ガールズ&パンツァー~隻腕の軍神~   作:吉良/飛鳥

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西さんとミカさんは良いキャラだと思わない?Byみほ        まぁ、良いキャラよね?Byエリカ     作者も好きらしいですよ?By小梅


Panzer139『エキシビションの彼是です』

Side:辻

 

 

クソ……私が出来る限りの手は尽くしたが、矢張り大洗の廃校を止める事は出来ないか……馳大臣の言うように、ボイスレコーダーの音声ですら、『口約束は約束ではない』と一蹴されてしまった――民法上は、口約束でも契約が成立すると言うのに!!!

それ程までに、貴方の前任者の力は大きいのですか!!!

 

 

 

「あぁ、大きいな。

 彼を如何にか出来る権力者が居るとしたら、其れは総理以外には居ないだろう……奴は、本物の化け物だ。」

 

「馳大臣……ならば内部告発をしましょう!そうすれば!!」

 

「止めておけ辻君……そんなものは簡単に握りつぶされ、下手をすれば俺達は更迭だ――そうなってしまったら、大洗女子学園を廃校から救う手段は永遠に失われてしまう。

 気持ちは分かるが今は耐える時だ……必ず此方にチャンスはやって来る筈だ。

 俺が現役の時でもそうだった……敗北ギリギリの所で勝利のチャンスが舞い込んで来た物だからね――だからきっとこの件でも、敗北ギリギリの所でチャンスが舞い込んで来る筈だ。

 いや、大洗女子学園の彼女達ならば、そのチャンスを必ず手繰り寄せる筈だ――特に隊長の西住みほさんは、ムトちゃんと同じ天才タイプだから、チャンスをつかむのが上手い筈だ。

 彼女達を信じて、今は耐えよう辻君……反撃の時は必ず来る――その時に、必殺技を叩き込んでやろうじゃないか。」

 

「馳大臣……」

 

分かりました。

最終的に勝利する為の、一時的な敗北だと言うのならば、其れは甘んじて受け入れましょう。――ですが、此れは勝利の為の敗北です……大洗女子学園は絶対に廃校にさせません。

何よりも、私には彼女達との約束を反故にする理由が何処にもありませんからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガールズ&パンツァー~隻腕の軍神~ Panzer139

『エキシビションの彼是です』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side:みほ

 

 

夏休み中にエキシビション……其れをやるんですか会長さん?――確かに、私達が全国制覇したって言う事で、大洗の町も戦車道も空前の盛り上がりを見せて居るから、其処でエキシビションって言うのは良い案だと思いますけど。

 

 

 

「勝敗は兎も角、盛り上がる事は間違いねーと思うんだわ――勿論最終決定権は西住ちゃんにあるから、西住ちゃんがダメだって言うならキャンセルしようかと思ってるけどさ。」

 

「いえ、エキシビションの話は進めて下さい――全国大会優勝校が、地元をホストとして行うエキシビションって言うのは話題性がありますから戦車道ファンならば放っておかないと思いますので。

 其れと、大洗の市街地やゴルフパークをフィールドにすればかなり大規模な試合が出来ると思いますし、人が沢山来てくれれば商店街だって客席で出店を出して儲けが出ると思いますから。」

 

其れから、戦車道関連の雑誌の人達も来るでしょうし、NHK茨城放送局は鉄板ですね。

後は出来るだけ盛り上げたいから、蝶野さんにも連絡とってみますね。

 

 

 

「蝶野教官に?」

 

「違うよエリカさん。教官じゃなくて、黒のカリスマの方。

 決勝戦が終わった後に、電話番号とアドレスとラインのID交換したんだよ。」

 

「恐らくですが、黒のカリスマと電話番号やらを交換している女子高生は、世界広しと言えど西住殿くらいでありましょうなぁ……」

 

「うん、其れは否定できないかもだよ優花里さん。」

 

さてと、『今度大洗で、戦車道のエキシビションマッチを行うので、是非見に来てください。From隻腕の軍神』っと。

 

 

 

――ダダダダダララララ、ダダダダダダラララ、ダダダダダダラララ、ダッダッダッダ!(クラッシュ:蝶野正洋の入場テーマ)

 

 

 

「みほ、アナタなんで其れを着信にしてんのよ?」

 

「え?此れなら、蝶野さんからの着信だって分かるでしょ?」

 

早速メールの返事が来たみたいだね。

え~と……『エキシビションだって?最高だぜ!武藤さんや天山も連れて応援に行くから頑張ってくれ!Panzer Vor!I'm Cho-no!!大洗だけ見てりゃいいんだオラァ!』だってさ。

 

 

 

「若干意味が分からないわね……」

 

「応援してくれてるんだと言う事は分かりますけれど、ね。」

 

「いんやぁ、凄い人から期待されちゃったねぇ?

