東方亜人伝(凍結)   作:嵐川隼人

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そういえば、キャラの容姿とか細かく言ってませんでした。

キラ

髪:真っ赤な色で背中を覆うほど伸びたロング
顔:超イケメン・透き通った黄色い瞳・エルフ風耳
服装:膝より下まで伸びた真っ赤なコート・真っ黒なズボン・黒の革靴
身長:187㎝ぐらい


レグルス

髪:紫っぽい赤色でショート
顔:理系イケメン・黄色い瞳・黒メガネ
服装:真っ黒のコート・赤いズボン・黒の革靴
身長:184㎝ぐらい


なんとなくイメージできるかと思います。
それでは、二話どうぞ。



二話

 レミリアの師匠、キラとレグルスの二人と出会ってから二週間がたったある日、咲夜は一人メイドの部下を連れて人里へ買い物に来ていた。

 というのも昨日、レミリアから『明日キラさんが紅魔館に遊びに来るから、パーティーをするために色々食材とか買ってきて』と突然言われたからだ。咲夜は、来るのはいいがせめてもっと前に話してほしい、と思ったが、レミリア曰く『キラさんは有言実行するタイプの超気分屋なの。私自身明日来るなんてさっき言われたとこだし』とのこと。………お嬢様も大変なんだな。そう咲夜も思ったのだという。

 あともう一つ部下を連れてきた理由として、紅魔館の食料が少なかったことも挙げられる。パーティー用の食材を含め、大量の食材を買う必要があるとなれば、さすがの咲夜もそれらを運ぶことは難しい。そのため、今回は彼女が一番信頼できる部下に手伝ってもらうことにしたのである。

 

 

咲「ごめんなさいね、休憩中にこんなこと頼んじゃって」

 

?「メイド長が謝ることなんてありませんよ!むしろ私なんかを頼ってくれたのが嬉しかったですし」

 

咲「フフフ、あなたって本当に真面目ね。あなたみたいな子がいてくれてうれしいわ、アスナ」

 

 

 アスナ、と呼ばれた緑髪の少女は嬉しそうに笑顔で返事した。

 アスナが紅魔館へ来たのは約三か月前、人手不足を補うために咲夜が求人ポスターを作ったのが始まりだった。ちなみにその内容は、

 

『紅魔館でメイド・執事としてはたらきませんか?

 朝昼晩三食付き・有給あり・昇格あり・種族は問わない

 初めての方でも大丈夫!』

 

と言ったもので、その翌日の朝紅魔館の前に彼女がポスターをもって立っていたのである。

 最初はやはり妖精メイドがするような失敗も多く、ドジを踏むことも多かった。しかしその失敗を糧に日に日に上達していき、働き始めて一か月で咲夜の次に並ぶほどに腕を上げた。現在彼女は咲夜のメイド長代理として頑張っている。

 

 

咲「この仕事にそろそろ慣れてきたんじゃないかしら?」

 

ア「はい。これも、咲夜メイド長のおかげです」

 

咲「私、そんな凄いことしてないわよ」

 

ア「いえいえ、とんでもないですよ!咲夜メイド長は私にメイドとしての働き方を教えてくれましたし、私をメイド長代理にしてくださいましたし」

 

咲「後半はあなたの頑張りよ。失敗したことをメモして練習したりして上手になろうとした結果があなたをそうさせたのよ。もっと自分に自信を持ちなさい」

 

ア「は、はい!」

 

咲「いい返事、頼りにしてるわ。っと、人里に着いたわね。それじゃあここから分かれましょう。私はパーティー用の食材を買ってくるから、アスナはこのメモに書かれているのをお願いね。終わったらここに集合して」

 

ア「わかりました!では行ってきますね」

 

 

 咲夜からメモを受け取ると、アスナはさっそく八百屋のところへと向かった。

 ちゃんと行ったのを確認して、自分も買い物に向かおうとしたとき、人里であまり見かけない二人のフード男が目に入った。少し気になった彼女は、物陰に隠れて話を聞いた。

 

 

?「居たか?」

 

?「いや、居ない。そっちもか?」

 

?「あぁ。クソッ、どこに逃げやがった」

 

