ガールズ&パンツァー~隻腕の軍神~   作:吉良/飛鳥

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殺っ~てやる、殺っ~てやる、殺っ~てやるぜ!!Byみほ        歌詞がとてつもなく物騒な件について……Byエリカ      突っ込んだら負けです逸見先輩By梓


Panzer148『ボコミュージアムでの出会いです』

Side:ナオミ

 

 

大洗女子学園が廃校か……分かってたとは言え、こうして文章にされると流石に堪えるわね……大洗の会長さんの機転で、大洗の保有戦車を守る事は出来たけど、廃校は回避出来なったか訳だからね。

クソッタレ……廃校を決定したであろう文科省には、ファイアフライで突撃したい気分よ!!

 

 

 

――ドドドドドドドドドドドド!!

 

 

 

「ちょ、ナオミ!幾ら何でもラッシュ強すぎ!!これ以上は――!!」

 

「行くぜ……昇龍裂破!!!」

 

 

 

――ドゴォ!!バガァァン!!ドバガァァァァァァァァン!!!!

 

 

 

ふぅ、全力でのサンドバッグ打ちをやって少しは気分が晴れたよ……尤も、思い切り殴りまくったせいでサンドバックもボロボロになっているから、買い替えを提言するべきかもしれないね。

まぁ、此処までサンドバックを壊す事が出来るのは私だけだから、私の自腹って言う事になるのかもしれないけどな。

 

其れ位、大洗が廃校になるって言う事に私がムカついたってことかも知れないけど……でも、廃校が言い渡されたからと言って、其れでみほが諦めるとは思えないから、大洗の廃校は撤廃になる可能性は否定できないんだけどな。

 

 

 

「大洗の廃校が撤廃にね……その根拠は何なのよナオミ?」

 

「廃校の対象になったのが大洗だから、此れじゃ足りないかアリサ?」

 

「根拠にも何にもなってないけど、其れって微妙にアタシも納得出来るわ。

 ハッキリ言って、大洗って良い意味で常識が通じないバカの集団だから、この絶望的な状況でも最終的には何とかしちゃうんじゃないかって気がするのよね?」

 

「みほが隊長だからって訳でもないんだろうけど、大洗の連中は揃いも揃って諦めが悪そうだからな。」

 

だからこそ、紛失したって言う書類を作ってまで戦車を守ろうと画策して、更にはウチの学校まで使ってくれた訳だからね――話を聞いた途端に速攻でOKしたケイにも驚きだったけどさ。

まぁ、戦車がみほの元にあるって言うのなら、本当に何とかなるかもしれないわ……戦車があれば、隻腕の軍神は無敵だからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガールズ&パンツァー~隻腕の軍神~ Panzer148

『ボコミュージアムでの出会いです』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side:みほ

 

 

大洗にこんな場所があるとは思ってなかったよ――ボコファンの聖地であるボコミュージアムが、まさか大洗になるとはね!……あぁ、もう本当に最高としか言えないよ!!

外観はボロボロで、お世辞にも流行ってるようには見えないけど、其れでもこうして存続してる事に価値があるって感じだもん!

 

 

 

『来やがったな野郎ども!!オイラが相手になってやるぜ!!』

 

「うわぁ、生ボコだ~~~!!」

 

「みほ、貴女本当にこの不気味なクマの事大好きよね……」

 

「大洗に来る時の荷物にも大量のヌイグルミがありましたからねぇ?

 ……此れはアレですかね?『天才は人とは異なる感性がある』ってやつなのでしょうか?」

 

「小梅さん、私は普通の感性を持ってると思うんだけどなぁ?確かにボコはあんまりポピュラーじゃないかも知れないけど、マイナーモノが好きな人ってのは少なくない訳だし。

 って言うか、私はそもそも天才でも何でもないからね?」

 

「いや、貴女は戦車道に関しては間違いなく天才でしょ?

 貴女が天才じゃなかったら、他の戦車乗りなんて軒並み凡才以下になっちゃうわよ……しかも貴女の場合、才能に努力がプラスされた最強クラスの天才だからね。」

 

 

 

そうなのかな?