 こりゃあ情けない試合をしたら、気合注入のビンタをされちゃいそうだから頑張らねーとだわ――あ、負けた時はか~しまが代表して蝶野ビンタを喰らうから安心して良いよ西住ちゃん。」

 

「か、会長~~~!?」

 

 

 

会長さんは冗談なのかマジなのか、河嶋先輩を生贄にする事が多いような気がするなぁ?……なら、河嶋先輩を生贄に上級モンスターでも召喚しちゃおうか?

個人的には、ヤッパリ『デーモンの召喚』を推したいかな。

 

 

 

「其れなら、効果付きのスカル・デーモンの方がよくない?」

 

「サイコ・ショッカーも捨てがたいですよエリカさん?」

 

「逸見先輩も赤星先輩も甘いですよ……生贄1体で出せるモンスターなら、皆大好きブラック・マジシャン・ガールが最優先です!!」

 

「「「「其れだ!!」」」」

 

 

 

アハハ、相変わらずのノリの良さだね?うん、ノリの良さに関してはアンツィオにだって負けてないって、胸を張って言う事が出来るよ。

何よりも、このノリの良さが大洗の強さの一端であるのは間違い無いからね。

ところで会長さん、エキシビションを行うのは良いんですけれど、相手は決まってるんですか?

 

 

 

「フッフッフ、よくぞ聞いてくれたよ西住ちゃん!

 聞いて驚くなかれ!今回のエキシビションの相手は、聖グロとプラウダの連合軍だよ!ダージリンもカチューシャも、即答してくれたからね♪」

 

「聖グロとプラウダの連合軍ですか……強敵ですね。」

 

ダージリンさんは広い目で戦局を見極める能力に長けているし、カチューシャさんは味方の士気を高めて流れを引き寄せる力がある上に、副官のノンナさんはナオミさんとトップを争う腕前の砲手でもあるから、聖グロとプラウダの連合軍は黒森峰を上回るかもだよ。

普通に考えたら、可成り厳しい戦いになると思うんだけど、大洗が単騎で迎え撃つ訳じゃないですよね、会長さん?

 

 

 

「勿論だよ。

 大洗も他校との連合軍で迎え撃つ心算――だけど、優勝校って言う事で、連合を組む事が出来る学校は、2回戦落ちまでのチームに限られるけどね。」

 

「其処で縛りプレイを入れてきますか。」

 

でも、2回戦までって言うと……事実上、サンダース、アンツィオ、知波単、継続、マジノの5校に絞られるかな?

本音を言うなら全部と連携したい所だけど、相手が2校連合なのに、こっちが6校連合って言うのはアンフェアだから、せめて3校連合にとどめないとだよね。

となると組む相手は……知波単と継続かな?

サンダースやアンツィオ、マジノでも良いんだけど、強豪の一角であるサンダースと組むのは面白くないし、アンツィオはP40とセモヴェンテの修理が終わってないだろうから無理、マジノは何故かBC自由の内部抗争鎮圧に乗り出したからそもそも無理だからね。

消去法みたいになっちゃったけど、知波単と継続と組んだら面白い事も出来そうだし、此の2校でお願いします。

 

 

 

「知波単と継続……其れで良いんだね、西住ちゃん?」

 

「はい、問題ありません。」

 

知波単は『突撃だけの猪武者』とか言われてますけど、突撃のタイミングさえ間違えなければ、猪突猛進の猛攻で勝利を捥ぎ取る事が出来ると思います。実際過去には全国制覇一歩手前まで行ったことが有る訳ですし。

継続は多種多様な戦車を用いたトリッキーな戦術が特徴のチームで、大洗に似たタイプだから相性も良いと思いますので。

何より、今年の継続の隊長は……っと、此れは秘密にしておきましょう。知ってしまったら、面白くもなんともありませんからね。

 

 

 

「そう言われると気になるじゃんか西住ちゃん。

 継続の隊長さんってのは、特別な人なのかな~~?意地悪しないで教えてよ西住ちゃーん。継続の隊長さんって何者なの~~?」

 

「其れは、言えません。言われる事を、あの人は望んで居ないから。」

 

