超短文です。
『朝だぞオラァァァァァ!!!!!』
父親が用意したお手製目覚まし(CV若本)を壊すように叩いて美咲は目覚める。使っている美咲が言えた義理ではないが、娘に対してこんな喧しい目覚ましを用意するとか父親は頭が大丈夫なのか心配するが、すでに手遅れだったとも思う。
「あぁ、今日もこころ達に振り回されるのかぁ」
朝からダウナーな気持ちを隠さない美咲。しかし、そこは頭のおかしいオヤジーズの相手をするよりかはマシかと考えを改めるあたりに彼女の末期具合が伺える。
制服に着替えて下に降り、リビングに入る。すると台所で母親が朝食の準備をしていた。
「お母さん、手伝おうか?」
美咲の言葉に白い着物を着てピョコンと跳ねたアホ毛が特徴的な母親が微笑みながら振り向く。
「おはよう、美咲。お料理の方は大丈夫だからアマ公にご飯をあげてくれるかしら」
美咲の母親である奥沢式。白い着物を着た完全美人でアンニュイで穏やかな性格が近所でも評判の美人ママ。美咲や妹と一緒に出かけると姉妹にしか見られないために父親に対して『氷川おじさん、犯罪者です』といいかけるが、この見た目で父親より年上の姉さん女房らしい。父親に「本当にやばくなったら母さんを頼れ。どうにかしてくれるから」と教えられて以来、美咲の中では一番逆らっていけない人になっている。
美咲は台所からペットフードを取り出すと、リビングから庭に出る窓ガラスを開けて声をかける。
「アマこ〜、ご飯だよ〜」
「ワン!!」
美咲の言葉に嬉しそうに駆け寄ってくる真っ白な体に紅い隈どりをした犬。名前をアマ公と言って奥沢家で飼われている犬である。奥沢家で飼われているだけに普通の犬ではなく、アマ公の近くで「今日は晴れるといいなぁ」と呟くと曇っていたはずなのに太陽が出たり、散歩の途中で「ここに橋があれば便利なのに」と呟くと突然橋がかかったりすることが頻発するワンコである。
性格は惚けた態度をとることも多いが、美咲や奥沢家の人々を心配するなど心優しい一面がある。
視界の片隅に映る大木に吊るされた父親を見ないようにしながら美咲はアマ公にご飯をあげる。妹とアマ公だけが美咲の数少ない心の癒しである。
ご飯をあげ終わって美咲がリビングに戻るとちょうど中学の制服を着た妹が入ってきたところだった。
「おはよう、久留里」
「ん」
口数少なく返して美咲に挨拶してくる妹の奥沢久留里。調子の良い父親に似ないで口下手だけど美少女中学生。その美少女っぷりは芸能人にスカウトされるほど(ちなみにスカウトいた事務所は父親によって潰され、所属芸能人は上原おじさんの事務所に吸収された)。無駄遣いが嫌い(ここも父親と違う)で節約も大好き(見習えお父さん)スーパーなどの特売のチラシをチェックすることが趣味。中学に上がってからはお弁当作りも趣味になり美咲のお弁当も頻繁に作ってくれる(父親に作った最初のお弁当は両親によって特殊な防腐処理がされて両親の部屋に飾ってある)。
「あら、久留里も起きたのね。それじゃあ朝ごはんにしましょうか」
「お父さん……は?」
母親の言葉に独特な言葉遣いで聞く久留里。美咲が黙って庭を指差すと納得したのかムフーと頷いて席に着く。美咲も席について母親も食卓に座ってみんな一緒に
「「「いただきます」」」
今日も奥沢家は平和である。
奥沢式
空の境界の両儀式さん。ちなみに式さんではなく『 』さんの方。FGOプレイヤーにわかりやすく言うと殺式さんではなく剣式さん。根元接続者の絶対無敵お母さん。子供達に害をなそうとする輩は問答無用でデストロイな魔王系ママ。
奥沢久留里
高杉さん家のお弁当の高杉久留里。趣味とか年齢とかは基本的に原作準拠。え? 原作を知らない? それは是非とも漫画を買おう! 全10巻だから買い求めやすいですよ(ダイレクトステマ)。でも秘められたポテンシャルは姉ににてバグ。あと実は根元接続者って設定もつけたけどきっと生かされることはない。だってこれバンドリ小説だから!!
アマ公
大神のアマテラス。尊い。とにかく尊い。PS2でクリアしたからPS4の絶景版を全然やってないんですよね。やらなきゃ(使命感)
CV若本のお手製目覚まし
朝からあの声で起こされたら一発で目を覚ますと思うけどどう思います?
そんな感じで奥沢家の紹介でした。家族キャラはどこまでも作者の趣味です。高杉さん家のお弁当とか誰が知ってんだ。
妹は久留里ちゃんに最初から決まっていたんですが、お母さん候補は他にもいました。ちなみに他候補はスクランの塚本八雲かフジリュー封神演義の竜吉公主。ヤクモンは普通なので却下され、竜吉公主は地上が毒のようなものという設定があったので式バーさんになりました。結果的に絶対無敵お母さんが爆誕。美咲ちゃんは泣いていい。
次回はバンドリのゲームイベントと絡ませたいところ。ちなみにシリアス話に突っ込む予定はありません。なにせ作者がシリアス苦手だからな!!