今回、マヤちゃんメインの小説を書かせていただきます!
また、感想や評価貰えるとすごく喜ぶんでしてください!
それでは始まり、始まり〜!!
「「「麻弥ちゃんに好きな人ができた~~~~~!?」」」
Pastel*Palettesのネット番組の収録後、楽屋から聞こえてきたのは出演していた丸山彩、氷川日菜、若宮イヴの三人の叫び声。それは三者三様で一人は慌てふためくように、一人は目を輝かせてこれから起こることを楽しみで待ちきれないかのように、一人は、純粋に驚くような声で。そして、三人にそのことを告げた淡黄色の髪の少女、白鷺千聖は真剣そのものの顔つきで頷く。今日の収録には千聖は参加していないのだが、このことを伝えるためだけにここに走ってきたのだ。さすがの千聖もバンド仲間の一大事とあったら放っておけなかったのだろう。
「え?え!?あの麻弥ちゃんが!?」
「麻弥ちゃんも隅におけないね~!」
「マヤさん、カワイイです~!」
「私も本人から聞いたときは驚いたわ…。」
そして千聖は一度楽屋の外に出てだれもいないことを確認すると三人にこんな事態になった経緯を話し始めた。
*** 千聖SIDE ***
三時間前ほどだったわ。今日は土曜日で学校もないから私が家で次のドラマの台本を覚えようとしていた時、携帯のLIMEの通知音が鳴ったの。
「せっかく練習してるのに…。誰よ…?」
軽い溜息をついた私は携帯を手に取って送り主を確認。すると『大和麻弥』と表示されていたの。一瞬、目を疑ったわ…。普段、麻弥ちゃんからなんてあんまり連絡来ないってこともあるんだけど、それより麻弥ちゃんは夜遅くまで機械いじりをしているのがほとんどで、こんな土日の午前中は昼過ぎまで寝ていることがほとんどだから…。アイドルとしてどうかしらとは思って何度か注意はしているんだけど…。そんな麻弥ちゃんがこんな時間に一体何の用かしら?
『千聖さんに相談したいことがありまして…。今からジブンとあってくれませんか!?』
ず、随分と深刻そうね…。一体何があったのかしら…?私は麻弥ちゃんに『わかったわ。30分後にうちの近くのミスドに来て』と返信し出かける用意をはじめた。
~30分後~
「あっ!!千聖さんこっちっス!」
ミスドにつくと既に麻弥ちゃんは到着していて奥のほうから私を手招きしていた。いい加減に私たちがアイドルってことを自覚してほしいわね…、ファンの方に見つかったらどうするつもりなのかしら…?私は帽子をさらに深くかぶり直すと急ぎ足で麻弥ちゃんのもとへと向かった。麻弥ちゃんと向かい合うようにしてするとレモンティーを頼み、コートを脱いで背もたれにかけた。するとすぐにレモンティーが運ばれてきたので、口にしながら今回の要件を麻弥ちゃんに聞いてみたの。
「いきなり呼び出しなんかしてどうかしたの?」
「いやぁ~、芸能生活が長い千聖さんにどうしても相談したいことがありまして…。」
「何かあったの?」
「あの、千聖さんって…、す…、好きな人ができた時ってど、どうしてますか!?」
ブフッ…!!!
「わっ!!ち、千聖さん!?大丈夫ですか!?」
思わず口の中のレモンティーを噴き出してしまったわ…。で、でもいま…、麻弥ちゃん…、確かに言ったわよね…?『好きな人』って…。あ、あの麻弥ちゃんよ?機械いじりと楽器にしか興味がなさそうな麻弥ちゃんよ?それがまさか…、ね?
「で、でも私たちはアイドルよ?アイドルなら恋愛禁止なのは当たり前でしょ?」
「そ、そうですよネ…。ジブンはそういう気持ちになったのが初めてだったんで…。」
視線を落とし落ち込む麻弥ちゃん。す、すごく罪悪感に包まれている感じがするわね…。申し訳ないというかなんというか…。でも、本当はダメなんだろうけど、好きでいるくらいなら問題ないはずよね!事実、私も好きな人くらいいたことはあったし…///
「気にすることないわ。好きでいることはその人の自由よ?だって、仕方ないことだもの!」
「千聖さん…!!!」
私は席から立ち麻弥ちゃんの頭の上に手を置いてみる。すると麻弥ちゃんは嬉しそうにこちらを見上げてくれた。いまさら昔、私が出演していた映画のワンシーンなんて言えないわね…。まさかこんなところで役に立つとは…。私はもう一度席に座りなおすし、残りのレモンティーを口に含むと、もう一度しっかりと考えた。というものも現時点で私の中ですでに問題点が生まれていたのよ。もう一度しっかり考えてみて欲しいの…、麻弥ちゃんよ?先ほども伝えたけど機械いじりが大好きで、言っちゃ悪いかもしれないけど、アイドルらしさがないのは今はいいのだけど、はたして女子力というものが彼女には備わっているのかしら…?
