問題児と000と弱者の箱庭物語   作:天崎

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問題児と弱者と欲望が交差する物語です。



虎とペルセウスと流星群
封書と召喚と黒ウサギ


霧崎カブトが目を覚ますと、封書がすぐ近くに置いてあった。

 

「なんだこりゃ……」

 

霧崎は寝惚けたまま、手紙の封を欠伸をしながら切る。

切ってしまった。

あの戦いからこういう物にはろくな事が無いと知ってたはずだが、寝惚けた状態ゆえに開けてしまった。

開けた瞬間、霧崎は何処か懐かしい、そして思い出したくもない感覚を味わった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

火野映司はテントを張って、焚き火をして魚を焼いていた。

 

「この手紙、何時から?」

 

そんな時、気が付いたら映司の近くに封書が落ちていた。

 

「うわ!?」

 

映司が手紙を手に取った瞬間、銀色のオーロラが現れ、映司を飲み込んだ。

その時に明日のパンツだけは持っていたのは映司ゆえにだろう。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

そして逆廻十六夜も封書を開けていた。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

とある屋敷の離れで子供達に絵本を読み聞かせる女性は何かを感じていた。

 

(これは……誰かが時空を越えた?)

 

それと同時刻、かつてとあるゲームに巻き込まれ、現在と未来を行き来していた者達も妙な物を感じていた。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

とある写真館。

 

「箱庭?どんな世界だ?」

 

疑問に思いながら、青年はその世界へ通りすがるのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

またその青年を追うように彼もその世界へ行くのだった。

 

「箱庭か……お宝がありそうだね」

 

◆◆◆◆◆

 

 

某所。

 

「………だけでなくオーズまでもか。だが変わりはしない」

 

何処かで中年の男が言うのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

とある電車内。

 

「ん?どうしたんだ?」

 

「どうやら奇妙な時空移動が起きたようですねぇ~」

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

そして肝心の十六夜、霧崎、映司は上空4000mに投げ出されていた。

 

(いきなり何だよこりゃ!?)

 

霧崎はかつてのゲームを思いだしながら混乱していた。

 

(また急だな。これも何かの仕業なのかな?)

 

映司は江戸時代に送られたり、未来からの敵と戦ったりなどこういう自体になれかけていて冷静であった。

 

彼らの眼前には見た事のない風景が広がっていた。

視線の先に広がる地平線は、世界の果てを彷彿させる断崖絶壁。

眼下に見えるのは、縮尺を見間違うほど巨大な天幕に覆われた未知の都市。

彼らの目の前に広がる世界は___完全無欠に異世界だった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

上空4000mから落下した三人は落下地点に用意してあった緩衝材のような薄い水膜を幾重も通って投げ出された。

着水するが、勢いが衰えていた為に三人は無傷だった。

とは言え、各々勢いが落ちて無くても助かる方法はあったのだが。

三人はさっさと陸地に上がる。

 

「明日のパンツと……これも無事だな」

 

映司は岸に上がるなり、明日のパンツとポケットの中のアンクのメダルを確認した。

 

「またこんな事に巻き込まれるとは思って無かったぜ……」

 

霧崎がうんざりとしたように言う。

あれ以来は戦場カメラマンをしていたが、さすがにゲーム以上の事は無いと思っていたのだがそうでも無かったようだ。

 

「クソッタレ。場合によっちゃその場でゲームオーバーだぞ」

 

十六夜は服を絞りながら文句を言う。

 

「さて、此処は何処だろう?」

 

「さあ?世界の果てっぽいものが見えたし、どこぞの大亀の背中じゃねぇか?」

 

「適当だな…」

 

何にせよ、彼らの知らない場所であることは確かだった。

 

「俺は逆廻十六夜、お前らは?」

 

「俺は火野映司」

 

「俺は霧崎カブトだ」

 

二人は簡潔に名乗るのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「一応確認しておくが、お前達にも変な手紙が?」

 

「そうだね」

「そうだな」

 

「しかし、呼び出されたはいいけどなんで誰もいねぇんだよ」

 

十六夜が苛立たしげに言う。

それに反応する霧崎と映司。

 

「「呼び出された?」」

 

二人は呼び出されたわけで無く、意味も分からず連れて来られた状態だった。

それを十六夜に話すと、十六夜は首を傾げる。

 

「どういう事だ?不手際でも起きてるのか?だとしたら呼び出した奴は……」

 

何かとんでもない誤解を受けてる事を感じた黒ウサギは、物陰から出ようとするが、その前に十六夜が見付けていた。

その後、黒ウサギから説明を受けると、どうやら黒ウサギにとっても予想外の事態だったようだ。

ついでにギフトゲームの説明なども聞くのだった。

そして説明が終わると十六夜は黒ウサギに尋ねた。

 

 

「この世界は………面白いか?」

 

 

「___YES。[ギフトゲーム]は人を越えた者達だけが参加できる神魔の遊戯。箱庭の世界は外界より格段と面白いと、黒ウサギは保証いたします♪」

 

それを聞きながら映司はアンクのメダルを握りながら考えていた。

 

(この世界でお前を元に戻すかもしれないな)

 

映司は静かにそう思うのだった。

 

(何でアゲハ達じゃなくて俺が何だろうな……)

 

霧崎はそんなことを考えながら、その意味を見付けるか、と考えていた。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

カウント・ザ・メダルズ、現在オーズの使えるメダルは!!

タカ、クジャク、コンドル。

クワガタ、カマキリ、バッタ。

ライオン、トラ、チーター。

サイ、ゴリラ、ゾウ。

シャチ、ウナギ、タコ。

コブラ、カメ、ワニ。

スーパータカ、スーパートラ、スーパーバッタ。

 

 





プロローグでした。

メイン三人以外についてはまたいずれ。
メイン三人については十六夜はそのまま。
映司は本編後からアルティメイタム以降です。
パラレル系映画の記憶はリーティングシュタゲイナー的なもので何となくあるとでも思ってください。
霧崎は小説第二弾以降です。


それでは質問などがありましたら聞いてください。
感想は待っています。

次回、{消える十六夜とコミュニティとガルド}(仮)
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