じゃない――つまり、福音が己の意思で動いていると言う事になるのよ。

でも其れは言うなればパイロットの身体を無理矢理動かしている状態でもあるの……パイロットが自分自身の身体を制御できていないのよ。

そんな状態でアレ以上の機動力で動いたらどうなるかなんて火を見るより明らか――限界を超えた動きを強要された身体は廃人同様になってしまうでしょうね。

 

 

 

「其れは、確かにそうかも知れないねお姉ちゃん……」

 

「そう言う事よ。

 ラウラちゃんのVTシステムの様に、パイロットの安全を完全に無視したモノならば兎も角、福音はパイロットを守ろうとしているんでしょ一夏君?」

 

「はい、多分そうじゃないかと思うんです。

 福音の戦い方って『敵を倒す』と言うよりも『パイロットを守る』事が目的だったみたいっすから。」

 

 

 

なら、尚の事機動力の上昇は有り得ないわ。

パイロットを守ろうとしている機体が、パイロットを再起不能にしてしまうような進化をしてしまっては本末転倒だものね……まぁ、福音に関しては取り敢えず此処までにしておきましょうか。

 

「其れで織斑先生、良い知らせと言うのは?」

 

「良い知らせと言うか、嬉しい知らせと言うか……ごく小さい反応ではあるが、海中からフリーダムの反応をキャッチした。」

 

「「「「「「「「「「「!!」」」」」」」」」」」

 

 

そ、其れは本当ですか織斑先生!!

 

 

 

「こんな事で嘘を言って如何する。反応をキャッチしたのは、撃墜された場所から沖に300m程離れた場所だ。

 潮に流されたのだろうが、機体の反応をキャッチしたと言う事は蓮杖姉の意識が無くとも、機体がパイロットを護る為に自動展開したのだろう。

 そして、機体が展開されているのであれば海中でも問題はない――ISは元々、過酷な宇宙空間での活動を目的に作られたものだから、海中であっても呼吸は問題なく出来るし、水圧程度は屁でもなかろう。

 加えて、ISには緊急時にパイロットの生命を最低限繋ぎ止める『生命維持装置』が搭載されているから、蓮杖姉が生きている可能性は極めて高いと見て間違いないと思うぞ。」

 

「夏姫は生きてる……夏姫は生きてるわ一夏君!!」

 

「そうっすね楯無さん!!フリーダムの反応があったって事は、夏姫姉は生きてるぜ!!」

 

「あの馬鹿共の攻撃で夏姫が死ぬとは思ってなかったけど、本当に生きてたのね!――こう言ったら何だけど、夏姫の生命力ってサメの心臓並なんじゃないの?」

 

「サメの心臓は刺身にされて尚、外的刺激があると其れに反応して筋肉が収縮するらしいからな……成程、それ程までに夏姫の生命力は強靭であったと言う事だな。」

 

「姉上ならば、其れもまた当然と言えるかも知れんな。」

 

「えっと、幾ら何でもサメの心臓扱いするって言うのは如何かと思うんだけど……そもそも夏姫ってサメってイメージじゃない様な気が。」

 

「静寐、細かい事はこの際いいのよ!夏姫が生きてるってのが重要なんだから!」

 

 

 

……夏姫が生きているかもしれないって言う事が分かって、私と一夏君を始め、皆のテンションが上がって来たわ!――だからと言って、静寐ちゃんも言ってるけど、サメの心臓扱いは如何なモノかと思うけれどね?……言いたい事は分かるけれど。

でも、福音が再び現れ、夏姫が生きているのが分かったなら私達のやるべき事は自ずと決まって来るわ――福音を無力化した上で、海の中から夏姫をサルベージする。

つまりそう言う事ですよね織斑先生?

 

 

 

「その通りだが、二次移行した福音は先程とは比べ物に成らない機体となっているだろう。

 簡単に無効化出来る相手ではないと思った方が良いだろうな。」

 

「いや、簡単に無効化できるぜ織斑先生。」

 

「蓮杖弟?」

 

「如何言う事かしら一夏君?」

 

「俺のストライクは、二次移行した時に白式のコア人格がストライクのコア人格と融合してるんすよ。

 その影響で、俺の機体は白式の能力の一部を受け継いでるんです――当然、白式の最大の特徴であるアンチISとも言える単一仕様である『零落白夜』もな。」

 

 

 

……はぁぁぁぁ!?

