ガールズ&パンツァー~隻腕の軍神~   作:吉良/飛鳥

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檄戦後の息抜きかな?Byみほ        ま、堪能しようじゃないByエリカ


Panzer137『凱旋!大洗の祝賀パレードです♪』

Side:みほ

 

 

全国大会を制し、フェリーで大洗に戻って来た訳なんだけど、えっと、なんか凄く歓迎されてる?

入港した時から歓声が沸き上がってたし、『祝!大洗女子学園全国大会優勝!』の横断幕も掲げられてたし、戦車に乗って下船したら、大洗高校吹奏楽部の演奏と、町民の皆さんの紙吹雪で出迎えられたからね……此れはちょっと予想してなかったよ。

 

 

 

「まぁ、ある意味で当然っちゃ当然だわね。

 20年前は黒森峰とも遣り合う強豪だったとは言え、今の大洗は無名の弱小校に過ぎない――その弱小校が、並み居る強豪を倒して決勝まで駒を進めて、そして絶対王者を倒して新たな王者となったんだから、地元が盛り上がるのも当然でしょう?」

 

「まして、その優勝校の凱旋となれば余計にですよ。」

 

 

 

えっと、そう言うモノなのかな?

黒森峰が10連覇を達成した時に、熊本は此処まで盛り上がってはいなかったと思うんだけど……

 

 

 

「黒森峰なら勝って当然って思ってた部分があるからでしょうね――常勝不敗は、応援する側も感覚が麻痺して来るって事かも知れないわ。

 だけど、大洗の優勝は高校戦車道に於ける一大事件だから、此処まで盛り上がるんじゃない?」

 

「そう言うモノなのかな?」

 

「そう言うモノよ。

 其れと、貴女は覚悟しておきなさいよみほ?――無名の弱小校を行き成り全国王者にしたって事で、NHK茨城局だけじゃなく、各地のテレビ局が取材に来るでしょうからね。」

 

 

 

ふぇぇ!?しゅ、取材って、そんなの困るよ!!カメラの前で喋るのは得意じゃないし……下手したら空気が死んじゃうよ!!

 

 

 

「ならば、私が一緒に取材を受けますよ西住隊長。隊長と副隊長のコンビなら、取材陣も喜ぶでしょうから。」

 

「梓ちゃん……うん、助かるよ。」

 

まさか、此処まで歓迎されるとは思ってなかったから少し驚いちゃったけど、この盛り上がりも私達が大会を制した証だって思えば、少し誇らしい気分になるかな。

……因みに、この盛り上がりの原因は会長さんだったみたい――大洗町長さんに『凱旋パレードやるからよろしく』って言ったって……それならそれで先に知らせて欲しかったよ。『サプライズ』って事なのかも知れないけどね。

でも、そう言う事なら、先ずは凱旋パレードをしっかりやらないとだよ♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガールズ&パンツァー~隻腕の軍神~ Panzer137

『凱旋!大洗の祝賀パレードです♪』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェリーを降りて、そのまま戦車に乗って凱旋パレードに――大洗の商店街は決して大きくないのに、道路の両脇はパレードを見に来た人達で埋め尽くされてるみたいだね。

大洗の地元の人達だけじゃなく、茨城県の各地から人が来てるんじゃないかって言う位に人が来てるよ……中には新聞でしか見た事のない県知事さんや、茨城出身のお相撲さんなんかも居た気がする。

そして、勿論……

 

 

「オラァ!最高だぜ!!

 パンツァークライマックスのヘビー級王者の凱旋だ!有象無象、蹴散らすぜ!大洗だけ見てりゃいいんだ!!グアァッデーム!!」

 

 

 

うん、いるよね黒のカリスマさんは。

なんて言うか絶好調?って言うか、その黒地に銀で『nOs』って入ったTシャツは若しかしなくても御自身のブランドであるアリストトリストで作ったモノなのかな?

 

 

 

「多分そうなんじゃないの?

 って言うか、祝ってんだかキレてんだか分からないわねあの人……まぁ、そう言うキャラで売ってるんでしょうけど。」

 

「あはは……まぁ、そうかもね。

 でも、あのTシャツのデザインは結構良いから……すみませーん、そのTシャツ大洗女子学園の戦車隊の隊員分送って貰って良いですか?

