「こういう時に限ってなんで赤信号ばっかなの!!!」
葵が息切れしながら叫んだ。
遅刻しそうな時に限って信号に引っかかるのはなぜなのか。
叫ぶ葵をなだめてると後ろから
「おーいあかねん!あおちゃーん!」
元気で明るい声が聞こえ、その後から
「待って…マキさん早すぎ…死ぬ」
今にも死にそうな声が聞こえてきた。
「マキマキとゆかりんか、おはよー」
「おはよーあかねん!!」
「お、おはようございまず…」
元気に挨拶を返してきた金髪の子がマキマキこと弦巻マキ
後ろで死にかけてる紫髪の子がゆかりんこと結月ゆかりだ。
「2人がこの時間にいるって珍しいね。さてはあかねんがバカなことしたな?」
「なんでウチがバカなことする前提やねん!」
「あおちゃんが原因で急ぐってないかなーって」
「酷いなー泣くで?」
「冗談冗談」
「そっちはあれか?またマキマキが寝坊したんか?」
「そうなんです!マキさん何回モーニングコールかけても起きないんで家まで行って起こしたんですよ!」
「いやーお父さんも私も目覚ましセットせずに寝ちゃってねーうっかりうっかり」
「うっかりじゃないですよもう!毎回毎回起こしに行く私の身になってください!」
この2人相変わらず仲良しやな、なんて
思いつつ話を聞いていたら前から殺気を感じ振り向いた。
「あのー?お喋りしてる余裕はないと思うんですよ、皆さん。時間、見てくださいね?」
葵に言われ時計を確認した、今の時間は8時30分授業開始まで後10分を切っていた。
「はは、マキマキこれもう遅刻やな!」
「だねーもうのんびり行こ…いや、やっぱ走ろっか」
マキマキと遅刻宣言をしようとしたが後ろでもう1つ
殺気がしたのでウチらは走ることにした。
「はあ…はあ…なんとか間に合ったね」
葵が息切れしながら話す、時間は8時37分だった。
「よっしゃ葵、クラス表見に行こうか」
「お姉ちゃんと同じクラスだといいなあ…」
「なんや別に離れても大丈夫ちゃうんか?」
「そうだけど…」
「もしかしてあれか?いざ離れるとやっぱ寂しいってやつか?」
「ち、違うから!お姉ちゃんが心配なだけだし!」
「そうなん?まあええやクラス表見るで」
ウチと葵はクラス表を見た、その数秒後
葵が突然抱きついてきた。
「お、お姉ちゃん!同じクラスだよ!!やったあ!!」
「マジで?何組や何組ウチまだ見つけてへん」
「2-5だよ2-5!」
葵に言われ2-5の表を確認する、たしかにウチと葵の名前が書いてあった
「ほんまや同じクラスやな!」
「よかったーもう!離れたら私どうしよかなって」
葵がまた抱きついてきた。そしてその瞬間周りの目線が
ウチらに集中してる事にに気づいた。
「あ、葵?嬉しいのは分かるけどいきなり抱きついたら周りの人びっくりするで?」
「えっ?」
ウチに言われ葵は周りを見た。
「おいおいなんか抱きついてる子いるぞ」
「同じクラスになれたのがよっぽど嬉しかったのかな?」
「琴葉姉妹じゃん相変わらず仲良いなあ」
「キマシタワー」
周りの子はザワついていた。そしてその瞬間
葵は顔を赤らめながらウチから離れた。
「あ、あはは。ク、クラス行こっかお姉ちゃん」
「なんやねん恥ずかしがって、やらんかったら良かったのに」
「だ、だってー嬉しかったんだもん」
普段からこの可愛げがあればな…そう思いながら
ウチは新しいクラスへ向かった…