ガールズ&パンツァー~隻腕の軍神~   作:吉良/飛鳥

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Panzer68『中学最後で最強の修学旅行です』

Side:みほ

 

 

 

体育祭も終わった10月の半ばの日曜日、何をしてるかと聞かれると、大型のバックに3日分の替えの下着とパジャマと旅行のしおりとデジカメ諸々を詰め込んでる所だよ。

 

月曜日からは、中学最後の修学旅行で京都に行く事になってるから、準備はちゃんとしておかないとだからね。

 

特に、京都は名所が多いから、写真は撮っておかないと損だし、撮った写真をSNSにアップするのも良いと思うから♪本当に、楽しみで仕方ないよ!

 

 

まるで、小学校の時の遠足の前日みたいだね。

 

 

 

 

「言い得て妙ね……小学校の時も、遠足の前日だと貴女は眠ってくれなかったから、寝かし付けるのに苦労したわ……菊代が居なかったら、私は発狂してたかもしれないわね。」

 

 

「へ~~、やっぱりそうだったんだ……」

 

 

それで、何で居るのかなお母さん?――マッタク気配を感じなかった事がとっても怖いんだけど、其れはこの際置いておくとして、何か用?

 

見ての通り、私は修学旅行の荷造りで、ちょっと忙しいんだけど……

 

 

 

 

「用と言えば用ね?其れも、最上級の作戦レベルの用よ――みほ、生八つ橋は忘れずに買ってきてちょうだい。」

 

 

「それが最上級の用なの!?」

 

 

いや、生八つ橋は京都の名物だし、お土産としても有名だから買っていくつもりでいたんだけど、まさか旅行前にお母さんから要求されるとは思わなかったよ、割とマジでね。

 

心配しなくても、ちゃんと買って来るから安心してよお母さん。お姉ちゃんが一緒になっても大丈夫なように大きいのを買って来るから♪

 

 

 

 

「其れを聞いて安心したわ……中学最後の修学旅行を、楽しんで来なさい。」

 

 

「はい!」

 

 

お母さんには突っ込みたい所が多数あるけど、其れは言わないでおこうね。――ともあれ、日本が世界に誇る古都京都での修学旅行は、一体どんな物になるのか楽しみで仕方ないよ!

 

 

……因みに、案の定寝付けなくて、翌日菊代さんに超特急でヘリを飛ばして貰う羽目になったのはお約束だね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガールズ&パンツァー~隻腕の軍神~ Panzer68

 

『中学最後で最強の修学旅行です』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、修学旅行当日!

 

何時もよりも1時間早く学校に集まった私達は、クラス毎にバスに乗り込み、東京駅に向かってレッツゴー!

 

明光大から東京駅までは片道1時間半かかるから、その間は車内でカラオケやらビンゴゲームやらをして盛り上がったから、退屈だとは思わなかったね。

 

 

そして、東京駅についたら、今度は京都行きの新幹線に乗り込んで京都まで一直線!

 

貸し切り車輌とは言え、流石に大騒ぎする事は出来ないから、適当なおしゃべりや、トランプやミニ将棋みたいなゲームで暇をつぶし、そんなこんなをしてる間に、列車は京都に到着!!

 

……それにしても、アンドリューとロンメルは、普通にバスと新幹線に乗ってついて来たよね?まぁ良いか♪

 

 

「へぇ……新幹線から降りた途端に、京都の風を感じるとは思わなかったよ。」

 

 

「うっは~~……思った以上の大都市だなオイ?」

 

 

「流石は、1000年王都と言われただけの事はあるわ……もしも徳川が天下を取って無かったら、日本の首都は京都だったかも知れないわね……」

 

 

 

 

其れは、そうかも知れないねナオミさん。

 

歴史に『たら』『れば』はないけれど。やっぱりそう言う事って考えちゃうものだからね……まぁ、徳川さんのお陰で江戸が有名になり、後に『東京』として日本の中心都市となったんだからね。

 

 

だから、京都の街中が風情あるのは、ある意味で当然なんだよね?江戸が出来なければ、此処が首都だったんだから。

 

 

 

 

「確かに東京とか大阪とは、全然雰囲気が違うよな?

