問題児と000と弱者の箱庭物語   作:天崎

10 / 206

今回はちょっとした雑魚戦




ネズミの襲撃と謎の女性と決闘準備

 

前回の三つの出来事!!

 

一つ!!白夜叉と茶をすすっていた映司は、“造物主達の決闘”に参加する事になるのだった。

 

二つ!!レティシアに捕まった霧崎は小さな精霊を発見し、面倒事になる前に逃げようとするが、餌付けに成功してしまい肩に乗られるのだった。

 

三つ!!映司は“造物主達の決闘”の決勝まで進むのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

霧崎とレティシアが精霊を連れて歩いてる中、他の“ノーネーム”メンバーは魔王襲来の可能性があるという話を聞いていた。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

霧崎は精霊から名前を聞こうとしていた。

もう何かには巻き込まれるだろう事は諦めていた。

巻き込まれたら対処すればいいだけである。

どの道、白夜叉に巻き込まれるだろうから。

 

「それでお前の名前は?」

 

「らってんふぇんがー!!」

 

「それが名前なのか?」

 

少しイメージから外れるは名である。

 

「んー、こみゅ!!」

 

「………」

 

どうやら違ったようだ。

コミュニティの名前か?と首を傾げる霧崎。

 

「……どう思う?」

 

「私に聞かれてもな……」

 

考え込む霧崎とレティシア。

しばらくしても分からない物は分からないという結論をつけ、展覧会を見る事にした。

見ていると突然、ヒュゥと、大空洞に一陣の風が吹く。

その風は数多の灯火を一吹きで消し去ってしまう。

近くに人はいないが少し離れた所から叫び声が反響している。

霧崎とレティシアは戦闘体勢に入る。

こういう時は大抵、何かしらの襲撃である。

今回ならこの精霊だろう。

 

「さて、何が来るかな」

 

(出来れば来ないで欲しいけどな)

 

レティシアが呟き、霧崎が心の中で言う。

そしてネズミの群れだった。

だがそんなものは敵ではない。

現れた瞬間、レティシアが消し飛ばした。

 

(半端ねぇ~)

 

よく見るとレティシアの姿は少女から女性へと変化していた。

メイド服は深紅のレザージャケットに変わり、拘束具を彷彿させる奇形のスカートを穿いていた。

ネズミが消え、脅威が去ったと思ったがそんなことはなかった。

次は映司がグールと呼んでいた槍を持つ怪物が大量に現れた。

さすがにこの数はレティシアだけではキツいだろう。

 

「半分はそちらに任せて問題無いな、カブト?」

 

「あぁ、見てるだけってのもあれだしな!!」

 

霧崎とレティシアは互いに背を向け、グールの軍団に向かっていく。

レティシアは刃を持つ竜巻の如く、グールを一掃していく。

霧崎はグールくらいの死の脅威では脅威を返した所で意味がないので槍を奪うと、ライズで身体能力を上げてグールを斬っていく。

 

(ったくどれだけいるんだよ!!)

 

「何なのよこいつら!?」

 

叫び声が聞こえ、霧崎がそちらを向くとローブで全身を包み、フードで顔を隠しているがおそらく女と思われる人物がグールに襲われていた。

 

「危ねぇ!!」

 

その女性が背後から斬られそうになっているのを見て、霧崎はライズを全開にして近付く。

背後から斬り掛かろうとしていたグールに槍を刺し、周囲のグールを【弱者のパラダイム】で吹き飛ばす。

返しても意味はないが吹き飛ばすくらいなら出来る。

 

「大丈夫か?」

 

「えぇ、大丈夫よ」

 

「そうか。なら掴まってろ!!」

 

言って霧崎はいわゆるお姫様だっこというかんじに女性を抱き上げるとグールの頭部を蹴りながら、グールの少ない場所まで走る。

何はともあれこういう場合は女性の安全が優先である。

男として、人として。

グールの軍団から離れた所まで来ると女性を降ろす。

そしてグールの方を向く。

 

「一応、礼は言っておくわ」

 

「礼はいいから隠れてろ。あいつらが来るから」

 

霧崎自身、少し震えた声で言う。

霧崎は成長したとは言え、元々は気が強いタイプではない。

こういう場面に完全に強いわけではないのだ。

 

