ドリフェスがきてドリフェスを40連引いたんですけど…、見事なまでの爆死です。助けてください
*** 麻弥SIDE ***
みなさんに家に詰め寄られた日から一夜あけた日曜日、本日は朝から日菜さんに呼び出しを食らってるんス。といってもおそらく、ジブンの女子力を上げることに協力してくれるんでしょうけど…、日菜さんに限っては心配なんですよ…。千聖さんと二人で喋ってた時も二人で意見が揃いましたからね…。っと、こんな所で心配してても仕方ないのでさっさと集合場所行きましょうか。確か、LIMEでは『あたしの家に来てね〜!』って言ってましたしそろそろ行きましょうか。
歩くこと約10分。氷川家に到着したっス。さてさて、じゃあ、インターホン押しちゃいましょうか!
〜〜♪
『あ、麻弥ちゃん!?今行くからちょっと待ってねぇ〜!』
中からそんな声が聞こえたと思ったらドタドタって音がしました…。日菜さんは落ち着きって言葉を知りませんからね…、まぁ、それも日菜さんらしいと言えば日菜さんらしいんですけど…!
「やっほ!入って、入って!」
「ありがとうございます!今日はよろしくっス!」
「うんうん!この日菜ちゃんがバーーーーっチリ麻弥ちゃんを乙女に仕上げてあげるからね!」
「よ、よろしくっス…。」
日菜さんから考えられるパターンは2つっス。何でもできちゃう日菜さんがジブンも上手いことやってくれて成功するパターン、もしくは暴走により失敗するパターン…。望むのはもちろん前者なんスけど…、明らかにジブンの頭の中の警報がガンガンなって止まんないんスけど…。で、でも!マイナスに考えたらそーなっちゃいますしダメですよね!?それから日菜さんの部屋に案内されジブンは床にストンと腰を下ろしました。
「それじゃあ、麻弥ちゃん!あたしは麻弥ちゃんにこれを教えてあげる!これなら詩音君も"るんっ"ってなって麻弥ちゃんをみて"ドキッ"ってすること間違いなしだよ!!」
そう言って日菜さんがジブンの前に差し出してきたのは1本の小瓶。ほのかに香るのは優しい花の香り。これって日菜さんからよくする香りっスね…。
「これはアロマオイル!麻弥ちゃんには今からこれを作ってもらいます!!まずは匂いで詩音君を釣っちゃおうってこと!」
「えぇ!?そんな簡単に言われても!!作れるんですか!?」
「簡単だよ〜?こういうのは"ピッ"ってやって"シュッ"っとして、"バンッ"ってしたら完成だから!!」
ダメです、これは流石にナゾっス!!身振り手振りですごい動かしてますけど、何言ってるかさっぱりわかんないッス!というか本当に作れるんスかね?割とそこが重要な気がしてならないんですけど…。アロマオイルですよね?難しくないんですかね?まぁ、日菜さんがいたら難しくはない気もしますけど…。
「さ!迷ってる暇はないからさっさと作っちゃお?」
「え、ハ、ハイ…!」
「それはそうとさ、麻弥ちゃんは詩音君の好きな香り知ってるの?」
唐突に聞かれたその言葉にジブンはハッとしました。あれ?ジブン、詩音さんのこと割と知らなくないですか…?女子力うんぬんじゃなくて…、まずはあの人のことを知るべきだったんじゃ…。
「まぁ〜、麻弥ちゃんのことだし〜?そんなことだと思ったよ…。天才、日菜ちゃんはそんなことお見通しなんだよ!」
「す、すいません…。」
「そ・こ・で!!この日菜ちゃんが友達のリサちーに頼んで詩音君の情報をかき集めておいたんだよ!それをまとめてリサちーにこのノートに書いといて貰ったんだよ!」
日菜さんがそういいながら手に持った小さなノートのようなメモ帳をチラつかせてきました!ジブン、日菜さんにここまで感謝したのは初めてかもしれないっス…!!それと、今井リサさんにも感謝しとかないといけないっス…!!明日、朝一番でお礼を言いに行きましょう!
