ランス(9.5 IF)   作:ぐろり

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『前回』の時の話

 ある日の魔王城。

 

 

「ウルザちゃん! 抱かせろ!!」

「……いきなりですね、ランスさん」

 

 その日の夜、ウルザの部屋に突然ランスがやって来て、部屋に入るなり言い放った。

 

 ランスはウルザが魔王城に到着して以降、今までにも何度かアタックを掛けていたのだが、しかし全て空振りに終わっていた。

 ウルザ・プラナアイス、その女性のガードは非常に固い。その事はランスも十分理解していたが、いつまでも手をこまねいてはいられないとばかりに、本日は正面突破を図る事にした。

 

「今まで忙しいだ仕事があるだと何かと理由を付けては逃げられていたが、今日はもう寝るだけだろう。さぁウルザちゃん、俺様と一緒に寝ようではないか。ぐふふふ……!!」

 

 ランスは両手をにぎにぎさせながら、机で資料の整理をしている獲物に迫る。

 だが彼女にはさしたる動揺も無いのか、椅子から立ち上がる事もなく言葉を返した。

 

「……女性と一緒に寝たいのなら、シィルさんやかなみさんに言えば寝てくれると思いますよ」

「今日はウルザちゃんの気分だ! 大体、こっちに来てからもう大分経つのに一度もしておらんではないか、もう俺様は限界じゃ!」

 

 セックスさせろセックスさせろと、繰り返し呟きながらにじり寄ってくるその男から何と言って逃れるか。あるいは一度拳骨でもって理解させる必要があるのか。そんな事を考えていたウルザだったが。

 

「俺とウルザちゃんの仲では無いか、さぁ!!」

 

 自分とランスの仲。そう言われた時、彼女はある事を思いついた。

 

「……私とランスさんの仲ですか。確かに、悪い仲ではありませんね」

「うむうむ、そうだろうそうだろう」

「けれどランスさん。それなら、私とランスさんの仲に隠し事はいけませんよね?」

「うむうむ、……ん?」

「ランスさん。私に隠している事、ありますよね?」

 

 ウルザは殊更優しい態度でランスに問いかける。しかしその目は笑っておらず、必ず相手の隠し事を明らかにするという強い意思が込められていた。

 彼女はここ最近ランスへの違和感を何度も覚え、そろそろ看過出来なくなっていた。その為、いい機会があれば問い質そうとずっと考えていたのだ。

 

(隠してる事? この前着替えを覗いた事か? それとも……心当たりが多すぎて分からんぞ)

 

「そりゃ、いい男には秘密の1つや2つあるだろ」

「そういう事では無くて。番裏の砦で再会してからのランスさんには妙な点が幾つもあります」

「……妙な点って、例えば?」

 

 未だしらばっくれるその男に対して、ウルザは一つ一つその妙な点を指摘する事にした。こほんと咳払いをし、人差し指をぴんと立てる。

 

「そうですね。例えば、ゼス王国でも把握していないような魔物界の情報について詳しい所とか。シルキィさんの性格やガルティアさんの好物をどうしてランスさんが知っていたんですか? シィルさんとかなみさんは初めて会ったと言っていましたよ」

 

 ウルザは情報収集の一環として、シィルとかなみにも色々と話を聞いていた。

 自分の知らない間にランス達は魔人と接触していたのかと尋ねたのだが、二人共そんな事は無いと言っていた。二人にはホーネット派やケイブリス派についての知識は殆ど無く、魔人について不思議と詳しいのはランスだけだった。

 

「メディウサやレキシントンへの態度にしてもそうです。そもそも派閥戦争への参加自体、ランスさんが突然言い出した事だとお二人は言っていました。ホーネット派やケイブリス派についてどのような事情で知ったのですか? 魔物界の内情なんて、各国の諜報機関でもそうそう入手できる情報ではありませんよ」

 

 それは番裏の砦で再会した時から気になっていた事。近年魔軍による被害を受けた事から、その動向には他国よりも人一倍過敏だったゼス王国でも知られていなかった事を、なぜランス一人が知っているのか。

 

「その辺りの事情について、何か隠し事がありませんか?」

「それは、だな……」

 

 ランスが魔物界の事を色々知っている理由。

 

(そりゃまぁ、俺様が過去に戻ってきたからな訳だが……)

 

 ううむ。と、ランスは腕を組んで唸る。

 ランスは過去に戻ってきた事をまだ誰にも言っていない、わざわざ言う必要も無い事だと考えていたからだ。

 目の前のウルザがその事を知りたがってるのは理解出来たが、何となく話す気にはならなかったのではぐらかす事にした。

 