 代金は……熊本の西住流にツケといて下さーい!!」

 

「おう、任せとけみぽりん!!

 だけどなぁ、金取るなんてケチな事は言わねぇ!全員分無料で提供させて貰うぜ!もってけドロボーだオラァ!!!」

 

 

 

む、無料でとは太っ腹だね?……流石、自らカリスマを名乗るだけあって器の大きさはハンパなモノじゃないって事だね。なら、有り難く頂戴しておきますね♪

でも、本当に色んな人が来てるなぁ?明光大付属中の制服を着た子達――私と梓ちゃんの後輩の子達も居るし、新聞社のカメラマンと思しき人達が夢中でシャッター切ってるし。

 

 

 

「此方大洗の森花子です。

 ご覧くださいこの盛り上がり!大洗女子学園の戦車道全国制覇を祝って、凱旋パレードが行われてる大洗永町商店街は、毎年恒例のあんこう祭りの時以上に盛り上がっています!

 パレードは大洗アクアワールドまでが予定されているので、私は此処で先回りして、アクアワールドで大洗の隊長さんに突撃インタビューをしようと思ってます♪

 凱旋パレードと、隊長へのインタビューを生放送でお届けするので楽しみにしていて下さいね~~」

 

 

 

エリカさんが言ってたようにテレビ局の人達も来てるみたいだからね。

なんか、生放送してたみたいだけど、此れはインタビューは回避不能かなぁ?――パレードのゴールである大洗アクアワールドにはさっきの女性リポーターが居るだろうしね。

だけど今は凱旋パレードを堪能しないとね。――因みに、私のパンターには梓ちゃんとエリカさんと小梅さんが乗ってるんだよ……流石に中には入れないから、外に立ってる訳だけど。

でも、其れが逆に良かったのかもしれないね?

小梅さんはニコニコ笑顔で群集に手を振って、エリカさんは挑発的な笑みを浮かべて腕組みして、副隊長の梓ちゃんは優勝旗を左手で支えながら笑顔で手を振って沿道の人達にしっかりアピールしているからね。

 

 

 

「西住隊長も、一緒に如何ですか?優勝校の指揮官が、キューポラから上半身だけって言うのは少ししまらないと思いますから♪」

 

「そうだね……じゃあ、こんなのは如何かな?」

 

パンツァージャケットの上着を肩に引っ掛けてキューポラの上に仁王立ち。そして追加の軍神将来!!

 

 

 

――轟!!

 

 

 

「「「「「リアル軍神立ちキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」」」」」

 

「「「「「しかも軍神モード\(^_^)/」」」」」

 

 

 

「ねぇ小梅、キューポラの上に立っただけで、此れだけの歓声浴びる戦車乗りって他に居るかしら?」

 

「私の知る限りではみほさん以外居ませんねぇ?

 まほさんがやったら似合いそうではありますけど、まほさんの場合歓声が上がると言うよりは、見てる側が平伏しそうな感じなんですよね。」

 

「姉隊長だと微妙に否定が出来ません……」

 

 

 

平伏するって、お姉ちゃん独裁者じゃないんだから其れは無いと思うなぁ?

寧ろ相手が平伏しちゃうのはお母さんがやった場合じゃないかな?……自分の母親にこう言う言い方するのは如何かと思うけど、『戦車乗り』の時のお母さんの眼光の鋭さは現役を退いて指導者に回った今でも健在で、菊代さんから聞いた話だと現役時代はその眼光だけで相手の戦意を喪失させた事があるらしいからね。

戦車乗りですら震え上がらせるんだから、一般人だったらまず間違いなく平伏すると思う……黒のカリスマさんは平気だろうけど。

 

それにしても本当に人が多いなぁ?

そんな大勢の人達の中でも、一際大きな歓声を送ってくれてるのは明光大付属中の子達だね。思い切り手を振って、手作りと思われる『祝・優勝』の旗も掲げて力の限りね。

 

 

 

「「「「「西住先輩、澤先輩、武藤先輩、優勝おめでとうございます!!」」」」」

 

「えへへ、ありがとう皆~~~!」

 

「ありがとう!クロエにも伝えとくね~~!!」

 

 

 

ふふ、良い子達だね?