「それじゃあ、あたしが内容を読み上げるね!えぇっと…、名前は七宮詩音。花咲川の高校二年生で…、誕生日は3/13、16歳のB型で、部活は今は特に入ってないみたい。ピアノが上手いって言ってた子がチラホラいたみたいなんだけど、誰も弾いてる姿を見たことないみたい…。わぁお、本当かどうか分からないんだけど、小学校の時にピアノコンクールで金賞を貰ってるんだって!好きなことは昼寝。嫌いなことは昼寝を邪魔されること。彼女歴はなかったみたい!でも、噂になるようなタイプじゃないから本当のとこはわかんないかもって…。花咲川の子曰く、『寝起きには声をかけちゃダメ』『基本的に寝てるから授業中とかは起こさないように放っておいてあげるのがベスト』『基本的に反応は薄いけど興味のあることとなると目の色が変わる』、こんなところかな?花咲川の女子の情報で聞き出せたのはこんなものみたいだね〜!あ、最後にリサちーから『お姉さんは応援してるゾ☆ リサより』だって!!」
「そ、それで…、好きな香りとかは…?」
「…………書いてないね。」
今井さぁーーん!!!そこ、大事なとこぉ!!!リアルに大事なとこ抜けてます!!こんなに熱心に持ってきてくれるとは本当にありがたいんですけど…、今知りたい情報が…。
「ど、どうしましょう…、日菜さん?」
「とりあえず、麻弥ちゃんが1番"るんっ"ってくるやつを選んでそれで作ろう!!」
「そうするしかないっスよね…?」
実際、そうするしかないですよね〜…。あのリサさんの情報網で日菜さんの言うことしか掴めなかったってことは相当、謎なひとなんでしょうね…。それじゃあ、好きな香りなんて分かるわけありませんし、七宮さんのことを考えて作るとなっても考えるだけ時間の無駄ッス。それなら、ジブンの好みを作ってジブンのことを知ってもらうのもまたいい事ですよね!
「よし!!それじゃあ日菜さん!教えてください!」
「あたしに任せなさいって!」
*** 日菜SIDE ***
「これとこれなんてどうスかね!?」
「こ、これとこれね!よし、やってみよう!!」
麻弥ちゃんが選んだ香りをいくつか試してみるんだけど…、麻弥ちゃんってあたしが"るんっ"て来ないのばっかり選ぶんだね…。だって、これとこれは使わないから棚の奥の方に置いといたやつだよ!?それなのにこれを1番に選ぶんだ!やっぱり、他人って面白い!!
それじゃあ作っちゃお〜!この香りのやつとこれを混ぜて〜、精油をいれて〜、竹串で混ぜて〜、はい!完成!!麻弥ちゃんの分と詩音君の2つ分!いっちょあがりってね!あ、2つの香り分だから合計4個か!
「よ〜〜し!完成!!」
「おぉぉお!!流石、日菜さんっス!」
「ねぇねぇ、麻弥ちゃん!これってどんなモノを想像しながら作ったの?」
「そ、そのぉ、1つはシンプルに石鹸のやつなんですけど…、もうひとつは…、え、江戸川楽器店の…、楽器の匂い…、で…、す…。」
………ん?ま、麻弥ちゃん…?アロマオイルってそういうのを作るって事じゃないと思うんだけど…?ごめん、麻弥ちゃん!こればっかりはあたし理解できないかも…。だって、アロマオイルっていい匂いに作ってるものなんだよ!?それを楽器屋さんの匂いって…。変じゃない!?
「ち、ちなみに麻弥ちゃん、なんでその香り?」
「ジ、ジブンにはこれが一番落ち着くんス!!!ほら、楽器店とかに入った時のあの独特の香り…!最高じゃないですか!?」
「ソ、ソウダネ…。」
あたし、勘違いしてたかも…。興奮した麻弥ちゃんがキラキラした目をこっち向けてくるんだけど…、止めた方がいいのかな…?無理無理無理!!止めれないよ!もう、彩ちゃんだけじゃないや!麻弥ちゃんも相当理解できないよ!?だって、今、彩ちゃんの事並に麻弥ちゃんのこと、理解できないもん!!
「それじゃあ、日菜さん!ありがとうございました!ジブン、月曜日にこれを付けて七宮さんに渡してきます!」
「が、がんばってね…?」
そう言って麻弥ちゃんはあたしの部屋を飛び出ていっちゃった…。えぇ…、大丈夫だよね…?あたし、ここまで人のことで心配になるの初めてかも…。
お疲れ様でした!次回は麻弥ちゃんがアロマオイルという女子力を身につけて詩音くんにアタックしますよ!?
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