ガールズ&パンツァー~隻腕の軍神~   作:吉良/飛鳥

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新体制は、これ以外にはあり得ないね♪Byみほ      まぁ、アンタも私もそうなるかもねByエリカ      頑張っていきましょう♪By小梅


Panzer42『戦車道の新体制発起です』

Side:みほ

 

 

 

今年の合宿も無事に終わって、そして夏休みもイベントてんこ盛りで楽しかったなぁ♪

 

西住家全員(お祖母ちゃんを除く)での海水浴では、偶然海水浴場でエリカさんと小梅さんに出会って、一緒に海水浴を楽しんだし、夏祭りは今年も皆を呼んで大盛り上がりだったから。

 

因みにエリカさんが、今年はヨーヨー釣りで取って取って取りまくって、店のおじさんを真っ白にしてた……『勝った』って言ってたけど何に?

 

尚、今年は射的の景品に『戦車』はなかった模様……あったら今年もナオミさんに撃ち落として貰う心算だったからちょっと残念。

 

 

そう言えば、夏祭りでも海水浴でも、私とお姉ちゃんは所謂『ナンパ』に遭ったんだけど、その度にナンパ相手が青子さんとエリカさんに何処かに連れていかれて、数分後に『重大任務を完遂した』って感じの青子さんとエリカさんが居たけど、一体何をしてたんだろうね?

 

 

そうそう、其れから梓ちゃんに御呼ばれして行った水戸の黄門祭りって言うのも、中々に楽しかったかな。

 

地元の人達が、黄門様御一行に扮して練り歩く様って言うのは、見てても面白かったし、それ以外にも花火大会とかもあって凄く楽しめた。

 

一緒に行った、ナオミさんと蔀さんと青子さんも、楽しんでたみたいだからね。

 

お祭りの翌日に、折角だからって『国営ひたち海浜公園』って言う所まで足を延ばしたけど、中々見事な公園だったよ。人は多かったけど。

 

ただ、園内レストランの『青いカレー』(実在)は如何かと思ったね、うん。お姉ちゃんに言ったら『其れはカレーじゃない』って言ってたし。

 

 

そんな充実した夏休みもあっという間に終わり、気付けば2学期の始まり。

 

 

 

取り敢えず8月31日に、青子さんが『宿題終わってない』って言って、私に泣きついて来て、急遽ナオミさんとつぼみさんを我が家に召喚して殆ど徹夜で、青子さんの宿題を終わらせた――まぁ、此れもまたいい思い出って言うのになるんだろうねきっと。

 

 

 

でも、其れとは別に、この2学期は結構忙しいかもね?

 

文化祭や体育祭が有るのは勿論の事、部長達3年生は引退しちゃうから、戦車道部の新体制も考えて行かないといけないからね――去年よりも、充実した2学期になりそうだね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガールズ&パンツァー~隻腕の軍神~ Panzer42

 

『戦車道の新体制発起です』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな訳で始まった2学期。

 

初日は始業式だけで終わったんだけど、やっぱり校長先生の話は長い……流石に貧血で倒れた人はいなかったけど、青子さんは立ったまま寝るって言う器用な事をしてくれていたからね……ホントに、どうやって寝てたのか知りたいよ。

 

 

流石に始業式だけの初日は、部活も全面的にお休みだから、其のまま家に直帰――なんて事はしないで、隊長チームと梓ちゃんチームでランチを含めての寄り道。

 

お母さんに、其れを伝えたら『そう、気をつけて。楽しんで来なさい。』って言ってくれたから大いに楽しんだけどね。……何かナオミさんが『西住流師範は師範としても一流なだけじゃなくて、母親としての度量もデカいわ。家の親だったら絶対了承しないわね』とか言ってたけど、そう言う物なのかなぁ?良く分からないや。

 

 

 

ってな事を2学期初日にやったので、本日2日目より授業も部活も本格始動!!

 

なので、戦車道の方も確りバッチリやって行かないとね?今年優勝したって事は、来年は今年以上に他校のマークは厳しくなるだろうし、こっちの事を入念に研究して来るだろうから、其れを上回る位にならないとだよ。

 

 

 

 

「その意見には賛成。

 

 でもよ、今年の大会見る限り、来年3年になる連中の中でみほとタメ張れるのって、やっぱ黒森峰のエリカと小梅ぐれーじゃねぇか?