車長専任免許を取得する為に物凄く頑張ったのは認めるけど、アレだけの努力をすれば戦車道が好きな人なら誰でも強くなれると思うんだけど違うのかな?

って言うか、天才って称されてたのってどっちかって言うとお姉ちゃんだった気が……

 

 

 

「まほさんも貴女もどっちも天才よ。この天才姉妹。

 天武の才に、師範代と菊代さんの指導が加わったら、其れは最強にもなるわ……姉妹対決はみほに軍配が上がったけど、西住姉妹が組んだら誰も勝てないってのは、高校戦車道での常識になってるわ。」

 

「あはは……去年は黒森峰でお姉ちゃんと一緒に大暴れしたからね。」

 

まぁ、其れは其れとして今はボコミュージアムを楽しまないと!

折角来たんだから、楽しまないと損だからね!

 

 

 

『うわ、ぐわぁ!!オウ、はう、グハァァ!!……や、やられたぁ!!だけど、次はこうは行かないからな!!』

 

「いや、何もしてないし。」

 

 

 

あはは、其れは言わないであげて沙織さん。今のはボコの基本的な流れをやったに過ぎないから。

それじゃあまずは入り口でチケットを……えっと、大人15枚で。

 

 

 

「大人が15枚……か、過去最高記録だぁ!!」

 

「そうなんですか?

 こんな場所があるなんて知らなかったから、初めてだったんですけど、此れからは来れる時には皆で来るようにしますね♪」

 

「ありがてぇ事を言ってくれるなぁ、お嬢ちゃんよぉ!!」

 

「皆でって……私達を巻き込まないでみほ。次に行くときは貴女だけで行きなさいよ。」

 

「不詳秋山優花里、西住殿が行くところならば、例え火の中水の中草の中森の中、土の中雲の中あの子のスカートの中でもお供します!」

 

「キャー!ってゆかりん流石に最後のは無し!」

 

 

 

こんなやり取りがあったけど、いざボコミュージアムへ!

 

 

 

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・・・・・・

 

・・・

 

 

 

『イッツ ア ボコワールド』『ボコーテッドマンション』『スペースボコンテン』とボコミュージアムの主要なアトラクションは楽しんだけど、其れ位で満足してたら、ボコファンを名乗る事は出来ない。その程度じゃ、満足できないぜって感じだからね。

ボコミュージアムの最大の目玉であるボコショーを見ないでボコミュージアムに行ったって言う事は出来ないからね……このボコショーで、私を満足させてくれよ?

 

 

 

「みほ、其れってどこの満足さんのセリフ?」

 

「満足さんは良いキャラだと思わない?取り敢えずハンドレスは革命的な戦術だったと思うの。」

 

「それについては否定するのは難しいですねぇ……」

 

 

 

――ガンとトリシューラが無制限だった時代は悪夢だったぜ……なんだよ手札3枚で攻撃力2700を3体相手にしろって。舐めとんのか、オー?

 

 

 

……今、なんか聞こえたような?うん、気のせいだと思って無視しておこう。って言うか、目の前のボコショーに集中、集中!!

 

 

 

『やいテメェ等、ぶつかっといて何もなしかこの野郎!!』

 

『なんだぁ?やろうってのか?』

 

『へッ!オイラを誰だと思ってやがる!ボッコボコにしてやるぜ!!うおりゃあぁぁぁぁぁぁぁあぁ!!!』

 

 

――スカ……

 

 

『なんだコイツ、口だけじゃねぇかよ!!』

 

『やっちまえ、やっちまえ!!』

 

『泣け!叫べ!そして死ね!』

 

『うわぁ、やめろ~~~~。』

 

 

ステージの上では、お約束通りにケンカを売ったボコが、ケンカを売った相手にボッコボコにされてるんだけど、だからと言って此処で終わりじゃないのがボコなんだよ!!

ボコ頑張れ~~~!!!

 

 

 

「ボコ頑張れ~~~!!!」

 

「!!!」

 

此れは、私以外にもボコを応援する人が居るとは驚きだね?

