ガールズ&パンツァー~隻腕の軍神~   作:吉良/飛鳥

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二回戦(笑)Byみほ        二回戦(笑)ってByエリカ      二回戦(笑)ですからねぇ?By小梅


Panzer184『無限軌道杯の二回戦っぽいです』

Side:みほ

 

 

無限軌道杯の一回戦は、大洗は一輌の損害も出す事なく、逆にBC自由学園の戦車は全滅させて、文字通りのパーフェクト勝利の完全完璧勝利ってやつだね!!

無限軌道杯制覇に向けて、幸先のいいスタートを切る事が出来たから、この勢いに乗って一気に優勝を掻っ攫っちゃおうかって思ってるんだけど如何かなぁ?意見が有れば遠慮なく言ってくれていいよ?

 

 

 

「勢いに乗るのは悪くない。寧ろ、我等大洗は勢いに乗ってこそだ――ノリと勢いがガッチリと噛み合った時の大洗は、ノリと勢いが売りのアンツィオですら凌駕するから、此のままイケイケで行くのが良いと思うぞ隊長!!」

 

「エルヴィン先輩、其れは確かに良いかも知れませんし、大洗流と言えるかもしれませんが、私達のブロックは、知波単と継続以外の学校は実力が未知数ですから、先ずは事前に調べるのが良いと思います。

 相手の戦力や戦術が分かれば、作戦も立てやすいですし。」

 

「おぉ、流石は副隊長、言う事に説得力があるな?……隊長が頼りにする副官……宛ら、真田幸村に仕えた十勇士の猿飛佐助だな。」

 

「いやいや、坂本龍馬が勝海舟の護衛に付けた岡田以蔵ぜよ。」

 

「名もなき王に最も忠誠を誓っていたと言われる神官マハードだろう?」

 

「「「それだ!!」」」

 

 

 

カバチームのノリは何時も通りで、見てて安心できるねうん。

まぁ、エルヴィンさんの意見も、梓ちゃんの意見も尤もだから、また偵察をお願いするかもしれないけど、その時は宜しく頼むよ優花里さん?

 

 

 

「はうぁ!?……お、お任せください西住殿!!西住殿の命とあらば、この秋山優花里、例え極寒の北極海を渡ってでも相手校に潜入して必要な情報を持って帰ってくるであります!!」

 

「あはは……その気合いはとっても良い事だと思うよ。」

 

「お褒めに預かり光栄であります!……と、タン塩良い感じに焼けてるでありますよっと。どうぞ西住殿。」

 

「ありがとう優花里さん♪」

 

で、大洗の戦車隊のメンバーは、只今試合会場の近くに有った食べ放題の焼肉屋さんで祝勝会の真最中!一人頭二千円で、此れだけのお肉が食べられるなら文句はないね♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガールズ&パンツァー~隻腕の軍神~ Panzer184

『無限軌道杯の二回戦っぽいです』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時にエリカさん、其のサーロインはさっき網に乗せたばっかりじゃなかったけか?まだ焼けてないと思うんだけど?

 

 

 

「甘いわねみほ、此処のサーロインは国産じゃないオージービーフだけど、質は可成り良いモノを使ってるわ……そして、質の良い肉はレアステーキが美味しんだけど、此れ位の質なら、表面を炙ったくらいの『超レア』が一番美味しいのよ。」

 

「超レアって……エリリン、其れ表面以外は真っ赤なんだけど……殆ど生肉じゃん!!」

 

「沙織さん、ナイス突っ込みだね。」

 

如何に質が良くて、炙った程度で食べられるとは言え、せめて表面は全部に焼き色付けようよエリカさん?流石に赤い所が見えるお肉って言うのはちょっと見てて危険な気がするから。

牛刺しとかユッケはまた別物として、焼き肉やステーキはね?良い感じのレアとミディアムレアの赤さも別だけどね。

 

 

 

「みほや沙織の言う事も分かるけど、超レアって本気で美味しいのよ?

 赤い所にちゃんと焼き色付けてみたから、騙されたと思って食べて見なさいよ?……そもそもにして、黒森峰にはタルタルステーキがあったんだから、超レアステーキなんて大した事ないでしょうに。」

 

「言われてみればそうだったねぇ?……其れじゃ、一切れ頂くよエリカさん。」

 

「はい、どうぞ。」

 

「あ~~ん♪……うん、此れは中々美味しいね?

 表面は香ばしいんだけど、中はレアステーキ以上にジューシー……此れは何だろう、ステーキって言うよりもローストビーフ?否、牛のタタキ?