 

 2回戦で黒森峰に負けたとこの金髪とか、2回戦で愛和に負けたとこの茶髪の三つ編みが次点て所だけど、ハッキリ言ってみほとタメ張るレベルじゃねぇって。」

 

 

「其れは今年の話だよ青子さん。

 

 その人達が私の事を研究しまくって、そして練習して来たら、今ある差なんてあっと言う間になくなっちゃうよ。

 

 本人の努力次第で、差は幾らでも埋める事が出来るんだから――今年から始めた梓ちゃんが、バリバリ経験者のツェスカちゃんに勝ったみたいにね。」

 

 

「優勝したって言う事に胡坐をかいてたら足元を掬われるって事ね。」

 

 

「勝って兜の緒を絞めよ!勝った時こそ、奢らずに精進すべきだわ♪」

 

 

「いや、アタシだって慢心してる訳じゃねぇけど、そう思っちまう位にみほが凄すぎるって話だ。

 

 今年優勝、来年は1回戦負けなんてのはカッコ悪いにも程があるから、連覇目指してバッチリ行こうぜ!!」

 

 

 

 

だね。

 

まぁ、今日は2学期最初の練習って事もあるから、フィジカルトレーニングや戦車を使っての練習はせずに、ミーティングを行いますね。

 

夏の大会が終わったので3年生は全員引退したので、近坂部長に代わる新たな部長と、沢村副隊長に代わる新たな副隊長を決めようと思います。

 

 

と、その前に隊長は来年も私が続投って言う事で良いのかな?その心算で話を始めちゃったけど。

 

 

 

 

「いやー、隊長は西住さん以外に居ないでしょ?」

 

 

「明光大の戦車道は、西住さんが作り上げたようなもんだからね?って言うか、今更西住さん以外を『隊長』って呼ぶのは違和感あるわ。」

 

 

「決を採るまでもなく、来年も西住さんが続投で。宜しくお願いしますよ、隊長さん♪」

 

 

「分かりました。そう言う事なら、謹んで隊長を続投させて頂きます。

 

 となると、先ずは部長なんだけど……」

 

 

「西住さんが隊長と部長を兼任するんじゃないの?」

 

 

 

 

其れも考えたんだけど、私にはちょっと無理かな?

 

私が戦車道部に入部する前は近坂前部長が部長と隊長を兼任してたけど、私が入部して直ぐに隊長職を私に譲って、自分は部長職に専念したから、実際には両方の職を兼任した事は無いんだよ。

 

で、他校との練習試合とか、弾薬の手配とか、部長は部長でやる事が多いんだけど、私も隊長として訓練メニューを考えたり、色んな戦術を考えたりしなくちゃならないから兼任は難しいかな。

 

お姉ちゃんですら、事務的な事はエリカさんや、去年は天城さんに任せてたみたいだからね。

 

 

 

 

「成程……でも、そうなると誰を部長にするのかって話になるよね?」

 

 

「其れについては大丈夫です。皆の同意が必要になるけど、私の中で誰を部長に推薦するかは決まってるから。

 

 新しい部長は、ナオミさんにお願いしたいんだけど……如何かな?」

 

 

「私に?貴女が、私が部長に相応しいって思ってくれたのは嬉しいけど、何で私なのかしら?」

 

 

 

 

ナオミさんはどんな時でも冷静沈着で、落ち着いて行動できるからかな?砲手として命中率95%、撃破率89%は最高値だし。

 

此れだけの数値を叩きだすには、どんな時でも冷静さと集中力を維持していないと出来ない事だと思うから、其れが出来るナオミさんなら部長職を務められると思うんだ。

 

そう言う訳で、如何かな?

 

 

 

 

「OK、其処まで言われたらやるしかないじゃない?