?「なぁ、どっかでもう死んでるんじゃないか?()()()は重傷を負ってる筈だし、三週間も持つわけがない」

 

?「いや、もしかしたらどこかの家に身を隠しているのかもしれん。あいつはそういうことが得意だからな」

 

?「なるほどな。でもよ、どうして()()()はあいつを捕らえろと言ったんだろな。あいつはあの方のなんなんだ?」

 

?「さぁな。ただ、これはあくまで噂なんだが、あいつには世界を支配できる力があるらしい。あの方はその力を強く求めているという話だ」

 

?「あいつにそんな力が?そうには全く見えないが」

 

?「俺も同感だ。だがあのお方の言葉に間違いはない」

 

?「だな。そんじゃ、お仕事再開しますか。俺は地上から探す。お前は空から探してくれ」

 

?「了解した」

 

 

返事と共に男の背中から何かが生える。茶色い翼だ。男は翼を広げ、天高く飛び上がった。もう片方の男はフードを深くかぶってその場を去った。二人がいなくなったのを確認した咲夜は姿を現した。

 

 

咲「あの二人………」

 

 

この時、咲夜は見ていた。二人の男の首筋に、キラが書いたあの不気味なマークがあったのを。おそらく序列上位者を中心に襲うという謎の集団の下っ端のような存在なのだろう。

 

 

咲「………お嬢様に知らせておきましょうか」

 

 

小さな声で呟いた後、咲夜もその場を去った。

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

咲「とりあえず、こんなものかしら」

 

 

 食材がパンパンに詰まった二つの手提げ袋を見て、咲夜はつぶやいた。

 

 

咲「食材も買えたし、あとはワインかしらね」

 

 

 食材の入った手提げ袋を肩にかけ、咲夜は酒屋へと向かう。その途中、彼女は先ほどの男たちの会話を思い出していた。

気になるワードは二つ。

一つは彼等が探しているらしい“あいつ”。彼等が重傷を負わせてまで捕らえようとするはおそらく、“世界を支配する力”というものだろう。いったいどのような力なのか皆目見当もつかないがら少なくとも彼等に渡ればお嬢様に危険が及ぶに違いない。それに、お嬢様の師匠が注意喚起するほどの奴等だ、なんとかしてその存在を先に捕らえるべきだろう。

そしてもう一つが、奴等が慕っている“あの方”だ。二人の会話から考えて、かなりカリスマ性の高い存在であるのは間違いない。でなければ、“言葉に間違いはない”という発言が出るはずがない。さらにもう一つ、そいつは例のあいつの力を求めているという噂。もしそれが本当だとすれば、なおさらあいつを捕らえさせる訳にはいかないだろう。

しかし、だとすればどうやって探せばいいのだろうか。今現在わかっていることは、その存在は恐ろしい力を持っており、今現在重傷を負っているらしい。そしてそれは三週間前から逃走しているらしく………

 

 

咲「三週間?」

 

 

ふと、咲夜は三週間という言葉に引っ掛かりを感じた。そして、あることに気づく。

二週間前にキラとレグルスが言っていた、棟谷蓮という堕天使の話だ。その時彼等は、蓮は一週間前から行方不明になっていると言った。とすれば、今現在から三週間前に蓮は行方不明になっていることになる。それはつまり、あのフード共が探している存在を探し始めた時期と完全に一致する。これは偶然なのだろうか。それとも………

考えている間に彼女は酒屋に着いた。これ以上は帰ってからにしよう、そう思って彼女が店に入ると、一人の見慣れた紅白が誰かと話しているのが目に入った。

 

 

咲「あら、霊夢じゃない」

 

霊「咲夜?こんなところで会うなんてね。何してるの?」

 

咲「私は明日紅魔館に来られるお嬢様のお師匠さまを迎えるパーティーに向けて食材を買っているところなの」

 

霊「師匠?あいつに師匠なんていたのね」

 

咲「私も二週間前に初めて会ったのだけれどね。そういう霊夢は?」

 

霊「私はこっちに立ってる人と話をする為に来てるの」

 

 

霊夢が指差す相手の姿を見て、咲夜は目を見開いた。

とても綺麗な女性だった。

薄く青みがかったショートヘアーに端正な顔つき、肌は雪よりも真っ白で、高貴そうな服を着ている。身長は自分と同じぐらいで、瞳が青く透き通っている。その姿はまるで、綺麗を具現化したかのようだ。

