Infinite Breakers   作:吉良/飛鳥

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準備を楽しむのも学園祭だなBy夏姫      準備も楽しまないと駄目よね♪By刀奈


Break54『For the school festival』

Side:夏姫

 

 

学園祭の出し物が『コスプレ喫茶』に決まり、アタシはKOFのシェルミーのコスプレをする事になった――ので、ただいま絶賛コスプレ衣装を製作中だ……通販でコスプレ衣装を買っても良かったんだが、其れでは面白くないからな。

そもそもにして、ストライカーシェルミーのオロチカラーの衣装は売られていないから自分で作るしかない――で、此れで完成。

そして試着してみたんだが、如何だ刀奈?

 

 

 

「とっても似合ってるわ夏姫……身体にジャストフィットする作りのおかげで、服の上からでも夏姫の割れた腹筋が見て取れるし、抜群のプロポーションを誇る夏姫のシェルミーコスは破壊力がハンパないわ。」

 

「前髪に付け毛をして、目を隠せば、完全にシェルミーだからな。」

 

「そうよね。

 でもそうなったら、確実に『シェルミースパイラル(両太ももで相手の頭を挟んで、そのまま回転投げを喰らわす技)』をリクエストする人が出てくると思うんだけど、そんな場合は如何するのかしら?」

 

 

 

ふ、分かり切った事を聞くな刀奈……そんな輩は撃滅して滅殺する以外の選択肢はないから、そんな要求をしてきた瞬間に、暗黒大蛇薙、暗黒雷光拳、暗黒地獄極楽落としの三連コンボで撃滅してやるさ。

何よりも、アタシはお前以外の誰かと付き合う気はマッタクないから、ナンパ及びそれに準ずる事をして来た輩にはお帰り願うだけだ。

 

 

 

「~~~~!!

 もう、夏姫ってばサラッとそう言うセリフを口にしてくれるわよね?……ホントに不意打ちなんだから――貴女、無自覚に色んな所でフラグ建ててたりしないわよね?

 お姉さん、なんだかちょっとだけ不安になって来たわ。」

 

「其れは無い……と、思う。

 誰彼構わず、こんな事を言ってる訳じゃないからね。」

 

だからいい加減、下駄箱の容量を超えたラブレターを送りつけるのは止めて欲しいんだがな?

……アタシと刀奈が付き合ってる事は、非常に不本意ではあるけれど、刀奈が新聞部の薫子さんに話してしまった事で、全校生徒に知られる事になった訳だからね。

 

まさかと思うが、略奪愛を狙ってる輩が居たりしないわよね?……まぁ、居たとしても刀奈に勝てる生徒など存在しないから心配する事はないだろうけどな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Infinite Breakers Break54

『For the school festival』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いよいよ学園祭まであと3日ね。

コスプレ喫茶の衣装も大体出来上がって、夫々完成度が中々高いな?

アタシのシェルミーは言うに及ばずだが、マリアのリースも完成度が高いし、静寐のサイヤ人ヒーローアバター・女(エリート)は完成度が高いだけじゃなく、蒼いウィッグをかぶって、蒼のカラコンを入れて『超サイヤ人ブルー』を再現する徹底ぶりだ。

ラウラのチンクもバッチリ嵌っているから、此れだけでも目玉になるんだが……のほほんさん、其れは一体何かしら?

 

 

 

「此れはねナッキー、ポム・ザ・テンペストのコスプレなのだ~~!!」

 

「いや、最強ポムなのは分かるけれど、其れはコスプレか?遠慮なく言わせて貰うなら、其れはコスプレじゃなくて只の着ぐるみだと思うぞ?」

 

と言うか、其れで動く事が出来るのかのほほんさん?

腕も足もないと言う事を考えると、マッタク持って動く事は出来ないと思うんだが……そうは問屋が卸さないんだろうなぁ……束さんとはベクトルが違うけれど、のほほんさんも割と常識を蹴っ飛ばしてるから、あの状態でも普通に動くんだろうな。

と言うか、現在進行形で普通に移動してるし。しかも跳ねて……バネでも入ってるんだろうかアレには?――深く考えないようにしよう。

 

まぁ、其れは其れとして、箒の衣装は如何だ?

 

 

 

「うむ、ネットで既存の物を買おうかと思ったのだが、とても手が出る値段ではなかったので、自分で作ってみたんだがオカシクないだろうか?