「まぁ、そこら辺はその~、あれだ。確か、誰かに聞いたような」

「誰かって、誰です?」

「……いや、違うな。聞いたんじゃなくて……そう、予知夢っ! 予知夢で見たのだ!!」

「……ランスさん、いくらなんでも露骨に誤魔化し過ぎです。やはり、何か事情があるのですね」

 

 相手の様子からは話したくないのだという気持ちが十分に伝わってきたが、しかしウルザも最近ずっと気になっていた事で、追求を止める訳にもいかなかった。

 

「……はぁ。この手は使いたく無かったのですが、他にランスさんの口を割らせる方法も思い付きませんし、仕方ありませんね。……話してくれるなら、一晩ならご一緒します」

「なんとっ!?」

 

(ま、いっか。話しても)

 

 ランスはあっという間に気が変わった。

 今まで何となく誰にも話さなかったが、何が何でも秘密にしなければならないという訳でも無い。そんな事より今自分はウルザを抱きたい。そう思ったランスは全てを話す事にした。

 

「よし、良いだろう。話してやろうじゃないか。……ただし!!」

「なんです?」

「勿論、セックスが先だ。……じゃないと、話だけ聞いてウルザちゃん逃げそうだし」

 

 そこは絶対に譲れないラインだった。

 

「……ランスさんこそ、することだけして話さないなんて事、許しませんからね」

 

 仕事途中だった書類を片付けたウルザは、椅子から立ち上がって隣の寝室へと向かう。

 皺にならない様、上着から一枚一枚丁寧に脱いでいると、待ってられなくなったランスに押し倒され、ベッドの上に仰向けにされた。

 

「くくく。もう少し粘るかと思ったが、意外とすんなりだったな。ウルザちゃん」

「ランスさんを信用してるんです。終わったらちゃんと話してくださいよ。……それに、こうして同じ場所で生活をしてる以上、いつまでもランスさんから逃げられるとは思えませんしね」

 

 いずれはこうなるのだろうと、ウルザは自分とランスの関係についてなんだかんだ理解していた。

 身体の上に乗る相手の首の後ろにそっと手を回して、そして二人の影が重なる。

 

 ランスはウルザを余す所無く堪能した。

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

 小一時間程が経過した後、ランスは心地よい疲労を感じながらベッドに横になっていた。

 

 久々のウルザとの一戦は相応に盛り上がった。

 彼女は芯の強い所のある女性であり、そんな相手が次第に自分との性交の快楽を受け入れていく姿は、とても優越感をそそり立てる。

 お陰で何発も出してしまったので、もうくたくたである。なのでそろそろ眠ろうかと思ったのだが、その時ふと横を見ると右腕の中にいたウルザと目が合う。すると彼女はにこりと笑った。

 

「ではランスさん。約束通り先程の理由を教えてもらいます」

「え。今から?」

「勿論。でないとランスさん、明日には忘れていそうですし」

 

 さすがに優秀な軍師だけあって、その男がやらかしそうな行動は全て読まれていた。

 ランスはこのまま気持ちよく眠りたかったのだが、ウルザとしては話を聞く為に身を委ねたのであり、まだ寝かせる訳にはいかなかった。

 

「ランスさん、早く話してください」

「ウルザちゃんが仕事モードに戻ってる……。先程までもっと甘い雰囲気だったような……」

「……さぁ、どうでしょうね。それよりランスさん、約束しましたよね?」

「……ぬぅ、仕方無い」

 

 目を擦って眠気を払ったランスは約束通りに、自分は未来から戻ってきた事、本来ならホーネット派が敗北し、その結果第二次魔人戦争が勃発するという事などをウルザに話した。

 

 

 

 

 

「……と、いう訳だ」

「……荒唐無稽な話ですが、それなら私の疑問の大部分に説明が付きますね。納得です」

「なんだ、意外とあっさり信じるんだな。冗談だとは思わんのか?」

「他の方ならともかく、ランスさんの事だと、それ位は有り得るんじゃ無いかと思えてしまうんですよ。慣れって怖いですね」

 

 粗方の話を受け入れたウルザは「……けれど」と呟き、疲れたように嘆息する。

 

「それならもう少し早く話してください。そういう事情があるのなら、城内で情報収集するよりランスさんから情報を得るのが最優先じゃないですか」

「まぁそう言うな。それを調べる事も含めて、全て君の仕事なのだ、がはははは!!」

 

 都合の良い事を言って大笑いしながら、ランスは右手をウルザの胸の方に回す。するとその山に触れる寸前で手の甲を思い切り抓られた。

 

「ウルザちゃん、痛い」

「真面目な話をしている時は止めてください。……それにしても、人類の30%以上が死亡する戦争が今後起こり得ると考えると、さすがに恐ろしく感じますね」

 

 一国の範囲では収まらず、世界規模で多数の死者が出る戦争。

 それはウルザも経験した事が無い事で、怖れからかその表情には強張りが見て取れた。

 