 

 他校との練習試合とかに関しては、つぼみや青子に助けてもらう事もあるだろうけど、部長職を何とか勤め上げてあげるわ。」

 

 

「ありがとうございます。皆も異論はありませんか?」

 

 

「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「ありません!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」

 

 

 

 

それじゃあ、満場一致で部長はナオミさんだね。

 

なら次は、副隊長なんだけど……私は、副隊長に澤梓さんを任命したいと思います。

 

 

 

 

「へ?ふえぇぇぇぇぇ!?わ、私ですか西住隊長!?」

 

 

「うん、私は貴女を副隊長に任命したいよ梓ちゃん。

 

 他の2年生の中から選んでも良いんだけど、副隊長は梓ちゃんにするべきだって、私の直感が告げて来たの――そして、私自身が梓ちゃんに副隊長になって欲しいって思ってるんだ。」

 

 

「な、何で私なんですか?

 

 幾ら西住隊長に直々の指導をされたとは言え、私は今年から始めた素人なんですよ?そんな人に副隊長なんて言う重要な地位を任せるなんて、普通はあり得ませんよ!」

 

 

 

 

だろうね。確かに普通ならあり得ない。

 

だけど、梓ちゃんはその普通を覆すだけの成長を、私の予想よりも遥かに凄い成長を見せてくれた――正直な事を言うなら、合宿最終日の模擬戦は、速攻で終わらせる心算だったんだけど、結果としては想像以上の苦戦を強いられたからね。

 

半年にも満たない時間で、此処まで成長してくれた梓ちゃんなら、きっとまだまだ強くなる事が出来るって私は思ってるんだ。

 

だから、副隊長の地位で色んな事を学んで欲しいんだ。私の戦い方や作戦の立て方だけじゃなく、相手の出方や相手の作戦を予測する力とか、色々とね。

 

 

何よりも、私は私のサポートとして、貴女を副隊長に置いておきたい――ダメかな、梓ちゃん?

 

 

 

 

「!!――分かりました、不肖澤梓、副隊長の任を拝命いたします!」

 

 

「うん、宜しくね梓ちゃん♪」

 

 

 

 

「みほが澤を副隊長に任命して、澤が其れを渋るのまでは予想で来てたけど、まさかこうもストレートに口説き落とすとは思わなかったわ。」

 

 

「流石はみほ、天然の人誑し。」

 

 

「靴箱の中から、明らかに容量を超えた、ラブレターやらファンレターが出て来るだけはあるわね。」

 

 

 

 

……アレは実はスッゴク迷惑なんだけどね。

 

ファンレターなら兎も角、ラブレターの場合は指定場所に行ってキッチリお断り入れないといけないから。無視しても良いんだけど、無視すると余計に送って来る人もいるって話だからね――お姉ちゃんも黒森峰で苦労してるみたいだし。

 

てか、女子校の黒森峰でラブレターって、お姉ちゃんは同性からももてるんだね。……あ、其れは私も同じか。

 

 

コホン。其れじゃあ人事は此れで良いとして、次に戦車についてですが、来年以降の事を考えると、矢張りもう少し台数を増やした方が良いと思います。

 

来年の新入部員がドレだけになるかは分かりませんけど、今年と同じ位だった場合、確実に練習で使える戦車が足りなくなるので、何台か増やしておいた方が良いと思うんです。

 

 

「それで、お母……西住流師範が、西住流の訓練で出た殆ど廃棄車同然の戦車を無料で譲ってくれる事に成りました。」

 

 

「別に言い直さなくても良くね?此処に居る全員が、しほさんの事知ってる訳だし。」

 

 

「公私は分けるって言う事だよ青子さん。」

 

 

「まぁ、其れは大事よね。

 

 だけどみほ、無料で譲ってくれるのは良いけど、そんな廃棄寸前のスクラップなんて使い物になるの?」

 

 

 

 

なるよナオミさん。あくまでも廃棄車であるって言うのは、西住流から明光大戦車道部へ譲渡する際の書類上での事だから。

 

勿論、新品て言う事は無いし、可成り練習で使いこまれた中古品だけど、フルレストアすればまだまだ現役で使えるレベルを送るって言ってたから大丈夫だと思う。

 

 

なので、レストアの方は椿姫さんの所にお願いしても良いかな?

