投稿は不定期です。
かなり駄文です。
それでもよろしい方は、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。
小説の書き方などアドバイスをくださると嬉しいです。
それでは、どうぞ!
※五月五日大幅に編集しました
忘れ去られし者達が集まる世界、幻想郷
その世界には人間や妖精、妖怪、月の民、不老不死、神など様々な者たちが住んでいる
これはそんな世界で起こった大規模異変を記したものである。
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~人里・団子屋店内の入り口付近~
赤いレンガと大きな時計台が目立つ大きな洋館{紅魔館}。その屋敷の主であるレミリア・スカーレットは誇り高き吸血鬼だ。かつて自分たち吸血鬼が行動できる範囲を増やすために、空を真っ赤な雲で覆った{紅霧異変}を起こしたこともある。無論幻想郷最強の巫女、博麗霊夢によって倒され、失敗したが。
しかし、それも昔の話。今はおとなしく自分の部屋で紅茶を飲んだり、異変解決者である霊夢が住む博麗神社に遊びに行ったりなど、静かにかつ楽しく暮らしている。
そんなある日、レミリアは自分の従者であるメイド長十六夜咲夜とともに、人里にある団子屋に来ていた。
咲夜は疑問に思っていた。
それもそのはず、レミリアが人里に来ることなど今までほとんどなかったからだ。それに人里に来るといっても大抵散歩で通るぐらいで、実質人里に来たことはない。そんな彼女が今日いきなり人里に用があると言い出したのだ。疑問になるのも当然だ。
咲「あの、お嬢様」
レ「わかってるわ。今日はある人達とここで待ち合わせしているのよ。」
咲「待ち合わせ、でございますか?」
レ「そうよ」
咲「はぁ………して、その方たちとお嬢様はどのような関係でいらっしゃるのですか?」
レ「そうねぇ……簡単に言えば、私の師匠ね」
咲「師匠?お嬢様には、師匠がおられたのですか?」
レ「ええ。まぁ詳しくは後でね。それよりも………来たみたいよ」
レミリアが店の入り口に目を向けると二人の男が入ってきた。
一人は背中を覆うほどに伸びた真紅の髪に青く透き通った瞳を持った高身長の男。
もう一人は紫に近い赤色の短髪で瞳が黄色く、眼鏡をかけた黒いコートの男。
そして二人とも、背中から黒い蝙蝠の羽を生やしていた。おそらくレミリアと同じ吸血鬼だろう。
レミリアの存在に気付いた二人は彼女に声をかけた。
?「よっ、レミリア。久しぶりだね。元気してた?」
レ「ええ、もちろん。そちらこそお元気そうで安心しました」
?「当たり前だ、元気じゃなかったらここには来ていないだろう」
?「いやいやいや、レミリアが聞いてるのはそういうことじゃないって!」
レ「フフフ、相変わらず仲がよろしいのですね」
出会ってまだ数秒ほどしかたっていない。しかし咲夜は彼らの会話の異常さに驚きを隠せないでいた。
咲(あのお嬢様が、敬語で話していらっしゃる⁈この方たちは一体………)
?「………ん?レミリアの隣に立っている綺麗なメイドさんは誰?」
咲「申し遅れました、私紅魔館のメイド長を務めています、十六夜咲夜と申します」
レ「私の一番信頼できる従者なんです」
?「へぇ、咲夜ちゃんか。結構しっかりしてそうじゃん」
?「兄上、またナンパする気か?」
?「しないって!するわけない!っと、自己紹介がまだだったね」
キ「俺はキラ・グランドレッド。見ての通り吸血鬼さ。そんで眼鏡をかけているのが弟の」
レグ「レグルス・グランドレッドだ。よろしく頼む」
咲「キラ様とレグルス様でございますね。よろしくお願いいたします」
キ「もう、そんな堅くならなくっていいって」
レグ「いや、するのも当然だろう。彼女はレミリアの従者だ。
咲夜の心を読んだかのようにレグルスは淡々と述べた。それに完敗したように、咲夜は口を開いた。
咲「はい、その通りでございます」
レグ「やはりな。まぁ、先ほど兄上が言ったように、俺達に対しては無理に敬語を使う必要はないし、様付けをしなくてもいい」
キ「まぁ、そういうことだから、よろしく」
咲「は、はい。わかりました」
レ「フフフ・・・さて、ここで立ち話をするのもなんですし、奥へ入りましょう。席もとっているので」
キ「そうだね、そうしようか」
~団子屋・店内~
店員「お待たせいたしました。三色団子の盛り合わせと緑茶でございます。では、ごゆっくり」
そういって店員は、四人分の緑茶と三十本ほどの団子がのった皿を置いていった。咲夜は食べていいものかどうか不安だったが、レミリアは『せっかく来たんだもの、あなたも食べないと損よ』と言われ、一緒に食べることにした。
しばらくして、レミリアが口を開いた。
レ「さて………単刀直入に聞きますわ。重大な話、とは?」