「あぁ、ゼスなんかも二体の魔人に国中荒らされて大変だったんだぞ」

「ランスさん、もしかして……その時にガンジー王も?」

「……まぁ、そんな感じだ」

「……ゼスはまだカミーラダークから立ち直っている最中なのに……。そういえば、魔軍の侵攻の際にマジノラインは機能しなかったのですか? カミーラダークの時は……」

 

 マジノライン。ゼスの西の端にあって魔物界との境界線を引く、巨大な魔法要塞である。

 LP4年に起きたカミーラダークはマジノラインの機能停止と共に魔軍の侵攻を許し、ランス一行が魔人を撃退してマジノラインを再起動させる事によって、国内に残る魔軍を撤退させることに成功した。それ程にゼスの対魔軍防衛という意味ではマジノラインの存在は大きい。

 

「まぁ、あの時とは魔軍の数が違ったしなぁ。……て、あぁそうだ思い出した。魔軍はマジノライン側からだけじゃなくて、キナニ砂漠からも侵攻してきたんだ」

「キナニ砂漠、ですか? ……あんな所から魔軍が侵攻を?」

「……ははーん、さては知らないようだなウルザちゃん。実はあそこにはシャングリラという場所があってだな……」

 

 この世界の中心にあるキナニ砂漠。そこに隠された都市、シャングリラ。

 その存在を優秀な軍師が知らないと見たランスは、知る事を自慢するかのようにシャングリラについてあれこれ話した。

 その結果、ウルザに再度のため息と共に呆れられた。

 

「ランスさん……。ですから、そういう事は早く教えてください。……ゼスに連絡をいれて、キナニ砂漠の調査を依頼しておきます。もしランスさんの言葉が本当なら早急に手を打たないと。また同じ様に使われてしまったら大変ですからね」

「おお、そう言われりゃそうかもな。まぁ適当に頼む」

 

 ウルザの言葉にランスは気の無い相槌を打つ。彼の中では自分の活躍により派閥戦争の勝者が変わる事が確定しているので、その先の戦争は起きない。

 なので第二次魔人戦争が起きた際には重要な意味を持つ、シャングリラについては今まで全く意識していなかった。

 

 

「……けど、おかげでランスさんの目的は分かりました。魔人ケイブリス率いる魔軍が人類圏に侵攻し、大規模な戦争が起きる。その戦争に勝利する為ランスさんは過去に戻ってきたという事ですね?」

「ん? いや違うぞ。その戦争には勝った」

「……そうなのですか? しかし、300万以上の魔物兵と魔人が攻めてきたのですよね?」

 

 莫大な規模の敵軍に加えて、キナニ砂漠という現在まったく警戒していない場所からの奇襲を受けたという話を聞いて、ウルザは人類の敗北を想像してしまった。

 しかし真実はそうじゃないと言わんばかりに、ランスはにぃと笑った。

 

「それでも勝ったのだ。まぁ、俺様が居なければ敗北待ったなしだったがな。俺様の大活躍により世界は救われたのだ、がはははは!!」

「……しかし」

「なんだ、信じてないのか、ウルザちゃん」

「いえ、そうではなくて……。戦争に勝利したというのなら、何故過去に戻ってきたのですか?」

 

 ぎくり。とそんな音が聞こえそうな位、ランスは全身が一気に硬直した。

 

 自分が何故この話を誰にもする気が起きなかったのか、それをようやく理解した。この事を聞かれたら困るからだった。考えてみたら何が何でも秘密にしなければいけない事だった。

 何より、もうあの時の事は思い出したく無い。

 

「戦争に敗北する事実を変える為に過去に戻るなら理解出来るのですが、勝利したのなら一体何の為にランスさんは過去に戻ってきたのですか?」

「何の為にって……そ、それは、その、あれだ」

 

 シィルが殺されたからなりふり構わず過去に戻ったなどと、到底言える筈が無い。ランスはどうにかして誤魔化す事にした。

 

「その~、過去に戻ってきたのは、事故みたいなものでな、うむ。俺様の本意では無いのだ、うむうむ。偶然というか、運悪くと言うか。まぁそんな感じだな」

「はぁ、なるほど……」

 

 ウルザは若干気にはなったが、本能的にランスの触れられたく無い部分であると理解して、それ以上の追求を避けた。

 

 

 

 

 

「んじゃ、約束通り話す事は話したし、俺様はもう寝る」

「あ、ランスさん。もう一つだけ。ある意味一番大事な事です」

「一番大事な事?」

「ええ。ランスさんはホーネット派がどうして敗れたかはご存知なのですか?」

 

 ホーネット派が敗れた理由。派閥戦争を勝利に導く上では確かに一番重要な事である。

 

