ガールズ&パンツァー~隻腕の軍神~   作:吉良/飛鳥

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170話の節目に、来たね此れ!Byみほ        良いじゃない、燃えて来たわ!Byエリカ      へへ、燃えたろ?ですね!By小梅


Panzer170『文化祭ウォーPart2:エキシビションです』

Side:みほ

 

 

明光大付属中の青パンターチームが、愛里寿ちゃんと学園祭を回った訳なんだけど、楽しめたかな愛里寿ちゃん?――頭にお面を引っ掻け、手は金魚掬いで貰った金魚の袋を持ってる辺り、聞くまでもないと思うけどね。

 

 

 

「うん、凄く楽しかった。……だけど、メインイベントは此れからだよねみほさん?」

 

「勿論、メインイベントは此れからだよ。」

 

午後の部に、お母さんとの対決が待ってる訳だからね。

 

 

でもって、遂にその時がやって来て、今年の学園祭のメインイベントである戦車道の試合の時間になったんだけど……お母さん、そのチームってありなの!?

って言うか、お母さんが来るのは知ってたけど、菊代さんと菊代さんにそっくりな人……多分島田家の家政婦の華絵さん、島田の小母様に果ては秋山の小母様まで参戦するとか聞いてないんですけど!予想外なんですけど!!

 

 

 

「でしょうね、言ってないから。

 なのでみほ、貴女が考え得る最強のチームを組んで来なさい……其れまでは待ってあげるから、貴女の最強チームを編成して私を越えてみせなさい……私に体感させてみなさい、隻腕の軍神の力を。」

 

「お母さん……可成りの無茶振りだけど、そう言われたら、やるしかないよね!!」

 

私の考える最高のチーム……数も同じにするとなると、隊長車であるパンターの搭乗員は旧明光大のメンバー+沙織さんの『真・あんこうチーム』だね――優花里さん達でも良いけど、青パンターの力を最大限に引き出せるのは、今の時点ではこのメンバーだろうからね。

後は、梓ちゃんのウサギチーム、エリカさんのライガーチーム、小梅さんのオオワシチームが確定なんだけど、其れだとあと1輌足りないか……さてどのチームを入れようか?

いっその事短期転校組だけで即興の1チームを作るのもありかな……

 

 

 

「ならみほさん、私がみほさんのチームで参加する。」

 

「愛里寿ちゃん!?」

 

だけどここでまさかの愛里寿ちゃんの参戦表明!……此れは、まさかの西住&島田の親子対決実現って感じになって来たね?

お客さんの中には、マスコミ関係と思われる人も居るみたいだし、此れは今度の週刊戦車道で特集記事組まれる事になっちゃうかもだよ――何にしても、先ずはこのエキシビジョンを盛り上げないとね♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガールズ&パンツァー~隻腕の軍神~ Panzer170

『文化祭ウォーPart2:エキシビションです』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

愛里寿ちゃん、私のチームに参加するって言う事だったけど本当に良いの?と言うか、そもそもにして戦車はドレに乗るの?小母さまのブラックプリンスは有るけど、愛里寿ちゃんのセンチュリオンは無いよね?

そもそも、搭乗員は如何するの?

 

 

 

「搭乗員は、全国大会の時のみほさんのチームの人達にお願いしたいと思ってるんだけど、ダメかな?」

 

「優花里さん、華さん、麻子さん、愛里寿ちゃんの乗る戦車のクルーになって貰っても良いかな?戦車って1人で動かす事は出来ないモノだからお願いしたいんだけど。」

 

「西住殿、決断が早すぎやしませんかねぇ!?」

 

「時には素早い決断も大切な物ですよ、優花里さん。」

 

「確かに迅速な判断は必要と言えば必要だな。」

 

 

 

即決即断だよ……何よりも、ボコメイトの頼みを断ると言う選択肢はそもそも存在してないし、愛里寿ちゃんと同じチームで戦う機会なんて早々あるモノじゃないからね。

でもメンバーは良いとして、肝心の戦車は……大洗にあるのに乗ってみる?

 

 

 

「大丈夫、手配してあるから……来た。」

 

「来たって……アレは、センチュリオン!!」

 

 

 

「隊長~~、言われたとおり持って来たわよ~~!」

 

「逸見、ご苦労様。」

 

 

 

でもって、そのセンチュリオンを運転して来たのは、エリカさんのお姉さんで、2代目アールグレイさん!!……期せずして、この場にアールグレイの初代と2代目が揃う事になるとは思ってなかったよ。

だけど、此れで愛里寿ちゃんの戦車も来たから、エキシビションのチーム構築は出来たね!!……って、エリカさん、アールグレイさんが如何かしたの?

