私を助けたのはとある店長兼ヒーローだった スペシャル 作:水被り
「うわぁ、私がもう一人いるみたい!」
「確かに、こうして見ると透ちゃんが二人いるみたいですね」
Jチームである手和と葉隠は自分の個性について話し合っていた。
「手和のコスチュームいいよ。この背中に描いてある手のマークとか」
「そうですか?適当に描いただけなんですけど......」
手和のコスチュームはオレンジ色の服に黄色の5本の線がなぞっていて、背中に手袋を意識したマークがついていた。
「私は個性を生かすために手袋とブーツしか作ってもらってないから」
「そうなんですか」
『Gコンビ対Jコンビによる戦闘訓練第5戦、スタート!』
始まりの合図が出て、たわいない話を終わらせ、準備を進めた。
「よし、私ちょっと本気出すわ。私の個性を使って二人とも捕まえるよ」
葉隠が手袋と靴を脱いで行こうとしたら、手和が葉隠の肩に触った。
「待って透ちゃん、私作戦考えたんだけど......やってみていい?」
「え本当、やってみよすぐにやってみよ!」
「じゃあまずは......」
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「おい耳郎、何か聞こえたか?」
「足音がこっちに近づいている」
耳郎は個性のイヤホンジャックから音を聞き出し、上鳴に来る方向を指差しで教えた。
上鳴は電気を纏わせて相手が来る前に攻撃を仕掛けた。
「あれ、誰もいねえぞ?」
「えっ?」
音がした場所一帯に電撃を放ったが悲鳴の一つも聞こえなかった。葉隠が隠れているのかと考えたがさっきの電撃をくらって悲鳴の一つもないということはここには誰もいないということだ。
耳郎はもう一度イヤホンジャックで音を聞き出した。
すると別のところから足音が聞こえた。
二人は音のしたところに向かって行った。
だがそこにも誰もいなかった。念のために電撃を放ったがなんの変化もなかった。
音がしたところに向かっては消え、向かっては消え、その繰り返しが続いていき。
「もうなんだよ!お前のイヤホンジャック壊れてんじゃねえの!」
「知らないよ!ちゃんと音が聞こえたんだから確かなんだろうが!」
そしてとうとう二人は仲間割れを始めてしまった。
それでもう一回イヤホンジャックで音を調べて確かめることになった。
「足音がこっちにくる」
「また誰もいないってオチだろう......っていたあああぁぁぁぁぁ!!」
上鳴が指差す方を見ると手袋とブーツを履いている葉隠がいた。
「くらえぇぇぇぇぇ!!」
先手必勝なのか、あるいはただ今までの怒りをぶつけるためか電撃を放った。数秒間、電撃が放たれたことであたりから静電気のように電気が
これで一人倒したと上鳴は確信し、一息つこうとした。
だが、葉隠は何事もなかったかのように平然と立っていた。
「上鳴、前!前を見ろ!」
その時には遅く、葉隠が近づき上鳴の上で逆立ちをした。そして上鳴の後ろに着地した後に上鳴を背負い投げた。
上鳴は何が起こったかわからずにいたが、目の前にいた葉隠を見て驚いた。
「なんでだ!?確かに電撃をくらったはずだ!」
上鳴は立ち上がって電撃を放つ準備をした。
耳郎は少しでも動けなくしようとイヤホンジャックで攻撃した。
しかし、イヤホンジャックは葉隠の体に当たることなく、そのまま通り抜けてしまった。そのことによって耳郎は気づいた。
「上鳴、そいつは
「最大出力!!!」
耳郎は上鳴にそう伝えたが、上鳴の耳には入らず高電圧の電気を放った。耳郎は電撃をくらわないように、電撃が放たれる前に逃げていった。電撃が消えた後に耳郎が見ると、アホ化した上鳴と平然と立っている葉隠の
動こうと耳郎が立ち上がった瞬間、肩を誰かが叩いた。肩を見ると手袋があり、その後ろには沢山の手袋が宙に浮かんでいた。手袋は耳郎の体を一斉に掴むと耳郎を浮かばせ、グルグルと360度回転させられて地面に叩きつけ抑え込んだ。
手袋の一つの中から確保テープが出てきて上鳴をテープで巻いた。 次に手袋は耳郎の方に向かってきた。
「このっ、このぉ!」
耳郎はなんとしてでも捕まりたくない一心でイヤホンジャックで手袋を追い払おうと抵抗した。
「はい、終わり」
耳郎が気がつくと姿は見えないが、本物の葉隠が自分の腕に確保テープを巻いていた。
『ヴィランチーム、Win!」
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「よく頑張った、二人共!」
手和が考えた作戦によって手和チームが勝ったことにオールマイトは手和を賞賛した。
手和が考えた作戦はこうだった。自身の靴と葉隠の手袋やブーツに手和の手袋を仕込んで、靴とブーツは足音を鳴らして耳郎のイヤホンジャックを使って
「手和ちゃんすごい!一瞬に終わっちゃったね!」
「手和ちゃん、あれだけの手袋を操るの大変だったじゃない?」
手和は芦田と蛙吸にいろいろと言われて少し困惑していた。
「私は、こんなに上手くいくなんて思わなくて、でも、ダメ元で言ってみたんだけど......」
彼女は作戦を考えることが得意としているが、自身ではまだ気づいていない。
そしていつか、その才能がみんなを助けることは誰も知らない