レグ「あぁ、話というのは三つだ。まず一つ目、君と君の妹フランドールの序列昇格の件だ」
咲「序列?」
レグ「うん?あぁ、そうか。君は人間だったな。まずはそこからか」
そういうと、レグルスの隣に座っていたキラが立ち上がり、どこから持ってきたのだろうか、ホワイトボードに何かを書き始めた。
キ「それじゃ、咲夜ちゃん。君は“亜人”という言葉を知ってるかい?」
咲「は、はい。確かお嬢様やキラさんたちのような吸血鬼や妖怪など、人間に近い姿をした人間ではない存在、でございますね」
キ「その通り。亜人は人間みたいな姿をしているけど、人間とは違う何かを持っているんだ。例えば、僕たち吸血鬼には蝙蝠の羽があり、人間とは比にならないほどの力を持ってる。他にも鳥の羽を持つ天狗や角を生やした鬼、有名なところで言ったら天使や悪魔も亜人に当てはまるね」
レグ「兄上の説明に付け加えるなら、見た目が人間でも構成する細胞が異なる………いわば、改造人間や人造人間も亜人として扱われることもある」
咲「では、超能力を操れる人間の場合どうなるのですか?例えば………」
パチン、と咲夜が指を鳴らす。すると先ほどまで咲夜がいた場所には誰もおらず、瞬間移動でもしたかのように咲夜はキラが持っていたペンを手に何食わぬ顔で彼の隣に立っていた。
キ「………なるほど、時間関係の能力か」
咲「あら、もうお分かりになられたのですね」
キ「伊達にレミリアの師匠はやってないよ。
そうだね、確かに君のように不思議な能力を持っている人間だっている。けど、その人は基本人間として扱われるんだ」
咲「それは、どうしてでしょうか?」
キ「身体そのものは人間だからさ。さっきも言ってように、僕たち亜人は人間とは異なる体を持っている。超能力を持っているとはいえ、身体そのものが人間と同じものだったのなら、それは人間という種族内の超能力者、って区分される。だから、人間にはない能力を持っていたとしても、亜人とされるわけではないんだ」
咲「なるほど………つまり、亜人とは
キ「まぁそうだね」
咲「亜人についてはよくわかりました。しかし、それがどう序列の話と繋がるのですか?」
キ「そう………そこなんだよ。咲夜ちゃん、君は考えたことはないかい?亜人の中で、どの種族が一番強く偉いのか、てね」
咲「そ、そんなの」
吸血鬼に決まっている、と言いかけたが、すぐに咲夜は思った。
彼女は吸血鬼であるお嬢様の従者。それ故今まで吸血鬼こそどの種族よりも強い存在であると信じて疑わなかった。
……………博麗霊夢と、霧雨魔理沙が現れるまでは。
レミリアが吸血鬼の行動範囲を増やすために幻想郷で起こした紅霧異変、その異変解決者として咲夜の前に現れたのが、博麗霊夢。その時の咲夜は、時を操れる自分の能力を少々過信していた。自分がこんな紅白巫女に負けるはずがない。そう思って弾幕ごっこを行い………惨敗した。
彼女にはどうしても信じられなかった。おそらく自分が弱すぎたか、偶然霊夢が勝っただけだろう、そう自分に言い訳し、負けた彼女はレミリアのもとへ向かった。そこで彼女がみたのは、全力で戦うレミリアの弾幕をいともたやすく避け、圧倒する霊夢の姿だった。
結果はレミリアの惨敗だった。それでも咲夜は主の負けを認められなかった。レミリアの話で、博麗の巫女である博麗霊夢は幻想郷ではかなり強い存在であることは知っていたが、それでも吸血鬼が強い存在であるという考えは揺るがなかった。
しかし、そんな彼女の考えを変えた人物がいる。普通の魔法使い、霧雨魔理沙だ。
正直に言って、咲夜は魔理沙は霊夢ほど強くはないと思っていた。しかしそれは全くの見当違いだった。彼女はレミリアの妹であり、レミリア以上に戦いのセンスがあるフランドール・スカーレットと異変で対峙し、なんと勝利したのだ。
魔理沙を甘く見ていた咲夜は、自分の考えの甘さ、そして世界の広さを思い知らされた。
そんなこともあって、彼女はキラの質問に即答はしなかったのだ。
咲「………わかりません、ね」
キ「へぇ、意外。君なら吸血鬼だって即答すると思ったのに。でも、君の言ってることは正しい。
正直なとこ、僕たちでもどの種族が一番か、っていうのわからないんだよね」
レグ「俺が知ってる限りでも亜人には数百もの種族が存在している。そんな種族の中から、どの種族が一番か、なんて考えられるわけがない。というより、そんなことを自称する者たちが大勢いたらどうなると思う?」
咲「どうなるのですか?」
レ「戦争よ」
咲夜の質問に答えたのは、レミリアだった。レミリアは玉露を手に取り、水面を見つめながら話した。
