オリ兄の死は弟の運命を正すか?   作:ドラゴン・タトゥーのオカマ

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友「転生者君チートあるなら流産させること無かったんやないか?」
我「転生者君は良くも悪くも平凡な人間なんやで、無理に産ませようとしてママンが危険になったり、産まれてきた弟が重い障碍を持っていたら転生者君は責任取れへんねん。やからチートを使わなかったんや。」
友「ほーん……」
我「まあ転生者君自分がどれだけチート持ってるのか、どんなこと出来るか、どう使うのかまっっっったく知らんけどな。」
友「をい」


学校の先輩がクソアマ/職場の先輩がクソカワ

やあ読者の皆様、おはこんばんちは。

兵藤の兄です、ただいま大変なことが発覚しました。

「俺が貰った転生特典何だったっけ………」

そう!!思い出せないの!!何貰ったか!!

意識して使ったのが弟庇った時だし!!

しかも無我夢中で何をどうしたら出来たのか覚えてないし!!

駄目じゃん!!せっかくヘッドハントされたのに駄目じゃん!!

ぐおおお……!!このままでは折角拾ってくださったハーデス様の顔に泥を塗ってしまう…!!

え?お前そんなに朱心な奴じゃないだろって?

馬鹿!!お馬鹿!!

ヒロイン寝取ろうとするクズでも通すべき筋はあるんだよ!!

例えば育ててくれた両親に親孝行したりなぁ!!

産まれてきた主人公兼弟の好感度を上げるために一緒に遊んだり……

大丈夫かなぁイッセー………悪魔と事を構えてるって、何があったんだろう………あああ不安だよぉ……

「ま、まあまあ落ち着くでやんす。兵藤さん」

この厳格な雰囲気の冥府にて珍しい少女の声!!

打ちひしがれる俺の頭を撫でるこの小さなお手手は……!!

「べ、ベンニーア先輩!!」

「その先輩っていうのやめて欲しいでやんす、歳上の人にそう呼ばれるとこそばゆいんで。」

うげーという顔をして先輩は言った。

「や、でもベンニーア先輩はここに俺を連れてきてくれた恩人……恩人?恩死神ですし……」

「やめろって言った矢先に言うのどうかと思うでやんす。兵藤さん、自分より歳下の女の子に敬語使って恥ずかしくないんでやんすか?」

汚物を見るような目で先輩が俺を見ている……何故だ。

「いえ全く。死神としての仕事ぶりはベンニーア先輩の方が遥かに上ですし、先輩ですし。そこは見習って頑張るのが普通では?」

「………そっすか、ハーデス様が気に入ったのも分かるでやんす。」

「いやぁ、あの方がお優しいだけですよ。ギリシャ神話のハデスと言えば二つと無い名君ですからね。」

やらかしが多いギリシャの中でも、多くの神から信頼を得る御仁ですしおすし。というか、異世界からの異物を見所があるからって登用してくださる御方ですし。あれ?俺今人生の絶頂にいる?職場と上司に恵まれてね?最の高かよ。

「そういえば、先輩は何の御用でこちらに?」

「クソお……パパ殿に言われたんすよ、兵藤さんの訓練相手になれって。正しくは眠ってる力をたたき起こせと。以前使った時ってどういう状況だったんでやんすか?」

「え?最後に使った時ですか?堕天使に殺されかけた時です。」

「そっすか、では。」

言うや否や先輩は思い切り死神の鎌を振り下ろしてきた!!

しかきワンインチ回避!!あっっっぶねぇ!!