でも、今の継続の隊長を一言で言うなら『風のように掴み所の無い人』って言う感じですかね?あの人は、本当に飄々としていて掴み所がありませんからね。

加えて、戦車乗りとしては私に近いタイプです……真正面からぶつかるよりも、策を弄して格上の相手を喰う感じですからね――そんな彼女なら、連合を組む価値はあると思いますから。

 

 

 

「確かに、継続のあの人がみほと組んだら凄い事になりそうだわ……聖グロ・プラウダ連合はてんやわんやの天手古舞かもしれないわよ?」

 

「其処にエリカさんの挑発を発動すると?」

 

「間違いなくカチューシャとダージリンがブチ切れて指揮系統が崩壊するわね。」

 

「何だろう、此れまでのエリリンの挑発を考えると全く持って否定できないのが怖い。

 って言うか、何であんなあからさまな挑発に引っ掛かるかなぁダージリンさんも?英国淑女なら、どんな時でもエレガントに振る舞わないと駄目だと思うんだけど?」

 

「其れは無理だよ沙織さん……だって本物の英国淑女じゃなくて、あくまでロールプレイだから。」

 

そもそもにして、ダージリンさんは常に冷静に戦局を見る事が出来るからこそ、エリカさんの挑発が効くんだよ――冷静に見ている事で、正確に『自分が馬鹿にされている事』を感じ取ってしまうからね。

まぁ、何時までもやられっぱなしのダージリンさんじゃないだろうから、流石に何度も同じ手は喰らわないように訓練はしてるだろうけど。

何れにしても、このエキシビションは全国大会の決勝戦以上の試合になるだろうから、気合を入れて行かないとだよ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

Side:ダージリン

 

 

カチューシャ、其方にも大洗女子学園からエキシビションマッチの話は来ているわね?――我が、聖グロリアーナと貴女のプラウダが連合を組んで、大洗と戦うと言う話が。

 

 

 

「勿論来てるわダージリン。

 勝手に貴女の所と組む事にされたのはちょ~~っと、気に入らないけど、ミホーシャ達と戦えるって言うのなら、組む相手は何処でも構わないわ!去年と今年のリベンジをするチャンスだしね。

 でも、幾らミホーシャが凄くても、10vs20のフラッグ戦で、カチューシャ達の方は連合軍……明らかに大洗が不利じゃない?」

 

「あら、相手は大洗だけじゃないわ。

 大洗は大洗で、他校との連合軍を組むそうよ?だから、数の上では20vs20の連合軍同士の試合と言う事になるわね。」

 

「え?ちょっと、聞いてないわよノンナ!!」

 

「ちゃんと申し上げましたよカチューシャ。」

 

 

 

カチューシャとノンナさんのやり取りは何時もの事ですわね……恐らく、みほさんと試合が出来ると言う事を聞いて舞い上がったカチューシャは、大洗も連合を組むと言う話は聞いてなかったのでしょう。

せっかちと言うか、子供っぽいと言うか……尤も、其れがカチューシャの魅力なのですけれど。

 

ですが、大洗が何処と連合を組むのかは些か興味がありますわね?

黒森峰と大洗が組んだら、其れはもう最強クラスの連合でしょうけれど、隊長であるまほさんは兎も角、黒森峰と言う学園が自分達を下した大洗と組む事は良しとしないでしょうから、黒森峰との連合は有り得ませんわ。

そもそもにして、みほさんが『強豪』と言われる所と連合を組むとは思えませんから、組むとしたら『名はあるけど、大会での成績は今一』な所と見るのが妥当かしらね?

そうなると候補は、アンツィオ、継続、知波単、BC自由辺りかしら?マジノは……其れにカテゴリーしたら、隊長さんが胃痛を起こすかもしれないから除外した方が良さそうね。

 

一体どんな連合軍で来るのか、楽しみにしてるわよみほさん。

 

時にカチューシャ、エリカさんの挑発にだけは乗らない様にね?……冷静でいようとしても、彼女の挑発は分かり易い上に、シンプルでムカつく事この上ないから。

認めたくないけれど、流石はアールグレイ様の妹君と言った所だわ。

 

 

 

「ふん、私がエリーシャの挑発に乗ると思ってるのダージリン?」

 

「カチューシャ。」

 

「何よ?」

 

「チビ。」

 

「だ~れがチビですって!!!しゅくせーするわよ、ダージリン!!」

 

 

 