織斑君の白式のコア人格が融合したって事だけでも驚きなのに、零落白夜が発動可能って幾ら何でも強過ぎるんじゃないかなぁって、お姉さんは思うんだけど――それ以前に無限のエネルギーを有する核融合エンジン搭載の機体に零落白夜装備って、クソチートにも程があるでしょうに。

一夏君の事だから試合では封印するでしょうけど、今回みたいな戦闘に於いては正に必殺の武器を手に入れた訳だからねぇ?――にしても、コア人格が融合するだなんて、一夏君は本当にISに選ばれた男の子なのね。

 

 

 

「なぜそうなったのかは聞かんが、確かにアレが搭載されているとなれば一気に難易度は下がるな?

 零落白夜は、ISにとっての即死攻撃と同じだから、当てさえすれば其れで終わりだ……この面子ならば、零落白夜を当てる為に福音の動きを制限するのは然程難しくはないだろうしな。」

 

「白式のコア人格がねぇ?

 ちーちゃん、アイツは遂に自分の専用機からも見限られたみたいだよ?

 少なくとも、アイツは二度と白式を展開する事は出来ないよ――コア人格のなくなったISコアなんて、言うなれば魂が抜けた身体みたいなモンだからね。」

 

「となると、IS学園に在籍している必要もなくなる訳か。

 其れだけならば政府が煩いだろうが、今回の事を機に私が絶縁宣言をすれば、流石の政府もアイツに罰を与える方向で動くしかなかろうから、もう私の弟と言うだけで特別扱いはしないだろう。」

 

「うんうん、今回の一件が片付いたら、私もアイツとは絶縁宣言する心算だからね~~。」

 

 

 

……どうやら、この一件が片付いた後に織斑一秋と篠ノ之散は破滅一直線間違いないわね。

此れまであの二人の罪に対して罰が軽かったのは、織斑先生と束博士の存在が大きかったからだけど、その二人が絶縁宣言をしたとなれば、遠慮する事は無くなるモノね。

まぁ、夏姫を殺そうとしたのだからその罪に対する罰は確りと受けるのね。あと、以前の鈴ちゃんへの暴行に対する罰もね。

私としては退学にすると、日本の法で裁かれて『少年保護法』である程度は守られちゃうから、学園に在籍させたままで独自の裁きを下すか、国際IS委員会に裁きをお願いするのがベターだと思うのだけれど……いっその事、正統な裁きを受けさせないで、更識の家に監禁して拷問喰らわせてあげるのも選択肢の一つとして考えておくべきかもしれないわね。

 

 

 

「成程、その可能性も考えておくか。」

 

「因みにたっちゃん、拷問ってのは例えばどんな感じの?」

 

「定番の生爪剥がし、逆さ吊り百叩き、焼き印押し、指の骨を一本ずつ折るとかですね?

 あとマニアックな所だと手に五寸釘打ち付けて其処に蝋燭立てるとか、鞭打ちかました所に塩とレモン汁とマスタードを混ぜたモノぶっ掛けるとかがありますよ?」

 

「最後の2つはめっちゃ痛そうねぇ……てか、一番最後のは下手すりゃショック死するわよ楯姐さん。」

 

「あの二人に関しては、これでもまだ生温い罰だと思うだけの事をしたと思うのだけれどね……個人的には『鉄の処女』にブチ込みたい気分よ。」

 

「お姉ちゃん、容赦ない……」

 

 

 

敵には一切容赦せず、甘さも何もかも斬り捨てて非常になりきる事が出来ないと、暗部の長は務まらないのよ簪ちゃん。

っと、其れよりも零落白夜が使えるのなら福音戦に於けるメインの攻撃役は一夏君で決まりね。――後は残りのメンバーの役割なんだけど……

 

「束博士、私のミーティアを含め、さっきの新装備は二次移行した機体でも使用可能でしょうか?」

 

「いんや、ミーティア以外は不可能だね。

 いっ君と鈴ちゃんの機体はストライカーパックの形状が根本から変わっちゃってるからブースターは付けられないし、他の子達も二次移行した事でスペックが底上げされてるからグゥルは逆に邪魔にしかならないんだよ。」

 

 

 

あっちゃあ、ヤッパリそうなりますか。――でも、そう言う事なら作戦は自ずと決まって来るわね?

