基本的にだいたい短めになるかもしれませんし異常に長くなる所と別れると思います。アノールロンドとか特に。
では、どうぞ
※ルビの部分を修正しました
ふと、音が聞こえたような気がした。だが、どうせ自分と同じように収容された亡者が出したのだろう。どうでもよかった。
自分も、このまま亡者になり人を……家族を襲うようになるのだろうか。そう思うと絶望感が心を埋めていった。右肩にあるダークサインが熱を持った気がする。嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ。あんな化け物なんかになりたくない!だが……自分ではもう、どうすることもできない。動く気力がない。考えるのも億劫だ。死にたくない。
また、音が聞こえた。今度は先程よりも近くで。だが、亡者なら牢から出ることが出来ないはず……。何故?と考えていると天井が崩れた。大きな槌で叩き壊したような爆音とに驚きつつ、降ってくる瓦礫に当たらないように逆の壁側に飛び退く。逆光によってしっかりと見えないが、どこかの騎士の格好をしたそいつはくぐもった声を響かせた。
「お前が、―――か?」
自分の名前を呼ばれてドキッとした。収容される前に何度も殺せと叫んでいた人が頭に浮かんだ。もしかして此処で殺されるのか……
「ん?なんで怯えて……あぁすまない。そうだったな、印持ちに対する周囲の対応は酷いからな」
頭を掻くような仕草をして誤解だと言う騎士。信じられるものか、呪われた自分に利用価値などない。生かしておく道理もないのだ。
そう言うと、それもそうだな。と騎士は一体の亡者を投げ落とす。もはや動くことがないといってもやはり恐ろしい。だが、よく見ると何かを握りしめているようだ。恐るおそる近づき瓦礫で突く。しっかりと安全を確認してから、恐ろしいほどの力で閉じられた手をこじ開ける。握っていたのは錆びて茶色く変色している小さな鍵だった。これは一体どこの鍵なのだろうか……。
「それはお前を閉じ込めている
正気か?いずれ亡者となり人を襲うかもしれない自分を逃がそうというのか。思わず手に持っていた鍵を握りしめる。確かに死にたくはない。……だが、出たら家族を襲ってしまうかもしれない。泣き崩れていた母や妹を思い出し俯いた。
「……お前は、大切な家族を殺すのが怖いのか」
当り前だろう。誰だって大切な存在は居るしその大切な存在を自ら殺したいとは思うまい。もしいたとしたら、それは狂った奴だろう。
「そうだろうな。では、お前もそうなのか」
勢いよく頭をあげて騎士を睨みつけた。手にした瓦礫を投げ当ててやろうかとも考えた。だが、そいつが次に言った言葉で体が止まった。
「お前の意思は、そんなにも脆いのか?お前の家族への想いは、そんなに軽いのか?」
違うだろう?そう言って呆れたかのように首を振った騎士は、フルフェイスの鎧の為に表情は見えないがきっと見下すような眼をしていたのだろう。なんて嫌な奴だろうか。軽いわけがないだろう。ずっと続くと信じていた日常の中心だったのだから。
今は亡者となってしまっている自分の顔は、きっと醜悪なのだろう。だが、落ち窪んだ眼に力を入れて騎士を見る。それだけで、騎士はうれしそうに頷く。
「その意気だよ。まぁ俺はとある人に頼まれたからこうしてお前に鍵を届けただけだ。あとはお前さんに任せる」
じゃあな、と言って穴から遠ざかる騎士に声を出せぬ己を情けなく思いつつ心の中で感謝する。手にした鍵は、早く使えと急かしているように思えてきた。これも亡者となった影響だろうか、と苦笑しながら牢の鍵穴に向かって歩く。収容された時には絶望を感じた扉は、まるでこれから始まる物語の始まりを綴るための最初の一ページのようだった。
友人に勧められて買ったダークソウル。OPでまず鳥肌が立ちました。まさに圧巻。黒騎士を従えるグウィンやニトに心躍りました。そしてキャラ作成。なんでもいいと言われて盗賊を選び開始。最初の亡者状態に!?となったのもよく覚えています。でも一番びっくりしたのは操作説明みたいなものがなかったこと。いままで温いゲームやってたんだなぁと。