ガールズ&パンツァー~隻腕の軍神~   作:吉良/飛鳥

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久しぶりだね、エミちゃんByみほ        えぇ、本当に――7年ぶりねみほ?会いたかったわByエミ


Panzer179『抽選会での再会?ガッデメオラ!です』

Side:みほ

 

 

さてと、やって来ました無限軌道杯の組み合わせ抽選会の会場に!!――会場は既にバーニングな闘気に包まれてたみたいだけど、私達が会場に降り立った事で、其れは更に盛り上がったかな?

抽選会であっても此れだけの報道陣が集まると言う事は、少なくとも戦車道は甲子園並みの地位になることが出来たのかもね。

 

 

 

「うわぁ、凄い人の数だねみぽりん?此れって全国大会の時よりも多いんじゃない?」

 

「うん、確実に多いと思うよ沙織さん。

 大洗の全国大会優勝で、此れまでは大会に出場してなかった学校も多数出場してるからね……全国大会以上の激戦になるのは間違い無いと思うよ。」

 

「ん?何で大洗の優勝が関係してくるの?」

 

「大洗女子学園、戦車道に関しては20年ぶりの大会出場で、ハッキリ言って無名校……其れが、サンダース、アンツィオ、プラウダを倒した上に、絶対王者黒森峰を倒して優勝した。

 その事実が、戦車道をやっていても大会には出てくる事の無かった、言い方は悪いけど戦車道底辺の学校の燻ってた闘志に火を点けたのよ。

 『無名の大洗が勝てたんなら、若しかしたら自分達も』ってね。」

 

「うわぉ、其れって私達って凄くない!?私達が、大会参加校を増やしたって言う事でしょ?」

 

「大会に出てくるのは良いが、ドイツもコイツも大洗が優勝できたのは西住さんが居たからだと言う事を忘れてないか?――強豪校でなければ出場を自粛するようなクソみたいな風習がなくなったのは歓迎するがな。

 だが、其れでも敢えて言おう……大洗がジャイアントキリングを連発して優勝できたのは西住さんのおかげだとな。」

 

 

 

麻子さん……確かに何時の頃からか戦車道の大会には『弱小校出場するべからず』みたいな風潮が出来ていたのは事実だから、大洗の優勝で其れがなくなったのなら、其れはとても嬉しい事だと思うな。

だけど、私のおかげって言うのは言いすぎじゃないかな?皆が居たからこそ勝てたんだよ――私一人じゃ何も出来なかったし。

 

 

 

「そうかも知れないがその逆も然りだ。如何に兵隊が優秀であったとしても、其れを指揮する指揮官が凡人では部隊は力を発揮出来ない。」

 

「深い言葉でありますね冷泉殿。

 『名将は落ちこぼれを英雄にし、愚将はエリートを犬死させる』とも言いますからね……西住殿ほどの名将が居たからこそ大洗は、その力を十全に発揮出来たという訳ですか!!」

 

「ありていに言えばそう言う事だ秋山さん。」

 

 

 

優花里さんまで……でも、そう言って貰えるのは照れ臭いけど嬉しいかな?頑張った甲斐もあるって思えるしね。

さてと、無限軌道杯の抽選会……初戦の相手は一体何処になるのかな――サンダースや黒森峰みたいな強豪か、其れとも新たに参戦して来た未知の相手か、或いは全国大会で当たらなかった相手か。

クジを引く前からワクワクが止まらないよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガールズ&パンツァー~隻腕の軍神~ Panzer179

『抽選会での再会?ガッデメオラ!です』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私達が会場入りしたのを皮切りに、サンダース、聖グロ、アンツィオ、継続、マジノ、プラウダと高校戦車道の名立たる学校が会場入りして来た事で、先に会場入りしてた学校のざわめきは更に大きくなったね。

そして更に……

 

 

 

「来た、高校戦車道大会で前人未到の10連覇の大記録を達成した絶対強者黒森峰が!!」

 

 

「今年は大洗に負けたが、その実力に錆び付きはない高校戦車道の強さの象徴……纏う空気が違うわ。」

 

 

 

黒森峰の精鋭が会場入りした事で空気がまた変わった――お姉ちゃんが率いていた時とは違うけど、理子さんが率いてる黒森峰も充分に『絶対強者』のオーラを纏ってるからね。

お姉ちゃん、ドイツに行く前に相当に理子さんを鍛え上げたね?今の理子さんは、遊撃隊として私の下で戦ってた理子さんとは違う――黒森峰の隊長としての覇気を纏った戦車乗りになってる。

