ボーレタリアを超え、ロードランを踏破し、ロスリックにて火を消し、星そのものになった薪の王がいた。人理が燃やしつくされるのはとても悲し事である。
故に薪の王は、星とし、全能を用いて戦うことを決意した。

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ようは、ぼくのかんがえたさいきょうのたきぎのおう が バビロニアに参戦したお話。深く考えないで読んでください


【一発ネタ】バビロニアに全能の薪の王が参戦しました

古代ウルクは、地獄へと叩き落されていた。

原初の母、ティアマトが目覚め、泥の海より生み出した彼女の息子。醜悪な外見のラフムが、各都市を蹂躙。幼き子供のように、羽虫を殺すが如く人を弄ぶ。四肢を千切り、痛みで悶える人を笑う。耳障りな笑いが響く中、一人の漆黒の聖女が現れた。

 

「はぁ・・・醜悪な化け物だこと。悉く、私の前から消えなさい」

 

呆れたように呟きながらも、言葉の節々には怒りが込められている。漆黒の聖女、ジャンヌダルク・オルタは、手に持っていた旗を一振りすると、背後に巻き起こる紅蓮の火。

その中から現れるのは、焼け焦げた黒い鎧の軍勢。

 

「癪ですが、あの王の力を借りましょうか。さぁ、我らが怒りを。憤怒を示しなさい!!」

 

耳障りな笑い声を響かせ、襲い掛かってくるラフムを串刺し、切り殺し、叩き殺す。

圧倒的な物量を誇るラフムすら、凌駕する物量。ジャンヌの背後の火から、次々と黒い騎士の軍勢は現れる。

 

「ナンダオマエラ、ナニモノダオマエラ!!」

「タスケテタスケテタスケテコロサナイデ!!」

 

最初は笑っていたラフム達は、恐怖する。この騎士たちの戦闘能力は、自身を上回っていた。

悲鳴・怒号が響き渡る。しかし、今度は逆である。蹂躙する立場であったラフムが泣き叫び、命乞いをする。それは先ほどの民間人の様に、助けを請う。しかし、黒い騎士達はその言葉に一切耳を貸さず、殺しつくす。

彼らは、とある名も無き王に仕える黒騎士の軍勢。ジャンヌオルタは、率いてきた軍勢の力に驚きながらも、口元に笑みを浮かべている。

 

「ふーん、なかなかやるじゃないの。各都市に散らばらせたけど・・・これなら、この虫みたいな奴らの駆除も進むわね」

 

マントを翻し、彼女は歩み始める。その言葉の通り、平原を生みつくすほどの黒騎士の軍勢は、各都市に襲い掛かっていたラフムを魔獣を悉く狩りつくすのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

海上

 

 

「これはまずい状況ですね・・・・・・これ程のラフムが上陸しては、人類は殺しつくされてしまう」

 

太陽の女神、ケツァルコアトルの眷属である飛龍に乗りながら、手に持つ長剣でラフムを切り裂きながら、円卓の騎士が一人ベディヴィエールは冷や汗を流す。ティアマトと交戦するも、目覚めたティアマトの力とラフムの軍勢の前に撤退を余儀なくされるカルデアの面々。

ギルガメッシュの指示によりウルクまで引き上げようとするも、人類最後のマスターである少女を殺さんとラフムの軍勢を追いすがる。

 

「確かにな。これはやばいぞ。マスターの嬢ちゃんも、魔力使いすぎちまってる。早く休ませなきゃ魔力回路が壊死しちまう!」

 

同じく殿を務めているクー・フーリンも、マスターである少女、立花に追いすがるラフムを朱槍で蹴散らしながら叫ぶ。

 

「先輩、しっかりしてください!」

「う・・・・・・ごめん、マシュ。こんな時に役に立たなくて」

「そんなことありません!!先輩がいるからこそ、私達は戦えるんですから!!」

「そうよ、リッカ。だから、そんな泣きそうな顔しないで。貴女には笑顔が似合うわ」

 

悔しそうな、泣き出しそうな表情を浮かべる立花の頭を、ケツァルコアトルが優しくなでる。

真っ直ぐな優しい心を持つ少女、立花。そんな彼女を先輩と慕うマシュ。そんな二人を守るため、ベディヴィエールは、クー・フーリンが、ケツァルコアトルは、ラフムを蹴散らし、飛龍を前に勧める。

 

