誤字報告、お気に入り、評価、簡単ではありますが感謝を述べさせていただきます。
ゲージが赤く…
感激です、感動です、感謝祭です
これは引き返せない。せめて冬木が終わるまでは投げられませんね。
主人公を制御しないことで私も楽しく書けております。
今後ともよろしくお願いします。
「やっちゃえライダー、なんてね」
「
高いビルから飛び降りて宝具
『クイーンアンズ・リベンジ』を展開。
出現した巨大な海賊船は、滑空する勢いそのままに褐色肌のサーヴァントへ叩き込まれることになるでしょう。
「ここが海なら最高ですなぁマスター!
ま、火の海を往くのも悪くはありませぬが!」
「そうね、エドワード」
よく分からないことを言うエドワードに淡白な返事をする。
対人関係にまだ慣れてないのよ。
それにしても、たしかに全力で叩き込めとは言ったけど、このままじゃとてもスプラッタな船舶事故ないし交通事故になるんじゃないかしら。
その場のノリでやっちゃえライダーとか言った私
これ端から見たら私主導の殺人教唆とかになるじゃない。
二ホンの法律が厳しいことくらい、記憶が無くても分かるのよ?
それに、よくよく見れば男1人に女3人
合わせて4人もの目撃者がいる。駄目ね、捕まるわ私。
これを見ているあなた。
勢いに任せて言葉を紡ぐことは、自分の身を滅ぼすことにも繋がるのよ。注意なさい。
「まあ、もう手遅れね。エドワード」
私は、船首で船員らしきゴーストの指揮をとるエドワードに声をかける。
とりあえずこのまま轢いてから考えましょう。
あの4人を助ける為には仕方なかったという事にすればきっと一考の余地が
「おっ、やる気満々でござるなマスター!了解でござる!撃てぇ!」
「えっ」
そうじゃない、そうじゃないわエドワード
そんな言葉を掻き消すように響く砲撃音。
40門の大砲から放たれる砲弾
眼下で唖然としている褐色の彼は、私とばっちり目が合った後、4人組へ何事かを叫んで爆炎に飲み込まれていった。
そして追い打ちをかけるように船首が叩き込まれ、船体が大きく揺れる。
船員ゴーストが生死判別と追い打ちのために大急ぎで飛んで行ったが、あれで生きているわけがない。
終わったわ。完全にアウトよ。弁明の余地なく殺る気満々の行動だもの。
爆炎と破砕音で、騒々しい中
やり遂げた顔をしているエドワードが、こちらを向き、いい笑顔でピースする。
この髭…
「ちょっとやりすぎじゃないかしら」
たしなめるようにエドワードへ話しかけると、
彼は「敵に情けをかけるほど優しくはないですしおすし」とむしろ私の感覚がおかしいかのようなことを言う。海賊は皆そういうものなのかしら。
「…そう、ね。そうよね、エドワード。
障害は情を掛けず取り除かなきゃ、生き延びる事なんてできないものね」
ズキリ、と頭が痛んだ。
どこかに頭を打ったのか、それとも魔力を使いすぎたのだろうか
先程エドワードに気遣ってもらったのを退けておいて、情けないわ。
「まあ、いいわ。
お疲れ様エドワード。じゃあ生存者と合流しましょう。」
「いやー、拙者もうクタクタでござる…」
功労者に労いの言葉をかけ、一息つく。
ここまで飛んだり跳ねたりしたんだもの。
ちょっと休憩もしたいし、できれば他の生存者ともゆっくり話がしたいわ。
私たちが悪くないことをしっかり説明したうえで、だけれど。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「まあ、もう手遅れね。エドワード」
彼女は静かに、それでいてよく通る声でライダーのサーヴァントに指示を出した。
今私たちが対峙しているアーチャーのサーヴァントから出る黒いオーラ。
あのオーラはサーヴァントを蝕み、汚染する。
彼女はそれを初見で見抜き、自身のサーヴァントの手で始末させようとしているのだ。
「嘘…私たちも巻き込むつもり…!?」
所長が悲壮な叫び声をあげる。
無理もない。
あの海賊船の前面に配置された大砲がアーチャーに向けば、発射される大砲の流れ弾や爆風が対峙するこちらにも届くことになる。
『そんな、ありえない…なんだって彼女は…!
