BOOMERANG WITCHES   作:B-506

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2話です。
前回はウィッチのウィの字も出てきませんでしたが今回からは出ます。
ストライクやブレイヴの面々は出ても昔話くらいなので多分.....

完全に別の部隊だと思っていただければ嬉しいです。嬉しさのあまり私のスーパー・フェニックスMk.XIが過剰燃焼して破損します。


風の妖精とブーメランの乙女達

2047年1月16日リベリオン合衆国オハイオ州クリーヴランド エリー湖を臨むフェアリィ空軍基地地下、統合戦闘航空団区にて。

 

 

「第501統合戦闘航空団の12人の諸君。私が諸君らの実質的な指揮権を持っている、リディア・クーリィ准将だ。全世界から集められた精鋭と聞いている。100年前の501、ストライクウィッチーズのような活躍を期待している。──さて、我が航空団の至上命令を通告する。」

 

 

 

「何があっても、必ず帰還せよ。以上だ。」

 

「敬礼!」

 

12人の右手が同時に上がる。曲芸飛行のような、息ぴったりの空軍式敬礼。

 

ブーメランは放たれた。あとは、無事に戻ることを祈るばかり。

 

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航空団区、501居住区ホールにて。

 

 

「私達のストライカー、どうなのかな。スーパーシルフって、どんな性能なんだろ。」

そう目を輝かせて言ったのは ヴィンセント・ブリューイ中尉。14歳。ガリア共和国出身で、ブーメランウィッチーズ7番機(以降、B-50107もしくはB-7)。パーソナルネームは「ランヴァボン」。

 

「シルフを大幅に改修したストライカーだそうだ。もっとも、シルフィードと違ってもはや原型が残っていないらしいが。」

返したのはウォルター・サシュリン大尉。16歳。ファラウェイランド出身。B-50112(B-12)。パーソナルネーム「オニキス」。

 

「ともかく、使ってみないことには分かりませんね。システム軍団のお墨付きともあれば、さぞかし素晴らしいストライカーなのでしょう。」

と、アナスタシヤ・コヴァレフスカヤ中尉。15歳。オラーシャ連邦出身。B-50106(B-6)。パーソナルネーム「ミンクス」。

 

「では、格納庫に行きましょうか!そろそろ全員分のストライカーの整備が終了していそうですし。」

と、宮井 百々佳大尉。14歳。扶桑国出身。ブーメランウィッチーズ隊長。B-50101(B-1)。パーソナルネーム「雪風」。

 

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501格納庫にて

 

 

格納庫は、戦闘機や攻撃機といったそれと違い、かなり小さい。が、それでも人にとっては大きい。

両方の壁近くに、奥までズラリと並んだ各隊員のストライカー。一番奥の13番機位置にはまだストライカーがないが、他の位置には新品のWFFR-31MRストライカー。と、整備要員や警備兵。

最新鋭機の配備先とあってどちらも慌ただしく動いている。と、ここで宮井大尉の視線が3番機位置にいる人物に注がれる。

「エーコ中尉!整備状況はどうですか?」

「ご覧の通りです、大尉。春燕(チュンヤン)とオニキスがまだかかりそうです。」

そう返したのがシルヴィオ・エーコ中尉。24歳。501航空団整備班班長。ロマーニャ王国・ピエモンテ州出身。

 

「時間はどのくらいかかりますか?」

と宮井大尉。

「そうですね。諸々含めて40分って所でしょうか。」

とエーコ中尉。

「25分でお願いします。」

再び宮井大尉。

「目標は25分。了解。」

エーコ中尉がタブレット端末に情報を入力していく。

 

ふと気が付くと、エーコ中尉と話している間に、部隊の面々、3番機の 王 輝華中尉 以外はそれぞれの番機位置に散らばっていた。

 

「皆さん散らばったようですね。....さてエーコ中尉。ここからは私的な会話です。出来れば1番機位置に行きたいのですが.....」

宮井大尉が言う。

「そんなに改まらなくても大丈夫だよ、隊長さん。さ、行こうか。」

とエーコ中尉が返す。

「あ、は、はい。すいません。ありがとうございます。」

宮井大尉が俯きながら言う。

「なんだって謝るんだ?君は何もしてないだろう?」

不思議そうなエーコ中尉。

「その、他の整備員の方はあまり話してくれないので.....やっぱりウィッチって他の人から見たら触れがたいものなのかなーと.....」

恐る恐る答える宮井大尉。

「んー、別にそうじゃないと思うけどなぁ。君たちは皆年頃の女の子だし、誤解から何かあっちゃマズいってのがあるんだろうね。彼らが保身の為にやってることだ、隊長さんが気にする事はないさ。」