「ステップワン、兵藤さんの中の力を自覚させるところから始めるでやんす。気ィ張らないとまた死ぬハメになるでやんすよ。」

「ちょっと荒療治すぎませんかねぇ!?」

拝啓、弟よ。

兄はお前を止めに行く前に死ぬかも知れません。

もしそうなったらごめんなさい、でも無理なことはしないでね。

 

――――――

―――――

――――

―――

――

 

 

「ここがオカルト部の部室さ、中で部長が待っているよ。」

「待つぐらいなら手前が話に来いや。」

「あはは……手厳しいね。気が付かないうちに君を不愉快にさせていたなら謝るよ。」

「そう思うならとっとと知ってることを吐け。、テメェらに割く時間なんてねぇんだよ。」

俺、兵藤一誠は木場祐斗に連れられてオカルト研究部の部室、旧校舎にへと訪れていた。

バックれて帰ってやろうかと思ったが、リアス・グレモリーが兄ちゃんを殺したあのクソアマについて知っていると言うので渋々着いて行った。俺以外の人間から忘れられている、兄ちゃんについて言及したということは、コイツらはあのクソアマに近しい奴なんだろう。

ポケットの中には純銀の十字架のペンダントが入ってる。

いざとなったらこいつを首に突き立てて一人でもいいから殺―

「大丈夫かいイッセー君……顔、すごいことになってるよ?」

「っ……何でもねぇ、気安く名前呼びすんな。」

木場祐斗の呼びかけで正気に戻る。

兄ちゃんの教えを思い出せ……「確証も無いのに相手を疑うな」

まだクソアマとグルと決まったわけじゃない、落ち着け。落ち着け。

俺が殺気立った時、気のせいだろうか左腕が一人でにピクリと動いた。

 

 

部室に入ると、最初に目に入ったのは壁に貼られた紙と床に描かれた魔法陣、思わずドン引いた。

次に目に入ったのは菓子を食う白髪チビと黒髪女……確か塔城小猫と、姫島朱乃。確か二大お姉さまとマスコットだったか……こいつ等、何を召喚しようとしてんだ。

学園のみんな、大ニュースだ。お前らが大好きな学園の美形共はマジモンのキチガイだぞ。こんなの崇めてるとか本当狂気の沙汰だな、終わってんぞここ。

 

まあこの程度まだいい。まだいいが一番むかついたのは……

「なんでホストがゲストほっぽり出してシャワー浴びてんだよ………」

そう、リアス・グレモリーがシャワーをあびているのだ!!

呼び出した張本人が!!客の前で!!

サービスのつもりか知らんが俺の腹は立ったぞ。

 

数分後、ようやく着替えて話を始めた。

「よく来てくれたわね、兵藤一誠君。イッセーって呼んでも?」

「せっかく来たのにかなり待たされましたがねぇ。初対面なのに馴れ馴れしいにも程がありますよ?」

嫌味で返したせいか、リアス・グレモリーは一瞬眉を顰めるもすぐに元の表情に戻った。

「私達は貴方を歓迎するわ―悪魔としてね。」

 

―――――――――――――――――――――――――――――――

一通りの話を聞いて、兵藤一誠の心中に渦巻く感情は激しい憤怒であった。

聖書の人外共のいざこざに巻き込まれて兄は死んだ。

この街の支配者気取りの、目の前の女悪魔は、堕天使の侵入を許したことに、一切の謝罪はなかった。

それどころか、俺に兄ちゃんが今際の際に見せた力について追求する始末。

何故あの時の事を知っているのか、俺は答えに行き着くまで時間はかからなかった。

コイツは……あの時全て見ていた。

人が殺されそうになったのを、人が殺されたのを見ていたのだ。

見ていただけだったのだ。

怒りで頭がどうにかなりそうだった、左腕がやたらと痛む。

震える声を抑え、俺は尋ねた。

「……朝起きたら、父さんも母さんも兄ちゃんの事を忘れていた。

………記憶の改竄を行ったのは、誰だ。」

赤髪の悪魔はなんの事もなさそうに答えた。

「それは私よ。」

 

その一言を聞いた瞬間、俺の中のナニカが切れた。




リアス・グレモリーが転生者に関する記憶を消した理由?
そりゃ君、転生者君の持つチートの力を独占するためですよ。
彼女には死者蘇生の手段があるんですから。

ただ、一つだけ誤算があるとしたら………

彼の弟がそれを聞いて、どんな感情を抱くか理解できてなかったこと、ですかね。
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