 アレだね、タレや塩コショウよりもわさび醤油がよく合う感じ。」

 

「わさび醤油も良いけど、塩ワサビやニンニク醤油、変わった所では辛子醤油もオツなモンよ。」

 

 

 

ちょっとドキドキの超レアステーキだったけど、一度食べてみると此れはハマるかも知れない味だね?……と言うか、此れを細かく切ったのが炙りユッケなんじゃないかな?

昨今、通常のユッケは提供出来ないから、表面を炙る事で『生肉じゃないです』って言ってる店が多いらしいからね。

 

 

 

「みほさん、塩のトロハラミが良い感じに焼けてますよ?はい、どうぞ♪」

 

「ありがとう小梅さん。……って、何でお肉を挟んだ箸を私に向けてるのかな?」

 

「え?だって、さっきエリカさんに超レアステーキ食べさせて貰ってましたよね?だから、今度は私がみほさんに『あ~ん』してあげようかなって思ったんですけど、ダメでした?」

 

「あ~~……成程、そう言う事か。」

 

ものスッゴク自然な流れで気付かなかったけど、確かに私はさっきエリカさんに『あ~ん』されてたんだね……無自覚とは言え、皆の前で何をしてるんだって思うなぁ……普通ならね!

だけど私はそんな事は微塵にも思わないよ?だって、私はエリカさんと小梅さんの事が大好きだから、此れ位の事は恥ずかしい事でもなんでもないからね♪

 

そんな訳だから、いただきます小梅さん。あ~~ん。

 

 

 

「はい、どうぞ♪」

 

「ん~~、トロハラミは美味しいね~~♪カルビにも負けない脂乗りなのに、値段はカルビよりもリーズナブルって言うのもポイント高いよね!!」

 

「華~~、みぽりんとエリリンとうめリンが赤面シチュエーションをこうもばっさりやってくれてるんだけど、此れって如何なの!?ありなの!!?」

 

「あらあら、今度ナオミさんと一緒にお出掛けする機会が有ったらやってみましょうか?」

 

「そう言えば華も同類だった~~!!やだも~~~!!」

 

 

 

沙織さん、戦車道は乙女武術で、基本的に男子禁制な世界だから、ノーマルよりも圧倒的に百合カップルの方が多いんだよ――そして、実を言うと、沙織さんみたいな人ほど後天的に百合カップルになる確率が高いから。

其れに、沙織さんは実は分かってるんじゃないのかな?自分が実は男性じゃなくて、誰が一番好きなのかって言う事を……

 

 

 

「んな!?みみみ、みぽりん!!麻子は只の幼馴染で!!」

 

「私、麻子さんだなんて一言も言ってないけど?……そうなんだ、沙織さんは麻子さんが……成程、幼馴染って言うのはノーマルだけじゃなくて百合カップルでも定番だった訳だね。」

 

「……なんだ、私が如何かしたか西住さん?」

 

「うにゃ~~~~!?何でもない!何でもないよ麻子!!」

 

「私は西住さんに聞いたのに何で沙織が答えるんだ?それと顔赤いぞ、大丈夫か?焼き肉を食べ過ぎて熱が出たなど間抜けすぎて笑い話にもならないから気を付けろよ。」

 

「焼き肉って食べ過ぎると熱出るの!?」

 

「さぁな、知らん。」

 

 

 

ふふ、沙織さんと麻子さんの微妙な距離感だね……なんて言うか、ある意味で尊いよ♪

因みに、焼き肉其の物で熱が出る事は無いけど、卓上に用意されてるトウガラシや下ろしにんにくなんかを摂取し過ぎると、身体が過剰に反応して熱っぽくなる事が要注意。

特にタレには既にニンニクが入ってる場合が多いから、追加でニンニクを加えるのは止めた方が良いからね?――以上、隻腕の軍神の焼き肉講座でした!!

 

 

 

「良く分かったであります西住殿!……時に此れは、如何したモノでしょうか?」

 

「優花里さん、何それ?」

 

「国産の鳥モツを頼んだのですけど、ハツが一緒だったのは良いとして、此のレバーは全然カットされてないでありますよねぇ?……此れはアレでしょうか、このまま焼いてワイルドにかぶりつけと、そう言う事でしょうか!!」

 

『ガウ、ガルルゥ!』(そうだ、其のまま行け!かぶりつけ!!)

 

『きゅ~~♪』(レバーは半生が一番だよ♪)

 

 

 

アンドリューとロンメルも言ってるから、そのままがぶっとどうぞ優花里さん!