率直に述べたエーコ中尉。

「そうでしたか.....てっきり嫌われているものだと....」

はじめの頃が嘘のように縮こまった宮井大尉。

「嫌いだったら整備なんてしてないよ。で、話したいことは何かな?」

少し笑いながらエーコ中尉。

「あ、すいません。えっと、スーパーシルフのスペックなんですが.....」

と宮井大尉。

「ああ、実際に使うとなれば知っておきたいもんね。これ、貸してあげるから後で皆とも見なよ。」

とエーコ中尉。

「ありがとうございます。では、お借りします。」

と宮井大尉は告げて、目を通し始める。

 

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スペック

 

 

WFFR-31MRストライカー「スーパーシルフ」

 

製造:連盟軍(LNF)工廠

 

全長:1147.331mm(ミリメートル)

 

全幅(片脚):705.457mm

 

全高:603.884mm

 

自重:74.448kg

 

基準離陸重量:307.224kg

 

最大離陸重量:498.480kg

 

エンジン:MFNX-5010-B/C マジック・フェニックスMk.Xターボジェット魔道エンジン×2

最大推力:10,180kg(ミリタリー推力)×2

13,910kg(アフターバーナー)×2

 

最高速度:マッハ3.0

 

巡航速度:マッハ1.65

 

戦闘機動限界高度:23,300m

 

武装

 

20mm航空機関砲×1(基準装備。変更有り。)

 

主翼下ハードポイント×2

 

大腿部ハードポイント(片脚)×2

 

短距離空対空ミサイルAAM-III

中距離空対空ミサイルAAM-V

長距離空対空ミサイルAAM-VII

超高速空対空ミサイルHAM

 

を装備可能。

 

その他、ヘッドギアバイザに各種可視光・赤外線カメラ、TAISP、赤外線ラインスキャン、コンフォーマル・マルチバンドESMセンサー等の各種光学装備を搭載。これにより特有の魔法が無くともコアの視認や遠方の敵勢力の察知が可能になる。

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3番機位置にて

 

 

「私のストライカー、まだかかりますか?」

と3番機位置で整備員に話しかけるウィッチ。

 

王 輝華中尉。15歳。中華民国、江西省出身。B-50103(B-3)。パーソナルネーム「春燕(チュンヤン)」。

 

「あと、10分ほどでしょうか。」

と、整備員。

「わかりました。私の春燕、お願いしますね?」

と、王中尉。

「.....」

整備員は何も答えなかったが、帽子を触って頭を下げた。

整備員の中では、エーコ中尉のような人間は珍しい。エーコ中尉はロマーニャ人だということもあるだろうが。別に緘黙なプロ、という訳ではなく、彼らは極力接触を避けるように。命令ではないが、多くの整備員は自らの保身の為に、接触を避けている。

 

他の番機位置では、整備員の話を聞く者、ひたすらストライカーを見つめる者、挙句はストライカーに抱きつく者、これに関してはヴィンセント中尉のみだったが、それぞれがそれぞれの、愛機となるストライカーとの初顔合わせを果たした。

 

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全員揃って

 

 

「隊長!早速ストライカー使いたいです!」

と、元気よく手を挙げたテンションが高いままのヴィンセント中尉。

 

「その前に。この資料を確認してください。命を預ける大事な相棒ですから、知っておいて損は無いと思いますよ?」

と宮井大尉。

 

「えー....はやく使いたいのにー。」

ぶー。とクレームをぶつけるヴィンセント中尉。

 

「見終わったら皆で飛べますから。しっかり40ページ読み切ること、です。」

と宮井大尉。

 

「ぶー。」

とヴィンセント中尉。

 

結局資料をしっかり読み込んだブーメランウィッチーズの面々が、再びスーパーシルフと顔を合わせるのは、日が傾いてからになった。

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スーパーシルフは次回飛ばします。

 




はい。最後まで読んでくださって、ありがとうございます。

重度の雪風ファンならきっと今回の内容は全部理解出来ますよね!(名前に男性形が多いのは察して?)

ちなみに「宮井百々佳」という名前、「深井零」と「宮藤芳佳」を掛け合わせた名前というの、お気付きでしょうか。14歳の少女ということで、「零」は使いたく無かったので。そこで、真逆の「百」ならいいだろうと。

兎にも角にも、次回も読者の方々にお会い出来ることを楽しみにしております。

失礼。途中だが騒がしくなってきたので、これにてペンを置くことにする。

FAF情報軍大佐 アンセル・ロンバート
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