HACHIMAN作品はSCPの手によって作られている?   作:作者アアアア

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SCP-2011323 やはり俺は異世界でも本物を求める

番号:SCP-2011323 やはり俺は異世界でも本物を求める

 

オブジェクトクラス:Euclid

 

収容:SCP-2011323は、サイト■■■の保管ロッカーに収容します。万が一読む際には、必ず何か娯楽作品を手にした状態で、読む様にします。

 

説明:SCP-2011323は、一冊の文庫本の姿をしています。表紙には、やはり俺の青春ラブコメは間違っている。1と書かれ、十代後半であろう少女と少年のイラストが描かれています。財団の調査により、イラスト、タイトルが一致するライトノベル(以下、文庫1)が確認されています。背表紙は文庫1と差異はなく、裏面は文庫1にはあるバーコード、あらすじ、レーベル名がありません。内容は、文庫1と全く差異はありませんでした。

SCP-2011323の異常性は、他の娯楽作品を手にした状態でページを開くと内容が全く異なる物に変化する事です。内容は、殆どがSCP-2011323内の登場人物が他の娯楽作品に現れて、活躍をするというものになります。以下が確認できた登場人物です。

 

SCP-2011323-a:やたらと目が腐っていると言われている少年。容姿、性格共に、文庫1の主人公、比企谷八幡に似ています。

SCP-2011323-b:文武両道だが不器用な少女。容姿、性格共に、文庫1のヒロイン、雪ノ下雪乃に似ています。SCP-2011323-aと敵対または恋仲になります。

SCP-2011323-c:八方美人の所がある少女。容姿、性格共に、文庫1のヒロイン、由比ヶ浜結衣に似ています。SCP-2011323-aと敵対または恋仲になります。

SCP-2011323-d:男勝りの女性の教員。容姿、性格共に、文庫1の登場人物、平塚静に似ています。SCP-2011323-aに協力または断罪されます。

SCP-2011323-e:女性的な姿をした男子生徒。容姿、性格共に、文庫1の登場人物、戸塚彩加に似ています。SCP-2011323-aに協力的です。

SCP-2011323-f:クラスで最も慕われている男子生徒。容姿、性格共に、文庫1の登場人物、葉山隼人に似ています。SCP-2011323-aを異常に憎んでいます。

 

また、SCP-2011323を読破すると、一部の被験者は文庫1の主人公に対して強い尊敬を抱き、甘いコーヒーを求めるようになります。更にその傾向が強いと、SCP-2011323-aを崇拝、それ以外を見下し、常に斜に構えた考えを持ち、小説を書いたりするなど、一人をやたらと好む様になります。

 

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実験記録SCP-2011323-A

 

対象:Dクラス職員

 

実施方法:SCP-2011323を読み、感想文を書いてもらいます。

 

結果:職員はSCP-2011323-aに対して強い尊敬を抱くようになり、甘いコーヒーを愛飲するようになりました。感想文も称賛で埋め尽くされていました。この結果により、SCP-2011323と文庫1の内容は一致している事が確認出来ました。

 

実験記録SCP-2011323-B

 

対象:ライトノベルを持ったDクラス職員

 

実施方法:職員にライトノベル(以下、文庫2)を持った状態でSCP-2011323を読み、感想文を書いてもらいました。文庫2の表紙にはソードアートオンラインと書かれています。

 

結果:SCP-2011323-aがゲームの世界に囚われ、文庫2のヒロインと結ばれつつ、文庫2の主人公と協力して黒幕を討ち、英雄になる話になりました。感想文は名作、と高く評価しています。

 

実験記録SCP-2011323-C

 

対象:書籍化されたウェブ小説を持ったDクラス職員二名

 

実施方法:職員にウェブ小説(以下、文庫3)を持った状態でSCP-2011323を読み、それぞれ感想文を書いてもらい、比較してもらいます。文庫3の表紙には魔法科高校の劣等生と書かれています。

 

結果:SCP-2011323-aが有名な家系の生まれである事を隠して、文庫3のヒロインと仲良くなりつつ、文庫3の主人公と渡り合う存在になる話になりました。感想文は文庫3のヒロインの性格に疑問を持っていました。

もう一つは、SCP-2011323-aが校内で劣等生の烙印を押され、SCP-2011323-b、SCP-2011323-c、SCP-2011323-fに嘲笑われるが、実際には力を隠しており、それを知る文庫3の主人公、ヒロイン達から尊敬されるものでした。感想文は、嘲笑った三人を笑い返す様な内容でした。

 

実験記録SCP-2011323-D

 

対象:アイドルCDを持ったDクラス職員

 

実施方法:職員にアイドルのCD(以下、CD1)を持った状態でSCP-2011323を読み、感想文を書いてもらいました。CD1の角にはラブライブ!と書かれています。

 

