ガールズ&パンツァー~隻腕の軍神~   作:吉良/飛鳥

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エリカさんが暴走しましたByみほ        ガァァァァァアァァァァァアァッァァァ?Byエリカ      人の言葉、通じますよね?By小梅


Panzer194『市街地戦は全力全開!寧ろ全壊です』

Side:アイン

 

 

市街地までのタンクチェイスを熟して、市街地の入り口まで来た訳だが……エリカ、本当にこのまま市街地入って良いんだな?本当に良いんだな?

 

 

 

「問題ないわアイン。このまま市街地に入りましょう。

 何より、みほは『市街地に入ったら好きにして』って言ったからね……なら、その言葉に甘えて好きにさせて貰おうじゃないの!市街地に入ったその瞬間に、アタシのリミッターは破壊されるわ!!」

 

「其れが若干怖いんだがな……」

 

まぁ、そう言う事ならば市街地に入るからな?……もう知らないっと。

 

 

 

「ゴフアァ!!」

 

「吐血!?大丈夫ですか逸見先輩!!」

 

 

 

いや、此れ血じゃなくて食紅で作った血糊だ……薄いゴム袋に入れていた血糊を噛み切ったと言った感じだが、エリカよ態々吐血を表現して、暴走を演出しなくても良いと思うのだが……

 

 

 

「ぐぅぅぅおあぁぁぁぁぁぁ……ミホォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!」

 

「言うだけ無駄だろうな。」

 

暴走エリカ、正式名称『ショウエンノナカセンシャノチニクルフエリカ』となったエリカは、普段理性で抑え付けている凶暴性が解放されて、本能のままに敵とみなした相手に襲い掛かるからね。

黒森峰の諸君、悪い事は言わないから私達とエンカウントしたら即逃げる事をお勧めするぞ……今のエリカを倒す事が出来るのは、みほと澤、それから小梅位だろうからね。

 

 

 

「うぅぅ……がぁぁぁぁぁ……」

 

「中心街に向かって真っすぐ……あいーーー!!」

 

 

 

……そして、何時の間に暴走エリカ語が分かるようになったんだ坂口は?準決勝の時は理解出来てなかったと思うのだが……まぁ、私が通訳する必要が無くなったから、指示が円滑に行われるようになったと言う点では良い事か。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガールズ&パンツァー~隻腕の軍神~ Panzer194

『市街地戦は全力全開!寧ろ全壊です』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

No Side

 

 

市街地までの道中、大洗のカモチームが川の中で脱輪すると言うハプニングがあったモノの、黒森峰の部隊の協力もあって、其のハプニングを乗り越え、動ける戦車は全部市街地に到着。

この時点で大洗の残存車輌は九、黒森峰の残存車輌は十四だ。

数の上では黒森峰が五輌有利だが、場所がみほが最も得意としている市街地での戦闘である事を考えると、五輌の差は無いと思った方が良いだろう。

加えて、市街地戦では遭遇戦やゲリラ戦がメインとなるため、如何したってみほ率いる大洗にアドバンテージがあるように思える――全国大会の展開を見れば確かに其の通りだろう。

だが、今回は全国大会の時とは決定的に違う所がある――大洗も黒森峰も部隊がバラバラの状態で市街地に入って居ると言う事だ。

 

つまり、互いに相手の動きを完全に把握する事は不可能であり、市街地の何処で誰とエンカウントするのか分からないのである。

 

 

「場所はみほの土俵の市街地、遭遇戦ゲリラ戦上等、おまけに上から何が降って来るか分からないか……だけどさぁ、裏を返すとそれらの戦術って私等も使えるって事なんだよねぇ。」

 

 

そんな状況であっても、黒森峰の新隊長である理子は別に焦っていなかった。

みほ率いる遊撃隊に居たから、みほの戦術は全て知っている――等と言う訳では無く、余裕をかましている訳でもない。単純に、『みほが使って来る戦術を、自分達だって使えば良い』と考えているだけだ。

 