私がミーティアを装備して出撃し、ミラージュコロイドステルスを使って福音まで接近して、福音を目視したのと同時にミーティアフルバーストで福音の動きを止め、砲撃型の機体が波状攻撃を行う事で福音の攻撃を封じ、マリアちゃんとセシリアちゃんがドラグーンで動きを制限した所に鈴ちゃんがレーザーブレード対艦刀で斬り込んで福音の意識を逸らした所で、ラウラちゃんのAICを発動。

動きが完全に止まった所で峰打ちの零落白夜でゲームセットって感じかしら?

福音の切り札である全方位ビーム攻撃は、箒ちゃんが居れば無効になるのは前回の戦闘で証明されているから大した脅威にはならないからね。

 

 

 

「流石は楯無さん、無駄のない作戦だぜ。

 だけど楯無さん、多分だけどやろうと思えば俺のストライクは、ビームブーメランでも零落白夜を発動する事が出来るかもなんすけど……」

 

「あら、其れは便利♪」

 

――【零落白夜は刀剣のみに非ず】

 

 

 

其れなら、場合によってはミドルレンジからの零落白夜も可能な訳ね――ホント、一夏君が一気に超チートキャラクターになった気がするわね。

何にしても此れだけの戦力があるのなら、二次移行した福音であっても私達の敵にはなり得ないわ!

兎も角、さっさと福音を無力化して夏姫を探し出すわよ。

 

 

 

「その意気や良しだが、福音だけでなく、先程の戦闘で現れた無人機――ザクとグフが再び現れる可能性もゼロではないから、くれぐれも注意してくれ。

 其れでは改めて命ずる!福音を無力化し、蓮杖夏姫を救出せよ!――そして全員、必ず生きて帰れ!!」

 

「「「「「「「「「「「了解!!」」」」」」」」」」」

 

 

福音戦の第2ラウンド……今度こそ必ず福音を止めてみせる。そして、夏姫を探し出して見せるわ。

織斑先生の言うように、ザクとグフが再び現れる可能性はゼロじゃないけど、現れたらその時は一体残らず撃墜してあげるだけだわ――今の私達にとって、邪魔をするモノは全て敵だからね。

 

 

 

「そうっすね楯無さん。

 そんじゃあ福音との第2ラウンドを始めようぜ皆!蓮杖一夏。ストライク、行くぜ!」

 

「凰鈴音。デスティニー、行くわよ!」

 

「篠ノ之箒。アカツキ、出撃する!」

 

「マリア・C・レイン。プロヴィデンス、出撃するわ。」

 

「鷹月静寐。カラミティ、発進します!」

 

「相川清香。フォビドゥン、いっくよー!!」

 

「谷本癒子。ドゥームレイダー、目標を駆逐する!」

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒ。シュバルツ・アストレイ、出るぞ!」

 

「セシリア・オルコット。ブルー・ティアーズD、行きますわよ!」

 

「凰乱音。ハイペリオン、出るよ!」

 

「更識簪。アズールバスター、行くよ!」

 

「更識楯無。ジャスティス、発進する!」

 

さっきは不測の事態が起きたから失敗したけど、今度は不確定要素は何もないからきっと巧く行く筈よ……だから、もう少しだけ待っていて夏姫。

必ず、貴女を助けに行くから。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

No Side

 

 

福音を無力化すべく出撃した楯無達は、取り敢えず福音に気付かれないようにジャスティスのミラージュコロイドステルスを使って福音が目視可能な距離にまで接近する事に成功した。

二次移行しても、福音はレーダーにも映らないミラージュコロイドステルスを感知するには至らなかったのだろう。

 

だが、そうであるのなら楯無にとっては有り難い事この上ない――気付かれていないのならば、完全な奇襲が出来るのだから。

 

 

「貴女に恨みは無いけど、これも仕事なのよね……恨むなら、アメリカとイスラエルを恨んで頂戴な。」

 

 

その奇襲は、ミーティアを装備したジャスティスのミーティアフルバースト!