つまり、この程度で怒っては駄目なのよカチューシャ。

エリカさんの挑発は、この比じゃないわ……寧ろこっちが冷静で居れば居る程効果が高くなっていく『逆上値反比例型』とも言うべき、恐ろしい挑発なのよ。

更に、逆上したらしたで、今度は『逆上値比例型挑発』に変わるのだから恐ろしい事この上ないわ。

何よりも驚異なのは、みほさんはエリカさんの挑発を自分の戦車道の戦術の一つとして成立させてしまっている事よ……エリカさんの挑発は、隻腕の軍神が絶妙なタイミングで切って来るの。

 

 

 

「そ、其れはおっかないわね……ミホーシャにかかると、挑発ですら切れる札の1枚になると言う訳ね?」

 

「そう言う事よカチューシャ。」

 

そんなみほさんが、連合によって大洗以外の戦力を得たら、其れは何処と連合を組んでも最強の連合軍となるのは間違いないですわ。

ですが、そんな強敵と戦う事が確定しているエキシビションを心待ちにしている私が居るのもまた事実……マッタク、本当に罪作りな方ですわ。

私は貴女の戦車道に、これ程までに魅了されてしまったのですから……ふふふ、このエキシビションで、私を魅了した代価を払って頂きますわよ、隻腕の軍神さん。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

Side:ミカ

 

 

ふむふむ、知波単と一緒に大洗と連合を組んで、聖グロとプラウダの連合と戦うエキシビションマッチか……開催地が、大洗である事も考慮すると、とても興味を惹かれるお誘いだね。

とは言え、たった1試合の為に協力する刹那主義には賛同できないけれど。

 

 

 

「其れじゃあ参加しないの?」

 

「そうは言ってないよアキ。

 刹那主義には賛同できないけれど、みほさん達と久しぶりに親睦を深めるのも悪くない――何よりも、戦車道の世界に吹いた、大洗と言う新たな風に乗るのも悪くはないからね。」

 

「なら、素直に参加するって言いなよ?

 ミカってば、本当に素直じゃないって言うか、天邪鬼って言うか……少しは、捻くれた言い方しないで、素直に言った方が良いと思うよ?」

 

 

 

其れは、私らしくないんじゃないかな?

まぁ、アキが素直な私を望むなら、そうする事が出来なくもないけど……アキ、君は私が『覇王断空拳』で相手戦車を白旗判定にするのを期待してるのかな?

其れとも、不思議な日記帳で人の心を読むのがお望みかい?

 

 

 

「してないし望んでない!って言うか、中の人ネタは駄目!!」

 

「朝起きて 右も左も 能登麻美子。」

 

「何それ怖すぎる!!」

 

「ふふ、冗談だよアキ。」

 

「ミカが言うと、冗談に聞こえないから性質が悪いんだよなぁ……」

 

 

 

其れは手厳しいねミッコ。

だけど、みほさんと共に戦いたいって言うのは本心だよ――彼女は西住流の家に生まれながら、西住流とは対極に位置する戦車道を体現しただけでなく、其れをもってして、西住流を体現したとも言える黒森峰を打倒して見せたのだからね。

西住の名を持ちながら、西住流の対極に位置する戦車道を行うみほさん……ふふ、魅力を感じるなと言うのが無理な話さ。――と言うか、私ですら魅力を感じたのだから、愛里寿やお母様がみほさんの戦車道に触れたら、完全に虜になってしまうだろうね。

 

人伝に聞いた話だと、愛里寿とみほさんは、どうやら同じ趣味を持っているみたいだからね。

『ボコられグマのボコ』の一体何処に魅力があるのか、私には理解しかねるけど、みほさんと愛里寿と言う天才が魅かれるのだから、凡人には理解出来ない魅力が有るんだろうね、うん。

 

ともあれ、君が私達と知波単を加えた連合チームをどう使うかが楽しみだよみほさん。

ふふ、精々私を巧く使って、私も知り得なかった私を教えてくれる事を期待しているよ――大洗女子学園を見る限り、貴女は人の潜在能力を引き出す力があるみたいだからね。

 

そう言えば、大洗と言えば生シラス丼が有名だったね?――折角だし、試合が終わったら食べて行こうか?