特に一番大きな声を出してた新藤歩美ちゃん……中学時代の私に、入学早々喧嘩を売って来た元気のいい子、あの子が今の明光大の隊長なんだね梓ちゃん。

 

 

 

「はい。

 新隊長を誰にするかと考えた時、彼女以外考えられませんでした――そして、その選択は間違ってなかったと思います。

 今年の中学の大会では、準決勝で僅差ながら黒森峰を下しそのまま優勝してしまいましたから。――全然マッタクどうでも良い事ですが、ウサギチームの砲手も『あゆみ』なので名前で呼ぶと少々分かり辛いです。」

 

「あはは……其れはまぁ仕方ないと思おうよ。」

 

でも其れを聞いて安心した――全国大会の事ばっかり考えてて、中学大会の方に気を回してる余裕はなかったから、どうなったのか全然知らなかったからね。

それにしても、今年は中学、高校ともに黒森峰は優勝を逃した訳か……どちらの大会でも優勝を逃すなんて事は、少なくとも10年間は無かった事だから、此れは黒森峰の上層部にとっては見過ごせない事かも知れないね。

此れを期に、黒森峰の体制そのものが変わってくれる事を期待したい所だね……その為には『重戦車至上主義』なOG会を刷新する必要があるだろうけど。

まぁ、今のOG会には天城さんが居るから、何処かで変革はするだろうと思うけどね。

 

さてと、パレードも遂にゴールの大洗アクアワールドに到着!

 

 

 

「西住隊長!NHK水戸放送局の森花子です。インタビュー宜しいでしょうか?」

 

「はい、勿論OKです……ただ、私だけだと少し緊張してしまうので、副隊長である澤梓も一緒にで構いませんか?」

 

「勿論です!

 寧ろ、隊長だけでなくその片腕である副隊長にもインタビュー出来るだなんて願ってもない事ですよ!!」

 

 

 

なら、お互いにWin-Winですね♪

其れじゃあ、遠慮せずにインタビューして下さい……但し、捏造は無しですよ?

 

 

 

「分かってますって。って言うか此れ生放送なので捏造しようがありませんので。

 ではまず、改めまして全国大会優勝おめでとうございます!

 20年ぶりの戦車道復活と言う事で、言うなれば世間の認識は『ぽっと出の弱小校』で、実際にその通りだったと思うのですが、そうであるにも関わらずこうして優勝できた、其れは何故でしょうか?」

 

「そうですね、先ずは大洗女子学園には戦車道におけるダイヤの原石がゴロゴロ転がっていたと言う事が大きいと思います。

 戦車道を復活させなければ、絶対に埋もれていたであろう稀有な才能――其れを発掘できたのが第一の要因であるのは間違い無いと思いますね。

 集まったのが本当にずぶの素人だったらこうは行かなかったと思います。」

 

「加えて、その才能を開花させた西住隊長の存在も大きいです。

 私とクロエ、逸見先輩と赤星先輩も戦車道経験者ですが、西住隊長が居なかったら大洗で発掘した才能を120%開花させる事は出来なかったと思いますから。」

 

 

 

ん~~~……其れは如何だろうね?

皆素質はあった訳だから、私が居なくてもいずれその才能を開花させたとは思うよ――河嶋先輩に関してはどうなったか知らないけど。

って言うか、私的には地獄の『西住流フィジカルトレーニング』を僅か数カ月で出来るように皆に驚きかな?……黒森峰の生徒ですら半年じゃ熟せるようにはならないって言うのに、其れを僅か数カ月で熟しちゃうんだから、感心通り越して呆れちゃうレベルだよ。

 

 

 

「西住流フィジカルトレーニングについては少し怖いので聞くのは止めにして……ですが、まさか絶対王者である黒森峰まで下すとは思っていませんでした。

 其れも半分の戦車数で――ズバリ、黒森峰に勝てた最大の要因は何だったのでしょう?」

 

「一言で言えば、黒森峰の隊長が私のお姉ちゃん……西住まほだったと言う事に尽きます。」

 

私は子供の頃からお姉ちゃんの戦車道を見て来たから、お母さんを除けば誰よりも『西住まほの戦車道』を知っています。

そして今大会、お姉ちゃんはどんな時でも攻めを重視する『西住流』を正確に行っていたので、其処に付け入る隙がありました――そして、其れ以上に、マウスとエレファント、そしてヤークトティーガーを撃破出来たのが大きいですね。