まほと凛の猛特訓を経て隊長になった理子が先ず行ったのは、伝統と言う名の害悪の除去だった。

伝統は大事だが、後生大事に其れだけを守っていたら廃れるのは確実……ある意味で黒森峰よりも伝統を重んじる聖グロリアーナですら、アールグレイやダージリンと言った隊長が改革を行い、伝統だけではない学校へと作り替えたのだから。

だから理子も其れに倣った。

他を圧倒する火力で正面から相手を叩きのめす、悪く言えば猪武者でしかなかった黒森峰の戦車隊の隊員に、徹底的に火力重視の戦い方の脆さと、搦め手や裏技の有効性を叩き込んだ。

みほの遊撃隊に居た理子にとって、搦め手や裏技を隊員に披露するのは難しくなく、また隊員達には『大洗にリベンジしたい』との思いが非常に強かったので、思いの外改革は巧く行った。

尤も、予想通りにダイヤモンドの如く無駄に頭の固いOG会が『伝統を蔑ろにするな』と言って来たが、其処は五回も脱皮した理子、『伝統は伝統で大事だけど勝てなきゃ意味ないでしょ?黒森峰が十連覇出来たのは西住姉妹が居たからで、みほが居なくなった黒森峰は、伝統守って素人集団に負けたじゃないですか?其れに、自分はみほと比べたら可成り劣るんで、伝統的な戦い方だけじゃ勝てないんですよ。何よりも、力一辺倒のゴリ押しよりも、技も使えた方が王者らしいでしょ?って言っても、分からないか。でも私は此れで結果を出すので、彼是言わないで下さいよ、過去の栄光に縋り付いてるお姉様方。』と言って黙らせた。

OG会のメンバーは顔を真っ赤にしていたが、力一辺倒でなくなった黒森峰は、『元王者』を倒して名を上げようと挑んで来た戦車道では無名校を次々と返り討ちにしていたから、文句を言う事は出来なかった。

 

 

「そう言えば、みほと全力で戦うのって初めてじゃん?

 去年は遊撃隊だったから、紅白戦でも常に一緒だったし、全国大会の時はヘッツァーに邪魔されて碌に戦えなかったからなぁ……あは、此れって凄い役得じゃね?

 みほとの全力バトルが無限軌道杯の決勝とか美味しすぎるっしょ?……どっちが勝っても恨みっこなし!死力を尽くすわ!」

 

 

 

――履帯子:市街地に入ったわみほ……手加減なしよ。

 

――みほ@ボコ:勿論手加減なしですよ理子さん……砲撃が、お前を呼んでるぜ。

 

――履帯子:なら砕け散れ、潔くな。

 

 

 

で、みほと理子はLINEで何かやってた。

このやり取りに関して、ユーザーネーム『カリカリ小梅』と『マウ子と呼ぶな!』が突っ込みを入れたかどうかは定かではない……

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、両校とも部隊はバラバラの状態で市街地に入ったと言ったが、其れには例外も存在する。

 

 

「こんのぉ、ちょこまかとぉ!!」

 

「何でこの距離で当たらない……ううん、回避出来るのよ!!」

 

「根性の逆リベロだ!絶対に当たるな!」

 

「直進してから面舵一杯!東郷ターンで意表を突くよ!」

 

 

其れが大洗のアヒル・サメタッグvs黒森峰のティーガーⅠだった。

市街地までの道のりでエンカウントした両者は、其のまま戦車戦を展開しながら市街地までやって来たのだ……その過程で、ティーガーⅠと一緒にいたⅢ号が撃破されたのはある意味で仕方ないと言えよう。

Ⅲ号は優秀な中戦車だが、火力ではⅣ号F2に劣るし、機動力ではクルセイダーには敵わない……故に、スポコンとアウトローがケミストリーしてなんかヤバい事になってるアヒル・サメタッグの予想不可能の連携の前に撃破されてしまったのだ。

 