其れからレバーは焼き過ぎると食感が悪くなるから、半生位が良いよ?……特にここのホルモン系は塩だれじゃなくて、塩で提供できる程に鮮度が良いからね。

鮮度の良いホルモンこそレアが一番だよ。

 

 

 

「そうね、其れは正しいわ……だけど今更だけど、アンドリューとロンメルは良く入店出来たわねぇ?」

 

「アンドリューとロンメルの分もちゃんとお金払うって言ったら普通に入れてくれたよ?……まぁ、アレじゃないかな?この光景をSNSで拡散すれば店の売り上げアップに繋がるとか、そう考えたんだと思うよ?」

 

「『虎と狐も食べにくる焼き肉屋』って?……確かに話題にはなりそうだけど、そもそも虎と狐を連れてくる奴なんて貴女以外には居ないわよ。」

 

「居たら居たで驚きだけどね。」

 

さてと、まだ時間はあるから追加注文――ロンメルとアンドリュー用に、上ミノ、トロホルモン、シマチョウ、トロハラミをタレも塩も無しで十人前と、私用に、一本バラカルビと上トンカルビとコリコリを塩で、後牛筋の煮込み。

注文確定、ポチッとな。

 

 

 

「最近のお店って、タブレットで注文できるところもあって便利だよねぇ~~?……ところでみぽりん、コリコリってなに?」

 

「牛の大動脈。」

 

「……美味しいの?」

 

「コリコリしてるんだって。」

 

「まんまじゃん!」

 

 

 

ほんとだよね~?

ミノは加工前が藁で作った蓑に似てるからだし、ハチノスも見た目が蜂の巣に似てるからだし、センマイは紙を千枚重ねた様に見えるからって理由だから、結構見た目其のままだよねホルモン系って。

因みにカルビは韓国語で『骨の間の肉』の意味らしいよ。

 

 

 

「そうなんだ~~?意外と普通に使ってるけど知らない事って多いんだね?……この蘊蓄を披露したら、男の人も意外とコロッと来たりしちゃうのかな!?

 うぅ~~ん……モテる為には雑学も必要だね!!」

 

「沙織さんは麻子さんが……」

 

「だから違うってば!!」

 

 

 

違うのかなぁ?沙織さんと麻子さん、結構お似合いだと思うんだけど。……まぁ、沙織さんの場合は恋人って言うよりも麻子さんの『お母さん要素』が強い感じがしなくもないけど。

って言うか、沙織さんは同世代よりも後輩にモテてる気がするんだよねぇ……モテてるって言うよりも、沙織さんが面倒見が良いから懐かれて感じだけど――アレ、沙織さんは若しかして麻子さんだけじゃなくて、大洗女子学園のお母さん的存在だったりするかも。

 

 

 

「いや~~、相変わらず西住ちゃんの周りは賑やかだね~~?楽しんでっかい西住ちゃん?」

 

「かいちょ……杏さん、勿論楽しんでますよ。そして、一本バラカルビはとても美味しいです。」

 

「西住ちゃんや、其れはハサミでカットして食べる物であって、決して一本を丸かじりするもんじゃねーと思うんだけどその辺如何よ?」

 

「確かにカットするのが正しいのかも知れませんけど、だからと言って丸かじりはNGとも書いてないですよね?……其れに、此れを丸ごと行く事位は大した事ないですって……アレに比べれば。」

 

 

 

 

「リイン・E・八神、ワイルド骨付きカルビ、行きます!!」

 

「骨を鷲掴みして行ったーーー!!!」

 

 

 

 

 

「ワイルド骨付きカルビって、アレ普通に原始肉っしょ?何であんなモンが置いてあんだろうねこの店は……まさか、遺伝子操作で作られたバイオビーフとか使ってないよね?」

 

「其れは無いと思います。若干自信ないですけど。」

 

「其処は店を信じっかね。

 さてと……一回戦は余裕で勝てたけど、二回戦は如何だい西住ちゃん?相手は全国大会でプラウダとも戦ったポンプルだけど、勝てっかね?」

 

 

 

素人的な事を言うのなら、ポンプルに勝ったプラウダに大洗は勝ってるんだから負ける筈がないと言う所ですけど、試合と言うのはどんな時だって何時何処で何が起きるか分かりませんから、絶対に勝てるとは言えません。

其れに時期的にポンプルだって代変わりしてる筈ですから、全国大会でプラウダと戦った時と同じだと思ってたら、逆にこっちが足元を掬われる事になりかねませんから。

 

 

 

「油断禁物ってやつだよね?……だけど、口ではそう言いつつも西住ちゃんは、既にポンプル攻略の一手を考えていると私は思ってんだけど?」

 

「流石は元会長、鋭い洞察力です。」

 

相手を攻略するにはまず相手の事を知らないとなので、優花里さんにはポンプルに偵察に行って貰って情報を可能な限り持ってきてもらいます。

更に、全国大会や今大会の一回戦の試合のVTRを何度も見て、ポンプルの事を丸裸にした上でありとあらゆる事態を想定した作戦を構築して、目指せ完全勝利です!!