 元のピンクと赤が主体の物では派手過ぎると思ったので、カラーリングにアレンジを加えて『黒』をメインにしてみたのだが……」

 

「全然オカシクないよ箒!

 って言うか、そのカラーリングってなのセント限定のリインフォースユニゾンカラーだよ!ある意味で、知る人ぞ知るレアカラーってヤツ!!」

 

「そ、そうだったのか静寐?

 ふむ、私にはこっちの色の方が合ってると思って変えてみたのだが、如何やら思わぬ大当たりだったみたいだ。」

 

 

 

凄い偶然だがな。

……と言うか、今更ながらにリインフォースさんは、目が金色な事以外は、名前も見た目も『リインフォース・アインス』其のままなんだよね――主に作者の好みのせいで。

 

っと、要らん電波を受信したみたいだが、後は此れで髪を染めてカラコンを入れれば完璧なんだが、箒の綺麗な黒髪を染めると言うのは勿体ない気がするわね?

学園から去った馬鹿は、趣味の悪い金髪にしていたけれど、箒は黒髪だからこそ魅力がある訳だから、髪は染めずに髪型だけをシグナムにするって言うのは如何だろう?

 

 

 

「黒髪黒服のシグナム……良いね、行けるかも!」

 

「コスプレ道は、只完全再現を目指す事に非ず。

 時には本来とは違う色合いをもってしてキャラの魅力を掘り下げてみるのがコスプレ道の真髄……分かってるね、蓮杖さん!!」

 

「いや、アタシは其処まで考えて言った訳じゃないんだが……」

 

「ううん、蓮杖さんはコスプレ道の何たるかを理解してるよ!

 ストライカーバージョンのシェルミーの衣装なのに、ゲームには登場しないオロチバージョンカラーで、しかも通常のダークレッドだけじゃなくて’97の2Pカラーに、’98と2002のカラーバリエーションまで作っちゃうんだから!!」

 

「あ~~~……これはアレだ、作り始めたら止まらなくなって、どうせなら存在してるオロチカラーを全部作ってみただけだ。」

 

で、そのうち半分は楯無用に作ったモノだからアタシは着れない――ホンの少しだが、アタシの方が楯無よりも大きいからね。……って言うか、楯無はシェルミーの衣装を着て学園祭で何をやる心算なんだろうか?

まぁ、アタシに何も言ってないから変な事はしないと思うけどね。

 

 

 

「蓮杖さん、その衣装製造技術の高さを生かして、冬コミで一緒にコスプレしない?

 コスプレ仲間に、蓮杖さんの写真送ったら『リアルシェルミーだ此れ!』、『此れが究極のコスプレか……!』、『コスプレ道を極めし者はIS学園に居たか』って返信が来てさ~~?」

 

「勝手に人のコスプレ写真を写メで送るなって言うのと、お前はガチのコスプレイヤーだったのかって言うのと、そもそもアタシはコスプレイヤーじゃないって言うのの何処から突っ込めばいいんだアタシは?」

 

「って言う訳だから、冬コミ宜しくね蓮杖さん♪」

 

「無視された、アタシの突っ込み、101文字。」

 

人の話は聞こうね?

その後、頑張って説得する事でこの子には納得して貰って何とか冬コミでのコスプレは回避する事が出来た……学園祭での出し物は兎も角として、それ以外でのコスプレと言うのは流石に恥ずかしいからな。

 

そう言えば、コスプレ喫茶と言う事は喫茶店としても機能させなくてはならないんだが、メニューの方はどうなってる静寐?

流石に飲み物だけと言う訳には行かないだろうから、簡単な食事やスウィーツは用意する必要があると思うんだが、どんな感じになってるんだ?

 

 

 

「飲み物は定番のコーヒー系と紅茶系に加えて、各種ソフトドリンクって感じ。

 スウィーツは、パフェとプリン・アラ・モードがメインかな?此れなら既製品のアレンジで行けると思うから。

 軽食は……やっぱりサンドイッチとかポテトやチキンナゲットになると思う――予算を考えたら、そんなに豪華なモノは出せないし、喫茶店のメニューなら此れ位でしょ?」

 

「妥当な所だが、カレーライスとハヤシライスも加えよう。

 昭和の時代の喫茶店では定番だったメニューらしいが、令和となった今の時代でも大概の喫茶店にはカレーとハヤシライスは有るからね。」

 

そして、その2つの調理はアタシに任せてくれ。

カレーもハヤシライスもアタシの得意料理だ。

一夏曰く『夏姫姉のカレーとハヤシライスなら、並盛1000円でも安い!』との事だったし、前日にルーを作っておけば、当日はそんなに大変じゃないからね。

序にサンドイッチの具材に海老カツも追加しておいてくれ。海老カツサンドもアタシの得意料理だからね。――って、如何したんだ皆?