その人は、金と銀の中間色……明るめのアッシュブロンドの髪の女の子――子供の頃のエリカさんに負けず劣らずのゴシックファッションも特徴って言えるかもだね。

その腕にボコのヌイグルミを抱えてボコを応援するその様は、間違いなく私と同等かそれ以上のボコマニア……まさか、ボコの聖地で同志に巡り会う事になるとは――!!

 

 

 

「………?」

 

「………!」

 

その子も私に気付いたみたいで、私の事を見て来た事で視線が交錯し、その瞬間に私達の意思は通じた――自分達はボコメイトであると!!

ならば其処に言葉はいらない――己の中に眠るボコソウルを限界まで燃やしたバーニングボコソウルに昇華して、自分に出来る事をするだけ!

そう、ボコソウルを共鳴させたボコメイトがすべきもの、其れは……

 

 

「「ボコ、頑張れーーーー!!!!」」

 

「応援の強さが倍加した!?これってどう言う事なのエリリン!?」

 

「私が知るわけないでしょ沙織!!」

 

「やだもーーー!!」

 

 

 

ボコの全力応援!!

私達の応援でボコに力を!――そう、ボコは今まさに私達の力を欲してるんだ……分かり易く言えば『オラに元気を分けてくれ!』っていう状況なんだよ!

だから、ボコに私達のバーニングボコソウルを渡す!!受け取ってボコ!!

 

 

 

『うおぉぉぉぉ!皆の応援で、オイラにも力が漲ってきたぜぇ!!いくっぞ~~!喰らえ~~~!!』

 

 

 

――スカ

 

 

 

『なんだおら、結局口だけかこの野郎!!』

 

『オラオラオラ!舐めんじゃねぇぞこのクソクマ!!』

 

『ちょーしこいてんじゃねぇぞコラァ!!その命、貰ったあ!!』

 

『が、ぐはぁ!!や~め~ろ~~!!』

 

 

 

「……結局ボコボコにされるんだ?」

 

「其れがボコだから♪」

 

「それでもケンカを売るって……ある意味で不屈の闘志の持ち主って言えるのかしら?」

 

 

 

あは、其れは言い得て妙だよエリカさん。

どれだけボコボコにされてもめげずに立ち上がって、次に向かう!それがボコの魅力であり、その諦めない心は戦車道に於いても大事なモノだって言えるから、ボコから学ぶ点は多いんだよ!!

不屈の精神を学ばせるためにも、戦車道に係わる人はボコを見るべきだと思うんだよ!!

 

 

 

「西住殿、其れは流石に極論であると思うであります……」

 

「不屈の闘志は、確かに学ぶべきものであるかも知れませんが、何時も負けてばかりと言うのは如何なものかと思いますので……」

 

 

 

……確かに負けっぱなしって言うのはダメかもしれないけど、負けても諦めない姿勢だけは学ぶべきだと思うんだよね?――そう言う意味では、どれだけ負けても決して挫けずに戦車道を続けてるアンツィオのアンチョビさんは、ある意味で『真の戦車乗り』って言えるのかもしれないね。

 

 

 

『今日は負けちまったけど、次は勝って見せるから応援よろしくな~~~!!』

 

 

 

で、お決まりのセリフでボコショーは終了。

アニメとは違って、ステージだからこそのアドリブなんかもあって楽しかったかな♪

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

No Side

 

 

――みほ達がボコミュージアムに行っていたのと同刻:大洗女子学園戦車道履修者をメインとした一団の臨時生活場所の廃校

 

 

 

其処では、元風紀委員にして戦車隊カモさんチームの3人であるそど子とゴモヨとパゾ美が敷地内の一画に設けられた嘗てのウサギ小屋で盛大にやさぐれていた。

ドレくらいやさぐれているかと言うと、地元の農家から差し入れてもらったキュウリに味噌をつけてドカ食いするくらいにやさぐれていた。

特に風紀に煩かったそど子が、『風紀なんぞ知った事か』と言わんばかりにウサギ小屋で胡坐をかいてキュウリを貪る様は、異様にして異質以外の何者でもないだろう――実際に、このやさぐれたそど子達に近寄るモノは皆無に近かったのだから。

