私を助けたのはとある店長兼ヒーローだった スペシャル 作:水被り
『Cコンビ対Kコンビによる戦闘訓練第4戦、スタート!』
「衣月さん、これからの行動ですが」
「オイラが動いて
「はい、それで必要なものがありましたら言ってください。」
八百万はコクリと頷いて言った。
「
「ええ、少し待ってください」
八百万は腹部から言われた通りのピンポン球を作り出した。
永鬼はピンポン球を手に取り確認してからポケットに入れた。
「
「わかった、行ってくる」
永鬼は黒斑がついたピンポン球を見ながら歩いて行った。
耳は大きくなり身体中から黒斑がついた毛が生え出した。
「
彼が変身できる姿は10種類までしか分かっていない。
微妙な色合いの違いで変身できないことがあり、試行錯誤を繰り返して試した結果がその10種類である。
入学する前は8種類確認していたが、入学する前に2種類を見つけて出した。だが、いきなり発見したことでその色の球体がすぐ準備出来なかった。
変身は実物と実物が写った写真などからできるが、写真の場合だと変身ができても変身の持続時間や力などの能力が低くなるため、主に実物の方を使っている。
耳をピクピクと動かし、どこにいて何をしているのか探り始めた。
微かな足音を捉えて、足音がする方へなるべく足音を消して進んで行った。
「なんか緊張するね、口田君......ってなんか喋って」
声が聞こえてくるところで止まり、覗き込むとヒーロー側のお茶子と口田がこっちに歩いてきた。相手が近くに来るまでピンポン球を見ながら待ち伏せていた。
十分に近づいて来たところでヒーロー側のチームに向かって走り出した。
動物のサーバルの特徴は後ろ足のパワーで高さは2メートル、距離は4メートルのジャンプを出すことができる。その脚を使って平行に跳んだ。
「うそ、いきなり!口田君、逃げよう!」
だがどんなに逃げようとしても
お茶子は抵抗にと跳んでくる永鬼を殴ろうとした。
永鬼は当たる寸前に地面を強く踏んで、上に飛んでいった。
そして、そのまま天井にぶつかる前に一回転して天井を踏み込み、地面に着地した後でお茶子の後ろを取って地面に抑え込んだ。
「あとは確保テープを巻くだけだな」
永鬼はポケットからテープを取り出して巻こうとした。
「やめなさい、永鬼よ!」
口田は勇気を振り絞って大きな声で永鬼を止めようとした。
「叫んだって無理だよ。実力でやめさせてみろ」
「テ、テープを巻くのをやめなさい、永鬼よ!」
すると、お茶子をテープで巻こうとした手が止まった。永鬼もあれ?と顔に出していて本人の意思でとめたわけでないようだ。
「口田君何か、何か言って!」
「え、永鬼よ、その子から離れて両手を挙げなさい」
永鬼はその言葉通り、お茶子から離れて両手を挙げ出した。
「どうなってるんだ、体が全く動かねえぞ!」
「口田君の個性って人以外の生物を操ることができるんだっけ?もしかして獣人だから操ることができたんとちゃう」
永鬼の個性は変わっていて普通の動物系個性とは違い、文字通りに半人半獣であり、動物に似ている性質を持っておりその性質が口田の声に反応した。その結果、意識はあるが体は口田の思うがままに動いてしまうのだ。
「口田君、永鬼君を使って先に行こう」
「え、ちょっと待て、まさかオイラを百が守っているフロアに乗り込んでこいってこと?冗談はよしてよ」
「永鬼よ、核兵器がある所まで案内しなさい」
「口田君、いや口田さん、いや口田様!やめて本当に、あんたらヒーローなのにヴィランに見えるよ!もしかして怒ってる、オイラが言った事と
この訓練での勝敗はKチームが勝った。操られた永鬼が防壁を突破して八百万を抑えている間に核兵器に触れ、確保した。
訓練が終わった後、オールマイトの一言がこれだった。
「......うん、まあなんていうか、ヒーローとヴィランが逆転に見えたね」
他の生徒たちもその言葉に頷いていた。
それ以来、永鬼は口田を見るとビクッと怯えるようになった。
ちなみに赤茶色はヒグマです。