 

 

 

「容姿端麗で文武両道な上に料理まで完璧って、アンタ何処のパーフェクト超人だ!!」

 

「天は時に二物どころか三物も四物も与えるって言う事を今知った!世の中不公平でしょ絶対にーーー!!神様なんて大っ嫌いだーー!!!」

 

「嘗て俺の前に神として現れ、今また俺の前に神として現れるのか、リボンズ・アルマーク!!」

 

「私は確信した……蓮杖さんこそが、人類を新たな領域に導く存在であるのだって言う事を!!

 蓮杖さんこそ、私達を導く存在だったのよ!――そう、蓮杖さんこそが神!全てを凌駕する、『オベリスクの女神兵』なのよ!!」

 

 

 

……ノリが良いのは構わないが、少し暴走してしまうのがこのクラスの困った所だな。――静寐、クラス代表の一喝で何とか出来ないか?

 

 

 

「出来ると思う?」

 

「スマン。自分言っておいてなんだが、無理だろうな。」

 

1組に限らず、IS学園の生徒は基本ノリがいいから、飛びつけるネタが有れば、速攻で其れに飛びついて盛り上がるのが得意だ……もはや才能と言っても過言ではないだろうさ。

と言う訳で、止めて下さい織斑先生。

 

 

 

「学園祭前で気持ちが昂るのは仕方ないと思うが、浮足立つのはその辺にしておけ!!」

 

「「「「「「「「「「!!?」」」」」」」」」」

 

 

 

うん、千冬さんの一喝は効果覿面だな――は、良いんですけけど、織斑先生も山田先生も何て格好をしてるんですか?

織斑先生が空の軌跡の『ユリア』の衣装なのは未だ良いとして、山田先生が東亰ザナドゥの『トワ姉』って、殆どそのまんまな気が……と言うか何故にお二方ともコスプレをしていらっしゃるのでしょうか?

 

 

 

「いや何、教師が学園祭を楽しんで悪いと言う事も無かろう?

 無論当日は教師としての仕事はある訳なんだが、折角の学園祭なんだ、担当クラスの出し物に乗っかるのも良いと思ってネットで買ってみた。

 何より、私が何時ものスーツ姿で居たら、学園祭の空気が微妙なモノになるとスコールに言われたのもあるがな。」

 

「其れで、先輩に誘われて私もやってみたんですよ。

 只、此れだとあんまり普段と変わらないのでもっと別の物にした方が良かったですかねぇ?」

 

「理由はよく分かりました。

 そして、山田先生は其れで良いと思います――と言うか、別の物にした方が良いかなんて事を言った日には……」

 

「やまピーは胸がアレだから、KOFの不知火舞が良いんじゃない?」

 

「いやいや、空の軌跡のルシオラも捨てがたいっしょ?或はFFⅩのルールー。」

 

「露出の高さだけが魅力じゃないと思う。

 身体の線がバッチリ出る、エヴァのプラグスーツや、なのポのフローリアン姉妹のプロテクトスーツも行けると思う……あくまで露出度を最重視するのであれば、初代『アテナ』の赤ビキニ……」

 

 

 

遅かったか……と、この様に暴走してしまいますからね。

取り敢えず、静まれお前等。山田先生は此れで良いんだよ、此れで。おっとりタイプの眼鏡の先生のコスプレこそが、山田先生にピッタリだとは思わないのか?

確かに山田先生は見事なバストの持ち主ではあるが、其処にだけ目を向けると言うのは三流だ――山田先生の真の魅力は、おっとりとした親しみ易さと、普段からは想像出来ないIS乗りとしての能力の高さ、そして普段はちょっとドジな所もあるが教師としての能力は高い所だろ。

だから、山田先生は『トワ姉』で良いんだ。……異論が有るのならば、生身でもIS使用でも構わんから、アタシを倒してから言え。

 

 

 

「あ~~、其れ無理ゲーね。」

 

「学園最強って言われる生徒会長とタメ張って、更には恋人同士である蓮杖さんに勝つとか、絶対無理!

 学園で蓮杖さんに勝てるのなんて、織斑先生位だよ絶対!!」

 

「む、其れは如何だろうな?