 

 

 

「一回戦に続いて二回戦も完全勝利ね~~?……良いじゃん、がっつり完全勝利してやろうぜ西住ちゃん!!」

 

「ふふふ、私が完全勝利を目指すと言った以上、其れは絶対ですよ杏さん。」

 

因みに二回戦までは使用車輌は十輌なので、今度はカメチームにスタメンから外れて貰いますのでその心算で。

 

 

 

「オーケー、オーケー!そんじゃアタシと小山とかーしまは、客席で応援に回らせて貰うよ――時に黒のカリスマが来たらどうしたモンかね?」

 

「その時は、一緒に応援して大いに会場を盛り上げちゃってください。

 何なら、黒いあんこうスーツを着てあんこう踊りをしてくれてもマッタク持って問題ありませんから。寧ろそれはそれで盛り上がると思いますし。」

 

「黒いあんこうスーツでのあんこう踊り……意外とイケるかもね?卒業前の強烈な思い出作りとしてやってみる価値はあっかもね?……小山、かーしま、そう言う訳だからその心算で!!」

 

「「あ、杏ちゃん!!?」」

 

 

 

あはは……小山先輩と桃ちゃん先輩は覚悟を決めた方が良いかもね?杏さんは、やるって言ったら絶対にやる人だから――尤も、だからこそお母さんを巻き込んで、文科省に突撃するなんて事が出来たんだと思うから、此れは杏さんの才能だよね。

取り敢えず黒いあんこうスーツ、楽しみにしてまっせ杏さん。

 

 

 

「おうよ、任せときな西住ちゃん。」

 

「客席で黒のカリスマに会ったその時は、隻腕の軍神が宜しく言ってましたと伝えておいてください。」

 

「おう、了解だっぜ♪」

 

 

 

 

「ねぇ小梅、みほと角谷先輩がガチで手を組んだら最強だと思うのって私だけなのかしら?」

 

「いえ、エリカさんだけじゃないと思います。私もちょっと思いましたから。――隻腕の軍神と、謀略の知将が本気で手を組んだら誰も勝てません。

 そう、例え相手が呂布だろうと、戸愚呂弟100%だろうと、悪魔将軍だろうと!」

 

 

 

……小梅さん、言わんとする事は分かるけど、呂布以外は人外って如何なの?其れから、悪魔将軍は流石に無理かなぁ……完璧超人始祖編では主役のキン肉マンに変わって、ラスボスである超人閻魔ことザ・マンを倒して、今の所最強の超人になった訳だからね。

流石の私と杏さんでも、将軍様には勝てないって。

 

 

 

「軍神が将軍に勝てない……解せないわ。」

 

「其処は深く考えない方が良いと思うよエリカさん。」

 

考えたら負けだと思わなくもないしね。

取り敢えず、一回戦突破の祝勝会は、大盛り上がりだった!――〆のメニューとして頼んだ、『スタミナカルビラーメン』は、ニンニクと唐辛子を使ったパンチのある味がとても美味しかったよ。

ロンメルとアンドリューも、〆の牛刺しには満足してたからね♪

 

 

 

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・・・

 

 

 

其れから一週間後の大会二回戦!

二回戦最初の試合は、エミちゃんがいるベルウォールと、青師団の試合だったんだけど、此れはベルウォールが序盤から徹底してフラッグ車のみを狙った一点集中攻撃で勝利を捥ぎ取ったね。

エミちゃんはベルウォールのマネージャーって事だったけど、試合を見た限りだと指示を出してたのはエミちゃんだったから、事実上の隊長はエミちゃんと見て良いだろうね。

隊員の練度だけを見るなら、大洗よりも低そうだけど、其処はエミちゃんの見事な采配と、隊員のノリと士気で見事にカバーされてる……粗削りだし、弱点も多数見つけたけど、型に嵌ったその時は恐ろしく強い感じだねベルウォールは。

タイプとしては、大洗に近いタイプかもね。

 

で、ハッキリ言って無名校のベルウォールの勝利で幕を開けた二回戦。

継続vs知波単は、何と知波単の勝利!知波単も継続も全国大会の時とそれ程メンバーが変わった訳じゃないんだけど、継続はミカさんが抜けたのが大きかったみたいだね?新隊長のアキさんも頑張ったけど、隊長としては一日の長がある西さんの方が上だったね――まぁ、東雲さんが、今日も元気に『おんどりゃぁぁぁぁぁぁぁ!!』って特攻したのが意外に刺さったのもあるけどね。