 

 

 

 

「OK、任せといて。

 

 明光大の戦車を整備してるってのもあるんだけど、去年のティーガーⅡの魔改造をしてから、親父は戦車の改造とかレストアが趣味になっちゃったみたいだから、きっと話したら狂喜乱舞するわ。」

 

 

「其れなら安心だね。

 

 最後に、3年生が引退した事で、ティーガーⅠ2輌と、パンターが1輌空きが出来たので、チームの配置換えを行います。

 

 先ず副隊長の梓ちゃんのチームは、パンターからティーガーⅠに乗り換えて貰います。今年の決勝でティーガーⅡに乗ったから、重戦車でも大丈夫だよね?」

 

 

「はい、大丈夫です!行けるよね、皆!」

 

 

「「「勿論!!」」」

 

 

 

 

うん、良い返事。此れなら任せられるよ。

 

もう1輌のティーガーⅠには、有波さんのチームが乗って下さい。有波さんは目立たないけど、大会ではキッチリ仕事を熟してくれたので、より性能の高いティーガーⅠならもっと活躍してくれると思うので。

 

 

 

 

「了解。任されたわ隊長。」

 

 

 

 

で、梓ちゃんチームがティーガーⅠに乗り換えた事で、パンターの空きが2つになったので、この2輌のパンターには大会でⅢ号に搭乗してた2チームにお願いします。

 

 

 

 

「「了解!!」」

 

 

 

 

これで、新体制に関する案件は全部解決したね。

 

思いのほか時間が掛からなかったから、完全下校時刻まではまだ時間があるね?でも、戦車を動かして走行訓練とか砲撃訓練をするだけの時間は無いから……よし、残った時間はボードゲームでの戦略訓練をやろうか。

 

夏休み中に、新たに『市街地』『山岳地帯』『湿地帯』のフィールドを作って持って来たからね。

 

 

 

 

「いいねぇ、其れ賛成だよ隊長!あのゲームは面白いのに為になるから、アタシ結構好きなんだ。」

 

 

「あのゲームは戦略眼が鍛えられるから良いわよね~~?チーム同士でやれば、仲間との相談も出来て、其れが実戦でも生きて来るし。」

 

 

「今日こそは勝たせて貰うからね隊長。」

 

 

 

 

皆やる気満々だね?

 

なら今日は、私は3人纏めて相手になってあげようかな?――戦力的に不利な状況での戦いの方が、私は策が良く思いつくからね。

 

 

 

 

「3人相手に……なら、圧倒的物量で押し切るからね隊長?」

 

 

「如何に隊長でも、3人纏めては無理な筈。……ハンデ戦とはいえ、今日は勝てるかも!!」

 

 

「やったるわ、おんどりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

 

やる気は充分だね?

 

其れじゃあ始めようか。――私にとっては数で負けてる場合の策の構築、皆には有利な状況でどうやって確実に詰み上げるかの訓練になるからね。

 

 

行くよ、Panzer Vor!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side:エリカ

 

 

 

黒森峰戦車道チームは、現在倉庫にて物凄い緊張感に包まれてるわ。

 

別に、OG会から優勝できなかった事についての小言があるからとかじゃなくて、今年で引退になる西住隊長の最後の仕事が今から行われる――つまり、来期の隊長と副隊長が、今此処で任命されるから。

 

 

まぁ、其れだけの事なんだから緊張もするわよね。

 

私は今年は副隊長を務めさせて貰ったけど、だからと言って私が必ず隊長に選ばれる訳じゃない――私は副隊長のままで、隊長には別の隊員が選抜される可能性って言うのもある訳だし。

 

だから、この緊張感なのよね――去年は隊長が続投するって事もあったから余計にだわ。

 

 

隊長は、果たして次の隊長に誰を選ぶのかしら?

 

 

 

 

「其れでは、私の最後の仕事として、新たな隊長と副隊長を任命する。

 

 先に言っておくが、此れは決して私個人の贔屓目で選んだのではなく、OG会や、黒森峰のスポンサーである西住流の師範と意見交換会を何度も行って決めた事だ。

 

 私は、新隊長に逸見エリカを、新副隊長に赤星小梅を任命する。」

 

 

「え?」

 

 

「エリカさんが隊長は兎も角、私が副隊長ですか!?」

 

 

 

 

いや、私が隊長なのは兎も角って、其処からおかしいわ小梅。

 

隊長に任命されたのは光栄ですが、如何して私なのでしょう?小梅を始め、黒森峰には優秀な人材が揃っています。私以外にも隊長を務めるに値する人物がいるのではないでしょうか?