立香ちゃん!マシュに宝具の指示を!このままじゃ全員死ぬ!』
ドクターの声より先に身体は動いていた。
今生き残るためには飛んでくる災厄を防がなくてはならない。
「…っ所長!こっちに来てください!マシュ、宝具展開!全力で防いで!クーフーリンさんもマシュの支援をお願いします!」
「きゃぁっ!」
私は所長の腕を掴み、自分の身体に引き寄せる。
マシュも慣れない宝具展開に全力を傾け、キャスターの支援もあって展開は間に合いそうだ。
「なんて出鱈目な力を振るいやがる!ありゃセイバーの宝具にも匹敵するレベルだぞ…!」
クーフーリンが叫ぶほど驚愕すべき事態が起きているらしい。
私も魔術について詳しくないが、それでもあれは目を見張るものがある。
「ここまでか…カルデアのマスター!
あれは災厄の化身だ!生かしておけば必ず後悔することになる!この言葉をしかと覚えておけ!」
不意にこちらへ呼びかけるアーチャーのサーヴァント。
その声は先程までの飄々としたものではなく、まるで警鐘のように私の胸に残った。
「宝具、展開します!
その言葉から間もなく、爆撃のように降りかかる大砲。
爆心地であるアーチャーの姿は掻き消え、爆炎がこちらにも牙を剥く。
「ぐっ…くぅ…!」
私は、宝具を展開し踏みとどまるマシュを支え、この悪夢が一刻も早く終わるのを待った。
しばらくすると爆撃が止み、爆心地にはとどめと言わんばかりに船首が突き刺さる。
船員らしき服装のゴーストが、アーチャーのサーヴァントを捕捉しようと飛び回るが、当然いるはずもない。
「生き…生きてる…私生きてる…?」
所長が震える声で自分の手を見つめている。
マシュは宝具の展開を止めると、ぐったりと倒れこんでしまった。
私はマシュを支え、安静にさせる。
「おい、マスター。あの化物はあんたの知り合いか?」
クーフーリンが杖を構え、話しかけてくるが、生憎カルデアの人については詳しくない。
自己紹介をする暇もなく、カルデアの爆発事故に巻き込まれたのだから。
「そういえば、さっき所長があの人の名前を言ってたような…」
ユーリア・ルフェ…バレンタイン?
所長が知っているという事は、恐らくカルデアのマスターの一人なのだろう。
それも、きっと私と違ってちゃんとした魔術師の人だ。
「こんにちは、あなた達も生き延びていたのね。安心した。私以外にも生きている人がいるなんて」
彼女はライダーのサーヴァントと共に、ゆっくりと歩みを進めてくる。
「止まれ!あんたが何者か知らねぇが、さっきのあれはどういう了見だ?」
クーフーリンが先程の攻撃について問いただした。
あの攻撃は確かに私たちも巻き込むつもりだった。
私はともかく、所長とも知り合いのはず。
不意打ちで攻撃をするなら、もっと小規模に狙う事だってできたはずなのに。
「ああ…あれはね」
彼女は
それは当然、という前置きの後に言葉を発した
「生き残るために、より確実な方法を選んだのよ。」
仲間を巻き込むことも厭わず、自分が生き残るために力を振るう。
私には彼女の浮かべる笑みが、まるで悪魔のように見えた。
投稿時間を統一するのは諦めました。
書いたらすぐに投稿したくなるのです。
いつかストックが出来たら時間予約投稿とかしてみたいと思います。