ガールズ&パンツァー~隻腕の軍神~   作:吉良/飛鳥

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120話まで来ました♪Byみほ      よくもまぁ続くモノだわ……Byエリカ      ふふ、マダマダこれからですよエリカさんBy小梅


Panzer120『次のアンツィオ戦に向けての準備です』

Side:みほ

 

 

2回戦の相手はアンツィオ高校だね?

恐らくは今大会で唯一大洗よりも戦車の性能が圧倒的に低い学校だけど油断は禁物だよ――圧倒的に劣る戦力で、私達と互角以上に遣り合ったマジノを下した訳だから。

格下だって慢心して挑んだら痛い目を見るのは間違いない……何よりもアンツィオの隊長は、あの安斎さんだからね。

 

 

 

「そうね……中学時代のまほさんに唯一土を付けた相手が隊長を務めてるってんなら確かに油断はできないわね――貧弱な戦力で、新生マジノを倒したって言う事は、貧弱な戦力を補うだけの戦術があったって事でしょうからね。」

 

「でも、その安斎さんに、みほさんは中学の頃に勝ってるんですよね?」

 

「えぇ、そうなの?だったら2回戦は余裕じゃん!!」

 

 

 

あはは……確かに中学の頃に安斎さんには勝ってるけど、だからと言ってまた勝てるかと言われたら其れは否だよ沙織さん。

私も成長してるけど、安斎さんだって中学の頃よりも成長してるだろうし、アンツィオには私の中学時代の戦友であるペパロニさんが居るから簡単に勝つ事は出来ないよ。

 

何よりも、安斎さんは私とよく似たタイプで、真正面から押すよりも策を巡らして勝つのを得意としてるから、2回戦は読み合いになるだろうし。

 

 

 

「でも、負ける気はないんでしょみほ?」

 

「うん、無いよエリカさん。」

 

試合を楽しむのは当然だけど、其れと同じ位に『絶対に勝つ』って気を持ってなかったら勝利を掴む事なんて出来ないからね――尤も、其れは相手も同じだから、最後は気持ちの大きい方が勝つのかも知れないけどね。

 

取り敢えず、2回戦に向けての準備をしないとだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガールズ&パンツァー~隻腕の軍神~ Panzer120

『次のアンツィオ戦に向けての準備です』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな訳で2回戦に向けての準備をしたい所なんだけど、取り敢えずもう少し戦車が欲しい所だよね正直な事を言うなら。

2回戦までは10輌だから、7両編成でも行けるけど、準決勝では15輌、決勝戦では20輌になるから7輌だけじゃ正直キツイ物が有るからね。

会長さん、大洗の学園艦にはもう戦車はないんですか?

 

 

 

「そう来ると思って、既に調べといたよ西住ちゃん。

 取り敢えずあと3輌はあるっぽいね?――しかもその内の1輌はアハト・アハトを搭載してるみたいだから、見つけられたら可成りの戦力になると思うんだよ。」

 

「アハト・アハト……其れは素晴らしいですね、大好きです。」

 

まさか、ティーガーの主砲と同じ88mmを搭載してる戦車があるとは思わなかったよ……確かに其れを見つける事が出来れば、大洗の戦力は大きく底上げされるから何としてでも見つけ出したい所だね。

その3輌は、何処にあるか分かりますか会長さん?

 

 

 

「いんや、詳しい場所は分かってないんだ。大雑把な場所は特定してあるけどね。

 3つの内2つは学園艦の生活地区の何処かに、もう1輌は学園艦の地下に有るって事だった――アタシで調べる事が出来たのは此処までだよ西住ちゃん。」

 

「いえ、充分です。」

 

大体の場所が分かれば、後は其処を虱潰しに探して行けばいいだけですから。

時に其れは良いとして……

 

 

 

「河嶋先輩、この記事のインタビューでの一言は、一体如何言う心算で言ったのか聞かせて貰っていいかしら?」

 

「みほさんと澤さんの見事な連携と、エリカさんのファイアフライ撃破があっての勝利だと言うのに、此の言い草は如何な

 ものかと……その辺をキッチリと聞かせて頂けないでしょうか?」

 

「ヒィィィィィィィ!?」

 

 

 

何だって、河嶋先輩はエリカさんと小梅さんに詰め寄られてるんでしょうか?

エリカさんも小梅さんも、尋常じゃない位の怒りのオーラが目視できるレベルです……エリカさんは少々沸点が低い所もあるけど、小梅さんは滅多に怒らないって言うのに、何をしたんですか河嶋先輩は?