実力的にはエリカさんや小梅さんと同等――或は少しだけ勝ってるかも知れないよ。

 

「理子さん、一皮剥けた?」

 

「みほ……一皮向けたどころか少なく見積もっても5回は脱皮したよアタシ。

 隊長――まほさんと副隊長の指導ハンパないっての……自分で言うのもなんだけど、よくもまぁ夜逃げせずにアレに喰らい付いてったモノだよ。

 尤もそのお陰でアタシの実力は去年とは比べ物に成らない位にぶち上ってるから、元遊撃隊の部下だと思ってると痛い目見るわよ?」

 

「だろうね……理子さんの事は、お姉ちゃんと同レベルの心算で行かせて貰うよ。――其れでも敢えて言うよ、勝つのは私達だって。」

 

「そう言うと思った――だから、言わせて貰うわ……黒森峰の新たな伝説は此処から始まるってな!!」

 

 

 

ふ、言うようなったね理子さん……大会で戦うのを楽しみにしてるよ。出来れば決勝戦が良いな。

 

 

 

「其れには同感。アタシ等が戦うなら、ヤッパリ決勝戦が一番だろうからね――でもまぁ、組み合わせがどうなったとしても、1回戦でアタシ等と当たった場合以外は負けてくれるなよ?」

 

「その言葉、そのままそっくり帰すよ理子さん。」

 

 

 

――コツン

 

 

 

軽く拳を合わせて、理子さん率いる黒森峰の一団は指定された場所に……完全に隊長の風格を纏った理子さんは、若しかしたらこの大会で本当に黒森峰の新たな伝説を始めちゃうのかもしれないね。

……で、今の一場面はバッチリとマスコミ陣にシャッター切られてちゃってたから、スポーツ紙や各種戦車道雑誌に掲載されるのは間違いないかな?……ま、其れももう慣れたけどね。

 

 

其れで、始まった抽選会。

出場校は全国大会の凡そ倍に当たる31校!!奇数だからシード権があるんだけど、其れは其れとして数がほぼ倍になった事で試合数の数が1段階増えたね。1回戦、2回戦、3回戦、準決勝、決勝の5回戦か。

まぁ、其れだけ楽しい試合が出来るんだって思えば悪い事じゃないし、試合数が多ければ其れだけ大会の規模が大きくなって観戦に来る人も増えるだろうから、戦車道の更なるファン獲得に繋がるからね。

 

さて、壇上では次々とクジ引きが行われてる訳なんだけど、聖グロ、サンダース、プラウダ、黒森峰の所謂4強は良い具合にバラバラになったみたいだね――少なくとも3回戦までは当たらないようになってる訳だから。

で、いよいよ大洗の番!!さて、私達の1回戦の相手は何処になる――ドロー!!!

 

 

 

『大洗女子学園、12番。』

 

 

 

引き当てたのは12番――と言う事は対戦相手は、既に決まってる13番の相手、BC自由学園か。

マジノ学園の分校だけど、受験組とエスカレーター組が日々争っていて統率の取れてない学校だって言う噂があるんだけど、実際の所は良く分かってない部分があるんだよね。

抽選会に来た金髪の隊長さんを見る限り、校内がギスギスしてるイメージはないんだけど……

 

 

 

「何と言う事だ!夏の大会の覇者に当たってしまったではないか!!だから、くじ運のないマリー様ではなく、我ら受験組が抽選会に出るべきだったのだ!!」

 

「マリー様を悪く言う事は許さんぞ受験組が。

 そもそもにして、君達の様な下賤な輩が最良の一手を引き寄せることが出来ると思っているのか?だとしたらお笑いだ……君達凡人如きが、僕達生粋のエリートに勝てる道理は何処にもない。」

 

「ふ、凡人だって努力すればエリートに勝てるという事を知らないらしい……まぁ良い、私と君の何方が優秀であるかは、大会で明らかにさせて貰うとしよう。

 尤も、その時を待つまでもないかも知れないけどな。」

 

「その言葉、そっくりそのまま貴様に返してやる。」

 

 

 

……初戦の相手が大洗に決まったBC自由学園は大荒れに荒れてるね……主に、金髪の人と褐色肌の三白眼の人が派手に言い争ってる感じ。

恐らく彼女達は副隊長クラスなんだろうけど、其れが喧嘩してるって如何なのかな?……こんな状態で大丈夫かBC自由学園。

 

 

 

「どうかしらね~~?」

 

「うん、大分ダメっぽい。」

 

隊長が危機感なさすぎだよ……勝つ気があるのかすら怪しくなって来たよ此れ――まぁ、それら全てが演技である可能性もある訳だけどさ。

で、抽選は全て終わって、私達大洗は決勝戦まで黒森峰とは当たらない事になった……此れは、何が何でも決勝にコマを進めないとだね!!

