至高の命題を求めて   作:きりしら

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活動報告に書きました通り、20日に投稿しようかとも思ったのですが
やはり早く書けたからには早く見ていただきたいものです。

お気に入り登録よろしくお願いします、とは言ってみたものの
こんなにもお気に入りを頂けるとは感謝の極み。

高い評価も頂けるなんて望外の喜びです。

遅筆ではありますが、今後ともよろしくお願い致します。


第4話

時は戻り少女と髭

 

弓や槍、剣を構えるスケルトンが迫る。

 

それを文字通り叩き潰しながら進む二人には、気がつけば信頼が生まれていた。

 

マスターとサーヴァント、人と英雄。

 

本来まみえる事の無い二人には、最早違えぬ盤石の絆、運命が導くかのように

 

 

「マスターマスター、変なモノローグ付けるの止めてくだちい。

拙者マスターの事ほとんど知らないでござるし」

 

 

「…心を読まないで頂戴エドワード。びっくりするじゃない。

人の心を読むなんてプライバシーもへったくれも無いじゃない、出会った時から思っていたのだけれどあなたは」

 

 

「あー、はいはい。またパニックになってるんですね分かります」

 

 

「ぐぬ…」

 

 

何故かしら、一方的に心を読まれているようで悔しい。

 

いつか読み返して泣かせてやるわ。

 

 

「わっかりやすいマスターでござるなぁ。

まあ下手に探り合うようなギスギスした関係も面倒ですし?

分かりやすいマスターで良かったと思うべき…?」

 

 

ぶつぶつと考えるエドワード。

 

私も一つため息をつき、歩みを進めた。

 

そうして休憩ついでに歩いていると、不意にエドワードが私を覗き込む。

 

 

「そういえばマスター」

 

 

「何かしら」

 

 

視線を上げてエドワードを見上げる。

 

 

「マスターはサーヴァントにおける宝具というものをご存知ですかな?」

 

 

ホウグ、当然だが初めて聞く言葉だ。

 

知らないと首を振って答えると、彼は得意げに鼻を鳴らした。

 

 

「ンッフッフ、知らないのであればこの黒髭!マスターに指南しましょうぞ!」

 

 

大海賊から一対一で物を教わるなんて中々体験できないことじゃないかしら

 

あれかしら、俗に言うチュートリアル?みたいな」

 

 

「んー、まぁそんなところでござるな」

 

 

また思考を読んだわねこの

 

 

 

 

閑話休題(口に出てたでござる)

 

 

 

 

「そう、つまりこういうことね?宝具は英雄の築いた歴史の具現化…」

 

 

Exactly(その通りでござる)

 

 

仕組みが分かれば簡単なものだ。

 

つまり英雄(アクションヒーロー)の必殺技だろう。

 

サーヴァント自身の保有する魔力を始めとして、契約者であるマスターのサポートで発動を早めることもできるらしい。

 

 

「さて、次はスキルですな。そのサーヴァントの生前の特技や逸話から、自分や味方に様々な能力を付与したりすることが出来たりできなかったりするでござる!」

 

 

どっちなのよ、何そのフワフワした恩恵

 

 

「例えば!拙者の持つものですと、そうですなぁ、海賊の誉れ、というものがあるでござる。

これは迫る死にすら最期まで立ち向かう拙者の生き様をですな!」

 

「待ってエドワード、そろそろ目的地じゃない?」

 

 

エドワードが両手を握り、吠えるようなポーズでスキルとやらを披露する。

 

それを遮るのは申し訳ないのだけれど、もう到着だ。

剣戟のような音がもうそこまで響いている。

 

 

「私たちが移動を始めてから結構経つというのに、随分と戦いが長引いているのね」

 

 

「で、ござるな。

してマスター。どちらに加勢するつもりで?」

 

 

ふふ、何を言うかと思ったら。

 

 

「勿論、生きている方よ」

 

 

生き残れそうな方に加勢して、戦える人がいるのなら保護してほしいわ。

 

駄目そうならエドワードに頑張ってもらうしかないのだけれど。

 

 

だって私こんな極地に放り出された捨て子みたいなものなのだし。

 

ほぼ猫と同義なのよ。

 

 

…駄目ね、気が滅入るわ。

気を抜くと泣いてしまいそう。よよよ。

 

後悔するのも嘆くのも後で良い。

 

 

「エドワード、全力で魔力を回すわ。

一瞬で加勢する方を見極めて。

そうでない方に宝具を叩きこみましょう」

 

 

「あいあい、お任せあれ」

 

 

私の使える魔力をエドワードに流し込む。

 

 

 

自身の中に流れる魔力の回路を意識すると見えてくる。

 

 

 

私の可能性。無数に流れる魔術回路が産声をあげた。

 

 

 

宝具を発動するのにどれだけの魔力が必要なのか分からないので、目一杯流し込んでみる。

 

 

「ようし!魔力充填!いつでも行けるでござる…!

……マスター?もういいでござるよ?マスタ…?」

 

 

宝具は魔力を大量に消費するものらしい。

 

エドワードは私を気遣ってくれているのかもしれない。

 

もう少し頑張ってみようかな。

 

 

「あのー、マスター?入らない!もう入らないでござる!

無理!もう無理でござるよ!いやぁぁぁぁ!裂けるぅぅぅぅ!」

 

 

「えい」

 

 

「痛ってぇぇぇ!」

 

 

エドワードから金色の粒子が迸る。

 

キラキラと輝くそれは、しばらくすると収まりエドワードに収まった。

 

 

「ぜぇ…ぜぇ…死んだ……一回死んだでござる…!」

 

 

「大げさねエドワード、気遣ってくれるのは嬉しいけど、冗談言ってないで早く行きましょう?」

 

 

「鈍感すぎるこの女…!

このマスターいつか泣かす…!」

 

ぶっきらぼうにそう言うと、エドワードは私を抱え上げ、待ちなさい、また抱え上げたわね。

 

レディーの扱いをなさい、レディーの扱いを。

 

話が逸れた。

 

私を抱え上げたまま、奇襲の為に高い建物へ飛び上がった。




投稿間隔を統一することは難しそうですが
せめて投稿時間くらいは統一したほうが良いでしょうか。

深夜に投稿するのも微妙な所ですし、さほど変わりませんが
FGOのログイン切り替えに合わせて朝4時ごろにしましょうか。

次回もよろしくお願いします。
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