レ「さっきレグルスさんも言ったように、亜人には数百もの種族が存在する。するとね、種族ごとに必ず一人はいるのよ、自分たちが一番だって思っている亜人が。そんな亜人が違う種族の亜人とぶつかってみなさい。最初はただの喧嘩で済むかもしれない。けれどその亜人を支持するものがだんだん増えて………しまいには種族同士の戦争に発展することになるの」
咲「種族同士の………戦争」
キ「そう。それを知った種族ごとの長達はある日会議を開いたんだ。戦争をなくすために亜人のトップを具体化させる必要があるってね」
レグ「だが、会議は最初から喧嘩が勃発。お互い自分が一番だと思ってるんだ、そもそも会議なんてしても意味はなかったんだ」
キ「そんな時さ。その会議に出席した精霊族の長についてきていた人がいてね、その人はその会議が何のために行われているのか全く知らなかったらしいんだ。それで彼女の付添人が事のあらましを説明したんだけど……………そのあとなんて言ったと思う?」
咲「な、なんて言ったのですか?」
キ「『なんですか、それ。そんな幼稚なことで種族同士の喧嘩が始まるんですか?そんなに種族で喧嘩するのなら、いっそ
レグ「今回のレミリアの昇格の話というのは、その序列に関するもの、ということだ。なんとなく理解できたか?」
咲「はい………なんとなく、ですが」
キ「ハハハ、まあより詳しくはまた今度話すよ。それじゃ改めて……
まずレミリア、君の序列は980位から570位に、そして君の妹フランドールの序列は1190位から650位に昇格したよ。おめでとう」
レ「ありがとうございます。しかし、私はそんなに昇格が上がるようなことは何も………」
レグ「レミリア、君はこの間博麗の巫女と戦ったそうだな。そしてフランドールはその親友である霧雨魔理沙と戦ったと聞いている」
キ「博麗の巫女とその魔理沙っていう人間は亜人種の中でもかなりの強者とされているんだ。そんな二人と戦ったとなれば、序列だって爆上げするさ」
咲「そんなにあの二人は有名なのですか?」
レグ「あぁ、なにせ
咲「あいつ………とは?」
キ「まぁ………そのうち会えるよ、能力的に」
咲「???」
とても気になるワードが出たが、気にしないことにする。咲夜はキラの話の続きを聞いた。
キ「さて………とりあえず昇格の話はここまで。二つ目の話………というよりは忠告かな」
レ「忠告?」
レグ「あぁ。実はな、最近序列上位者の襲撃事件が絶えないんだ」
咲「下剋上………というわけではないですか?」
レグ「そうだといいんだがな………ただこの襲撃事件にはある共通点があるんだ」
と、レグルスはホワイトボードに何かを書き始めた。刃が下向きの剣から悪魔の羽と天使の羽が生え、一番上にはにやりと笑うドクロマークのある不気味な模様だった。
レグ「襲撃したのは天使族、悪魔族、天狗族と種族はバラバラらしいが、襲われたものはみなこの謎のマークがあったと言っている」
咲「つまり、襲撃は何かの組織かそのあたりの者たちによるものだと」
キ「まぁそうだね、そして今レミリアとフランは上位になったことで襲われる可能性が高まったから気を付けてね、て話さ」
レ「わかりました。三つめは?」
キ「うーん、これも話というよりかはお願いなんだけど………二人は、
咲「棟谷蓮?」
レ「知ってます。確か、天使と悪魔の間の存在、堕天使族の有名ソロシンガーですよね。その人がどうされたのですか?」
レグ「一週間前から行方不明になっているんだ」
レグルスの言葉に二人は固まる。特に驚いたのはレミリアだった。
レ「え⁈あのと棟谷蓮がですか⁈彼は確か序列180位の超上位者だったはずですよね?」
レグ「そう、だからこそ謎なんだ。彼がそう簡単にやられるはずはないだろうが………」
キ「もしさ、君たちが彼を見かけたときは僕たちに連絡してほしいんだ。いいかな?」
レ「もちろんですよ。咲夜、あなたもいいわね」
咲「お嬢様がよろしいのでしたら」
キ「ありがとう!助かるよ。………さてと、今日話さなくちゃいけないのはこれぐらいだけど、今までの話になにか質問はあるかい?」
咲「あ、あの………棟谷蓮というお方は、どのようなお方なのですか?」
キ「どのような方………か」
咲夜の質問に二人は難しい顔をした。質問してはいけないことだったのだろうか、そう咲夜が思っていると、レミリアが二人に代わって答えた。
レ「一言でいえば、優しい人よ」
咲「優しい………ですか?」
レ「そうよ。特に咲夜、あなたみたいな人間にはとても優しいわ。
咲「人間を愛しすぎた堕天使……………でございますか」
どんな方か実際に会ってみたい、そう咲夜は思った。それが、もうすぐ現実になるとは知らずに…………………
To be continued...
はい、以上一話でした。皆さん楽しんでいただけましたか?
不定期投稿にはなりますが、頑張って完結はさせたいと思っていますので、気長に待っていただけると嬉しいです。
あと、更新することが多いです。