 

 

 

「其れについては此れを見てくれば分かると思うよ西住ちゃんや。」

 

「学園新聞ですよね此れ?……ふむふむ、大洗の1回戦突破を大々的に報じてますね?

 多少私の事を持ち上げ過ぎな気がしなくもありませんが、試合の内容についても可成り詳細に書かれていますから結構いい感じだと思いますね?……よし恵ちゃんが戦車隊に居るかも知れませんけど。」

 

「まぁ、記事に関しては良いんだけど、か~しまへのインタビューが載ってるっしょ?――如何やら逸見ちゃんと赤星ちゃんは其れにブチ切れたみたいなんだよね~?

 ま、当然だと思うけど。」

 

 

 

河嶋先輩へのインタビュー?

え~と、ドレドレ……あった、これだ。

 

 

『新聞部及び放送部としては、隊長である西住みほさんと、副隊長である澤梓さんにインタビューをしたかったのだが、河嶋桃さんが『インタビューなら私にしろ。』と言って来たのでインタビューをしてみた。

 取り敢えず無難に『勝因は?』と聞いた所『西住の作戦は所詮戦術レベル、真の功労者は我が生徒会』との答えが返って来たが、ハッキリ言って『何言ってんだお前?』としか言いようがない。

 確かに生徒会が搭乗する38(t)は驚異的な連続砲撃を行ってはいたモノの、サンダースの戦車を撃破するには至らずに、逆に撃破されているのだから『真の功労者』とは言えないと思うのだが……取り敢えず、このインタビューは時間の無駄であった。』

 

 

 

……成程、よ~く分かりました。

これは確かにエリカさんと小梅さんが切れても仕方ないと思いますよ会長さん――って言うか、河嶋先輩は学ばないんですか?……戦車道に於いては生徒会とかそんなのは全く関係ないって言うのに、生徒会である事を主張するって……

 

 

 

「まぁ、私もそう思うけど、か~しまは大洗の生徒会である事に滅茶苦茶誇りを持ってるから、如何にも其れが所々で出ちゃうみたいだわ。

 つっても、流石に今回のその発言は私としてもど~かと思うから、ちょっとばかり庇いきれないかもだけどね?」

 

「そう言いつつも、楽しんでますね会長さん?」

 

「あ、バレた?」

 

「バレバレですって。」

 

「まぁ、私が言えた義理じゃないけど、か~しまは此れまで生徒会だって言う事で結構強硬的にやって来た所があるから、ここら辺で生徒会の権力が通じない相手も居るって事を覚えるべきだと思うんだよね――そうじゃないと、社会に出てから苦労するだろうからさ。」

 

 

 

其れは確かに。――時に会長さん、この記事梓ちゃんには……

 

 

 

「見せてないよ――ってか、1年生には新聞その物を配布しないようにしたし。

 既に刷り上がったモノを発行停止にするのはアレだけど、これが澤ちゃんの目に入ったら間違いなくか~しまは殺されるでしょ?……澤ちゃんは心の底から西住ちゃんに心酔してっからね?

 敬愛する先輩がこき下ろされたと知ったら、ぶっちゃけ中パン→竜巻斬空脚→追い打ち剛昇龍拳→中パン拾いキャンセル瞬獄殺の即死コンボかますんでない?」

 

「其処は個人的には百合折り→立B→夢弾き→強鬼焼き2段目スーパーキャンセル八稚女→彩花のコンボをお勧めします。」

 

「おぉ、魅せるね西住ちゃん?」

 

「ただ勝つだけでは面白くありませんので♪」

 

取り敢えずその辺にしておいてあげてエリカさん、小梅さん。

2人にとってはとっても許せない事だったのかもしれないけど、私は気にしてないから――そもそも、周囲の評価なんて言うモノは、私の為した事に対して自然とつくモノだから、河嶋先輩の言ってる事は大した問題じゃないって。

 

其れよりも、今大切なのは2回戦へ向けての戦力増強でしょ?

 

 

 

「其れもそうね……ち、命拾いしたわね河嶋先輩。」

 

「今回は見逃しますが、次は有りません……今度又みほさんを扱き下ろすような事言ったその時は、覚悟しておいてくださいね――そんな事があったら、徹底的に潰しますから。」

 

「はいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!?」

 

 

 

河嶋先輩ビビり過ぎだよ……まぁ、エリカさんと小梅さんの闘気に当てられて平気なのは私とお姉ちゃんを含めて極僅かだと思うから仕方ないのかも知れないけど。

 

まぁ、其れは兎も角、未だ戦車が有るって言うなら其れを探す事が最優先だね――出来るだけ戦力を整えたいって言うのは本音だし。

隠された戦車の探索に向かうとしようか?