だが、Ⅲ号は撃破されてもティーガーⅠはクルセイダーとⅣ号F2の二輌を相手にして市街地に突入したのは、流石最強の重戦車と言った所だ。

Ⅳ号F2とクルセイダーの火力ではティーガーⅠの装甲を抜けなかったと言うの大きいだろうが、謎の化学反応を起こしたアヒル・サメタッグにやられなかったのは見事と言えよう。

 

 

「調子に乗るなよ、紙装甲の雑魚共がぁ!!」

 

 

だが、市街地に入ったその瞬間に、ティーガーⅠの動きが変わった。

此れまでは弱点である後面を曝さない様にして来たのだが、ここに来て一転、バックで急加速してクルセイダーに向かって来たのだ。

 

 

「んな、バックアタック!?」

 

「違うわよ……これぞ、黒森峰流戦車ヒップアタック!重戦車のケツ爆弾でぶっとべ!!」

 

 

まさかの行動に、アヒルチームは対処が遅れ、ティーガーⅠのヒップアタックを諸に喰らい、更にそのままコンビニに押し込まれてしまう――クルセイダーは機動力には定評がある物の、機動力を優先した結果、装甲は紙だ。

そのクルセイダーが攻守で最強と言われるティーガーⅠのヒップアタックを喰らって、更にコンビニに押し込まれたらどうなるか等、考えるまでもないだろう。

 

 

『大洗女子学園、クルセイダー走行不能。』

 

 

見事に白旗判定となりアヒルチームは此処で脱落だ……根性だけではどうにもならない事もあるらしかった。――尤も、神羅万象全て、根性でなんとかなったら堪ったモノではないのだけれど。

だが、アヒルチームは脱落しても、サメチームは未だ健在である事を忘れてはならない。

 

 

「部長さん、アンタの根性はアタシ等が引き継ぐ……気合入れろよお前等、部長さん達の弔い合戦だ!!」

 

「「「「はい、親分!!」」」」

 

 

船乗りの結束は鉄より硬く、仲間との絆は鋼の如し……アヒルチームの脱落は、義理人情に厚いサメチームに完全に火を点ける結果となったみたいだ。

 

 

「知り合って間もないとは言え、彼女達はアタシ等の仲間なんでね……その仇は討たせて貰うよ?」

 

「やってみなさいよ、出来るモノならね。」

 

 

取り敢えず、この戦いがまだ続くのは間違いない……其れこそ、何方かが白旗判定になるか、試合終了のアナウンスが入るまで終わらないかも知れない。

陸上のハンターである虎と、海のハンターであるサメの対決は、まだ決着が付きそうになかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サメと虎の戦いは兎も角として、市街地各地では、熾烈な戦いが繰り広げられていた。

 

 

「其れじゃあ、先程の続きと行きましょうか根津さん?」

 

「おうともよ!だけど小梅、こっちは二輌な上、性能では圧倒的に上だよ?

 数と性能だけじゃ決まらないってのは夏の大会でよ~~~~く分かってるし、市街地戦である事を考えれば尚の事なんだけど……其れでも流石に大戦期に最強の名を欲しいままにした中戦車と重戦車のコンビ相手はきついっしょ?幾らⅣ号の最終型であるH型とは言っても。」

 

 

川越えのハプニングを協力して乗り越えた一団は、市街地に入ったその瞬間に戦車戦を開始!

小梅のⅣ号H型は、中戦車としては高い性能を持っているが、根津率いるタッグは、ティーガーⅠとパンターと言う正に最強の組み合わせである事を考えると、根津の言う様に分が悪いのは間違い無いだろう。

裏技搦め手上等な市街地戦であっても、既に互いの姿が見えている上に、戦車の性能差があり、更に数の差まで在るとなると少々厳しいモノがあると言えよう。

 

 

「そうですね、確かにこのままでは厳しいかも知れません。そもそも、一輌ではビル破壊して上から瓦礫降らせるのも難しいですからねぇ……Ⅳ号の火力では、ティーガーⅠとパンターを一撃で仕留める落とし穴を作るのも難しいですし。」

 

「いや、地面抉るのは兎も角、ビルの破壊は流石に拙くね?」

 

「大丈夫ですよ、戦車道で出た物的被害は全部連盟の方で何とかしてくれますから……其れに、試合会場になった市街地にある企業には、『重要書類やデータは試合当日までに社内から撤去しておく事』が通知されてますからね。」

 

「だからって、普通に壊すのは如何よ?」

 

「……自腹を切る必要がないって思うと、遠慮なく攻撃出来ると思いませんか根津さん?」

 

「怖!笑顔が怖!