 

 

 

 

「うん、確かに黒森峰には優秀な人材が揃っているが、隊長を任せられるのはエリカしか居ないし、其れをサポートする副隊長は小梅しか居ないんだよ。

 

 去年の大会でみほを撃破し、合宿では私も撃破したお前だからこそ隊長を任せられるんだエリカ。

 

 公式、非公式含めてだが、中学戦車道界隈で西住姉妹両方から白旗を上げさせたのは間違いなくお前だけだぞエリカ?

 

 安斎ですら、私を倒す事は出来たがみほを倒す事は出来なかったんだからな――私達姉妹の両方から白旗を上げさせたお前だからこそ来季の黒森峰を任せられるんだ。

 

 確かに隊長と言うのは大変な立場かもしれないが、お前ならば大会の優勝旗を再び黒森峰の下に持って来てくれると私は信じている。

 

 お前を隊長にと言うのはOG会も、西住流師範も同意しているからな……受けてくれるなエリカ?」

 

 

「分かりました、謹んでお受けいたします!

 

 黒森峰の隊長の名に恥じないように、益々精進し、来年再び王者に返り咲けるようにいたします!!!」

 

 

「うん、頼もしいな――任せたぞエリカ。」

 

 

「はい!!」

 

 

「そして、今も言ったが、エリカをサポートできる副隊長は小梅だけだ。

 

 『動』のエリカが隊長ならば、副隊長は『静』の小梅が一番だ。去年と今年の大会や合宿を見て、この体制が最良だと判断したんだ。

 

 小梅のサポートが有れば、エリカはよりその力を発揮できる筈だ――副隊長、受けてくれるな小梅?」

 

 

「はい!誠心誠意頑張ります!」

 

 

 

 

此れは小梅共々物凄い大役を任されたけど、隊長が私の事を其処まで買ってくれてたのなら、その期待には応えないと嘘だし、何よりも期待してくれた隊長への裏切りになるからね。

 

大会で優勝するには、みほを倒す必要があるから難易度は決して低くないんだけど、其れでも絶対に王者に返り咲いてやろうじゃない!!

 

 

 

 

「ふふ、燃えてますねエリカさん?」

 

 

「当然よ小梅!隊長直々に新隊長として任命されたんだから、其れに応えるのは当然じゃない!

 

 とは言え、私は西住隊長にはまだまだ及ばないから、フォローの方は任せるわよ小梅?何て言っても、貴女は新副隊長な訳なんだしね。」

 

 

「はい、分かってますよエリカさん。微力ながら、出来る限りの力添えはさせてもらいます♪」

 

 

 

 

頼むわね。

 

まさか、隊長に選ばれるとは思ってなかったけど、だけど任命された以上は其れを果たすだけ――小梅のサポートもあるからきっと大丈夫。

 

来年の大会、必ず勝って見せるわ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side:しほ

 

 

 

2学期になって3年生が軒並み引退すると言う事で、何処の学校でも体制が変わるのだけれど、明光大と黒森峰は、確りとした体制を構築したみたいね。

 

みほは梓さんを副隊長に据えて、まほは新隊長にエリカさんを、新副隊長に小梅さんを任命したようだから――此れは、来年の大会は今年異常に面白い事に成るかも知れないわ。

 

 

明光大と黒森峰だけじゃなく、他の学校の人事も大分変わってきている様ですからね。

 

 

果たして来期、みほ達がどんな活躍をするのか、今から楽しみで仕方ないわ――来年の事を言うと鬼が笑うとは言うけれど、来年の大会は今年以上に激しくなるでしょうね。

 

 

さぁ、どうなるのか――其れを考えただけでも楽しくなって来るわ♪期待しているわよみほ、そしてエリカさん♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 To Be Continued… 

 

 

 


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