 

 

 

「生シラス丼……凄く美味しそう!!!必ず食べて帰ろうねミカ!!」

 

「生シラス丼の為にも絶対に勝つ!!」

 

 

 

いやミッコ、勝ったらとは言ってないからね?負けても引き分けでも食べて行こうよ、名物なんだから。

って、私が突っ込みに回ると言うのは可成り珍しい事じゃないのかな?……ふ、此れもまた、大洗と言う新たな風が吹いた事の証かも知れないね……うん、自分でも訳が分からないな。

 

だが、なんだろう……何か嫌な予感がするね?――大洗女子学園に破滅の魔の手が迫っているような……杞憂であればいいのだけれどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

Side:みほ

 

 

そんなこんなでやって来ましたエキシビションマッチ当日!!

客席になってる、大洗シーサイドステーションと、その隣にある大洗マリンタワーの駐車場には、溢れんばかりの人、人、人!!マリンタワーの展望台から観戦してる人も含めると、全国大会の決勝戦超えてるよね此れ!?

 

 

 

「ネット情報によれば、このエキシビションの観戦者は現時点で13万人……全国大会の時の、およそ2倍であります。」

 

「加えて、このエキシビションは、NHK茨城放送局が動画生放送配信をしてるらしいから、テレビやネットでの観戦者を含めたら、確実に100万超えるわよみほ。」

 

「其れはまた、凄い事になってるね?」

 

そんな事になってるなら、情けない試合をする事は出来ないよ……来てくれた人達の期待を裏切っちゃダメだからね。

其れに何より……

 

 

 

「オラァ!大洗、知波単、継続……この連合を、よく見とけオラァ!!」

 

「此の試合の美味しい所、全部大洗連合が頂きます……Year!!」

 

 

 

今日も今日とて、『oNs』の皆さんが絶好調だからね。

だから、勝とう。最大限に戦車道を楽しんだ上で勝とう!――楽しんだ上で勝つのが、私の戦車道の根底にある事だからね。

 

 

 

「楽しんで勝つでありますか!……了解しました西住隊長!我等知波単、此の試合を全力で楽しむ事にさせて頂きます!!」

 

「楽しんだ上で勝つ……其れは最も大切な事だね。

 誰もが其れを分かっているのに、何時の間にか勝利だけを求めて忘れてしまう其れを、今でもちゃんと持っている貴女は凄いよみほさん。

 ふふ、其れが貴女の強さなのかも知れないけれどね――だから、私達にも見せてくれるかな、貴女の戦車道の世界と言うモノを。」

 

「勿論ですよ、ミカさん。」

 

でも、私の戦車道は、ミカさん達によって更に広がる事になるので、私としても嬉しい限りです。――特に、ミカさんとは、中学で戦った時に、何時かは一緒のチームで戦いたいって思ってましたから。

 

 

 

「そうなのかい?……なら、君が黒森峰を離れると知った時、スカウトをしていればよかったかな?

 そうすれば、若しかしたら継続が全国制覇していたかもしれないからね……全国制覇に意味があるとは思えないけど、その肩書があるとないとでは、次世代の人員を集めるのに差が出るからね。」

 

「現実的ですねぇミカさん。」

 

でも、スカウトされなかったからこそ、このチームが実現しているんです。

だから、今はこのチームで最高の勝利を得る事を考えましょう――地元開催のエキシビションで、大洗連合が負けたなんて言うのは洒落にもなりませんから!!

 

 

 

「勿論、勝ちに行くわよみほ!!」

 

「必ず勝ちましょう、みほさん!!」

 

「急ごしらえの連合ですが、西住隊長なら、この連合を纏め上げる事が出来るって信じてます――どうしても無理だと思ったその時は、遠慮しないで、私を頼って下さい。

 副隊長って言うのは、そんな時の為に存在しているんですから。」

 

 

 

エリカさん、小梅さん、梓ちゃん……うん、行こう!!

相手は聖グロとプラウダの強豪連合だけど、私達だって大洗と知波単と継続の連合で負ける心算は毛頭ない――普通に考えれば、分の悪い戦いなんだろうけど、そんなのは関係ないよ!!

私の戦車道をもってして、このエキシビションを制してみせる――だから、行こうか!!

 

「Panzer Vor!!」

 

「「「「「「「「「Jawohl!!」」」」」」」」」」(鍵カッコ省略)

 

 

 

相手が聖グロとプラウダの連合軍でも絶対に負けないから!!――見せてあげる、そして魅せてあげるよ、大洗連合の無限の可能性を!!

このエキシビションは、若しかしなくても戦車道の歴史に名を刻む試合になるだろうね……!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 To Be Continued… 

 

 

 

 

 

 

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