結果:SCP-2011323-aがCD1のアイドルグループ九名全員と知り合い、親交を築いていく内容になりました。感想文は、アイドルグループの魅力とSCP-2011323-aの魅力で埋め尽くされていました。

 

実験記録SCP-2011323-E

 

対象:ブラウザゲームを起動させたPCを持ったDクラス職員

 

実施方法:職員にブラウザゲーム(以下、ゲーム1)を持った状態でSCP-2011323を読み、感想文を書いてもらいました。ゲームのタイトルは艦隊これくしょんです。

 

結果:SCP-2011323-aが提督になり、ゲーム1のキャラクターのハーレムを築きつつ、ゲーム1内の敵をSCP-2011323-aが倒す内容でした。感想文は、続編を求める内容になっていました。

 

実験記録SCP-2011323-F

 

対象:ベルト型の玩具を持ったDクラス職員

 

実施方法:職員にベルト(以下、玩具1)を持った状態でSCP-2011323を読み、感想文を書いてもらいました。玩具1は仮面ライダーという番組内に出る物です。

 

結果:SCP-2011323-aがベルトを使い、そのライダーに変身し、SCP-2011323-b、SCP-2011323-c、SCP-2011323-eと協力して怪人となったSCP-2011323-d、黒幕であるSCP-2011323-fを討つ内容になりました。感想文は、ライダーの思い出を壊されかけたと嘆く内容でした。

 

実験記録SCP-2011323-G

 

対象:文庫2、文庫3、CD1、ゲーム1、玩具1を持ったDクラス職員

 

実施方法:職員に文庫2、文庫3、CD1、ゲーム1、玩具1を持った状態で実験記録SCP-2011323を読み、感想文を書いてもらいました。

 

結果:[削除済み]。感想文は[削除済み]。

 

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インタビュー

 

対象:Dクラス職員

 

インタビュアー:ワタル博士

 

補足:この職員は実験記録SCP-2011323-Aの被験者です。

 

〈録音開始〉

 

ワタル博士:これよりインタビューを開始します

 

Dクラス職員(以下、職員):なあ、本当にやる必要あるのか?

 

ワタル博士:ああ、君が何を考えているのか知る必要があるからね

 

職員:知ってどうするんだ?

 

ワタル博士:SCP-2011323の参考にするのさ

 

職員:SCP-2011323じゃなくて、八幡。訂正しろ

 

ワタル博士:それは、SCP-2011323の登場人物だろう

 

職員:あれは八幡だ!そして俺自身も!

 

ワタル博士:あー……君はそれだけSCP-2011323に夢中になっているのは分かった。普段は何している?

 

職員:一人で小説を書いたりしている

 

ワタル博士:どんな内容だい?

 

職員:皆の英雄、八幡が愛されて、愛する話だ!

 

ワタル博士:……それは今持っているのかい?あるなら見せて欲しい

 

職員:勿論。最もまだ未完成だが

 

ワタル博士:<渡された原稿をめくる音>

 

ワタル博士:……D-■■、SCP-2011323を慕うのはいいが、何も他の人や他作品の人物を貶す必要は無いだろう?

 

職員:は?こいつらは悪人だから当然の仕打ちをしただけ、それとも博士、こんな奴らの味方なんかするのか?

 

ワタル博士:そうじゃない。私が言いたいのは、貶す必要性はあるのかという事だ。ましてや何故、他作品まで巻き込む?

 

職員:無能ばかりだからだ!八幡がいればどんなバッドエンドも必ず救われる!誰でも英雄になれる!

 

ワタル博士:……私には質の低い喜劇にしか見えないけどね

 

職員:博士って本当にバカですねぇ!八幡はねぇ!クールでマクロな視点を持ってて、誰よりも大人なんだよ!財団どもが足元にも及ばないほどにね!

 

ワタル博士:D-■■!何故そこまで自分の事の様に怒る!?

 

職員:八幡の愚弄は俺への愚弄でもあるんだよ!<立ち上がり、椅子を蹴っ飛ばす音>

 

ワタル博士:D-■■!インタビューはまだ続いている!

 

職員:アンタにすぐにでも教えてやるよ!八幡の偉大さをね!

 

ワタル博士:待ちなさい!<D-■■がドアを開けて出て行く音>……インタビューを終了する

 

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事案:インタビュー後、D-■■が執筆していた作品を完成させそれを財団内にばら撒きました。その結果、読んでしまったDクラス職員7名、博士2名がD-■■と同じ状態になりました。全員がBクラス記憶処理を施され復帰、D-■■の作品は焼却処分されました。またこれ以降、SCP-2011323を読む際には必ず何かしらの娯楽作品を持った状態で行う事が義務づけられました。

 

補遺:私は文庫1を仕事で全て読んだのだが、その中で主人公が本物が欲しいと語るシーンがあるんだ……もしかしたらこのSCPは、我々や他作品から自分と心から分かりあえる存在を探しているのかもしれない。―――――ワタル博士

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