 

 結構ビルとかはあるんだけど、なんつーか古き良き時代の雰囲気も残ってるつーか……うん、街中で舞妓さんとか坊さんに会っても、あんまし違和感を感じないような空気だよな。」

 

 

「ザックリしてるし、ちょっとアレだけど、言わんとしてる事は分かるわ青子。」

 

 

「と言うか、実際に駅降りた瞬間に舞妓さん見たわよ私?」

 

 

「えっ?舞妓さん見たの、つぼみさん!?」

 

 

「ちらりとだけ。入れ替わるように駅の中に入って行っちゃったから、写真を撮る事は出来なかったわ。」

 

 

「まさか、京都に着いた瞬間に、舞妓さんとエンカウントするとは……初っ端から、やってくれるね京都は?

 

 此れは、初日から楽しむ事が出来そうだね♪」

 

 

修学旅行初日は全体行動で、平等院鳳凰堂と三十三間堂と清水寺を回る事になってる。

 

何処も京都観光では、トップ10に入るであろう名所だから、バッチリ写真を撮っておかないとね!お母さんとお父さんと菊代さんにはプリントアウトした写真を、お姉ちゃんには写メを送る心算だから。

 

 

 

 

「よーし、全員バスに乗り込んだな?其れじゃあ出発するから、号令かけてくれ西住~~。」

 

 

「何でですか!?」

 

 

「いやぁ、やっぱり此処は、全国大会2連覇を成し遂げた戦車道部の隊長さんにやって貰った方が良いかなぁと。

 

 と言うか、ぶっちゃけると、例の掛け声を一度やってみたいなぁって。」

 

 

 

 

……担任が、此れで良いのかな?否、多分良いんだよね。

 

其れに、指名されたのならば受けるが礼儀!何よりも、西住流に撤退の文字はない訳だし……それじゃあ、京都での修学旅行です!

 

パンツァ~~~……

 

 

 

 

「「「「「「「「「「フォー!」」」」」」」」」」(3-1総勢30名。鍵カッコ2/3省略。)

 

 

 

 

それじゃあ、思い切り楽しみましょう♪

 

 

 

 

・平等院鳳凰堂

 

 

 

「お~~~~、ホントに同じだな?」

 

 

「全く同じだわ……でも、此れだけの物が10円玉って、如何かと思うわね……」

 

 

「何方かと言うと、硬貨よりも紙幣に使用されるべき建物よね?平等院の名が示す通り、完璧なシンメトリーの造りはとっても見事ですもの。」

 

 

 

 

ここではお約束的に、10円玉の裏側を確認。

 

歴史の時間に、平等院鳳凰堂は10円玉の裏側に描かれてる建物だって聞いてたから、実物を見たら10円玉の裏側を確認したくなるのは当然だと思うからね。

 

丁度時期的に、木々が紅葉しててとっても綺麗だったから、鳳凰堂を背景にして元隊長チーム4人で記念撮影。三脚は無かったけど、手頃な高さの木の枝にデジカメをタイマーセットしてパチリとね。

 

うん、よく撮れてる♪ファーストショットから、良いのが撮れたね。

 

 

 

 

 

・三十三間堂

 

 

 

言わずと知れた此処は、千手観音が数えるのが面倒になる位にいらっしゃるね?……数もさることながら、此れだけの千手観音像が全て人の手で彫られているって言う事に驚きだよ。

 

全て人の手で彫られてるから、1つとして同じ物がない――それが『自分に似た仏像が居る』って言う話に繋がってるのかもね。

 

 

 

 

「まぁ、全部顔違うからな。……何処を探しても、アタシ等に似た千手観音は居なかったけどよ。」

 

 

「いや、居たら居たで、其れは引くでしょう?」

 

 

「でも、西住師範に似た千手観音は居そうよね?」

 

 

 

 

いや、逆にお母さんに似た千手観音だけは絶対に無いと思うよつぼみさん?お母さんは観音様よりも、憤怒の形相で鬼をも踏み砕く、明王様の方が合ってると思うから。

 