「面白い男ね、また会いましょ。その時はかなり近いと思うけど」

 

「は?」

 

女性の言葉の意味が分からず、振り向くが、その時には女性の姿は消えていた。

 

「どうした、カブト?」

 

どうやら全てのグールを倒したらしいレティシアが聞いてきた。

 

「いや、何でもない」

 

霧崎はそれだけ答えるのだった。

レティシアは首を傾げる。

そんな中、精霊は震えながら霧崎の肩に掴まっていた。

すっかり忘れていたが、振り落とされないように必死だったのだろう。

これ以上、襲撃が合っても面倒なので二人と一匹の精霊は朱色のランプが照らす街を進み、“サウザンドアイズ”の店舗に戻るのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

その夜、十六夜、霧崎、映司、黒ウサギ、ジン、白夜叉、そしてとんがり帽子の精霊は来賓室にいた。

白夜叉は来賓室の席の中心に陣取り、両肘をテーブルに載せこの上なく真剣な声音で、

 

「それでは皆のものよ。今から第一回、黒ウサギの審判衣装をエロ可愛くする会議を」

 

「始めません」

 

「始めます」

 

「始めませんっ!!」

 

白夜叉の提案に悪乗りする十六夜。

速攻で断じる黒ウサギ。

その後は大体真面目に話は進んだ。

コミュニティ“ラッテンフェンガー”などの事などが話され、警戒対象を定め、

 

{§火龍誕生祭§

 

 ・参加に際する諸事項欄

  一、一般参加は舞台区画内・自由区画内でコミュニティ間のギフトゲームの開催を禁ず。

  二、“主催者権限”を所持する参加者は、祭典のホストに許可なく入る事を禁ず。

  三、祭典区画内で参加者の“主催者権限”の使用を禁ず。

  四、祭典区域にある舞台区画・自由区画に参加者以外の侵入を禁ず。

 

 宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。

          “サウザンドアイズ”印

            “サラマンドラ”印}

 

という対策ルールがあることが説明された。

そんな中で霧崎は魔王の配下と精霊のコミュニティ名が一緒なのが気になっていたが、不安に思いつつそれは胸にしまうのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

運営側特別席では十六夜と白夜叉が異様なテンションで盛り上がっていた。

内容は黒ウサギのスカートについてではあるが。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

“造物主達の決闘”観客席は黒ウサギ登場によりかなり盛り上がっていた。

そんな事は微塵も関係無い舞台袖。

 

「___“ウィル・オ・ウィスプ”に関して、僕が知ってるのは以上です。参考になればいいのですが………」

 

「情報は助かるよ。予備知識があるとないじゃだいぶ違うからね」

 

映司はジンとレティシアと情報の確認をしていた。

次の対戦相手“ウィル・オ・ウィスプ”についてである。

 

[それでは入場していただきましょう!!第一ゲームのプレイヤー・“ノーネーム”の火野映司と、“ウィル・オ・ウィスプ”のアーシャ=イグニファトゥスです!!}

 

通路から舞台に続く道に出る映司。

そこでアーシャと多少ゴタゴタがあったがそれを気にする映司ではない。

その後、黒ウサギが白夜叉から説明があると言うと会場から喧騒が消えた。

白夜叉が招待状のとある番号の者の所に行き、旗印を確認し、バルコニーに戻る。

 

「今しがた、決勝の舞台が決定した。それでは皆のもの。お手を拝借」

 

白夜叉が両手を前に出す。

倣って全ての観客が両手を前に出す。

パン!!と会場一致で柏手一つ。

その所作一つで_____全ての世界が一変した。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

カウント・ザ・メダルス

 

タカ、クジャク、コンドル

クワガタ、カマキリ、バッタ

ライオン、トラ、チーター

サイ、ゴリラ、ゾウ

シャチ、ウナギ、タコ

コブラ、カメ、ワニ

スーパータカ、スーパートラ、スーパーバッタ

 

 





今回はネズミと思わせグールでした。
そもそもの規模が違いますが。

映司が生身で倒せるレベルなので一体一体は普通に倒せるが数いると厄介ってパターンです。
それでもレティシアの敵ではないですが。

霧崎は弱い敵が大量に来るのは苦手なタイプです。
能力的に。


それでは質問があれば聞いてください。
感想待っています。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。