 ちょ、アンタそんなキャラだっけ小梅!?アンタもう少し控えめで大人しいキャラじゃなかったっけか?まさか闇落ち!?ブラック小梅な訳!!?」

 

「相方がみほさんとエリカさんですよ?大人しいだけじゃやってられませんって♪」

 

「うわぉ、理由がメッチャ納得したよアタシ!?」

 

 

小梅の思考が少々物騒ではあるが、『ルールに反しない範囲で使える物は何でも使え』のみほ流にどっぷり浸かると自然とこうなってしまうのかも知れない……其れはつまり、大洗の戦車隊のメンバーは全員がこう言った思考形態に……うん、怖いので深く考えるのは止めておいた方が良さそうだ。

尚、こんな会話をしながらも戦車戦は展開されてると言うのだから驚きだ。何よりも、砲撃音が飛び交う中で会話が成立している事に驚きだ。

 

 

「話は戻しますけど根津さん、確かにⅣ号H型でティーガーⅠとパンターを相手にするのはきついモノがあります……でも、其れならこっちもティーガーⅠに匹敵する戦車を呼べばその限りじゃないですよね?」

 

「ティーガーⅠに匹敵する戦車だって?」

 

「はい。

 呼ばせて頂きましたよ、大洗全国制覇の隠れMVPにして、史上最強の欠陥兵器を――待っていましたよ、ナカジマさん!!」

 

「呼ばれて飛び出てアイアイサー!音速の貴公子、今参上!!」

 

「んな、ポルシェティーガーだと!?」

 

 

市街地ではあっても不利な状況にあった小梅が呼び出したのは、ナカジマ率いるレオポンチームのポルシェティーガーだった。

小梅は市街地に着くと同時に、レオポンチームに通信を入れて援軍を要請していたのだ――其れを悟られない様に、此処まで戦って来た小梅は見事であると言えよう。

此れには根津も驚かされたが、此れで数は同じになり、性能差も可成り小さくなった――否、大洗のポルシェティーガーの魔改造度合いを考えると互角になったと言っても過言ではないだろう。

規制のないモーターを極限まで魔改造した結果、ごく短時間であれば重戦車にあるまじき最高速度70kmオーバーも可能ってドンだけのクソチート戦車だ此れ?

しかも、現状では大洗以外にポルシェティーガーを使う学校がないから、レギュレーションで放置される可能性も高いってんだから恐ろしい事この上無いだろう。

 

 

「此れで数の上では互角になりました……本番は此処からですよ根津さん?」

 

「上等……みほの片腕であるアンタを倒して、流れをこっちにひき寄せさせて貰うわ!」

 

「ふふ、私を倒してもエリカさんと澤さんが居る事をお忘れなく。」

 

 

ポルシェティーガーが参戦した事で数は互角になった計四輌は、そこから更に激しい戦車戦を展開!

ティーガーⅠがⅣ号を狙えばポルシェティーガーが『食事の角度』で割って入り、逆にポルシェティーガーがティーガーⅠの後を取ればパンターが攻撃を仕掛けてポルシェティーガーの攻撃をキャンセルし、そのパンターをⅣ号が後方から攻撃するが、パンターは其れをギリギリで回避する。

歩道橋を破壊して上から降らせば、其れを何とか回避し、逆に上から信号機を落としてくる……純粋な戦車戦も、搦め手裏技上等な戦いも、一切の手加減なしで行われているのだ。

此方の決着は、もう暫くかかるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

その他の場所では……

 

 

「マスターアームズオン!ファイヤ!!」

 

 

――ズガァァァァァァン!!