 

コアラの森とヴァイキングの試合は、互いに一歩も引かない泥仕合になったけど、最後はヴァイキングの隊長がユーカリの葉を投げてコアラの森の隊長の気を逸らすと言う頭脳プレー(?)で、一瞬の隙を作ってフラッグ車を撃破し、ヴァイキングの勝利。

……コアラの森の隊長が本物のコアラだったのに驚きだったけどね……そもそもにして、コアラって動物園とか一部の例外を除いて輸入しちゃダメだった筈だけど……そんな事言ったら私のアンドリューも同じようなモノだから、細かい事は気にしちゃダメだね。

 

そして次はいよいよ大洗とポンプルの試合。

 

 

 

「にっしずみちゃ~~ん!頑張れよ~~!!大洗ファイト~~!!」

 

「まさか本当にこんな物を用意するとは……えぇい、こうなればヤケだ!試合会場の恥はかき捨てだ!!思い切りやってやるわ!!」

 

「うふ、やる気満々だね王様?」

 

「誰がやる気満々か!闇滑る王たる我に、この様な衣装を着せるなど無礼千万極まりないわ!……今は黙して従ってやるが、事が済んだら闇の力で八つ裂きにしてやるから覚悟せい!って、いい加減やらせるなぁ!!」

 

「オラァ!今日は俺だけじゃねぇぞ!武藤さんも一緒だオラァ!!」

 

「何が起きるか分からない大洗の試合、頭の先から尻尾の先まで堪能させて貰います……Year!!」

 

「おっしゃ~~!バッチリ決めてくれよみほちゃん!優花里も根性入れて行けよ!!」

 

 

 

観客席は今日も今日とて大盛り上がり……黒のカリスマは絶好調だね。

 

 

 

 

で――

 

 

 

『ポンプル高校、フラッグ車行動不能。大洗女子学園の、勝利です!!』

 

 

 

「そ、そんな……まさか我々がこんな目に遭うなど、こんな事は何かの間違いだ~~~!!!」

 

「二回戦の宿命ですから諦めて下さい。」

 

「アンツィオ戦はやってただろう!!!」

 

「OVA化されてるから仕方ありません。」

 

「激しく納得いかないわーーーーー!!!」

 

 

 

納得いかなくても納得してくださいとしか言いようがないかな此れは……とりあえず二回戦も突破……次の相手はヴァイキングだね。

で、後半ブロックの二回戦、マジノと聖グロの試合は、これまた番狂わせでマジノの勝利!……ペコちゃんも頑張ったんだけど、隊長としての経験の差でエクレールさんには及ばなかったか。

奇しくも継続と知波単の試合と同様に、隊長の経験の差が明暗を分けたって所だね。

アンツィオと黒森峰は黒森峰が勝ったけど、アンツィオが予想以上に食い下がって、見ごたえのある試合だったね――まるでアンチョビさんが、理子さんに稽古をつけてるみたいだった。

『西住に鍛えられたと言うのなら、私を倒してこそその成果と言える!』って感じ……アンチョビさんは、最大のライバルで親友で恋人のお姉ちゃんが後釜に選んだ理子さんに、最後の脱皮をさせたのかもね。

プラウダとサンダースは特に危なげなく勝ち進んで、三回戦で米露対決――うん、其れだけで可成り盛り上がりそうだね。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

Side:エミ

 

 

ふぅ……徹底的にフラッグ車だけを狙った事で、勝つ事が出来たわね?……ったく、うちの馬鹿共はあぁ言う作戦だと面白い位に力を発揮するのよね――型に嵌れば強いとはよく言ったもんだわ。

だけど、次の相手である知波単には此れは恐らく通用しないでしょうね……一見すると突撃しかない脳筋馬鹿の集団に見える知波単だけれども、隊長の西は意外と広い視野を持ってるみたいで、指揮能力も高い。

そして、機が満ちた所で一気呵成に攻める事で一回戦と二回戦を突破した……私達が知波単に勝つには、西に此方の動きを読ませない事が絶対だわ。

実は可成り厄介な相手とぶつかったっぽいけど、必ず倒して準決勝にコマを進めてやろうじゃない!――何よりも、こんな所で躓いてたら、みほと戦う事は絶対に出来ないモノ!!

先に三回戦を突破して、準決勝の舞台で待たせて貰う事にするわよみほ。――だから、貴女も必ず勝ち上って来なさい!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 To Be Continued… 

 

 

 

 

 

 

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