 

 

 

「異論無しよみほ――なら、私と小梅は地上を手伝うから、貴女は澤と一緒に学園艦の内部をお願いするわ。

 此れだけの大きい船だから見つけるのは容易な事じゃないけど、見つける事が出来れば大洗にとってはこの上ないプラスになるでしょう?なら、絶対に新たな戦車を見つけ出さないとだわ。」

 

「OK……気をつけてねエリカさん、小梅さん。」

 

「みほさんも、如何かお気をつけて。」

 

 

 

うん、ありがとう。

其れじゃあ、新たな戦車を探しに行こうか?行くよ……パンツァー――

 

 

 

「「フォー!!」」

 

 

 

どんな戦車があるのかは分からないけど、大洗の戦力アップになるのは間違い無いから、絶対に探し出さないとだね!!

って、時に会長さん、戦車見つけても乗る人が圧倒的に足りないんですけど、其れは如何するんですか?

 

 

 

「あ~~、其れについては大丈夫。

 こっちで適当に探しとくから安心してくれて良いよ~~……一応、当てはあるしね。」

 

「はぁ、其れなら良いんですけど……」

 

一体誰を連れてくる心算なのやら……期待半分、不安半分って言った所だね此れは。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

Side:エリカ

 

 

そんなこんなで新たな戦車を探してる訳だけど……まさか、こんな場所に戦車があるとは思わなかったわ――まさか、校庭の体育倉庫の床下に隠されてるとか予想外にも程があるでしょ此れは!!

 

って言うかなに、当時の生徒達は戦車を隠す為に人力で体育倉庫の床ぶち抜いて穴掘って、戦車埋めて新たに床を張り直したって事?

ドンだけの情熱なのよ其れは……まぁ、其れだけ戦車が大事だったって事なのかも知れないけどね。

 

 

 

「嘗ての大洗は、戦車道で有名だった様ですから――優花里さんのお母さんも現役時代は西住師範や島田流家元とやり合ったそうですし。」

 

「もしも戦車道が今まで続いてたら、黒森峰の一強時代は訪れてなかったかも知れないわね。」

 

当時の戦力を物語る証拠として残されてる戦車は特別強力って訳じゃないけど、結構汎用性のある戦車が多いから、これなら戦術次第でどんな相手とも互角以上に戦う事が出来る――ある意味ではみほにピッタリの戦車達なのかも知れないわね。

で、今回発見したのは『ルノーR35』か……悪くない戦車だけど、改造キット買ってSA38搭載型にした上で、3人乗りに改造したい所ね。

 

 

 

「其方の方が主砲も強力になりますからね――まぁ、現時点では搭乗員が居ないからアレなんですけど。」

 

「其処は会長が何とかするって言ってるから大丈夫でしょ?

 あの会長、掴み所がないし胡散臭い所もあるけど、やる事はやる人だし、全国制覇って言う目標は割と本気みたいだから戦車3両分の乗員は確保するでしょ確実に。」

 

「まぁ、其れは確かに。

 でも、どうして戦車道だったんでしょうか?態々廃止になってたものを復活させるよりは、既存の部活に所属して全国制覇を目指す方が、遥かに面倒くさくないと思うんですが……」

 

 

 

さぁ、其れは知らないわ――仮に何でそうしなかったのかを聞いた所ではぐらかされるのがオチだしね……生憎と、腹の探り合いは得意じゃないし。

まぁ、何か切っ掛けがあれば話すでしょ。

取り敢えず、此れを運び出さないとなんだけど……此れを運び出すとなったら体育倉庫破壊してクレーンで釣り上げなきゃ無理なんじゃない?

 

 

 

「そうですねぇ?……ん?こんな所にスイッチが……スイッチは取り敢えず押してみるモノですね♪」

 

「いや、小梅アンタ其れちょっと間違ってない?」

 

「其処にスイッチがあるのならば押してみるのが人の本能の正しい反応です!と言う訳で、ポチッとな。」

 

 

 

小梅、貴女絶対小学校の時に非常ベルのボタン押した悪戯したわね……マッタク大人しそうな見た目しておきながら色々ととんでもないわ。

でもまぁ、今回ばかりは貴女の判断が正しかったみたいよ?

 

 

 

――ゴゴゴゴゴ……ガシャン!

 

 

 

ボタンを押したら床がせり上がって来てルノーR35が地上に出て来たからね。

此れなら運び出すのも楽だわ――取り敢えずエンジンに燃料入れれば動かせる訳だし。自動車部に連絡して、ガソリン持って来て貰いましょ。

 

 

 

「いえ、必要ないかも知れませんよエリカさん?

