最近は少しずつ、新作の案とかも考えてますよ〜!
あ、実は前回言おうとしてて忘れてたんですけど…、お気に入りが100件を超えていましたっ!!そして、前回の投稿してから、日間ランキングにも載らせて頂きまして…、紅葉が確認したところでは17位まで行かせてもらってました!ありがとうございます!!
では、今回でメンバーの教えは最後になりますね!千聖さん編です!!どうぞっ!
*** 麻弥SIDE ***
「派手にやってくれたわね……」
「す、すいません……」
体育祭が終わり、その翌日の土曜日の午後1時、ジリジリとした強すぎる陽射しの下。ジブンは千聖さんに呼び出され、以前、千聖さんと話をしたカフェに来ているわけなんですが……。そこに着くなり、千聖さんは半ギレ状態でありまして……。
「確かに『好きでいることは自由』とは言ったわ。でもね?麻弥ちゃん……。あんなに大勢の人の前で、『デートしてくださぁい!!』なんてアイドルが言っていいと思ったの……?」
「あ、あの時は、そのぉ、あれが、こう……、摩訶不思議な力が働きまして……」
「言い訳は結構よ!」
あぁぁ、もう、千聖さん本気で怒っちゃってるじゃないですかぁ。ジブンが悪かったとは思いますけどぉ……、
「あの後、私と彩ちゃんで変な噂が立たないようにどれだけ苦労したと思ってるの?羽丘の方は今井さんとかおちゃ……、薫にも協力してもらって……。ハァ、薫にだけは借りを作りたくなかったのに……」
そ、そんなことがあったんですか!?だ、だから妙に噂になったりしなかったんですか……。千聖さんが怒る理由も分かってしまいました。今も頭を抱えながら携帯を見ながら対応に追われる千聖さん、ホントにすいません!!
「で〜も!!デートに思い切って誘ったのは流石ね。よく怖気付く麻弥ちゃんにしては凄いわ。場所は選んで欲しかったのだけど……」
「あ、ありがとうございます」
そう言いながら携帯から目を離しジブンの方に向き直る千聖さん。その表情は非常に優しいものでした。
「それで……、今まで、パスパレメンバーで順番に色々教えて来たつもりなんだけど…、残ってるメンバーが私だけ。つまり、」
「千聖さんにデートにおけるイロハを教えていただけるということですか!?」
「そういうことよ」
おぉぉぉ!!遂に、遂にきました!!正直、1番まともな人が来てくれました!!!この際だから、はっきり言います。パスパレで千聖さんいがいのまともな人なんていませんから!!
「お、お、お、お願いします!!」
「大げさね……。それで、麻弥ちゃんは何かをしたいとかあるの?」
苦笑いしながらさりげなく話題を戻してくれる千聖さん。落ち着きのある大人の女性の感じが痺れますぅぅうううう!!いつかジブンも!!って、今はそんな場合じゃないですね。デートプランを…、でも、そういうことやったこともないですし、雑誌とかも見たことありませんから……
「『やったことないから分からない〜』でしょ?」
「よくお分かりで……」
「麻弥ちゃんは顔に出やすいからすぐ分かるのよ。それに、今回が初恋でしょう?それくらいすぐに想像がつくわ」
見透かしたように隣においてあるバックを探り始める千聖さん。ゴソゴソと音が立て、千聖さんは『あった』と呟き、クリアファイルを机の上に置いてくれました。
「なんですか、コレ?」
「近場のデートスポットよ。私がいろんな人に聞いたり、ネットで調べて絞った、どれも人気のあるところよ?」
「あ、ありがとうございますっ!!」
ファイルを慌てて取ると中身を見ていきました。十数枚に渡るその紙には、公園や遊園地などの昼間の定番コースから夜景が綺麗なレストラン、イルミネーションが綺麗なショッピングロード、どれもとても魅力的なものでした!
「麻弥ちゃんはやっぱり女の子ね……」
「え……?えぇ!?今までなんだと思ってたんですか!?」
「フフっ…!ごめんなさい…。でも、今の麻弥ちゃんの表情、すごく乙女チックだったから」
千聖さん!?な、な、何言ってるんですか!?
"乙女チック"って……!!そ、そんなことある訳じゃないないですかぁ!!?ジブンはその、陽の当たらないところで、落ち着いて暮らすのが似合う人間で……、その女の子らしさとかは無縁の人間ですよ!?