 

 

 

「大学選抜チームの隊長に戦車を届けに来るとか、相変わらず予想外の事やってくれるわね姉さん?しかも、微妙に美味しい役割だし!!

 って言うか、何で聖グロの制服で来てるのよ!!」

 

「そんなの、逸見カンナよりもアールグレイの方が有名だからよエリちゃん。……まさか、初代のアールグレイが居るとは思わなかったけどね。」

 

「姉さん、分かってるとは思うけど島田流の家元に変な事しないでよ?」

 

 

 

……成程、実の姉だけにまさかの登場に反応せずにはいられなかったって言う訳か……だけどエリカさん、その反応もアールグレイさんは予想してたと思うよ?

姉って言うのは、大抵の場合妹の考えてる事は丸分かりって言うからね。

 

 

 

「まほさんが貴女の考えは分かり切ってない件について。」

 

「其れについては黙秘権を行使させてもううよ。」

 

って言うか、お姉ちゃんが私の考えを読み切れないのは仕方ないよ……私とお姉ちゃんは姉妹仲は兎も角として、敵として対峙した場合の相性はお姉ちゃんからしたら最悪だからね。

何時だったか、戦車道の雑誌でこんな記事が載ってた……『西住みほと西住まほ、そしてダージリンは絶妙な三すくみ状態である。力押しのまほは、多彩な戦術を仕掛けてくるみほに勝てないが、みほの多彩な戦術は広い視野を持つダージリンには通じず、カタログスペック以上の力を出す事の出来ないダージリンは自力で勝るまほには勝てない――西住みほが聖グロに負けなかったのは、ダージリンの天敵とも言える逸見エリカが居たからだ』ってね。これは、まさしく真実を捉えたモノだと思うよ。

まぁ、其れは其れとして、此れでチームは完成!!学園祭のエキシビションとは言え、全力全壊で行くよ!!

 

 

 

「ふん、言われるまでもないわみほ!現役を退いた小母様達に、現役の力を見せてやりましょう!!」

 

「西住隊長、私達の力を全部出し切りましょうね!!」

 

「みほさん……フルパワー上等ですよね♪」

 

「や~ってやる、や~ってやる、や~ってやるぜ!い~やな、アイツをボコボコに~~♪」

 

 

 

……愛里寿ちゃんGJ!!

私の考え得る最強のチームは出来上がったから、後はお母さんと戦うだけ……経験ではお母さんに分があるだろうけど、勢いなら私達の方に分が有るから、一概にどっちが有利と言う事は出来ないけど、負ける気がしないなぁ?

子供の頃はお母さんにも菊代さんにも勝つ事は出来なかったけど、今の私はあの頃の私とは違うからね……お母さん、貴女の娘が『軍神』と称される理由を、身体で感じ取ってね!

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・

 

 

 

さてと、お待たせしたねお母さん。私のチーム、編成して来たよ……此れが、私の考えた最強のチームって言う奴だよ♪

 

 

 

「あら、5輌だけで良いの?貴女達が使える戦車を全て使っても構わないのに……」

 

「ケイさんの言葉を借りるなら、『戦車道でフェアプレイの精神を忘れることなかれ』って言う所かな?

 確かに戦車道史に於いてレジェンドとも言われてる20年前の黒森峰、聖グロ、大洗の隊長が勢揃いしたチームを相手にするなら、使える戦車を全部使った方が良いに決まってるけど、幾らフラッグ戦ルールでもそんなのはフェアじゃないでしょ?

 其れに、此れは学園祭のエキシビションなんだから、試合其の物は真剣勝負だとしても、徹底したガチンコのセメント勝負じゃ見てる方だって面白くないから、同数の車輌数で戦うのがベターなんだよお母さん。」

 

「成程、『魅せる』要素も必要と言う事ですね……確かに、世界大会でのオープニングデモンストレーションなんかでは、観客を魅了する事も必要となるでしょうから、真剣勝負でありながらも魅せる要素と言うモノも無視してはいけないと言う訳ですね。」

 

「その通り!」

 

流石はお母さん、理解が早くて助かるよ。

 

お母さんがこっちも5輌の理由を理解してくれて良かった……理解してくれなかったら、チーム組み直さないとだったからね。

其れは其れとして、エキシビションマッチが行われるのは、大洗の戦車道が始動した直後に蝶野教官の提案で行われた模擬戦をやった場所。

林有り、平原あり、岩場ありの、戦車道には持って来いの場所だよ。

流石にこの場に客席を設置する事は出来ないから、お客さんは学園が設置した特設パブリックビューイングでの観戦になるんだけどね。

 