【聞こえるか、リッカ!いまどんな状況だ!!】

「お、王様!!」

【ええい、泣きそうな声をだすな!!今の状況を簡潔に述べよ!!】

 

魔術を介した通信から聞こえてきたのは、立花が尊敬する王様の一人、ギルガメッシュ。

 

「ティアマトを止められませんでした!!現在、海を泥に変えて、ラフムを生み出しながら陸地に進んでます!!」

【泥・・・・・・ええい、原初の海に作り替えておるか・・・・・・ケツァルコアトル聞こえておるか?】

「ええ、聞こえてるわよ。それど、なにか策あるのかしら?このラフムの物量、押さえれる物じゃないわよ」

【策と言うほどのものではない。物量には、物量よ。最も、こちらは質も兼ね揃えておるがな】

「・・・・・・ああ、なるほど。確かに、彼の軍勢なら、兼ね揃えているわ」

【うむ。現在、すでに展開を済ませている。射程に入り次第、開始するそうだ】

「えっと、ケツァルコアトル、王様。二人で納得してないで、教えもらえると・・・・・・」

【先行して上陸していたラフムはすべて駆除している。もちろん、魔獣たちもな】

「ええ!!??ど、どうやって!?あ、もしかしてが隠し持っていた秘密兵器があるとか!?」

【ふははは!!こんな状況で笑わせるでない!!どちらかと言えば、お前の秘密兵器であろう】

「ふふ、ねぇ立花。貴女、色々と混乱してるようだけど、忘れてない?貴女をずっと守り続けきたのに、ティアマトと戦うのについてこなかった王様の存在を」

「せ、先輩!!前を見てください!!」

「あれは・・・・・・キャメロットにも匹敵する城ですね」

「はっ、あの野郎、随分な隠し玉もってたじゃねぇか」

 

マシュの驚嘆の声、ベディヴィエールの感心した声、クー・フーリンの軽口。

それぞれの言葉に、顔を上げて前を見れば・・・・・・

 

「え・・・・・・あっ!!お城・・・・・・!?」

 

遠目からでもわかる威容。海岸線に築かれた城壁。それを視界に収めた瞬間、銀色の雨――竜狩りの大矢――が降り注ぐ。

 

「速度を上げるわよ!!あれに巻き込まれたらたまったものじゃないわ!!」

「ふひゃあ!?え、なにがおこったの!?しししし、舌かむう!」

「せ、先ひゃい!!しゃべったらあぶないでひゅよ!!」

 

突然速度を上げた飛龍に驚き、舌を噛む先輩後輩コンビに吹き出しながらも、ベディヴィエールは背後を振り返る。そこには、次々と撃ち落とされるラフムの姿があった。

 

そして、眼下に広がる光景に立花は言葉をなくす。巨大な弓を構え、城壁を埋め尽くす銀の騎士の軍勢に、城壁の下に布陣する巨人の兵士達。それを指揮するのは、聖槍を携える純白の王。ランサー、アルトリア・ペンドラゴン。

 

「射ち手を休めるな!!悉く、撃ち落とせ!!巨人歩兵は、射ち漏らし、墜落したラフムを排除せよ!!」

「アルトリアー!!」

「立花、ここは私たちに任せください、ベディヴィベール、クー・フーリンはここで迎撃に参加を!!」

「は、我が王よ!立花、また会いましょう!!」

「さてと、んじゃ、溜まった鬱憤を晴らさせてもらうとするとしようか!!」

「クー・フーリンは巨人歩兵の指揮を、ベディヴィエールは銀騎士の指示を取りなさい。

私は、【彼】の元に向かいます」

「あいよ。指揮なんでガラじゃないが、大暴れさせてもらうとしようかね」

「ここはお任せを。我が王は、彼と立花をお願いいたします」

 

 

飛龍に指示を出し、ベディヴィベールとクー・フーリンは降り立ち、それぞれが軍勢を指揮し、こちらに向かってくるラフム達の迎撃に出る。

眼下の大軍勢に圧倒されていた立花だが、築かれた城の中央に位置する場所に目を移す。

そこには、シンプルな甲冑に身を包んだ騎士が、手に持っている剣を突き立てながら、地面に片膝をついていた。その傍らには、ジャンヌオルタが佇んでいる。

それを見た瞬間、立花の眼から涙が零れ落ち……彼の名を呼ぶ

 

「スレイヤー……!!」

 