 戦車の後部に2リットルのガソリン缶に入ったガソリンが2本ありましたから――4リットルあれば、取り敢えず倉庫から外に出る事は出来ますから、外に出た所で自動車部のレッカーを呼んだ方が良いと思います。」

 

「……大洗の先輩方は、中々に準備が宜しいみたいね。」

 

まぁ、其れだけ戦車道を愛して、何時の日か復活する事を信じて戦車を隠しておいてくれたんでしょうね。

なら私達は其れに応える義務があるわ……此処までの大仕掛けをしてまで戦車を隠し通してくれた大なる先人に報いるためには、全国制覇しかないからね。

 

 

 

「ふふ♪」

 

「……何よ小梅?」

 

「いえ、エリカさんもすっかり大洗の生徒なんだなぁって。

 見ず知らずの大洗の先輩達が残してくれた戦車道が復活した時の為の備えに報いろうだなんて……ちょっと、意外でした。」

 

「あら、貴女は違うのかしら小梅?」

 

「いえ、同じ気持ちですよエリカさん――必ず優勝しましょう!」

 

「えぇ、勿論よ!!」

 

そして、其れは只優勝するだけじゃないわ――黒森峰を、家元の言う西住流を端的に再現してるまほさんを倒して優勝してこそ意味があるのだからね。

今年の黒森峰を倒せば、其れは家元の言う西住流の否定にも繋がるからね……勝利は命よりも重いって信じて疑わない家元もとい、あの皺くちゃババアに間違いを付けてやれるわ!

 

 

 

「皺くちゃババア、梅干しババア、顔面罅割れババア、さぁどれにしましょうか?」

 

「其処は個人の感性で。」

 

「では、顔面罅割れババアで行きましょう。」

 

「容赦ないわね小梅……」

 

ま、何にしても今年の大会は大洗が台風の目になって大暴れさせて貰うわ――2回戦も準決勝も、誰が相手でもハリケーンの如く全て潰してやるから覚悟しておくのね!

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

Side:みほ

 

 

ウサギさんチームとアンドレとロンメルと一緒に学園の地下に有るって言う戦車を探しに来た訳なんだけど、何時の間にか皆と逸れて只今梓ちゃんと2人で学園艦の奥底までやって来た訳なんだけど……

 

「見るからに治安の悪そうな場所に来ちゃったね此れは……」

 

「壁に落書き上等な上に、明らかに堅気じゃない人達が居ますからね……一昔前のアメリカのハーレムですか此処は。

 って言うか、こんな場所を放置してていいんでしょうか?」

 

 

 

ダメだとは思うけど、恐らくここは学園の風紀委員の手が届かないアンダーグラウンドなんだろうね……取り敢えず梓ちゃんは私から離れないで――こういうアウトロー地区では何があるか分からないから。

 

まぁ、こんな場所に居るアウトローはお母さんと比べたら全然怖くないから恐れる事は無いんだけどね。――本気で怒ったお母さんは、ブチ切れたアルバトリオンよりも怖いから。

 

 

 

「モンハンの古龍種すら凌駕するって、ドンだけですか師範?」

 

「其れが西住流師範だとしか言えないよ梓ちゃん。」

 

「……激しく納得です。」

 

 

 

まぁ、取り敢えず先ずは地上に出ないとなんだけど……マッタク道が分からないからね?――此処に居る人達に聞いても良いんだけど真面に話が通じるとは思えないからなぁ……さて、如何したモンだろう?

RPGとかなら、情報を得られる酒場がある所なんだけど……

 

 

 

「西住隊長、酒場あるみたいです。」

 

「へ?」

 

「あそこ、『バーどん底』って。」

 

「あ、ホントだ。」

 

情報を得るには酒場が一番。

なら入店だね!こんにちわーー!!

 

 

 

「お客さんかい?客なら、先ずは何か頼みな。」

 

「其れじゃあノンアルコールの黒。あとは、其れに合うスモーク系のおつまみを少々。」

 

「あの、西住隊長?」

 

 

 

ふふ、こう言う場所では下手に動くよりも場の雰囲気に合わせるのが一番なんだよ梓ちゃん――そうすれば、私達が態々動かなくてもこっちにアクションを起こす人が居るモノだからね。

 

 

 

「ノンアルコールの黒を頼むとは中々に渋いねお嬢ちゃん?まるで、キャプテンジャック・スパロウみたいだ。

 まぁ、ジャック・スパロウに会った事はないんだけどね。」

 

 

 

いや、会うのが無理だと思いますよ?ジャック・スパロウさんは架空の人物ですから。

でも、これはビンゴかな――此の褐色肌の人は只者じゃないみたいだからね……此処の常連さんですか?