「まぁ、魅せる事が大事とは言っても、私って負けず嫌いだから……勝たせて貰うよお母さん。」

 

「お母様……今日こそ勝たせて貰います。」

 

「ふ、その意気やよし!よく吠えたわみほ!ならば、貴女の持てる全ての力を持って私達に挑んで来なさい……その全てを受け止めましょう。」

 

「愛里寿……えぇ、全力で来なさいな。」

 

「みほちゃんも愛里寿ちゃんもやる気十分ね……なら、オレも気合い入れねぇとだ。

 オイコラ優花里ぃ!お前も此処に居るんだろ!!車長じゃないとは言え、この場に居るならお前もオレをぶっ倒す心算で試合に臨めよオラ!」

 

「ひぃぃぃ……言われなくてもその心算でありますが、昔に戻ったお母さんはおっかないでありますよぉ!

 こんな事言ったら色々とアレですが、何でお父さんはお母さんに惚れたのか、その辺を一度キッチリと聞かせて欲しいモノであります、マジで!」

 

「あぁ?……一目惚れだって言ったぜ?

 ヘタレな淳五郎には、当時バリバリのスケ番で戦車女子だったオレが輝いて見えたんだと……正直な事言うと、容姿だけで言うならマッタク好みじゃなかったんだが、大洗の荒熊と恐れられてたアタシに告って来た根性は大したモンだった――ってか、その根性にオレが惚れた。」

 

「なんか色々と普通じゃ無かったであります秋山家ーーー!!!」

 

 

 

……あはは、優花里さんは色々とショックを受けてたみたいだけど、愛の形は人それぞれなんだようん――取り敢えず、優花里さんのお父さんとお母さんは、仲が良いみたいだから問題ないと思うしね。

で、軽く挨拶をした後は夫々のスタート地点に向かってる訳なんだけど……如何したの愛里寿ちゃん、難しい顔して?

 

 

 

「みほさん、お母様はきっと私の考えは略読み切ってると思うし、みほさんのお母様だってみほさんの考えをある程度は読んでると思う……其れを踏まえると、私達の方が不利にならないかな。」

 

「うん、其れを踏まえれば普通は私達の方が不利になるよね。」

 

だけど、そんな事は予想済みだから、既に手を考えてあるんだよ愛里寿ちゃん。――こんなのは如何かな?此れなら、お母さん達を驚かす事が出来ると思うんだ。

そして、其れだけじゃなくて観客の人達も楽しめそうでしょ?

 

 

 

「此れは……うん、此れなら確かにお母様達の裏をかく事が出来るかも知れない。……こんな事を思いつくなんて、やっぱりみほさんは凄い。」

 

「普通に考えると此れも結構なトンデモ作戦だけど、みほが提案すると只のトンデモ作戦じゃなくなるのが凄いわマジで……でも、こう来なくちゃ面白くないわ。

 レジェンドに、現役の力を見せてやろうじゃないの!!」

 

「レジェンド戦車乗りを、現役世代が倒す……燃える展開ですね!」

 

「西住隊長、私達の戦車道で、レジェンドチームを驚かせてあげましょう!!」

 

「勿論その心算だよ!……さて皆、気合の貯蔵は充分かな?エキシビション、テンションMAXで盛り上げていくよ~~~!!!」

 

「「「「おーーーーーー!!!」」」」

 

 

さて、基本の作戦は立てたし、皆の気合も充分!

普通に考えれば、飛び入りの愛里寿ちゃんの存在は、チーム戦では不利になる所なんだろうけど、この間の大学選抜戦で私も愛里寿ちゃんもお互いの戦い方をある程度理解してるから、初めてチームを組んだにしても巧くやれるって確信があるから問題はない。

とは言え、相手は20年前に『三強』と言われてたチームの隊長達……現役を退いたとは言え、油断は出来ないね。

 

そう言えば、今更だけど車長以外のメンバーは如何したんだろう?……現役の頃のメンバーを全部集めるのは現実的に無理があると思うんだけど、お母さんと島田の小母様ならやりかねないなぁ……此れについては、深く考えないようにした方が良いね、うん。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

Side:しほ

 

 

角谷さんから話を貰った時は正直どうしようかと思っていたのだけれど、今のみほの実力を肌で感じる事の出来る良い機会だと思って話を受けて正解だったわ。

千代や好子、菊代も乗ってくれたしね……まさか、菊代の双子の妹が千代の所で家政婦やってるとは思わなかったけど。

 

 

 

「其れでしほちゃん、如何戦う心算なのかしら?」

 