名付けて、西住戦車明王だよ。

 

 

 

 

「し、しほさんが明王って……容易に想像できて怖いわ。」

 

 

「右肩を開けさせて、左手に剣を持ち、背後に炎を背負った西住師範……ヤバいわ此れ、容易に想像できる上に、勝てる気がしないわ。」

 

 

「お母さんだからね。」

 

 

時に如何かしたの青子さん?何やら、中央に居る特別大きな千手観音をじっくり見てたけど……

 

 

 

 

「いやぁ、一番でっかい仏像の腕を数えてたんだけどさ、千手観音てのはちょっと言い過ぎじゃね?

 

 今数えたら86本しかなかったぞ!(作者が修学旅行の際に数えた数なので、違う可能性あり。)1/10もねぇじゃねぇかよ!!千手なんて、誇大広告もいいとこだろオイ!!」

 

 

「千手って言うのは、腕が一杯ある事の意味であって、本当に腕が1000本ある訳じゃないからね青子さん!?」

 

 

まさか、千手観音の腕が、本当に1000本あると思ってた青子さんに驚きだよ……まぁ、名前からそうだと思っても、無理はないのかも知れないけれどね。

 

 

で、此処は建物内部での撮影はNGなので、外で記念撮影。出来れば、千手観音像を一緒に撮りたかったね。

 

 

 

 

・清水寺

 

 

 

京都名所の1つである清水寺の舞台からの景観は、正に絶景と言っても過言じゃないよ!何と言っても、京都の町が一望出来る訳だから!

 

本当に最高の見晴らしだから、此処からの景色を写真に収めるだけでも価値があるってものだよ!

 

 

 

 

「本当に最高だよな!

 

 折角だから、誰か清水の舞台から飛び降りろー!!」

 

 

「はーい!明光大一の俊足、野薔薇つぼみ、いっきまーす!!」

 

 

「止めんか、馬鹿垂れ!」

 

 

「此処からの紐なしバンジーとか、普通に死ぬからねつぼみさん!?」

 

 

「あははは、流石に冗談よみほさん、ナオミさん♪」

 

 

「貴女や青子が言うと、冗談に聞こえないから困るのよ。普段の態度と冗談の時とのテンションに、殆ど差がないんだから。」

 

 

 

 

ナオミさんの言う通りだよつぼみさん。冗談は冗談らしいテンションで言わないと、マジなのか冗談なのか分からないからね?

 

……まぁ、此処から本気で飛び降りようとする人は、幾ら何でも居ないと思うけど……周りを見渡すと、どのクラスも1人は同じような事をしようとして止められてるから、此処での此れは寧ろデフォなのかもしれないね……嫌なデフォだけど。

 

 

此処では、清水の舞台からの眺望をバックに1枚パチリ。丁度、舞台に来てた舞妓さんも一緒に写真にね。

 

ロンメルとアンドリューは、何故か舞妓さんに大人気だった。

 

 

 

 

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で、ホテル。

 

外見は普通のホテルだけど、内装は和風で、班別の部屋も畳の和室!やっぱり京都に来たら、ベッドよりも畳に布団の方が雰囲気出るよ♪

 

何より、畳に布団なら、修学旅行お決まりのまくら投げウォーが出来るからね。

 

 

食事は、大ホールに集まって全クラスで一緒に食べるんだけど、ハッキリ言って『此れって修学旅行のメニュー?』って思う位の物だったよ!