 現役時代ならば兎も角、引退して大分経つ今の私では、蓮杖に勝つのは難しいかも知れん――と言うか、多分無理だ。

 非公式の試合だったから誰にも言ってないが、実を言うと去年更識姉に挑戦されて一戦交えたんだが、負けずとも勝てなかったからな。」

 

「「「「「「!!!!」」」」」」

 

 

 

まさかのカミングアウトにクラス全員が驚いたな?――ラウラなんかは頬っぺた抓って、此れが現実かどうかを確かめてるくらいだからね。

だがまぁ、確かに此れは驚いて然りだろう……現役を引退したとは言え、千冬さんの実力は未だ健在だ――その千冬さんと引き分けたと言う事は、刀奈の実力は千冬さんと同格と言う事だからね。

いや、束さんお手製の機体を得た今なら、刀奈が勝つだろうな。

そうなると、その刀奈と互角に戦うアタシもまた、機体の性能差込みで千冬さんに勝てる事になるか……特にアタシの機体は、二次移行でドラグーンが搭載されているから、多角的攻撃で千冬さんを近寄らせない事も出来るからな。

 

……尤も、千冬さんの場合はドラグーンのビーム攻撃を非常識な軌道で避けるかも知れない訳だが……

 

まぁ、其れは其れとして、山田先生の衣装は此れで決定。異論はないな?

 

 

 

「「「「「「「「「「ないでーす!」」」」」」」」」」

 

「ならば良し。」

 

其れなら作業に戻るとするぞ?

今日を含めて後3日あるとは言え、クラスの内装は前日の放課後に行うから、其れまでにコスプレ喫茶の内装に必要なモノを全て揃えてしまわないとだからね。

 

 

 

「夏姫の言う通りだから、頑張ろうね皆!」

 

「「「「「「「「「「お~~~~!!」」」」」」」」」」

 

 

 

ふふ、一致団結すると凄いんだよな1組は。

そして、何だかんだでこのクラスを纏め上げてる静寐は大したモノだと思うよ本気で……改めて、クラス代表をリコールして良かったと心の底から思うよ。

織斑一秋(あの馬鹿)では、クラスを纏め上げる事は出来なかっただろうからね。

一秋と散(馬鹿と阿呆)は、学園から脱走して何処で何をしてるのか……間違いなく、碌な事はしてないだろうがな。

トチ狂って学園を攻めて来ると言うのならば相手にはなるが、その時は人生のピリオドを打つ覚悟だけをしておけよ……アタシ達は、敵に情けをかけてやれる程お人好しじゃないからな。

と言うか、亡国企業のエージェントとして参加した任務で、既にアタシ達の手は血で汚れているから、敵を滅するのに躊躇などないさ。

 

 

 

「ふむ、悪くないメニューだが、個人的には和風の飲み物とメニューも欲しい所だな?」

 

「確かに言えてますね織斑先生?

 其れじゃあ、ほうじ茶と緑茶をホットとアイスで追加して、お団子や餡蜜を追加して、スナックに焼うどんでも追加しておきます。」

 

 

 

何よりも、此の学園祭を最高に楽しいモノにしたいから、其れに横槍を入れてくる奴は、誰であろうと撃滅するだけだ――其れが、嘗て同じクラスだった奴であってもな。

まぁ、一秋と散(アイツ等)は、最初からアタシ達の敵だったから、どのみち何れ滅する予定ではあったけれどね。

 

取り敢えず、あの馬鹿共が何かしでかす可能性は頭の中に置いといて、学園祭に向けて色々と頑張らないとだな――IS学園に於けるイベントの中でも、ISが関わらないイベントだから専用機持ちとか、国家代表、国家代表候補とか関係なしに楽しめるイベントだからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

Side:イルジオン

 

 

あぁ、そうだ、IS学園の学園祭の時に仕掛けてくれれば其れで良い……其れは知らん、お前達の好きにしろ――殺すなり、モルモットにするなりどうぞ御勝手に。

だが、姉の方には手を出すなよ?アレは、私の獲物だからな……其れが分かっていれば良い。

ふん、言っていろ……まぁ、精々頑張るんだな。じゃあな。

 

 

 

「イルジオン、首尾の方は如何かな?」

 

「教授か……まぁ、上々と言った所かな。」

 

