女子力を身につけるのって難しい!《一応 完結》   作: 紅葉 

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実は昨日、投稿する予定が、忘れてたんですよ〜……。
それから、R、発売されましたねー!!自分はテスト期間なので終わり次第、ご褒美として買いに行こうかなと……、あとはFNS歌謡祭!!Roselia、バリかっこいい!!

というわけで、いよいよクライマックス!!
ご堪能ください!


麻弥のジブンはジブン講座[実戦編]

 

 

 

 待ちに待った日曜日。今日のおかげで、今週の小テストやら、課題は鬼のようなスピードで終わっちゃいましたよ!今日の天気も前回と同じく、綺麗な快晴!!もうすぐ、お昼とだけあってかなり気温も上がってきていますね。とはいえ、今日の予定は、全て室内。前回の反省も活かして、仮ではありますけどプランを立ててみました。だから、天気もなにもないんですけどね?

 それで、今、ジブンがいるのは駅前の時計の下。七宮さんとの待ち合わせ場所です。今日は1日全て、七宮さんからお時間を頂いたんで、思う存分遊べますよ?

 

 

「お待たせ〜。また、待たせちゃってた?」

 

「あ、七宮さん!今日はそんなに早く来たわけじゃないですし、ものの3分くらいなんで、大丈夫ですよ」

 

「おぉ〜〜、よかったぁ〜〜。2連チャンで長時間待たせるのは申し訳ないからね〜」

 

 

 そう言って、七宮さんは胸をなでおろすように息を吐くと、「よし!」と小さく行って手をパンと叩きました。カラッと晴れた空気に乾いたその音が響き、ジブン自身も気合が入ります。

 

 

「それで、それで、大和さん。今日はどこ行くの?個人的には体力使うところは避けてほしいなぁ〜……なんて……、思ってたり、思ってなかったり……」

 

「お任せ下さい!!今日は完璧です!!今日はですね……、ここに行きましょう!!」

 

 

 スマホにブックマークしておいた、ネットのページを七宮さんに見せつけます。ここは"デデン"とか"ジャジャーン"とか付けたらいいですかね?と、とにかく、今日はここに行くんです!!

 ジブンのスマホに表示されていたのは、とあるイベント会場のホームページ。目的はもちろん……、ここでこの週末限定でやっているイベント、『Keion Girls Festival』最近、ガールズバンドが流行りとだけあって、いくつかのメーカーが集まって、大きな会場で初心者にむけた、ギターやベースからエフェクターやアンプなど細かいところまで紹介してくれたり、有名なアーティストさんのものを見せてくれたりするみたいです。一応、パスパレも参加はしているのでマネージャーさんから一人二枚チケットを貰ったんですよ。

 

 

「おぉ〜〜、どこでやるの?それ」

 

「御茶ノ水でやるみたいです!ここからも近いですし、行ってみませんか?」

 

「行こう、行こう!ちょーど、キーボードが欲しくなってた所なんだよね〜」

 

 

 キーボードってことは、七宮さんもまさかバンドを……?え、え、えぇぇぇ?だって、七宮さん、言っちゃ悪いですけど、とてもマイペースですし………。確かに、日菜さんとかもマイペースっちゃマイペースですけど……。

 

 

「キーボード、ですか?バンドでも始めたんですか?」

 

「まだ始めたわけじゃないんだけど…、ある友達に誘われちゃってね〜」

 

「へぇーー!!凄いじゃないですか!?」

 

「なんか、アイツといるといつの間にかそーいうことになる、そんなタイプのやつなんだよ〜。って、僕のことを話しててもしょうがないでしょ〜?さっさと行こー?」

 

「そうですね!時間もなくなっちゃいますしね!」

 

 

 それから、すぐに電車で御茶ノ水へ。電車と言っても本当にすぐだったので五分も乗ってなかったんですけどね。

 御茶ノ水で降りると、やはりイベントをやってるとだけあって、楽器を持っている子やピックのストラップを付けてる、いかにもバンドが好きそうな人達がたくさんいました。

 

 

「す、すごい人だね……」

 

「そ、そうですね。予想はしてましたけど、ここまでとは……」

 