 

京風の出汁の利いたお鍋に、天婦羅にお造り……結構豪華な夕ご飯で皆大満足したのは間違いないかな。デザートに、京菓子までセットになってたからね。

 

 

そして御飯の後は、皆でお風呂~~。

 

は~~~……露天風呂の方を貸し切りにしてくれるなんて、学校も結構太っ腹だよねぇ~~~?あ~~~、泉質も良いし、もう最高だよ~♪

 

 

 

 

「本当に最高ね?……ただ、此れと同じ規模の露天風呂が自宅にある西住家は、改めて凄いって、実感させられてる真最中だけど。」

 

 

「みほの家の風呂はマジでけーからなぁ?明光大と黒森峰の戦車道チームが一緒に入ったって余裕あったぐらいだからなぁ?半端ねぇよ。」

 

 

「流石は西住流よね♪」

 

 

「あははは……まぁ、西住流の門下生も練習後に使う事があるからって、アレだけの規模にしたんだって、前にお母さんから聞いたけどね。」

 

 

「門下生の事も考えてんだな~~。

 

 其れは其れとして、みほ……テンメェ、ま~た育ちやがったなこの野郎!!1年の時は、アタシと大差なかったくせに、いつの間に特大アップルを2つも装備しやがったぁ!!」

 

 

「ナオミさんも、育ったわねぇ!?うわっ、手から溢れるわ此れ!!」

 

 

 

 

ちょっ!何処触ってるの青子さん!?そして、つぼみさんも何してるの!?

 

 

 

 

「んな!?止めなさいよつぼみ!!」

 

 

「恥ずかしがることないでしょう!一体ナオミさんは、今サイズ幾つなの!?」

 

 

「みほは幾つだ?黙秘&回答拒否は認めねぇ!!!」

 

 

「「何それ横暴!!」」

 

 

 

……まぁ、別に隠す程の事でもないから良いけど――あのですね、遂に80を越えました……因みに、お姉ちゃんは83で、エリカさんは81だそうです……風の噂で、サンダースのケイさんは85って聞いたよ。

 

 

 

 

「……アタシは84よ。序に言うと、背も伸びたわね。」

 

 

 

 

ナオミさんはお姉ちゃんを越えてました!

 

と言うか、ナオミさんは背も高くてスタイルも良いから、モデルさんも出来るかも知れないね?若しかしたら、将来的には月間戦車道の表紙グラビア飾ってるかも。

 

 

 

 

「もしもその依頼が来たら、みほとエリカも巻き込もうかしら?そっちの方が1人よりも映えるだろうしね。」

 

 

「その時が来たら、遠慮なく巻き込んでくれていいよ♪――エリカさんが応じるかどうかは別だけど。」

 

 

さて……それじゃあ、覚悟は良いかな青子さん、つぼみさん?思いっきりセクハラしてくれたそのお礼に……喰らえ!西住流格闘術、48の殺人技『拷問卍固め』!!

 

 

 

 

「同じく、西住流格闘術、48の殺人技『駱駝固め・真打』!!」

 

 

「「ギブギブギブ!!」」

 

 

 

 

で、アッサリとタップアウトしたね青子さんもつぼみさんも?……まぁ、この技はプロの格闘家であっても、一度決まったら逃げ出す事は出来ない拷問技だから、早めにタップしたのは正解だね。

 

 

と、ちょっとしたアレな事はあったけど、露天風呂を十分満喫して、風呂上がりの牛乳を堪能してお風呂は終了。

 

その後、部屋で盛大なまくら投げウォーが行われ、就寝前の点呼を取りに来た先生に全員でまくらブチかまして、ちょっと説教喰らったのも一つの思い出と言えば、そうなんだろうね♪

 

 

 

 

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修学旅行2日目は班別行動!

 

この班別行動こそが修学旅行の醍醐味であると言っても過言じゃないよ。全体行動やクラス別行動とは違って、本当の意味で自由に京都の町を歩く事が出来るからね。

 

 

そんな班別行動で私達がやって来たのは『京都・映画村』!

 

映画のロケなんかに使われるセットが多数存在してるテーマパークで、実際に此処で映画のロケなんかも行われる事があるって言う場所。

 

加えて、園内では映画の衣装を借りる事が出来て、其れを着て園内を回る事が出来るみたいだから、勿論私達も衣装を借りたよ。

 

 

青子さんは網タイツがセクシーなくノ一装束で、ナオミさんは胸にサラシを巻いて着物を着崩した女剣客、つぼみさんは胸回りと腰回りにだけ簡素な甲冑を装備して、槍を持った姫武将。

 

 

其れで私は……

 

 

 

 

「やばい。みほの此れはヤバい。」

 