『女性権利団体』の方は適当に煽ってやったから、連中がIS学園の学園祭に忍び込んで何か事を起こすのは確実だ――と言うか、そうなる様に誘導してやったからな。

だが、其れをやったらやったで、アイツ等は自らの首を絞める事になるだろうさ――女性権利団体の面子は、所詮はISの台頭によって『女性は男性よりも優れた種である』と勘違いした連中だ。

『ISを動かせるから女性は男性よりも偉い』と思ってる……そして、そんな中で現れた『蓮杖一夏』と言うイレギュラーを敵視しているから、確実に蓮杖一夏を殺しにかかる筈さ。

 

 

 

「しかし、彼は殺されない。そうだね?」

 

「貴方は蓮杖一夏は殺されないと確信しているんだろう?なのに聞くのは、少々悪趣味だぞ――いや、貴方にはこの手の事は言っても無駄か。」

 

何にしても、女性権利団体の思惑が成就する事は無く、事を起こした者が、その場で拘束されて終わりだ……そして、其れだけでは済まずに、IS学園側に『女性権利団体を攻撃する』大義名分を与える事になる。

表向きは、世界で唯一となった男性操縦者である『蓮杖一夏』を殺そうとした事になる訳だから、IS学園が女性権利団体を潰す為に動く理由としては充分だからな。

いや、其れだけでは済まないか……篠ノ之束と、ISRI――亡国企業をも敵に回す事になる訳だから、連中の未来は『破滅』しか存在しないか。

 

だが、本当に良いのか教授?女性権利団体は、貴方にとっての駒の1つだった筈だ――其れも、可成り使い勝手の良い。

 

 

 

「確かに使い易い駒ではあったが、私の計画のメインの部分に彼女達は必要ないから、そろそろ盤上から消えて貰おうと思っていたのだよ。

 使い捨ての駒は、用が済んだら廃棄すべきものだ……其れに、私自身は女性権利団体の事はあまり好きではないのでね――だから、女性権利団体を潰す為にIS学園や篠ノ之束君が動いたその時は、此方も動くとしよう。

 ククク……自分達が仲間だと思っていた者が、己を滅さんと現れたらどんな顔をするのか、実に楽しみで仕方ない――あぁ、そうなったらその時は、蓮杖夏姫君に君の素顔を曝してあげたまえイルジオン。

 クールな彼女が、どんな反応をするか、是非見てみたいモノだからね。」

 

「矢張り、悪趣味を通り越して、貴方は病気だよ教授。」

 

いや、病気でも済まないかも知れん――今まで散々利用して来た女性権利団体を、こうもアッサリ斬り捨てる事が出来ると言うのは、もう人の心は失われてるのかもしれないな。

尤も、こんな組織を作ってる時点で、人ではないのかもしれないけれどね。

其れでもまぁ、従うとするさ――本音を言うのならば、学園祭の時にオリジナルと会いたかったけれど、女性権利団体を潰す為に共闘した後で顔を曝してやった方が効果的かも知れないからね。

 

少しだけ予定が伸びてしまったが、私を見たらお前は如何思うかなオリジナル――そして、自分が何者であるかを知った時、お前は正気でいられるのか、実に楽しみだよ。

まぁ、正気で居て貰わねば困るけれどな――壊れてしまったお前を殺したところで何の価値もないからな。

精々、心を強く持っていてくれよオリジナル。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

Side:???

 

 

『M、首尾は如何だ?』

 

「問題ない。

 護衛対象『シャルロット・ブリーズ』は無事に日本行きの便への搭乗手続きを済ませた――私も搭乗手続きを済ませ、引き続きシャルロット・ブリーズの護衛を行う。」

 

『了解した。くれぐれも気をつけてな。』

 

「オーバ。通信終了。」

 

まぁ、私個人としては、僕っ子のフランス人がどうなろうと知った事ではないんだが、みすみすと奴等に渡してやる心算はないし、何よりもアイツ等の思い通りに事が進むのは面白くないから、此れはある意味では嫌がらせだな。

……護衛対象に気付かれないように護衛するって言うのも、少しおかしな話だと思うけれど。

 

だがまぁ、お前達のおかげで日本に行く事が出来るのは感謝しているよ――此れで、兄さんと姉さんと、また会えるのだからな。

ふふ、私が兄さんの妹だと知ったら、果たして兄さんはどんな顔をするのか――そして、姉さん達はどんな反応をするのか、とても楽しみで仕方ない感じだ。

 

でもまぁ、貴様等は目障りなのでな……取り敢えず、死んでもらうぞ?

