「お姉ちゃん起きて!もう7時過ぎたよ!!」
「んー?もうそんな時間か」
妹のどなり声で目が覚めた。
ウチは琴葉茜
小さい頃大阪に住んでいて関西弁が抜けない事以外は至って普通の女子高校生や。
「お姉ちゃん、今日は始業式でしょ?早く準備しないと遅れるよ」
この青髪の子は琴葉葵。双子の妹、
真面目でしっかりしてるせいか
周りからは姉より姉らしいって言われている。
「ほら朝ごはんと着替え置いてるからさっさと行く準備してね」
・・・どちらかと言えばおかんに近い気がするけど、
それを言ったらご飯抜きやし言わんとこか。
身支度を終え、朝ごはんを食べてる途中
葵が不安そうな顔で話を始めた
「お姉ちゃん」
「なんや?あおい不安そうな顔して」
「今年も…同じクラスになれるかな?」
想像以上に可愛らしい話で思わず飲んでいたコーヒーをこぼしてもうた。
「そんな事かいなもし離れても休憩時間や放課後に会えるやん葵は寂しがりやなあ。」
「そうじゃなくて、お姉ちゃん私がいなかったら何も出来なさそうだから。」
「そっちの不安かい!そこはお姉ちゃんと離れて寂しいとか言うところやろ?」
「ごめんそれはない」
「そんな直球で言われると傷つくわ…」
「…本当に離れたら寂しいけどね」
葵が小声で何か言った気がしたが聞き取れんかった。
そう思った瞬間鼓膜が敗れそうな大声で
「ちょっと待って!もう家出ないとまずいよ!」
と言った。
時計を見るといつも出る時間を過ぎている事に気づく。
「ホンマや、さっさ家出んと!」
ウチらは慌ててカバンを取り家から出た。
ウチらの通っている琴月高等学校までは歩いて約15分
余裕がある日は歩いて登校する。
しかし、今日はそんな余裕もなく自転車で登校しようとしたが・・・
「お姉ちゃん自転車・・・パンクしてる」
葵の自転車がパンクしていた。
葵はインドア派なので普段自転車を使っていなかったらしい。
「どうする?ウチの後ろ乗ってくか?」
二人乗りはあんまよろしくないがこの際仕方ないと思った。
しかし、葵はすぐに
「やだ、お姉ちゃん凄く飛ばすからお尻痛くなるもん」そう答えた。
かなり前に二人乗りして物凄いスピードで砂利道を漕いだ事を根に持っているらしい
「大丈夫やって!ほら、後ろ乗り!」
そう言いながら自転車に乗ろうとした時違和感を感じた。
そして違和感の正体にすぐ気付く、ウチの自転車もパンクしていた。
「お姉ちゃん・・・」
「葵・・・」
新学期からこんな調子で大丈夫だろうか?
お互いに不安になりながら全力で学校へ向かった・・・