 

「梓が見たら、卒倒するわね此れは……まさか、此処まで似合うとは思わなかったわ………」

 

 

「流石はみほさん、コスプレでも隻腕の軍神が発動してるわ。」

 

 

 

 

ボロボロの着物を着流した隻腕の女剣客の出で立ち。

 

更に、隻腕なだけじゃなくて、隻眼の設定だから右目には眼帯を装備してね……うん、自分で言うのもなんだけど、凄く嵌ってる気がするよ。

 

左腕がない事で、隻腕の女剣客のリアルさが出てるのかも知れないけどね。――右手一本の逆手居合で、相手を倒す隻眼隻腕の女剣客の格好良さは半端ないから、似合ってるって言われるのは良いけどさ。

 

 

さて、この映画村の特徴は、仮装してるお客さんを巻き込んだ劇が突然起こるって言う事で、其の劇に巻き込まれたら否が応でも参加しないとならないんだけど、此れが意外と好評みたいなんだよね?

 

即興のアドリブになるけど、其れが却って面白いって、実際に巻き込まれた人がTwitterで、呟いてたのを見た事があるし。

 

 

 

――でも、自分がまきこまれるとは思わなかったんだよね流石に!

 

 

 

 

「オラオラ!道を開けろぉ!!俺たちゃ、極悪盗賊団の一団だ!今も、この姫様を攫って来たばかりよ!

 

 死にたくなけりゃ、道を開けな!!」

 

 

 

 

園内の橋を渡ろうとした所で、まさかのエンカウント!

 

しかも、此処からはアクションが必要な要素で――って、盗賊団とやらに捕らわれてるお姫様って……ツェスカちゃん!?

 

 

 

 

「妹隊長!?何で此処に!?」

 

 

「何でって、修学旅行だけど……若しかしてツェスカちゃんも!?」

 

 

「修学旅行で来たんだけど、捕まっちゃった次第です……助けてください妹隊長。」

 

 

 

 

なはは……黒森峰は2年生がこの時期に修学旅行なんだ?……去年は黒森峰も沖縄だって言ってたのに、道理でエリカさんと会わなかった筈だよ。

 

まぁ、其れは良いとして、助けてと言われたら助けるしかないよね?

 

 

「……隻腕の剣士の名において命ずる。

 

 ナオミ、つぼみ、青子よ、敵を殲滅し、異国より来たれり姫君を、狼藉者達から解放せよ!!」

 

 

「「「了解!!」」」

 

 

 

 

で、此処からは本気の本気で大立ち回り!

 

青子さんとつぼみさんは言うに及ばず、ナオミさんも刀と脇差の二刀流で賊を打ち倒し、その隙を突いて私はツェスカちゃんを救出し、右手一本の逆手居合で賊をバッタバッタと薙ぎ倒す!……映画村のスタッフさんは、やられる演技も見事だね。

 

 

そして大立ち回りの最後は、私と盗賊団長の一騎打ち!

 

橋の真ん中で睨み合いながら、機を伺い……青子さんの投げた手裏剣が地面に落ちた瞬間に飛び出し、盗賊団長の唐竹割をカウンターする形で、私の逆手居合を炸裂させる。

 

 

一瞬のすれ違いの後に……倒れたのは盗賊団長。

 

見事姫様の救出に成功し、他のお客さんからは拍手喝采が巻き起こった。劇が終わったら、盗賊団に扮した映画村のスタッフの人達も一緒に、礼をしてくれたしね。

 

 

……後で知った事だったけど、この劇に巻き込まれた客には特製ブロマイドが作って貰えるらしくて、明光大の元隊長チームとツェスカちゃんは、ブロマイドの撮影にも駆り出されてしまいました。まぁ、此れも貴重な体験だね。

 

 

 

 

で、映画村内の施設でお昼を済ませて、適当に園内をぶらついて、今はお土産コーナーを物色中。

 

映画に関する物もあるけど、京都の郷土品も売ってるって言う、割といいお店みたいだね此処は――とは言っても、流石に京都の職人が作り上げた漆塗りの櫛なんかは手が出ないけど。(0が4つも付いてたからね。)

 

 

折角だから、中学最後の修学旅行の思い出に、皆で同じ物を買いたいなぁ?……なんか良いのないかな?