 

 

 

「!!」

 

「!?」

 

「気付いた所でもう遅い。」

 

言った瞬間、私は腰のホルダーからヒートダガーを抜き、シャルロットを狙っていたクズ共の――兄さんになれなかった失敗作の首を斬り落とす。

普通ならおびただしい量の出血があるが、ヒートダガーは斬った傍から傷口を焼き固めて行くから出血は皆無だ……故に、誰かに気付かれる事もない。そもそも、此処は普段は人の来ない場所だからな。

 

 

 

――ジュゥゥゥ

 

 

 

……絶命と同時に、身体が風化して消え去るとは、どんな処置をしているのやら――作戦が失敗して駒が殺されても、其処から何も調べさせないとは、用意周到と言うか何と言うかだ。

 

何にせよ、此れで飛行機の内部は大丈夫だろうが、羽田に付いた時にはまた警戒しておかねばな――何処で、シャルロットへの悪意が牙を剥くかなんて言うのは分からないからね。

 

さて、何処で見てるかは知らないが、全てがお前の思い通りに行くと思うなよクソ野郎が――貴様の野望が成就する事だけは絶対にないと知るんだな!!

貴様に待っているのは、最高に救いのない『最悪の結末』だけだ……その時が訪れるのを待っていろ教授とやら。

 

「God damn for Fucking guy.(忌々しいクソ野郎。)裁きの時が訪れるのを、楽しみにしていると良いさ。」

 

尤も、その裁きを下すのは、神ではなく、最強最高の人類であるかもしれないが――己が望んだ超人によって、人生のピリオドを打たれるのならば、其れは其れで本望なのかも知れんがな。

何にしても、貴様等の思うようにはさせん……私が、この『織斑マドカ』が存在する限り、貴様等の野望は絶対に成就せん――その事実を、骨の髄にまで叩き込んでやる。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

Side:一夏

 

 

色々と準備が大変だったけど、遂にやって来たぜ学園祭!!

各国からのお偉いさんや、生徒から招待券を貰った一般の人達で、校門前は学園祭開幕前にも関わらず、既に長蛇の列が出来てるぜ……如何少なく見積もっても、3万は堅い感じだぜ。

 

 

 

「3万だって?馬鹿を言うな一夏……多分5万は堅いと思うぞ?」

 

「この人だかりを見る限り、其れが否定できないのが微妙に怖いぜ夏姫姉。」

 

でも、其れだけ学園祭が盛り上がるってのは良い事だから、思い切り学園祭を楽しまないとだぜ――チケットを送ってやったから弾は確実に来るだろうから虚さんとの仲を取り持ってやらないとだしな。

熱血な弾と、クールな虚さんってのは、意外といいカップルになりそうだし、俺が鈴と箒って言う最高の嫁が居るってのに、ダチ公に何時までも春が来ないってのは如何かと思うからな。

 

 

 

『大変長らくお待たせいたしました。

 此れより、第4回『IS学園学園祭』を開幕したします――どなた様も、最後までごゆっくりお楽しみください。』

 

 

 

っと、此処で学園祭開始のアナウンスが流れて、正面門が開かれたか……アハハ、凄い人の数だぜマジで。――此れは、思ってたよりも大変な事になるかもだな。

俺と言うイレギュラーに向けられるのは、決して好意的な感情だけじゃない事を考えてもな。

 

まぁ、仕掛けて来たらその時は、全力で返り討ちにするだけだ――俺だけを狙って来たなら未だしも、夏姫姉や鈴、箒を狙ってきた奴は、滅殺一択だからな。

 

……って、物騒過ぎだろ俺!!少しはクールにならないとな。

 

 

 

「一夏、如何かした?」

 

「いや、何でもねぇよ鈴――少しばかり、学園祭の熱に浮かされて、テンションが上がってるだけだから心配すんな。」

 

「そうなの?なら心配は必要ないわね♪」

 

 

 

鈴の笑顔でそう言われたら、マジで心配も何もなくなるから不思議だぜ……此れもまた、鈴の特技なのかもな――だが、お陰で頭が冷えた。

もしもこの学園祭で何らなの武力行使を行うならその時は、俺は絶対に迷わない――迷った末に、愛する相手を失ったなんてのは洒落にもならないからな。

 

まぁ、其れは其れとして、学園祭の開幕だ!!全力で楽しもうとしようじゃないか!――祭りってのは、楽しんだ奴の勝ちなんだからな!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 To Be Continued… 

 

 

 

 

 

 

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