 

其の後は選手宣誓の選考会が行われて、私、アリサさん、アンチョビさん、カチューシャさん、西さん、ダージリンさん、エクレールさん、BCの隊長さん、理子さんでのクジ引きの結果、選手宣誓の権利を勝ち取ったのは――私だ!!

 

 

 

「みほの選手宣誓なら異論はないな。きっと最高の宣誓をしてくれる筈だと思うからな!!」

 

「ふふ、なら、その期待には応えないとですねアンチョビさん。」

 

取り敢えず、全国大会の時を上回るインパクトのある宣誓をしないとだね。――その後、全国大会で名を馳せた学校の隊長が集まって適当に談笑してたんだけど、何時の間にか華さんの姿が見えなくなっちゃった……華さんは何処に?

 

 

 

 

「ハナ……来てたんだな。」

 

「えぇ、来ていました……お久しぶりですねナオミさん。」

 

「短期転校期間が終わって以来だから1ヶ月半と言ったところだな……だが、高々1ヵ月半とは言え貴女と会う事が出来なかったのは、正直寂しかったわ。」

 

「其れは、私もです。」

 

「そうなのかい?……だとしたら少し嬉しいな――時にハナ、この後の予定は?」

 

「特にありませんが……何か?」

 

「良かったら一緒に遊びに行かないか?もしもハナと会う事が出来た時の為に色々調べて来たんだ……ダメか?」

 

「そんな、ダメだなんて滅相もありません……喜んでお付き合いさせて頂きますナオミさん。」

 

「Year!!やったね!!!」

 

 

 

……ナオミさんとよろしくやってたみたいだね――ボーイッシュなナオミさんと大和撫子な華さんの組み合わせはガチで絵になるよね?異論はブラックホールまで蹴り飛ばす心算だからその方向でいてね。……此れは、ナオミさんと華さんが大人の階段を上る日が来たのかもだよ。

……取り敢えず、頑張って下さいとだけ言っておくよ。

 

抽選会が終わったそのあとは、スポーツ紙や各種マスコミのリクエストで夏の全国大会に出場した学校の現隊長が集まっての集合写真撮影。

其れ自体は別に良かったんだけど、そのお陰で今の各校の状況が分かったかな――2年生が隊長を務めてる大洗、マジノ、知波単は現隊長がそのまま持ち上がりで隊長だけど、黒森峰、サンダース、聖グロをはじめとした多くの高校は代替わりをして新隊長になったみたい。

其れでもまぁ、1年生が隊長になったのは聖グロだけだと思うよペコちゃん?

 

 

 

「みほ様~~~!なぜこんな事になってしまったのでしょうか?

 私ではなく、他にも隊長になれる人が居ると思いましたのに~~……と言うか、ダージリン様なら『面白そうだから』と言う理由でローズヒップ様やルクリリ様を隊長に任命すると思ってましたのに~~!!」

 

「私も其れはちょっとやるんじゃないかと思ったけど、ダージリンさんも大博打の大冒険はしたくなかったと見えるね――まぁ、ルクリリさんは兎も角として、ローズヒップさんが隊長になったらきっと部隊が大混乱だから。」

 

「其れは、何故でしょう?」

 

「ローズヒップさんの珍妙なお嬢様言葉で指示を出されて理解出来る人が、果たして聖グロに何人いるんだろうね?」

 

「……成程、そう言う事ですか。ローズヒップ様の言う事を完璧に理解出来るのはダージリン様とルクリリ様だけですから……」

 

 

 

ダージリンさんだけじゃなくてルクリリさんも理解出来るんだ……聖グロにおける異端児(?)同士、何か通じるものがあるのかもしれないね。

まぁ、其れは其れとして、隊長職に緊張する事無くあなたの好きにやってみれば良いんじゃないかなペコちゃん?ダージリンさんが貴女が隊長に相応しいって考えたのは伊達や酔狂なんかじゃなくて、貴女には其れに相応しい実力があったからだと思うから。

聖グロの伝統なんて考えずに、ペコちゃんの戦車道をやってみれば良いんじゃないかな?――OG会の方はダージリンさんが何とかしてくれると思うしね。

 

 

 

「みほ様……はい、頑張ってみます!!」

 

「うん、その意気だよ。」

 

こんな感じで多くの学校が代替わりをしてる中で、無限軌道杯でも3年生が隊長を務めてるのがプラウダとアンツィオ……アンツィオはペパロニさンとカルパッチョさんが居るから良いとしても、隊長も副隊長も3年生であるプラウダが新体制になってないのはちょっとヤバいのでは?