此の3輌が生き残って居たら恐らく大洗女子学園は負けていたでしょう――そう言う意味では、マウスを撃破する為にカタパルトとなって撃沈したカメチームと、性能差で劣るⅢ号でエレファントを撃破し、ヤークトティーガーを道連れにしたウサギチームは今大会の殊勲賞だといっても過言ではないと思っています。

 

ううん、此の2輌だけじゃなく、きっとドレか1輌が欠けても私達は優勝できませんでした。

序盤の電撃戦はアリクイチームが居なければアレで決着が付いていたでしょうし、稜線での攻防はカメチームとアヒルチームの存在失くしては語れませんし、黒森峰の追撃を振り切る為に、橋落としを行ったレオポンだってMVPモノです。

何よりも、最終決戦の地で入り口をとおせんぼうしたライガーチームとレオポン、そして最後の作戦に参加したオオワシチームは受勲モノです。

この勝利は、皆で掴み取った勝利なんです!!

 

 

 

「真の意味でチーム一丸となって掴み取った勝利!此れは良いコメントを頂きました!!

 此れは生放送だけじゃもったいないので、6時10分からの『いば6』でもノーカットで放送しますね!!――其れで西住隊長、澤副隊長、一つお願いいいでしょうか?」

 

「お願い、ですか?」

 

「内容によりますが……」

 

「えっとですね、茨城局のお昼のコーナーは『いばッチャオ』って言って、最後に『チャオ』で〆るのがお約束なんですよ――なので、一緒にやって貰えませんか?」

 

 

 

其れ位なら構いませんよ。梓ちゃんも良いよね?

 

 

 

「はい、勿論です♪」

 

「ありがとうございます!

 では、以上現場から森花子がお送りしました!それでは皆さん、良い午後をお過ごしください。せーの……」

 

「「「チャオ♪」」」

 

 

決まったね♪

私は右手をサムズアップ、梓ちゃんはウィンクしてのVサイン、花子さんはマイク片手にカメラに手を振ってと夫々ポーズも決まってたからね♪

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

Side:まほ

 

 

まぁ、予想はしていたが矢張りOG会からの呼び出しが有ったか……今年は中等部でも優勝を逃したから、可成りピリピリ来てるのだろうね。

 

 

 

「西住まほ、此度の敗北を如何考えている?」

 

「此度の敗北は、必然であったのではないかと、そう考えております。」

 

「まぁ、確かに必然と言えば必然だったわね。」

 

「隊長、副隊長揃って敗北が必然と言うとは如何言う事だ!!」

 

 

 

知れた事……貴女達は私の妹を、西住みほを甘く見ていた――否、みほだけではない。みほと共に黒森峰を去ったエリカと小梅も過小評価していただろう?

加えて大洗の副隊長である澤の事はエリカ達以上に軽視していたな?……だが、貴様等が軽視していた者達の活躍によって大洗は全国大会を制するに至った。

 

 

 

「まほの言う通り、逸見と赤星を軽視したのは大きいわ。

 私もまほも、去年の校内紅白戦で、あの3人は1度も勝つ事は出来なかった……私とまほの戦績が互角だったから誰も気にしてない事だけれど、私もまほも自分のチームが負けた試合は、必ず相手チームにあの3人が居た。

 その事実に気付かなかったOG会の無能こそ責められるべきじゃないかしらね?」

 

 

 

マッタク持って凛の言う通りだよ。

決勝戦での敗北を上げるとしたら、大洗を軽視し火力重視の編成を強硬に推し進めた貴様等OG会と、歪んだ西住流を提唱しているお祖母様が居たからだ。

パンターやⅢ号をメインにした機動力を生かした部隊編成だったのならば、こうはならなかったかも知れないな。――何にしても、黒森峰の敗北の一番の原因は貴様等OG会にあると知れ。

そして、その上で私を罰すると言うのならば好きにしろ――尤も、私だって大人しく罰せられる心算は無いがな。

だから言ってやろう……貴様等、天城さんを除いて、今すぐ其処を去れ……まぁ、去らないと言うのならばティーガーⅠの88mmを叩き込むだけだけどな。

 

 

 

「そうね、OG会もそろそろ面子を一新する時かも知れないわ。」

 

「な、天城!!貴様、反旗を翻す気か!!」

 

「その通り。

 元々、みほちゃんが黒森峰を追放になった時点で、OG会の一員になったその時は、何れクーデターを起こしてOG会を改革する心算で居たからね。

 既に、私の息のかかった者達によって、部屋の外は包囲されていて逃げ場はないわ……潮時よ。」

 

「見事だな、天城さん。」

 

さて、如何する?