 

 

『黒森峰、ヤークトパンター、行動不能!』

 

 

カバチームのⅢ突が、大学選抜戦でも使った『マカロニ作戦ツヴァイ』を使って相手戦車を撃破したり……

 

 

「いや~~……まさか、五輌も相手にする事になるとはね……ぶっちゃけ此の状況で生き残るのは絶望的だから、せめて全員道連れにしてやっかね?

 小山、敵部隊に突撃!かーしまは可能な限り砲弾外にばら撒け!!」

 

「了解です!」

 

「わ、分かった杏ちゃん!」

 

 

――バッガァァァァァァァァァァァァン!!

 

 

 

『大洗女子学園、ヘッツァー、黒森峰女学院、ティーガーⅠ二輌、ヤークトパンター、パンター二輌行動不能。』

 

 

元生徒会のカメチームのヘッツァーが、自爆特攻にも等しい方法で、黒森峰の戦車五輌を道連れにして白旗判定……此れで大洗の残存車輌は八となり、黒森峰の残存車輌もまた八となった。

此れで数の上では互角になったが、試合形式はフラッグ戦なので、数の差は大した問題ではないだろう――如何に残存車輌が在っても、フラッグ車が撃破されれば其処で終わりなのがフラッグ戦なのだから。

詰る所、何方が先に相手のフラッグ車を撃破するのか?其れがフラッグ戦では重要な事になって来るのだ。

そして、そのフラッグ車は、大洗、黒森峰共に、駅前のターミナルにその姿を現していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

Side:みほ

 

 

駅前のターミナルで、私と理子さんはエンカウントしてた……私は決着を付けるには此処が一番の場所だと思って来たんだけど、理子さんも此処に来るとは思わなかったかよ?

何で、此処に来たの?

 

 

 

「何となく、かな?

 みほなら、きっとこの場所に来るんじゃないかなって、漠然とした予感はあったけどね……だから、マジでみほが此処に現れた事に驚いてんだ。

 正に驚天動地ってね。」

 

「因みにどれくらい驚いてます?」

 

「ドローしたらエクゾディアが完成した位かな?」

 

「其れは驚きですねぇ。」

 

でも、その驚きはまだ足りないよ理子さん……私達が此処で会ってしまった以上、全力バトルは避けられないからね――私には梓ちゃんが、理子さんにはツェスカちゃんが居るから状況は五分。

フラッグ戦は、フラッグ車を撃破した方が勝つ……そのルールの中で、フラッグ車同士がエンカウントしたって言うのは最高に燃える展開だよね?

だって、私達の戦いが、其のまま勝敗に直結するんだから。

 

 

 

「そうね、言われてみりゃ燃えてくるわ……だけど、アタシはアンタに勝ちを譲る心算は無いわよみほ?」

 

「譲ってくれなくて結構だよ理子さん……勝利って言うのは捥ぎ取るものだからね!」

 

「言うじゃないの……だけど、簡単に捥ぎ取れるとは思わないでよね!」

 

「勿論そんな事は思ってないですよ!」

 

理子さんの実力は誰よりも知ってるって自負してるから、簡単に勝てるとは思わない――お姉ちゃんと近坂先輩の訓練を受けて五回は脱皮したって言う理子さんなら尚更ね。

だからこそ燃えてくるよ!

この戦いが勝敗に直結するなら余計にね……覚悟は良いですね理子さん?

 

 

 

「上等だ、かかって来いよみほ……アタシは此処でアンタを超えるわ!」

 

「良く吠えた!その意気やよし!!」

 

其れじゃあ始めようか理子さん……無限軌道杯の決勝戦に相応しい、スリリングでエキサイティングでデンジャラスな戦車道を!!――ふふ、客席が総立ちになるのが容易に想像出来るね此れは♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 To Be Continued… 

 

 

 

 

 

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