カチューシャさん、来年のプラウダは大丈夫なんですか?

 

 

 

「心配無用よミホーシャ。

 私もノンナも推薦で大学が決まってるから、ギリギリまで後輩達を指導してあげようと思っただけだから!このカチューシャの戦い方をキッチリと教えてあげないとね!!」

 

「あ、そう言う思惑があったんですか――で、アンチョビさんは?」

 

「私は最後の仕事として、この大会で隊長をペパロニかカルパッチョの何方にしようかと考えていてな。

 イケイケでアンツィオの校風にピッタリのペパロニか、其れともあくまでも冷静で物静かなカルパッチョかで悩んでいてな――尤も、隊長にならなかった方は副隊長になるんだがな。」

 

「成程。」

 

動のペパロニさんと静のカルパッチョさんのギアがガッチリと組み合ったその時は凄まじい力を発揮するだろうから、何方が隊長になるにしても来年のアンツィオは大会の台風の目になる可能性があるね。

ともあれ、夏の全国大会に出場した学校は新たな道を進んでるのは間違いない――ふふ、無限軌道杯でぶつかるのが楽しみになって来たね。

 

 

 

「久しぶりね、みほ。」

 

 

 

そんな感じで無限軌道杯に思いを馳せていたら、誰かに声を掛けられたんだけど……えっと、何か私に――

 

「って、エミちゃん!?」

 

「7年ぶりねみほ……って、ちょっと待って!?貴女、なんで左腕がなくなってる訳!?」

 

「あ、此れ?実は5年前に交通事故に遭って左腕が吹っ飛んじゃって……アレ、言ってなかったっけか?」

 

「聞いてないし、今初めて知ったわよ!!なんで言ってくれなかったのよ!!」

 

「左腕がなくなった後で右腕一本で生活する為&車長専任免許を取得する為に猛特訓&猛勉強してたので伝えるのを忘れてました!お詫びとして学園艦の先端から海に向かって紐なしバンジーやって来ます!!」

 

「いや、やらなくて良いわよ!!って言うか其れ普通に投身自殺だから!!」

 

「私の身体は実はPS装甲で覆われてるので物理攻撃は無効なんだよエミちゃん?」

 

「アンタ何処のガンダムだ!!!――はぁ、マッタク久しぶりに再会したと思ったらこうなるとはね……だけど本当に久しぶりねみほ、左腕がなくなってる事には驚いたけど、元気そうで安心した。」

 

「其れは私もだよエミちゃん。」

 

私に声を掛けて来たのは、7年ぶりの再会となる親友の中須賀エミちゃん――小学校の時にドイツに帰っちゃったんだけど、また日本に戻って来たんだね?

 

 

 

「えっと、何方様なのみほ?」

 

「あぁ、皆は知らなかったよね?――彼女は中須賀エミ。

 私の幼馴染で、私にとっては最も古い戦車道の友達って言う事になるのかな?――ドイツ仕込みの戦車道の知識は、可成りなモノがあるんだよ?

 其れこそ、ドイツ戦車に関しての知識に限定すれば優花里さん以上かもね。」

 

「ご紹介に預かった中須賀エミよ――大洗女子学園の皆さんと出会えて光栄だわ。

 お互い勝ち進めば、準決勝でぶつかる事になるから、その時は全力で戦いましょう――そう、全力を超えた死力を尽くしてね。」

 

「へぇ……言うじゃない中須賀エミ――その自信は大したモノだと言っておくけれど、戦車道はポッとでの学校が勝てるほど生易しいモノではないのは分かるわよね?

 大洗が優勝できたのは、みほが居たからこそ……果たして貴女の学校が準決勝まで駒を進められるかしら?」

 

 

 

おーい、此処で挑発しないでよエリカさん……いや、煽りたくなる気持ちは分からないでもないけどさ。

 

 

 

「言ってくれるわね……アンタ誰よ?」

 

「逸見エリカ。大洗女子学園の突撃隊長であり、『狂犬』と渾名される戦車乗りよ。覚えておくと良いわ。」

 

「逸見エリカ……よく覚えたわ――戦う事になったその時は、私が直々にアンタをぶっ倒してやるから覚悟なさい――本場ドイツ仕込みの戦車道を味合わせてあげるわ。

 まぁ、其れは其れとして、何時の日か貴女とこうして戦う事を願っていたわみほ――私達は必ず準決勝まで駒を進めるから、貴女も準決勝まで負けるんじゃないわよみほ!」

 

「ふふ、勿論だよ。」

 

理子さん率いる黒森峰との試合を見据えてはいたけど、まさかその前にエミちゃんとの試合があるとは思ってなかったからね――うん、全力で行こうか!!