(ホーネット派が負けた理由か……。確か、俺様が巨大戦艦から出てきた時にはもう勝敗は付いてたからな。て事はまぁ、あれしか無いよな)

 

 眠い頭を巡らせて考えてみた所、ランスが思い当たるのは一つだった。

 

「それは、サテラだな。サテラがうっかり五ヶ月近く寝坊してしまったからだ」

「ご、五ヶ月も寝坊したのですか?」

「あぁ、サテラはあれで結構うっかりやさんだからな。しょうがない奴だあいつは」

 

 実の所、サテラが五ヶ月も巨大戦艦内のコールドスリープ装置によって眠る事になったのは、ランスにも一因があると言えるのだが、そのような事は勿論すでに忘れていた。

 

「そんな訳で、今回はさすがにあんな眠る事も無いだろうし、何より今回のホーネット派には俺様が居るからな。勝利は確実だ」

 

 ランスはもう寝るとばかりに目を閉じる。

 だが、大事な事を言うのを思い出して目を開けた。

 

「……後、この話はやっぱ秘密だ。俺様が過去に戻ってきた事は内緒。特にシィルには内緒だ、いいな?」

「……そういう事ですか。……了解です、ランスさん」

 

 ウルザは何となく察した。

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

 所変わって、ケイブリス城の玉座の間。

 

 

「ケイブリス様。宜しいですか」

 

 玉座にどっしりと座る魔人ケイブリスの下に、魔物大元帥ストロガノフが歩み出る。

 

「あん、なんだストロガノフ。ホーネットをぶっ殺す方法でも思いついたか」

「……はい。その事で、少々お話が御座います」

 

 大元帥が提案した話、それは彼が数ヶ月前より考えていたとある作戦。

 派閥に属する大半の兵を動かす事になる、大規模攻勢の計画について。

 

 

 

「……ほうほう、なるほど。その作戦、結構面白いじゃねえか。ここを通るんだな?」

「はい。ここを通ります」

 

 両者の指は、ストロガノフが持つ魔物界の地図の南西に位置する、とある道を指していた。

 

「この場所を通るなんて、お前。結構悪どい事考えるのな」

 

 ストロガノフが提案した作戦は、奇襲という点では素晴らしい効果がありそうだが、その分自軍への被害も相当なものになると、ケイブリスが少し考えただけでも理解出来た。

 ケイブリスは勝つ事さえ出来れば派閥内の魔人や魔物などどうなっても構わなかったが、しかしこの大元帥がそんな作戦を立てるとは思っておらず、思わず歪んだ笑いを見せた。

 

「……向こうは恐らく予期していないでしょう。彼女の性格を考えれば成功する可能性は高いと思われます。……ただ、この作戦には一つ問題があります」

「問題だ?」

 

 実はこの作戦には当初想定される問題が多く、その為実現性が低いと判断し、今までストロガノフは自分の胸中に留めていた。

 しかし先日魔人ワーグが派閥に参加した事により、幾つかの問題が片付いた。残る一つの問題は目の前にいる魔人が解決出来る筈だった。

 

 

「……と、いう事なのです。そこで、その役をケイブリス様にお願いしたく……」

「バァーカ。んなの、危険じゃねぇか。なんで俺様がそんな危ない事をしなきゃなんねぇんだよ」

 

 当然の事を言わせるなとばかりに、その魔人は大元帥を睨みつける。

 ケイブリスは危険を極端に嫌う。少しでも敗北する可能性があるからと、今まで一度も戦場に出ていない事からもそれは明らかだった。

 

(……やはり、ケイブリス様は動いてくれないか。しかしこの慎重さこそが、この方をここまでの高みに上げた理由であるのも事実)

 

 ストロガノフとしてはこの作戦で勝負が決するのなら、そこは派閥の主自らの手で決着を付けて欲しかったのだが、それはどうやら不可能な様子。

 仕方なくこの話は聞かなかった事にして欲しいと告げると、すぐにケイブリスが異を唱えた。

 

「いやまて、なにも止める必要はねぇ。この作戦が決まればホーネットに勝てるんだろ?」

「……はい。高い確率で、そうなると思われます」

「なら俺様じゃなくて、別の奴にやらせりゃいい。……そうだな、あいつだ」

 

 ケイブリスは凶悪な笑みを浮かべ、ケイブリスなりに作戦をアレンジした。

 

「ケイブリス様、それは……」

「なに、これで勝ちが決まるってんなら構わねぇ。この方法で行くぜ」

「……しかし、そのような事。どの様にして説明すれば……」

「説明なんていらねぇよ。それも、あいつにさせりゃいいじゃねぇか」

 

 その魔人は再び嗤う。

 

 

 ケイブリス派が動こうとしていた。

 

 

 

 

 


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