「大和さん、見つかっちゃったりしない?」

 

「見つかっちゃったら大騒ぎですね。でも、ジブンは地味なんでそうそう見つかるわけが……」

 

 

 

「あれ?あれって、パスパレの麻弥ちゃんじゃね!?」

 

「ウソ!?」

 

 

 

「逃げますよ!?」

 

「………デスヨネ〜〜。とりあえず、一緒にいるのはまずいからあとから合流で!!電話するから!」

 

「はい!」

 

 

 咄嗟にダッシュ。こんな大きなところで見つかったりしたら、千聖さんにド叱られるます!!それで、彩さんからジト目で見られます!!あの目になったら彩さんはとてつもなくめんどくさいんですもん!!それに……、七宮さんを巻き込みたくないんです!

 後ろも振り向かず、走り続けました。七宮さんは無事、逃げられましたかね……?と、とにかく今は少しでも遠くへ……!!

 

 ハァ……、ハァ……、ってあれ……?ここは……?周りに見えるのは見たこともない建物と人ひとりがすれ違えるほどの道路、下にはたくさんのゴミが。人もあまり通りそうになく、完全に寂れたような風景。ここって一体……?ス、スマホで現在地情報を見れば……!!……え?携帯はこのポケットに入れておいたはず……、あれ?あれ?あれ!?……落とし、た?

 

 

「………だ、大丈夫ですよ!!そんなに長い距離走ったわけじゃありませんし!!」

 

 

 内心分かってました。言葉に出すのは、プラス思考の言葉でも、気持ち的にはマイナスの感情で支配されていたこと。空元気なんていくら出しても、意味が無いこと。

 けど、歩かなければ始まりませんよね……、そんな少しだけ残っていた、プラスな気持ちを振り絞り、大通りへ向かいます。泣きたくなるような、そんな気持ちをぐっと我慢して、進んだ先に、ようやく見えた大通り。しかし、そこも見覚えのないところ。

 

 

「あ、あの〜」

 

 

 そこを通りかかる人に道を訪ねようとしても、ここはそんな優しい世界ではありません。スルーされ、見て見ぬふりをされます。外の暑さとは裏腹に人は冷たく、まるで一人ぼっち。

 それを分かっていたからこそ、周りの雑居ビルがいつもより高く見えます。空にも届きそうなそのビルはぐんぐん伸びて、光指す空を隠していきます。そして……。

 あっ……。ジブンの中の何かがプツンと切れました。頬に涙が流れかけましたが、腕でふき、ジブンは泣いてなんかないと誤魔化そうとしました。けど、1度切れてしまえば、残りを壊すのは一瞬で、その切れ目から一気に噴き出させるだけ。ジブンの頬には、流れ出てくる涙のあとが次々とついていきます。

 

 

「携帯もないですし……、七宮さんともはぐれちゃいますし……、おまけにどこにいるのか分からないなんて……」

 

 

 マイナスの言葉しか出てこず、気持ちもそのまま急降下。もう、いいです……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの〜、大和麻弥さん、ですよね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?」

 

「やっぱり、そうですよね?」

 

 

 ハッと顔を上げ、声のする方へ向けました。こんな時、助けてくれるのは決まってます。七宮さ……ん……?

 

 

「どうも、はじめまして。伊月です。っと、それよりも……、あいつに電話、電話。………………あ、もしもし?いたぞー、大和麻弥さん、うん、そう、えっとな、あの、駅の出口の反対の方。うん、そっからまっすぐ来て。そこまで俺が連れてく。あいあい、それじゃ」

 

 

 目に映ったのは七宮さんとは打って変わった、短く茶色が少しかかった高身長の男の人。頭にハテナマークが次々と浮かびました。この人は一体……?というか、七宮さんは?こういう時ってお決まりで七宮さんが助けに来てくれるんじゃ……?