「麻弥ちゃんは相変わらず謙遜しすぎよ?"陽の当たらないところで"って思ってるみたいだけど、現にもうPastel*Paletteに入って、陽が当たる世界に来ちゃってるじゃない」
「心まで見通せるんですね……」
「あら?ダメだったかしら?」
そう言って悪戯っぽく笑う千聖さんはなんだか少し嬉しそうでした。その表情を見ていたら、先程までの照れがどこかに行ってしまったようで、顔の熱さが嘘のように引いていきました。そしてその熱さは温かさとなって胸の奥へ。
「さ、早く選んじゃって!デートは明日なんでしょ?」
「はい!!」
んー、どれがいいですかね〜?七宮さんと行く訳ですし……、向こうの気持ちも考えてですよね〜、正直、あの人は分からないんですよぉ……。
とりあえず、遊園地は却下ですよね〜、ジブンも七宮さんもそういうのはあまり得意な方ではありませんし……。ショッピングになると楽器屋になってしまい、以前と代わり映えがしません。なら、動物園や水族館、公園とかその辺になりますけどぉ……。
「麻弥ちゃん、こういうものは直感でいいのよ?ほら、よく日菜ちゃんが言ってるじゃない。"るんっ"と来た!って。あんな感じよ」
「で、でも、それが上手くできなくて…」
そう言うとまたしばらく黙って見つめていてくれる千聖さん。視線が気になるといえばなるんですけど……、気にしないようにして、千聖さんがくれた資料を何度も見直しました。
そして、その中の1番最後の紙、それの上から2番目に書いてあったものに、何故か目を惹かれました。
「千聖さん、これって……」
「へぇ、ここね。ここは轟渓谷。都内唯一の渓谷がある公園よ?すごく自然豊かな所、でも、どこか落ち着きのある雰囲気のある魅力的なところね」
「こんなのが、東京にあるんですか!?」
「えぇ。ここにする?」
「は、はいっ!!ここ、なんか、こう…、」
「"るんっ"ときた、ね?」
「それですぅぅ!!」
まさか、日頃、理解不能と思っていた日菜さん語が役に立つ時がくるとは…!人生、分からないものですね……。
ジブンは千聖さんから貰った紙に書いてある場所を携帯で調べ始めました。
「今は、初秋。周りの木々が赤や黄色に染まってきっと綺麗なはずよ?」
「みたいですね!全長1キロにも渡る遊歩道みたいなものも特徴的です!!」
「そうね!」
あぁ!!見れば見るほど明日が楽しみになってきました!!どんな格好で行きましょうか!?お昼ご飯はここで食べましょうか?それとも、お弁当なんて作っちゃったりして……、フヘヘヘ〜!!楽しみすぎます!!
「麻弥ちゃん、顔が気持ち悪いわよ…?それとヨダレでてるわ」
「す、すいませんっ!!つい…」
急いでヨダレをハンカチで拭きました。よし!!意識を戻しました!!パンパンと頬を軽く叩き、シャキッとしましょう!!
「それで、こっからが本題よ。ただ、遊びに行くんじゃデートにならないでしょ?せっかくなら、きちんとオシャレや化粧とかもしていくべきだと思うの。どう?」
「そ、そうですね……」
「そうと決まれば時間はないわ。どうせ、麻弥ちゃんのことでしょうからそんな服は1着も持ってないでしょ?買いに行きましょ!」
「はい!……っあれ?、今、ジブン、バカにされてました?」
「してないわ」
「いやいやしてましたよね?」
「してないわ」
「しまs…」「してないわ」
******
喫茶店を出たジブンと千聖さんは現在、近くのショッピングモールに来ています。本来は通販で買う方がが種類も多く、安く済むのでいいらしいんですけど、なにせ、デートが明日なもので……。
「とりあえず、時間が無いわ、決めれるところから決めちゃいましょう!」
「お願いします!」
ここではジブンのやれることは皆無、千聖さんが持ってきてくれたものを選ぶだけですから。でも、千聖さんはどんな服を選んでくれるのでしょうか?個人的にはやっぱり動きやすいものが……、
「とりあえず、コレとコレを着てみて」
「あっ、はい!!」
試着室の前で待機していると、千聖さんに2セットの服を渡されました。渡されるとすぐに試着室へ入り、着替えて、千聖さんに見せます。彩さんが来てそうなピンク貴重な服とそれの白色のやつで、下は膝下程のスカートてした。
「何かが違うのよね〜……」
服を置いて次の服を探しに行く千聖さん。ジブンも元の服に着替え直し一度、外に出ました。
「じゃあ、次はこれ」