 

 

 

 

「其れなら、此れは如何だみほ?

 

 ステンレス製のドッグタグなんだけど、此れなら同じもんで揃えられるし、自分の名前の他に、仲間の名前を入れて貰えば、一生モンの物になるだろ?」

 

 

「ドッグタグ……いいね、それいっただき!!」

 

 

「京都特有とは言い難いけど、戦車乗りにはこっちの方が良いかも知れないわね。」

 

 

「でも、こっちの方が私達らしいわよナオミさん。」

 

 

 

 

うん、つぼみさんの言うように、こっちの方が私達らしいよ――ドッグタグは兵士の認識票でもあるから、戦車乗りである私達にはピッタリだからね。

 

 

なので購入したのちに、表に自分の名前を、裏に皆の名前を入れて貰って完成!――世界に1つしかない、私達だけのドッグタグは、中学最後の修学旅行に相応しいお土産になったかもね。

 

……因みにツェスカちゃんは、表面に自分の名前を、裏面に梓ちゃんの名前を入れた物と、表面に梓ちゃんの名前を、裏面に自分の名前を入れた物を作って貰って、後者は梓ちゃんに渡すみたいだね。ツェスカちゃんも、梓ちゃんとはいい関係を築いてるみたいだね。

 

 

 

そんなこんなで2日目は楽しんで終了!――2日目の夜は、クラス別対抗まくら投げウォーが勃発し、ホテルの全てが戦場となり、参加した生徒は、もれなく正座させられたという事を追記しておくよ。

 

 

 

 

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3日目はクラス別行動で、行先は金閣寺に決まっていたから、其れ程の感慨はないかな?……私と青子さんと、ナオミさんと、つぼみさんとしては銀閣寺の方に行きたかったんだけど、クラスの多数決で負けて金閣寺にね。

 

 

まぁ、生で金閣寺を見る機会って言うのは無いと考えれば貴重なんだけど……ハッキリ言わせて貰うと、凄いとは思うけど滅茶苦茶悪趣味と

 

しか言いようがなかったよ金閣寺は。……光ってりゃいいってもんじゃないんだよ!!

 

 

でも、此処も名所だから、金閣寺をバックに皆で一枚記念撮影。――取り敢えず此れで、京都の有名所は写真に収める事が出来たよ。

 

此れが出来ただけでも、此の修学旅行は価値があったって言うモノだよ。

 

 

 

金閣寺を後にした一行は、クラス別で決められたコースを回った後で京都駅に集合したらしいけど、正直言って金閣寺以降の事はあまり覚えてないんだ……其れ程に修学旅行を楽しんだって言う事なのかも知れないけどね。

 

 

「よく寝てるね?……東京駅についたら起こしてあげるから、今は寝ると良いよ。」

 

 

「「「Zzz……」」」

 

 

 

 

で、新幹線の中では、私の隣に陣取ったナオミさんが膝枕状態になって、青子さんとつぼみさんは、互いに頭を合わせた状態で爆睡中!

 

まるで修学旅行で失われた体力を回復してるみたいだけど、あながち間違いじゃないのかも知れないね?……かく言う私も眠くなって来た。

 

 

ふぁ~~~あ……東京駅まで、お休みなさい。

 

取り敢えず、中学最後の修学旅行としては、申し分ない位の物だったのは間違いない――心の底から、楽しめたからね。

 

 

 

 

因みに後日、私の映画村でのコスプレ写真を見たお姉ちゃんが、鼻血を大量噴射して凄い事になったって言うメールを近坂先輩から貰ったけど、お姉ちゃんが一体何を考えていたのかが気になるかな?……まぁ、実害はないだろうからスルーの方向で問題ないよね♪

 

 

京都での二泊三日は、本当に楽しかったからね♪――中学最後の修学旅行は、中学生活最高の修学旅行になったよ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 To Be Continued… 

 

 

 

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