 

 

「とりあえず、大和さん。七宮の所まで行こうか?」

 

「え……?七宮さんのお知り合いなんですか!?」

 

「んー、まぁ、そんなような、そうじゃないような……」

 

 

 言われるがまま、ジブンは伊月さんとやらについて行きました。ついていきはするものの、そこも知らない場所。伊月はどうやら、ここら辺の人らしく、裏道も使いつつ、進みます。移動中、伊月さんが言いました。

 

 

「10分くらい前だったかな、七宮から電話がかかってきたんだよ。あいつ、基本、電話なんて使いやしないから、何事かと思って電話を取ったらびっくりしたよ……。いきなり、聞いたこともないような焦った声で、『今から画像おくるからこの子探して!!』それだけ言って、電話切りやがるんだもんな。名前くらい言えばいいものを……。それから、もう1回電話をして、いきさつと名前と服装、聞いて探したんだけど……」

 

「七宮さんが……?」

 

「そう。大和さん、相当、あいつに気に入られたな。そんだけ、大和さんがあいつの事を真っ直ぐに見てやったってことなんだろうけど……。あいつは基本、他人に興味なんて示さねぇぞ?それに、あいつがあそこまで必死なのは初めて見た。あ、これを俺が言ったことは秘密な。あいつにキレられる。……っと、言ってるうちに、ほら、あそこにいるぞ?」

 

 

 伊月さんが指さす方には、全力で探してくれていたのか、髪の毛はボサボサ、肩で息をしながら、左手にジブンの落としたスマホを握りしめた七宮さんが。

 

 

「大和さん!!!」

 

 

 あぁ、ジブン、決めました。やっぱり、この人が好きって気持ち、本当になんですね。今までは、人を好きになるってことがどんなことか分からなかったから、思い切ったことが出来ませんでした。けど、今なら、はっきりと分かります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジブンはこの人が好きだと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギュッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 無言でこっちに走ってきてくれた、七宮さんの胸に飛びこむジブン。今度の頬を濡らした涙はさっきとは全く別物。七宮さんに見つけてもらえたという安堵と喜び、七宮さんの胸に飛び込めたという喜び、七宮さんに気に入られていたという喜び。全てが涙となって溢れだしました。

 

 

「すぐ、見つけてあげられなくて、ごめんね?」

 

 

 首を七宮さんの胸に埋めながら大きく横に振るジブン。声に出そうとしても、出せない。今出したら、大声で泣いてしまいそうで……。

 そんなジブンを七宮さんはゆっくりと背中をさすってくれて、ジブンが落ち着くのを待ってくれます。

 

 

「ねぇ、大和さん。はい、これ。」

 

「あ、あり…、が…どう、ございます。」

 

 

 嗚咽を零しながら、ようやく七宮さんの胸を離れ、携帯を受け取るジブン。なるほど、途中でこれを拾ってくれたから、電話に出ないって分かって、必死に探してくれたんですかね?

 そんなことを思いながら、ジブンは画面が割れてないかや、故障していないかを確認するために画面をつけました。

 

 

〜♪♪

 

 

 ちょうどなった、通知音。そこには……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『七宮詩音:あなたのことが大好きです』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 え……?七宮さん??今、目の前に……。ジブンが顔を上げると、顔を真っ赤にして目線を背ける、七宮さん。こんな七宮さん、初めて見ました……。いっつも、能天気でマイペースで、良くも悪くも自分のペースを崩さない七宮さん。そんな、七宮さんの顔色があんなに真っ赤に……。

 それから、30秒後、ようやく、七宮さんが小さく口を開きました。

 

 

 

「……僕とお付き合いさせてもらえますか?」

 

「ジ、ジブンで良ければ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 




「中々、粋なことするねー、えぇ、七宮くんよぉ」
「紅葉さんですか。だって、恥ずかしかったですもん!」
「まぁ、そりゃそうか〜」
「ところで紅葉さん。ハルのこと説明しなくていいんですか?」
「ん?あぁ、伊月のことね。なら、とりあえず軽く……、次回の主人公です」
「そんな、あっさり……」
「隠すもんじゃないでしょ?」



はい!!無事、恋が実った、麻弥ちゃんでした!!
えぇ、というわけで、この場をお借りして今後の方針を話しておくと、もう1話、このお話のエピローグ的なものを書きたいと思っています!その後、前々から言っていた、新作に入るのでお楽しみに!!
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