次に持ってきたのは淡い水色をした薄手のカーディガン、それに白いワンピース。すごく、夏らしくて可愛らしい服装ですね……。
それを受け取り、試着室にて再び着替えます。
「ど、どうでしょうか?ジブンにはこういう可愛らしい系のものは……」
「すごくいいじゃない!!」
「え……?」
「よしっ!これで決まりね。ほら、お会計に行くから早く脱いじゃって!」
試着室に一瞬で押し戻され、着替えさせられるジブン。
そしてそのまま、なされるがまま、千聖さんにレジに引っ張られていきました。千聖さんは芸能人らしくクレジットカードでお会計をサクッと済ませると貰った服を紙袋に入れてもらい、それを受け取りました。
「はい」
「え?」
「あなたが明日、着るものでしょう?あなたが持ってなくてどうするの?」
「で、でも、お金は……」
「なら、少し早い誕生日プレゼントってことにしとくわ。それから、あとはヒールがあった方がいいわね。それじゃあ、麻弥ちゃん。次の店行くわよ?」
「次はどこに?」
「靴を買いに行くのよ?スニーカーって言うのも味気ないでしょ?」
再び、千聖さんに必死に付いてくジブン。今度は片手に少し大きな紙袋なあるので周りに気を使う分大変です……。
その後、歩くこと5分、とある靴屋に到着しました。これまた、すごくオシャレな店で……。特にこの、白のやつなんてキラキラしたやつがついてて…
「すみません、これを履いてみたいんですけど?試着してもいいですか?サイズが23.5なんですけど」
千聖さん!!!??いや、今、ジブン、ちょっと嫌な予感しましたけども!!
「何よ?」
「その、ジブン、ヒールがある靴なんて初めてだし、もっと茶色とか大人しい感じの方がいいかなぁって、思うんですけど……!!」
「誰でも最初は初めてよ!それに、麻弥ちゃん、それを欲しそうに見てたじゃない」
「いや、そんな名言っぽく言われても…!!それから、欲しそうになんて見てません!!」
「見てたわよ?でも、今更、変えないわよ?だって今まで買ってきた服を見て、決めているんだもの。あの服にはこの靴が会うの」
そう言うと、店員さんが23.5のものを持ってきてくれていたので、待たせるのも申し訳なく、近場にあった椅子に座ります。すると、店員さんが靴を履かせてくれて、サイズ感などを確認していました。その後、千聖さんと店員さんが何やら話をしています。
「さ、麻弥ちゃん、それで決まりね」
「え?」
「お会計済ませちゃうから脱いでおいて」
「あ、ありがとうございます!!」
再びカードを取り出してお会計を済ます千聖さん。しかし、いくら誕生日プレゼントとはいえ、そんなに払ってもらっても大丈夫何でしょうか…?
「こ、これはジブンが出しますよ!?」
「いいのよ。さっきは誕生日プレゼントとは言ったけど、今回は恩返しも兼ねてるんだから。私達のグループが始まった直後、機材や楽器のことを、一から教えてくれたのは麻弥ちゃん、あなたよ?だから、今の私達があるの。ずっと、私、いえ、私達全員で麻弥ちゃんにお礼しないとねって話をしていたし……、だから、これはみんなからの恩返し!……そう思っておいて」
……はいっ!!ありがとうございますっ!!言葉に出来ないほどの嬉しさと気恥ずかしさがグッとこみ上げました。目頭が熱くなるのがすごく分かります!!
ホントは、楽器に触れてるだけで楽しかったジブンを変えてくれたのは、パスパレの他のメンバーだって言うのに……!!感謝しなきゃいけないのはジブンの方なのに……!!
こんなことされたら明日は絶対失敗できないじゃないですか!!
「ほら、どうしたの?明日はデートなんでしょ?もう5時だし、早く帰って寝た方がいいんじゃない?それから、髪の毛もコンディショナーを使って洗ってね?ドライヤーも忘れずに。わかった?」
「は、はいっ!!頑張ります!!」
「クレジットカードって……、あなた、高校生でしょ……?」
「あら?紅葉さん、ご不満でも?」
「いや……、マセてらっしゃるなと……」
「それなりに稼いできてますから。貯金額は"ピー"ぐらいよ?」
「はぁぁぁあああっ!!??」
「ちなみに今年は"バキュン"ぐらい入るかしらね?」
「お願いします、白鷺さん、お金をください」
「嫌よ」
評価をしてくれたゼタさん(☆10)ありがとうございます!!
たくさんの方が感想を書いてくれて本当に嬉しい紅葉です!みなさんも良かったらぜひ!!