だが――

 

 

 

『ガウ……』

 

 

 

其れでも近づいてきたのは、みほの家族である大虎のアンドリューだ。

大洗女子学園の警備を任された身としては、風紀を一身に引き受けた風紀委員がやさぐれてしまったのは見過ごす事が出来ないのだろう。廃校の見回りを終えて、そど子達の元にやってきたのだ。

 

 

 

「アンドリュー……何しに来たの?もう貴方が警備すべき学校は無いのよ?」

 

 

 

そんなアンドリューに対し、そど子は辛辣とも言える対応をするが、アンドリューは何も言わずにウサギ小屋の前に座り、じぃっとそど子の事を見詰める。

飼われてるとは言え、本物のトラに真正面から睨み付けられるなど、怖い以外の何物でもないが、其れを受けたそど子は意外にも、微塵も臆さずにアンドリューの瞳を見つめていた。

 

 

 

――そうやってどれだけ見つめ合っていただろうか?

 

 

 

『ガウ……』

 

 

アンドリューが低く一鳴きすると踵を返してその場を後にする――余りにも唐突な展開だが、アンドリューと見つめあっていたそど子にだけは、アンドリューの意思が伝わたっていた。

 

 

「西住隊長は諦めてない……だから、諦めるな。ですって?」

 

 

虎の言葉など分かる筈がないが、そど子はアンドリューがそう言ったような気がしてならなかった――同時にそれは、今やさぐれてしまっている自分達への叱咤激励……『隊長が諦めてないのに、お前らは諦めちまうのか?』とも取れるモノだった。

 

 

「諦められる筈がないじゃない!!でも、だからと言ってどうしろってのよ!!!」

 

 

其れを受けてそど子は、やさぐれの裏にあった本心を吐露するが、其れが彼女の闘気と結びついて燃え上がるには少々時間が必要なのかも知れない。

だが、そど子の鎮火寸前だった闘気に僅かばかりのガソリンをぶっかけたアンドリューの功績は大きいだろう……この子は本当に只の虎なのか疑いたくなるモノだ。

其れを言ったら、ロンメルも……あれは抑々にして九尾だから除外だったなうん。

 

 

 

「アンドリュー、ご苦労様。」

 

『ガルゥ……』

 

 

 

其れは其れとして、一仕事終えたアンドリューは梓に撫でられてご満悦の様子……己の主の一番弟子に対しても、アンドリューは忠誠を誓っているらしい。

隻腕の軍神と軍神を継ぐ者に忠誠を誓った虎って、なにそれ怖い。

と言うか、虎だけじゃなくて九尾の狐まで居るんだよねぇ?……もう此の子達引き連れて、文科省にカチコミかけりゃ何とかなんじゃねぇかな?主にロンメルの幻術とかで。ダメですか?ダメですね。

 

 

 

「西住隊長は諦めてないから、私達が諦める事なんて有り得ない!アンドリュー、腑抜けになっちゃってる人達は、確りと活を入れていこう!」

 

『ガウゥゥ!!』

 

 

だが取り敢えず言える事は只一つ――『美少女と猛獣の組み合わせって良くないっすか?』と言う事だけである。美少女と猛獣の組み合わせは素晴らしい!異論は受け付けるが認めない!!古事記にだってそう記されているのだ!!

因みに此の理論は、遊戯王の憑依装着した霊使い5人にも言える事なので忘れないように!闇属性のは野郎なので除外する!!

 

 

「大洗の廃校は、絶対に認めない!!」

 

 

地の文でバカをやってる間にも梓は闘気を高め、其れを爆発させる――其れは、師匠であるみほの奥義である『軍神招来』に他ならない。

この土壇場で、梓は師匠の奥義に不完全とは言え至ったのだった。

其れは其れで目出度い事だが、出来れば地の文への突込みなんかが欲しかった次第である。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

Side:みほ

 

 

ボコショーも楽しんで、残るはボコショップで買い物をするだけなんだけど……ここで大問題が発生だね?