7年ぶりに再会した幼馴染に、私の闘気は爆発だからね!!!

 

 

 

――轟!!

 

 

 

「みほ、貴女何時から超サイヤ人になったの?」

 

「左腕を失った時からかな。」

 

兎に角、お互いに準決勝にまで駒を進めたその時は、全力で戦おうエミちゃん――私の持てる全てと、エミちゃんの持てる全てを出し尽くした、最高の洗車道をしよう!

約束してくれるかな?

 

 

 

「約束をしないとでも思ってるの?……寧ろ上等よ。戦う事になったその時は、死力を絞りつくして戦いましょうみほ。――きっと、その果てに私の戦車道があると思うからね。

 ……手加減なんかしたらぶっ飛ばすわよ?」

 

「手加減って何?新しい食べ物?其れって美味しいの?」

 

「そう来たか……なら、手心を加えられる心配はないわね。」

 

 

 

うん、手加減とかする気は全くないって言うか、手加減って言うのは全力で向かってきてくれる相手に対する最大の侮辱だと思うから、手加減だなんて無粋な事は出来ないからね。

やる以上は全力全壊、其れだけだよ!!

 

 

 

「其れが聞けて安心したわみほ……貴女と戦うその時を、楽しみにしてるわよ。」

 

「うん、私も楽しみにしてるよエミちゃん。」

 

 

 

――コツン

 

 

 

軽く拳を合わせて、エミちゃんとは別れたんだけど、まさか無限軌道杯にエミちゃんが参戦してるとは思わなかったからなり驚いたよ――でも、予想外だったとは言え、此の再会は嬉しいモノだったかな?

エミちゃんがドイツに帰ってからは、文通しか出来てなかったからね――ふふ、再会の記念に、私の戦車道をたっぷり堪能して貰うよエミちゃん♪

 

 

 

「軍神が赤ターゲットロックオン。」

 

「中須賀さん、御愁傷様です。」

 

「エリカさん、小梅さん不穏な事言わないでね?」

 

殺さないから。殺したら戦車道じゃなくなっちゃうからね!!

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・

 

 

 

で、組み合わせ抽選会の翌日、私は大会での部隊編成に勤しんでいたんだけど……果てさて此れは如何した物かな?私としては、こっちの方が良いと思うんだけど、此ればかりは本人に聞かないとだから私の一存では決定できないよ。

 

 

 

「何かお悩みですか西住隊長?」

 

「梓ちゃん――まぁ、悩みと言えば悩みなんだけどさ……梓ちゃん、新たに購入したパンターに乗ってみる気はない?」

 

「ふぁ!?」

 

 

 

うん、そうなるよね?私もその反応は予想してたから。

だけど此れは伊達や酔狂じゃなくて、梓ちゃんの戦車乗りとしての能力を正当に評価した結果だって言うのかな?――Ⅲ号J型は、高水準なスペックの戦車ではあるけど最上ではない。だから、梓ちゃんの力を十全に生かす事が出来ないんだよ。

だけど、パンターのスペックなら梓ちゃんの力を十全に発揮出来ると思うからね――だから、パンターに変えてみないかな?

 

 

 

「西住隊長がそう仰るのであれば、ウサギチームはⅢ号からパンターへと搭乗戦車を変更させていただきます!!そして、隊長のご期待に応えられるように精進いたします!!!」

 

「うん、その意気だよ梓ちゃん。」

 

よし、ウサギチームがパンター担当になった事で、大洗の戦力は可成り底上げされたから、後は1回戦の相手であるBC自由学園のデータがあれば盤石ってね!!

そんな訳で、お願いして良いですか優花里さん?

 

 

 

「了解であります西住殿!!不詳秋山優花里、BC自由学園を丸裸にしてやります!!!」

 

「お願いね、優花里さん。」

 

なので、先ずは毎度おなじみの優花里さんの偵察と行こうかな――戦車道は試合が始まるよりも前に勝負は始まってる……其れを、教えて上げるよBC自由学園!!

隊長が戦車隊を纏められていないなどと言う事は言い訳にもならないけど、一つに纏まる事が出来ていない学校なんて恐れるに足らないからね。

 

何にしても、無限軌道杯――力の限り暴れさせて貰うからその心算でいた方が良いよ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 To Be Continued… 

 

 

 

 

 

 

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