 

 

 

「あぁ、常連さ。

 アタシは人呼んで竜巻のお銀――アンタ達は見た所地上の子達みたいだが、何だってこんな所に来てるんだい?」

 

「其れはですね、今年から大洗女子学園は戦車道を復活させたんですけど、戦車数が圧倒的に足りないので其れを探していたら、何時の間にやらこんな所までやって来てしまったと言う訳です――そして、如何やったら地上に出れるのかが分からなくて途方に暮れております。」

 

「あっちゃー、迷い込んじまった類か……偶にそう言う奴が居るんだが、よく無事だったなアンタ等?

 こう言っちゃなんだが、此処の治安は決して良くない……下手したらひん剥かれてた所だ―ー無事で何よりだよ。」

 

 

 

確かに怖そうな人達は居ましたけど、そんなのは私の闘気で退けましたから――隻腕の軍神の闘気は、阿修羅すら凌駕する(エリカさん談)ので、チンピラ程度は相手になりません。

 

 

 

「ハッハッハ!そりゃあいい!

 この船底のどん底のアウトローすらビビらせるとはね……気に入った、名前を聞いておこうか?」

 

「大洗戦車隊隊長、西住みほです。」

 

「同じく大洗戦車隊副隊長の澤梓です。」

 

「西住みほと澤梓か……覚えとくよ。

 取り敢えず船底の連中にはアタシから話をしておくから、此れからは気軽に訪れてくんな――何時でも歓迎するからね。」

 

 

 

機会があればそうさせて貰いますよお銀さん。

――時に、地上に戻るには如何すればいいのでしょうか?

 

 

 

「其れは……ムラカミ、西住さん達を地上へのエレベーターがある場所まで案内してくれるか?」

 

「親分の言う事なら喜んで。」

 

 

 

って、此処でやたらとガタイの良い人が……えっと、案内お願いできますか?

 

 

 

「任せときな!親分の命令だからって訳じゃないが、アンタ等を無事に地上に送り返してやるから安心しな!――もしも船底のアウトロー共が来たとしても、返り討ちにしてやるからよ!」

 

「アハハ……其れは頼もしいです。」

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・

 

 

 

で、ムラカミさんの案内で地上に戻る事が出来た訳だけど、私と梓ちゃんが地下で迷ってる間に、ウサギさんチームは新たな戦車を発見してたみたいだね?

車体の損傷が激しくて何の戦車なのか特定する事は出来ないけど、直ぐ近くにアハト・アハトがあったって言う事を考えると可成りの火力を搭載してた戦車なのは間違いなかな?

 

エリカさんと小梅さんがルノーR35を見つけ出して、ウサギさんチームが正体不明の高火力戦車を見つけたってのは大きい事だね――次の2回戦には間に合わないだろうけど、大洗の新たな戦力になるのは間違いない事だからね!

 

あとは、試合当日までにやれる事をやっておくだけだね――勝たせて貰うよ、安斎さん、そしてペパロニさん!!

 

生憎と、こんな所で立ち止まってる事は出来ないからね……2回戦も、全力で行かせて貰う!!――いえ、全試合全力で行きます!!――勝つにしても負けるにしても大事なのは全力を賭す事だからね!

 

安斎さん率いるアンツィオとの一戦が、俄然楽しみになって来た――2回戦も、楽しませて貰うとしようかな?

 

 

何にしても、2回戦も突破は絶対だね!――3年ぶりの再会ですけど、遠慮なく行かせて貰いますよ安斎さん……お姉ちゃんを倒した事のある貴女に出し惜しみは出来ませんからね。

 

「ふふふ……試合前から漲って来たよ此れは!」

 

 

 

――轟!!

 

 

 

「軍神招来キタコレ!!」

 

「此れは来たーー!あと10年は戦える!!」

 

 

 

……え~と、なんで私が気合を入れると歓声が上がるのか今一謎なんだけど、私の闘気が滾ったのは間違いないよ――次の相手は、あの知将『安斎千代美』なんだからね。

戦車の性能では大洗が上だけど、安斎さんならきっと其れを覆すだけの戦術がある筈だから、油断はできない相手なのは確かだよ。

 

だからこそ面白い――最高にして最強の戦車戦を見せる事が私達の使命だからね!!!2回戦、出し惜しみなしで戦いましょう安斎さん!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 To Be Continued… 

 

 

 

 

 

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