ボコのストラップ型ヌイグルミの激レア品が残り1個だけっていう状況だからね……値段的には充分手が届く範囲ではあるけど、安易に此れに手を伸ばして良い物かと思うんだよ――だけど、残り1個は!!

 

 

 

「みぽりん、そう言う商法だからね?」

 

「其れは、そんな事は分かってるんだよ沙織さん!

 だけど、ボコファンとしては、此れは絶対に手に入れなければならない極レア品なんだよ、この『幽体離脱エンジェルボコ』は!!」

 

「……こんなこと言ったらアレだけど、幽体離脱って流石にヤバイんじゃないの其のクマ?

 ボコボコにされたのレベル越えて、普通に死ぬ寸前じゃないのよ!こんなになるまでボコボコにする方もする方だけど、こうなるまでケンカを売る方も売る方よ!バカなの、死ぬの?現在進行形で死に掛けてるけど!

 こんなの買うのは貴女くらいよ!さっき小梅も言ってたけど、天才は人とは異なる感性を持ってる訳!?――まさかとは思うけど、まほさんも変な趣味を持ってたりしないわよね?」

 

「其れはない。と思う……多分。」

 

「其処はハッキリと『ない。』って言いなさいよ……」

 

 

 

そう言われても、私だってお姉ちゃんの事なんでも知ってる訳じゃないからねぇ?

まぁ、兎に角この激レア品は買う方向で……

 

 

 

――ス……

 

 

 

と思った所で私以外の手が……貴女は、さっきボコを応援してた?

 

 

 

「………」

 

「え~っと……どうぞ。

 私はいつでも来れるから、此れは貴女が持って行って?」

 

「……」

 

 

 

そう言ったら、ヌイグルミを手に取った後、私の顔を一度だけ見て行っちゃった……一生懸命ボコの応援をしてたけど、実は少し恥ずかしがり屋だったりするのかな?

 

 

 

「何あの子?折角みぽりんが譲ってあげたのに!」

 

「あはは、きっと恥ずかしがり屋なんだよ沙織さん。」

 

でも、只の恥ずかしがり屋じゃない――私の戦車乗りとしての本能がそう告げてる……あの子は、間違いなく戦車道に係わってる実力者……其れも若しかしたらお姉ちゃんをも凌ぐ力の持ち主かも知れない。

フフ、機会があれば是非とも戦ってみたいものだね。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

Side:???

 

 

偶然見つけて立ち寄った大洗のボコミュージアムで、私は劇的な出会いを果たした……私と同等かそれ以上のボコマニアの女子高生に。

ううん、其れだけだったらこんなに興奮はしないけど、その人は美佳姉様から聞いていた『西住みほ』その人だった――姉様から写真を送って貰っていたから間違いようもないし、何よりも左腕のない女子高生なんてそうそういるモノじゃないから。

お母さまから『後学のために』と、西住みほさんの試合のDVDを見るように言われ、今年の全国大会には全試合に足を運んだけれど……そこで私が目にしたのは、圧倒的に劣る戦力で格上の相手を次から次へと倒していく大洗の姿だった。

そして同時に理解した、隻腕の軍神の実力がどれ程であるのかを――正直な事を言うなら、殆ど素人の集団を全国大会で優勝させるなんて言うのは宝くじを当てるよりも低確率であるにも関わらず、みほさんは其れを成し遂げてしまったのだから。

だからきっと彼女は……

 

「今の日本で、最強の戦車乗り。」

 

そう言っても決して罰は当たらないと思う――だってお母様が『みほちゃんの戦車道って素敵だわぁ』って言っちゃう位だから……時々、お母様には島田流家元としての自覚を持ってほしいと思う事がある。

 

でも、私としては貴女と戦いたいよみほさん――流派も戦術も超越した貴女の戦車道に、私の島田流が何所まで通じるのか、其れを試したくて仕方ないよ。

 

美佳姉様が、島田以外で唯一認めた最強の戦車乗りの1人……西住みほさん――『隻腕の軍神』の実力、是非とも拝んでおきたいからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 To Be Continued… 

 

 

 

 

 

 

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