少し見とれている咲夜に、その女性は話しかけた。

 

 

シ「初めまして。私はシエラ・リルダヴァルと申します。貴方が、十六夜咲夜さんですね?」

 

咲「は、はい。なぜ私の名を?」

 

シ「霊夢さんからお話はお伺いしております。なんでも、レミリア・スカーレットさんの下で働く完璧なメイド長だと」

 

咲「は、はぁ。ありがとうございます」

 

霊「シエラさんは先代博麗の巫女、つまり私のお母さんの親友なの」

 

咲「へぇ、清香さんの」

 

 

霊夢が言う先代博麗の巫女、博麗清香。拳での戦闘で一度も負けたことがないと言う、歴代の博麗の巫女の中で最強とされる三人の一人だ。今はその役目を娘の霊夢に任せ、一人外の世界に旅行に行っている。その際一度だけ咲夜は彼女と会ったことがあった。ちなみにあと二人とは、博麗大結界を張った張本人である初代博麗の巫女と、霊力の多さでは歴代一とされる現博麗の巫女こと霊夢である。

 

 

咲「それにしても、あの霊夢がさん付けして話すなんて違和感あるわね」

 

霊「失礼ね。私だって公私のわきまえぐらいわかってるわよ」

 

咲「どの口が言ってるのかしら」

 

霊「あんたまた異変の時のようにボコボコにしてあげましょうか?」

 

咲「ちょうどいいわ。ここであの時のリベンジを果たしてあげる」

 

シ「まぁまぁ、お二人共落ち着いてくださいよ」

 

 

霊夢と咲夜の喧嘩が今にも始まりそうなのをシエラが止めようとしたその時、酒屋の暖簾から何かが現れた。暖簾の方を向いていたシエラがそれにいち早く気づき、声を失った。シエラの異変を見た二人も暖簾に振り向くと、

 

 

霊「なっ⁈」

 

咲「えっ⁈」

 

 

黒い翼を生やした全身が血だらけの青年が、立つのもやっとな状態でそこにいた。腹部には槍の先が貫かれており、尋常じゃないぐらいの重傷を負っていた。

すると三人に気づいた青年は口を開き、

 

 

?「博麗の………巫女に……伝えて、くれ…………もうすぐ、戦争が……ここで…起き、る…………っ」

 

 

目の前にいるのが博麗の巫女であることにさえ気がつかないほど意識が朦朧とした状態でそう言い、青年は力尽きたようにその場で倒れた。

心配になって近づこうとするシエラを止め、霊夢は青年に手をかざした。

 

 

霊「……………大丈夫、まだ息はある。でもすぐに傷を直す必要があるわ」

 

咲「だけどどうするの?ここからだとあなたの神社も、お嬢様の紅魔館も遠すぎるわ」

 

?「おい、姉ちゃんたち」

 

 

青年を囲む二人に声をかけたのは、この店の店長と思われるおじさんだった。おじさんは二人に、店の空き部屋を使うように提案してくれた。

 

 

店「なんかよくわからんことになっとるけど、とりあえずその兄ちゃんすぐに手当てしないとやばいんだろ?ならうちの二階の空き部屋を使ってくれや。薬とか必要だったら言ってくれ。医者やってる女房に用意させるから」

 

霊「ありがとう、おじさん。それじゃ運ぶの手伝って」

 

 

霊夢は店長と一緒に青年を二階まで運んだ。自分も向かおうとした時、シエラが何かを言っているのに気がついた。

 

 

シ「まさか………ここにいたなんて………」

 

咲「シエラさん?」

 

シ「でも………よかった………まだ生きてくれてて………」

 

咲「シエラさん?どうし」

 

 

 

 

 

 

 

 

シ「見つかってよかった………棟谷、蓮!」

 

 

 

 

咲「えっ……………」

 

 

思わぬ形で、咲夜は彼と出会った。

 

To Be continued…




とりあえず何とか主人公の棟谷 蓮を出せた二話目です。

もう一人新キャラのシエラさんの出番今回少なかったですが、次回は中心的人物として書く予定です。

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