私を追及して追い詰め、己の手駒にする心算だったんだろうが、当てが外れた以上は、もう如何する事も出来まい――貴様等は今此処でOG会から去るのだからな。

だが、此れだけは言っておくぞOG会。

貴様等が私や、黒森峰を下した大洗を如何思うかは自由だが、みほに、大洗に手を出したその時は命の覚悟をしておけ……私の持てる力の全てをもってして、貴様等を滅してやるからな。

此れは決して脅しじゃない……私は妹を守る為なら、何処までも非情になれるのでね。

 

 

 

「「「「「「「「「「!!!」」」」」」」」」」

 

 

 

「まほの睨みは効果抜群ね?天城さん以外のOG会メンバーが完全に沈黙したわよ?」

 

「お母様直伝の睨みだ。大抵の奴は耐える事は出来んよ。」

 

何よりも、みほは大洗で自分の戦車道を見つけたのだから、其れを無粋な横槍で壊す事だけは絶対に避けなくてはならない事だからな。

西住流とは決定的に違うが、お前が見つけた戦車道、大事にしろよみほ。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

Side:みほ

 

 

大洗アクアワールドで取材を受けまくったから流石に疲れちゃったけど、会長さんが予約してくれてた『大洗シーサイドホテル』の温泉のお陰で疲れは略略解消されたからね。

 

でもって今は、これまた会長さんが貸し切りにしてくれた宴会場で宴会中!

流石に未成年だからお酒はなしだけど、それ以外の料理は、地元産の魚のお造りに天婦羅と豪華絢爛この上ないね♪

 

で、宴会と言えばカラオケが付き物なんだけど、何て言うか皆が皆プロなんじゃないかって思う位に巧い!特にエリカさんは普通に歌手デビュー出来るってくらいに巧かった!!

しかも日本語の歌詞をドイツ語で歌って98点なんだから流石としか言いようがないね。

 

 

 

「嬉しい事を言ってくれるじゃない?……でも、此処で貴方のターンよみほ。私上回る得点を叩き出して見せなさい♪」

 

「其れ、微妙に無茶振りよエリカさん。」

 

でも振られた以上は応えるが礼儀だから、楽しませて貰おうかな――曲目は『Tag der Glücks-Seele gegen Seele-』で!

 

 

 

「OK!それじゃあ行っちゃってみほ!!」

 

「勿論だよエリカさん!!其れじゃあ行くよ!!」

 

Oh, ich werde die Angst vor dem Bodenlosen bringen.

Oh, der böse Geist kommt auf

Weissagung des Schicksals, das nicht besiegt werden kann.

Mit dieser Hand werde ich über mich hinausgehen.

Sammle deine Gedanken und fliege in die Dunkelheit.

 

Blut verhungertes Tier lächelt.

Die Seele des Kriegers wird heiß

Ich mag die Erde ohne niemanden.

Ich möchte nicht den Stern sehen, den ich nicht sehen kann.

Ich kann dich nur besiegen.

Ich werde das Lachen aufhalten.

 

Selbst wenn Sie jetzt oben sind, wird morgen die Welt morgen wachsen, wenn es morgen ist.

Mit dieser Hand werde ich über mich hinausgehen.

Sammle deine Gedanken und fliege in die Dunkelheit.

 

 

 

ドイツ語の歌詞だから皆には少し分かり辛かったかもしれないけど、此れは思った以上の高得点だったね――自分で言うのもなんだけど、結構良い感じだったと思うんだけどどうかな?

 

 

 

「文句のつけようがないわね――って言うか、此れにいちゃもん付けるってんなら、これ以上のかくし芸を持って来いって感じだわ。」

 

「ふふ、ありがとう。」

 

この後は各自好き勝手に歌いまくったんんだけど、祝勝会は滞りなく終わったね。――ふふ、此れもまた、全国制覇の醍醐味だって言えるかも知れないね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 To Be Continued… 

 

 

 

 

 

 


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