フリーダムが不在なので威力は半分だが、其れでも圧倒的な物量の攻撃を、其れも奇襲で放たれたとあっては如何に福音であっても対処しきれるモノではなく、故に緊急回避を行わざるを得なくなる。

 

 

「おぉっと、逃がさないよ?」

 

「撃滅!!」

 

 

だが、回避した先に清香と癒子が先回りし、レイダーの超爆砕球『スーパーミニョル』とフォビドゥンの大鎌『デスサイズ』が福音を襲う。

流石に此れを回避する事は出来ず、福音は超爆砕球によって腕部のシールドが破壊され、更に大鎌によってバックパックのスラスターが切り裂かれてしまった。

更にそこからバスターとカラミティによる飽和砲撃が行われ、其れに加えてマリアとセシリアによるドラグーンでの多角的攻撃が追加されて、福音のシールドエネルギーをガリガリと削っていく。

 

 

『La………』

 

 

だが、福音もやられっぱなしと言う訳でなく、切り札である全方位へのビーム攻撃を敢行するが――

 

 

「無駄だ!!」

 

『La……?』

 

 

箒のアカツキがその攻撃を完全無効化!

束が箒の為に開発したアカツキは、完全ビーム防御の機体ゆえに福音の切り札などは大した脅威では無いのだ……此れもまた、姉妹愛の結晶だと言えるのかもしれない。

 

ともあれ、切り札を無効にされた福音は、しかし戦う姿勢を崩していなかった――戦ってでも搭乗者を守ろうと言う事なのだろうが。

 

 

「いい加減に落ちなさい!!」

 

 

だが、だからと言って楯無達からの攻撃の手が緩むかと言われればそれは否。

その隙に鈴がレーザーブレード対艦刀『アロンダイト』で斬りつけ、福音の動きを止める――福音は間合いを離そうとするが、鈴が矢継ぎ早に斬撃を繰り出し、更に乱がビームナイフの投擲で援護し間合いを離すのを許さない。

 

 

「今よラウラ!!」

 

「うむ、任せておけ!!」

 

 

更にそこにラウラのAICが発動し、福音の動きが完全に停止。――こうなっては、もう的でしかない。

 

 

「今よ、一夏君!!」

 

「了解!ブチかますぜぇ!!」

 

 

AICで動きが完全に止められてしまった福音に対して、一夏の零落白夜が発動し、エクスカリバーの腹の部分を福音に叩きつける――その結果として、福音は強制解除され、パイロットにも大きな怪我はなかった。

取り敢えず、作戦の第一段階は無事に成功したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

Side:楯無

 

 

ふぅ……如何やら福音は無効化できたみたいね?……機体は完全に解除されているけれどパイロットに目立った外傷もないから、一応は任務の第一段階は終了って所ね。

とは言え、此れから夏姫の捜索もあるから彼女を宿まで連れて行かないとなんだけど……

 

 

 

『あぁ、其れならミーティアをパージして、其れに福音を乗せてこっちに寄越してくれっかな?』

 

 

 

束博士……其れは確かに可能ですので、有難くそうさせて頂きます。そうすれば夏姫の捜索に集中できるしね。

 

っと、普通は此れで大団円って所なんだけど――

 

 

 

『『『『『『『『『『『ガガガ』』』』』』』』』』

 

 

 

織斑先生の予想通りに、ザクとグフが現れてくれたわね?

いえ、其れだけでなくクラス対抗戦の時に現れたザムザサーとゲルスゲーに……

 

 

 

「な、何よあのでっかいの!?」

 

「アレもISなのか?……有り得ないだろあのデカさは!」

 

 

 

学年別トーナメントの時に現れたデストロイが5体も……!!

まさか、ザクとグフ以外の機体が現れるとは……いえ、ザクとグフがさっきの戦闘で私達の相手にならなかった事を考えると、追加の機体が来るのは、ある意味で当然と言えるかも知れないわね。

マッタク、此れ等の無人機を作った連中が何を考えてるのかは知らないけれど、私達の邪魔をすると言うのなら容赦なく落とさせて貰うわ――ハッキリ言わせて貰うのなら、今の私達は阿修羅をも凌駕する存在よ?

 

其れに刃を向けると言うのなら、相応の対応は覚悟して貰うわ!――さぁ、鉄屑になりたい子からかかってらっしゃいな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 To Be Continued… 

 

 

 

 

 




機体設定



・シルバリオゴスペル・セカンドS
二次移行した『銀の福音』。
夏姫達との戦闘経験から、機体が自己進化した姿であり、その外見は一夏と鈴の専用機である『ストライクEタイプ』に酷似している。
姿は酷似しているモノの、PS装甲や核融合エンジンは搭載されていない為、純粋な機体性能では本物のストライクには及ばないモノの、現行のISよりは高い性能を有している。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。