「それで、千聖さん、お願いというのは…、ジブンにどうしたら女の子っぽくなれるか教えて欲しいんス!」
私の勘も捨てたもんじゃないわね…。まさかここまでピンポイントで当たるとは…。でもこれはいい機会かもしれない!もちろん、麻弥ちゃんを応援したいっていうのもあるんだけど、これからアイドルとしてやっていくうえで彼女はもう少し女の子らしさというものを身につけたほうがいいと思うし…。
「わかったわ···。協力する!!」
「千聖さん…!!ありがとうございます!!」
「でも、私一人でできるかしら…?あぁ、そうだ。パスパレのみんなにも頼んでみてもいい?」
「皆さんがよろしいのであれば是非!!………一人心配な方がいますけど…。」
「そ、そうね…。」
日菜ちゃんのことね…。麻弥ちゃんと私はお互い苦笑いを浮かべる。私も何度もヒヤッとさせられたこともあるし…。とはいえ、日菜ちゃんもアロマオイルづくりとか色々なことが出来そうだし協力してもらいたいんだけど…。まぁ、なんとかなるわよね!!しっかり、言えばちゃんと気にしてはくれるはず。
「よし!そうときまれば善は急げよ!!この後用事もないし、彩ちゃんたちの楽屋に行ってくるわ。確か、私と麻弥ちゃん以外は私たちのレギュラー番組の収録が入ってたはずだし…。麻弥ちゃんはどうする?」
「す、すいません…。このあとパソコンのメンテが終わったので、とりにいかないといけなくて…。」
「わかったわ。なら私一人で行ってくるわね。ついでに楽器の練習もしてこようかしら…。それじゃあ、麻弥ちゃん、作戦が決まったら連絡するわ!」
「お願いします!」
*** ***
「ということがあったのよ…。」
沈黙する三人。その間、約2秒、三人が事態を飲み込むための時間を要した。千聖のコーヒーをすする音がして、それから一番に声をあげたのは、彩だった。
「ま、ま、ま、麻弥ちゃんが!!?」
「私も予想外だったわよ…。」
「で、でも、やっぱり私たちはアイドルだし恋人を作るのは…。」
「私もそう思ったんだけど…、彩ちゃんも好きな人ぐらいできたことあるでしょ?」
「そ、それは…///」
「だから、好きになるくらいだったらいいんじゃないかしら?だって、私達、アイドルである前に女子高校よ?ちょっとくらい青春してもいいんじゃない?」
千聖が小悪魔みたいな笑みをうかべて三人の顔をみる。彩も思うところがあるようで顔を赤くしながらうつむきつづける。日菜は千聖の話を聞いてからなお一層、若草色の瞳を輝かせる。イヴはイヴでよくわかっていないのかとりあえずはりきっていた。そんなみんなの様子をみて千聖は手をパンっ!とたたいてたちあがる。
「さて、そこでみんなに相談があるの。私達で麻弥ちゃんをサポートしてあげない?具体的には麻弥ちゃんに女の子の魅力を身に着けさせようってところかしら。もちろんお付き合いをすることは叶わないと思うけど、麻弥ちゃんのこれからも考えて女の子っぽさを磨くのはいいことだと思うの。どうかしら?」
「あたしは賛成!麻弥ちゃんが恋愛かぁ~!“るん”って感じが止まんないし!!」
「マヤさんの支援、ワタシも賛成です!!」
「二人とも…、ありがとう!彩ちゃんは?」
「私は…、うん!!私も賛成!!私たちはアイドルだけどやっぱり友達だし!友達の恋は応援してあげたいよ!」
「決まりね…!!」
四人が気合が入った顔で互いを見る。この瞬間、Pastel*Palettesの中で『麻弥ちゃんの女子力上げよう作戦』がスタートした。
「それじゃあ、リーダーの彩ちゃん。なにか掛け声のようなものをおねがいできるかしら?」
「うん!!えっと、じゃあ………、頑張って麻弥ちゃんの好きな子を振り向かせるぞーーーー!!!」
「「「おぉーーーーーー!!!」」」
はい!いかがでしたか?
とりあえず、第一話です笑何故か男の子の主人公?というか脇役が第一話で出てこないっていう…笑笑笑(*^^*)
次回には登場予定です!!
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後は、ラブライブ!の方の二次創作も良かったら読んでみてください!