スレイヤー。刈り取る者と言う意味の名前。【彼】はマシュに続き、最も長く立花と共に戦ってきた存在。この星が、星としてなる前の時代。デーモンが跋扈する時代を生き抜き、火が陰り、星が輪郭を失いかけた時代に、再び目覚めた王。

自身が灯した火を消し去り、人を人として生きる時代を築くため、火を消し去り、自身を星の輪郭へと変化させた。

【彼】の本当の名前は失われている。最初は名無しと名乗る【彼】に、それでは不便だと立花が付けたくれた名前。それが今や【彼】にとっては一番大切な名前、スレイヤー。となっていた。例え、それがかつての自身の異名の一つで有ろうとも、立花が付けてくれた名前ならば、響きは違うものだ。と【彼】は話していたという。

星が輪郭を得る前の存在であるが故、【彼】は抑止力による制約を受けていない。

至極当然であろう。【彼】はこの星そのものなのだから。それすなわち、【彼】は持てるすべての全能を使えると言う事に他ならない。人理が燃やされる。それはとても悲しいことだ。

全ての営みが消え去り、輪郭を失う。そんな悲劇は二度と起こしてはならない。故に、【彼】

は立花の呼び声に応じ、七つの特異点をめぐる戦いに参加したのだ。

それぞれの時代、【彼】は大幅に力を制限した状態で、世界に存在していたが、全能を振るう星として、顕現したのは立花の呼び声に応えたのが初めてであった

 

気が付けば、彼の両隣にジャンヌオルタ。アルトリアが並び立つ。

 

「ジャンヌ、内地での掃討はすんだのですか?」

「ええ、あの害虫や魔獣達は駆除してきたわよ。あんたこそ、ここにいないで陣頭指揮でもとったら?」

「信頼できる部下に預けてきました。我が伴侶の傍にいるのも私の務めです」

「んな……あんた、まだそんなこと言ってるの!?そいつの魂は私がもらうって誓約書にも書いてあるのよ!!」

「そんな誓約書、我が槍にて消し飛ばしてあげましょう」

 

 

かつての円卓の時代、【彼】は一人の騎士としてアルトリアがアーサーとなる前に出会い、共に生活をしていた事があるらしい。そして、【アルトリア王】として、ブリテンを治めるのに力を貸した経緯がある。

ジャンヌオルタは、【彼】と戦い敗れるも、規格外の存在である【彼】に召喚され、共に戦い続けてきた自負がある。故に、内心で隠しつつもアルトリアにとられまいとしているのだろう。

閑話休題

 

【彼】は自信を挟み、威嚇しあう二人に、肩をすくめながら地面に突き刺していた剣を抜き放つ。それは【彼】はもつ最大の武器。見た者の魂が恐怖し、悲鳴を上げるであろう剣。

魂を食らい、魂を救うという矛盾を宿した剣。白と黒に彩られた剣

 

この世で最も邪悪なる聖剣。この世で最も聖なる邪剣。北のレガリア。

 

その剣を天に掲げれば、彼の背後に生み出される一際巨大な騎士。

かつて、ボレータリアにて死闘を繰り広げた存在、塔の騎士。そしてそれに従うのは、ロードランにて倒した鉄の巨人、アイアンゴーレムの軍勢。

ボーレタリアを旅し、ロードランを踏破し、ロスリックの時代を生き抜いた【薪の王】だからこそ、成し得た事。

その全能の名は、名も無き王の物語 キングスフィールド。

 

【彼】の生涯の伝説を、自身の味方として顕現させる物語。

 

だからこそ、本来持ち得ぬ力を与えることができる。

塔の騎士が、アイアンゴーレムが右手を天に掲げる。そこに収束するのは、偉大なる雷の力。それが槍と化し……【彼】が剣を振り下ろすと同時に、遥か彼方にいるであろうティアマト目掛けて一斉に投げられた。

今ここに、薪の王率いる軍勢と、原初の母との戦いが始まりを告げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

名も無き王の物語 キングスフィールド

 

 

現在の状況。ボーレタリア城召喚、黒騎士・銀騎士・巨人兵士の軍勢を召喚。

塔の騎士(雷の大槍使用可能)召喚、アイアンゴーレム(雷の槍使用可能)を軍勢として召喚。

他にも召喚しようとすれば、召喚可能

名前は勿論、フロムのゲーム、キングスフィールドから。

 

 


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