「撃てば必中、守りは堅く、進む姿に乱れなし。前進あるのみ――と行きたい所だけれど、此れは西住流のチームではないからそうは行かないでしょう……と言うか、其れな作戦で行ったら間違いなく瞬殺されるわ。

 みほは、西住の人間でありながら西住流の天敵とも言える戦車乗りでもある……全国大会の決勝戦で、其れを証明してしまったからね。」

 

「実の娘が流派の天敵って、普通は笑えねぇが、お前は其れを誇らしく思ってんだろしほ?ったく、天敵とか何とか言いながら顔が笑ってるぜ。」

 

「……好子、其れは言わないで頂戴。」

 

みほは西住流の天敵であると同時に、まほと共に真の西住流を開拓する子でもあるのだから、誇らしく思うのは当然の事よ――まぁ、其れは今は置いておいて、作戦だけれど……好子、貴女の現役時代の得意戦術で行こうと思ってるわ。

みほに西住流は通じないし、愛里寿ちゃんが居る以上は島田流でも読まれてしまう……でも、実績は残しても流派に属していなかった貴女の戦い方ならみほに読み切られる事も無いでしょうから。

 

 

 

「マジで言ってんのかしほ?

 オレの得意なのって、要は見つけた戦車には取り敢えず喧嘩売れって言う、戦術も何もあったもんじゃねぇ不良の喧嘩殺法だぜ?……初見で1~2輌は撃破出来るかも知れないが、直ぐにみほちゃんなら見切っちまうんじゃねぇのか?」

 

「でしょうね。

 でも1、2回通じれば其れで充分よ……いえ、最悪の場合撃破出来なくても、みほに貴女の喧嘩殺法を認識させる事が出来れば上出来と言えるわ。

 そうすれば、あの子に此方の切れるカードの枚数を1枚多く認識させる事が出来る……戦車長にとって、相手のカードが多いと言うのは厄介な事でしかないモノ。」

 

「其れで、みほちゃんの思考能力を鈍らせようと言うのね?……西住流の家元とは思えない戦い方だけど、其れって良いのかしらしほちゃん?」

 

「老獪と言いなさい千代。

 若く勢いに満ちた相手と戦う場合には、正攻法だけでなく、相手よりも豊富な人生経験を生かした揺さぶりも必要になって来るのよ……特にみほみたいな相手にはね。」

 

「成程な……だがよ、オレ等『老獪』って歳でもねぇだろ。全員40前だぞ?」

 

 

 

娘と比べれば充分におばさんでしょう……来年まではギリギリ『青年』の範囲内だけど、再来年からは『中年』だと言う事を認識しなさい。と言うか好子、貴女口調が昔のままよ?

 

 

 

「あぁ?此れはなぁ、20年ぶりに戦車に乗ってテンション上がっちまって元に戻らなくなっちまったんだよ!!

 試合が終われば直るんだろうが、試合中は無理だな――だがよ、戦車に乗ってる時はこっちの方がお前等もやり易いんじゃねぇか?」

 

「其れは、まぁ否定はしないわ。」

 

「好子ちゃんは、そのイメージだもの。」

 

「好子様は、破天荒な方でいらっしゃいましたからねぇ……」

 

「あのまま戦車道を続けて居れば、さぞや名選手として名を馳せたでしょうに……勿体ないモノです。」

 

 

 

其れは言ったらダメよ菊代……私と千代が流派の為に結婚して現役を引退したのが好子が戦車道から身を退いた理由なのだから――本音を言うのであれば、私も千代ももっと好子と戦車道を続けたかったのだけれど、流派のしがらみが其れを許してはくれなかった。

だから、今日こうして貴女と同じチームで戦えるのが嬉しいのよ好子。

20年前、私を苦しめてくれた貴女の力、今度は味方として頼りにさせて貰うわ。

 

 

 

「そう来たか……良いぜ、期待に応えてやるよ。精々みほちゃんを驚かせてやろうじゃねぇか!」

 

「ふふ、期待してるわよ好子。」

 

そう言えば千代、貴女大洗のスポンサーになるとか言っていたけど、その話って角谷さんにはしてあるのかしら?

