オリ兄の死は弟の運命を正すか?   作:ドラゴン・タトゥーのオカマ

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原作では嫌な女、二次創作では綺麗綺麗されるレイナーレとその一派

俺の答えはこれや……!!


鴉のおしくらまんじゅう

兵藤一誠の抹殺に失敗し、右半身が使い物にならなくなってから3日が経過した。今まで殺してきたのだから、こうなる事は覚悟していたし、生きているだけで御の字だろう。

しかし、こうなってしまっては彼女の堕天使としての生命は終わったようなものだろう。もはや飛ぶこともままならないのだ、どう足掻いても前線には戻れない。堕天使が空を飛ぶ翼すら失い、地を這うのはなんとも滑稽だと自嘲する。

まあ、こんなものだろうとレイナーレは思っていた。

今まで危険性があるからという理由で、神器保有者を殺してきたのだ。

誰にとって危険なのかは伏せておくが、こちらの都合で何人も殺してきたのに、自分がやり返されたら文句を言うのは御門違いだ。

しかも、自分に重傷を負わせたのは狙っていた神器保有者の身内と来た。

……神器保有者の抵抗による二次被害を避けるために、二人きりになり広い場所で始末しようとしたのに、何故割って入ってこれたかは不明であるけれど……

家族からすれば、人外の事情で自分の家族を殺されてたまるかと抵抗するのは当然の事だ。いい加減神器保有者を振り回すのは止めるべきだと思うのだが、上はどうも神器の謎を解き明かすのにお熱らしい。

別に咎めるつもりはないが、その行いが己の身を滅ぼすものであると気がついているのだろうか。いや、気がついていたらそもそも止めているはずだ。

何しろ、人間の娘に惚れて堕天した存在の癖に、人間を解剖しているのだからお察しだろう。

それを止めもしない副総督に、人間と結ばれて子を授かったはずのバラキエル様も止めようとしない。

 

人との子を持つ癖に、人の子と結ばれた癖に、何故人を苦しめるような真似をするのか、レイナーレは理解出来なかった。

ふと、とある堕天使幹部の台詞を思い出した。

 

【生ける者はどうしても老いからは逃れられない。それは不老長命の我々も同じである。だから堕天使はここまで醜く堕ちたのだ。神の下から抜けてまで人を愛していたはずなのに、驕り上がって今はこのザマだよ。】

 

ああそうか、上層部は老害と化したのか。

だから嘗て愛した女の子孫にこんな事が出来るのか。

ならば私はあの娘を本部に送るわけにはいかない、あの娘を実験動物として死なせる訳にはいかない。

当初の予定を変更し、あの娘を逃がしてあげなければならない。

容態が安定した。

己の部下に自分の現状とこれからに関する指示を振らねば。

 

 

「―――という事だから、皆把握よろしく。当初の予定とは動きが変わるわ。この仕事から降りたい人は遠慮なく言いなさい、降ろしてあげるわ。

………本当にいいのね?ならこれで会議を終了させるわ。」

 

「別に構いはしないが……その身体はどうするつもりだ。」

「どうしょうもないわよ、これ。ぶっちゃけこうやって椅子に座ってないと転ぶし、羽根はないから飛べないしで不便なことまるけ。

ま、これで七面倒な前線から退けて隠遁生活が送れるならそう悪くないわよ。……だから泣くんじゃないのミッテルト!あと1人でお風呂に入れるからカワラーナ!この二人を止めてドーナシーク!笑いながらビデオ撮ってんじゃないわよフリードォォォォ!!」

本人は半身ズタズタにされたというのに何とも気丈だ、寧ろ傷ついた右半身を気にしている様子すらない。いや、気にしてはいるものの周りが濃くてどうでも良くなりつつあるとも言えよう。

「た"っ"て"れ"い"な"ー"れ"さ"ま"あ"あ"あ"!!」

可愛らしい顔を皺くちゃにして大泣きする金髪の少女。背から伸びる黒い翼は彼女が堕天使であることを証明している。ミッテルトと呼ばれた彼女は涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔でレイナーレに抱きついている。

「うるさい!!利き腕がダメになってボロボロなんだから大人しく介護されろ!!」

こめかみに青筋を浮かべながらレイナーレに怒鳴りつける凛々しい顔の美女、カワラーナはレイナーレの包帯を取り替えるために服を剥がそうとし、

「歩き回られてまた怪我を負われても面倒だ、しばらくそこでお世話されていたまえ。」

渋い顔で姦しい三人の女堕天使を眺める初老の男、ドーナシークは付き合ってられないと言わんばかりの表情で傍観している。

「あひゃひゃひゃひゃひゃ!!やっぱいつ見ても面白いっすわオタクら!!悪魔を狩るのも悪かねぇけどこういう日常の潤いがないとねぇ!!」

目の前の光景を見て腹を抱えて大笑いしながらもビデオをしっかり撮る白髪の少年神父、フリード。

4人とも行き場のない者達だ、だからこそこうして結びついたとも言える。

はぐれ神父と堕天使の集団らしからぬ、和気藹々とした運命共同体になったのだろう。だが彼らは知っている、自分達の破滅はそう遠くないことを。この暖かい関係の終わりが近いことを……自分達だけではない、三大勢力自体が22世紀に入る前に消滅する事を、何処かで理解している。

だからこそ明るく在ろうとするのだ、自分たちがここに居て幸せだったと証を残すために。

 

 

「フリード、今すぐその手を止めないと給料カットするから。」

「アッハイ」

「ほら見ろ怒られた。」

「ドーナシークも」

「アッハイ」

 

 

 

 




Q,ここのレイナーレ、今自分がおるところがリアスグレモリーの土地って知っとるんか?
A,知りません。というかイッセーの件で初めて駒王町に来ました
Q,なら何でレイナーレの事をリアスグレモリー知ってんねん
A,これは拙作のみの設定なんですが、中級天使なのに神器保有者を殺すという、子どもの使いっぽいことをやらされていたのは神器保有者の抵抗があっても確実に殺すためやと思っております。これを踏まえてレイナーレは多くの神器保有者を殺していて、神器保有者を眷属に迎えようとする悪魔としては良く思われていない存在で懸賞金を掛けられています。悪魔界隈では悪い意味で有名なのでリアスグレモリーが一方的に知っているという。

Q,このレイナーレ綺麗好きひん?
A,白ではありませんが、綺麗な死に方をします
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