 

 

 

「まだよ……そうね、彼女達が生徒会に居る間には伝えようと思ってるわ。」

 

「貴女ね……まぁ、何時伝えるかは貴女の自由だけれど、其れは相当に重要な事だから早めに伝えておきなさいよ?その提案を受け入れるなら受け入れるで、大洗側でも色々とやらなくてはならない事も有るのだからね。」

 

「えぇ、分かってるわよしほちゃん♪」

 

 

 

……千代、貴女このエキシビションが終わったら角谷さんに伝える心算ね――本当にサプライズが好きなんだから。現役時代も、私や好子にサプライズでの色んな事をしてくれたわ。

このサプライズには、流石の角谷さんでもびっくり仰天してしまう事は想像に難くないけれど、島田流の援助が得られるとなれば大洗としては嬉しい事だろうから、大洗のバックに島田流が付くのは略確定と見ていいでしょう。

まぁ、あのクソモノクルを滅殺した以上、文科省が大洗に二度と手を出す事は無いでしょうけれどね……大洗を敵にしたらどうなるのかは、あの場に居た誰もが理解したでしょうから。

 

そして、大洗が安泰となったからこそ、私とみほ、千代と愛里寿ちゃん、好子と優花里さんの親子対決も実現出来たのだしね。

 

ふふ、みほと戦うのは、あの子が車長専任免許を取得する為に猛勉強してた時以来だから5年ぶりね……その5年の間に貴女が得たモノ、貴女の戦車道を、この身で体感させて貰うわみほ。

遠慮なんて言うモノは必要ないから、全力で掛かって来なさい……隻腕の軍神!!

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

No Side

 

 

作戦会議を終えた両チームは、夫々のスタート地点にスタンバイし、試合開始の合図を待っていた……両チームとも、溢れ出す戦車乗りとしての闘気が凄まじい……分かり易く言えば攻撃力4500と言った所だろうか?

え、攻撃力5000じゃないのかって?攻撃力5000はアニメ限定であり、原作世界では基本攻撃力の最大値は4500だ!突っ込みは無視する。

 

……失礼、少々暴走してしまったが、みほチームもしほチームも其れ位に闘気がメガマックスでありギガマックスのテラマックスなのだ。

 

試合に先駆けて、先ずは両チームのオーダーを見てみよう。先ずはみほ率いる現役チーム。

 

 

 

パンターG型×1(西住みほ車/フラッグ車)

Ⅲ号戦車J型改(L型仕様)×1(澤梓車)

ティーガーⅡ×1(逸見エリカ車)

Ⅳ号戦車D型改(H型仕様)×1(赤星小梅車)

A41 センチュリオン×1(島田愛里寿車)

 

 

 

1輌だけドイツ戦車ではないセンチュリオンが目立ってしまうが、大洗の戦車はそもそもにして統一感が無いのだから、其処に突っ込むのは野暮と言うモノだろう。

其れにこのオーダーは、攻守速のバランスが非常に良いのだ。

Ⅲ号以外の4輌の主砲はパンチ力充分だし、ティーガーⅡ以外の4輌は機動力も充分にあるし、パンター、ティーガーⅡ、センチュリオンの3輌は防御面でも高い能力を誇るので正に隙なし。

敢えて弱点を上げるとすれば、性能で劣るⅢ号だろうが、其れの車長を務めているのはみほの一番弟子である梓だと言う事を考えるとⅢ号が弱点にはなり得ないだろう。

全国大会で、格上の重戦車を相討ちを含めて多数撃破した事からも、梓のⅢ号はカタログスペックを上回っているのは間違ないのだから。

 

そんな現役チームに対してしほ率いるレジェンドチームのオーダーはと言うと……

 

 

 

ティーガーⅠ×1(西住しほ車/フラッグ車)

ブラックプリンス歩兵戦車×1(島田千代車)

Ⅳ号戦車H型×1(秋山好子車)

パンターG型×1(井手上菊代車)

チャーチル歩兵戦車Mk.Ⅶ×1(井手上華絵車)

 

 

 

みほ率いる現役チームと比べると機動力を犠牲にして、火力と防御力に振り分けた編成と言えるだろう――一応、パンターとⅣ号には機動力が期待出来るかも知れないが、それ以外は機動力は期待できないと言うのが正直なところだ。

だが、其れでも戦車乗りとしての覇気では負けてないのは、流石はレジェンドと言う所なのか……

 

 

 

『其れでは、此れより大洗女子学園文化祭の、戦車道エキシビションマッチを開催したいと思います!!……其れでは、試合開始ぃ!!』

 

 

 

「Panzer Vor!!!」

 

「Panzer marsch!!」

 

 

 

ともあれ此処に戦いの火蓋は切って落とされた!!

最初にして最後の、盛大な親子喧嘩の幕が切って落とされたのだ――其れも、一家族だけでなく三家族の間で!!

結果がどうあれ、このエキシビションマッチが戦車道の歴史に名を刻むのは略間違い無いと見て良いだろう――こうして、大洗女子学園の文化祭最大の目玉であるエキシビションが開幕!!

この親子喧嘩、只では済まないのは間違いないだろう……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 To Be Continued… 

 

 

 

 

 

 

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