レデュエは周囲の植物を操り、戦極に向かって蔦を伸ばして拘束しようとする。
だが、戦極はソニックアローで軽く切り落としていく。
一定量切り落とすと矢を数発放った。
ただ、それだけでレデュエの背後のインベスが爆散していく。
「うん。レモンエナジーアームズの方は問題無いようだ。なら、次は此方だね」ドラゴンフルーツエナジー!!
「シェメ、フォショフォショゴブリョメジョエファンフィ(君、中々やるみたいだね)」
「オムデェムデェジョミョイ。シェメロシェジェガウフォデョムブブリョファン。シャバリャデェロデェフォエ(安心したまえ。君は貴重なサンプルだ。殺しはしない)」
ソーダッ!!ドラゴンエナジーアームズ!!
適当に話しながらアームズチェンジをする。
赤い物体が戦極の頭上から降りてきて展開する。
デューク ドラゴンエナジーアームズへと変わりレデュエに向かっていく。
紅い残像が残る様な高速移動でレデュエの懐に一気に近付く。
「フォフェ!?」
全くの予想外の攻撃にレデュエも慌てる。
だが、その焦りが隙を作る
レデュエのダリと呼ばれる槍が上方に弾かれて虚を付かれた隙に逆袈裟斬りを受ける。
肉が抉れ音が響く。
「幻覚だね。そんな物で私の目を誤魔化せると思っていたのかい?」
呟くと同時に矢を放つ。
レデュエの見せていた幻影を突き破り、真のレデュエの方へと矢は向かっていく。
それをダウで弾くが一発一発の威力がかなりあって対応し切れなくなっていく。
その間に戦極はゲネシスドライバーのレバーを引く。
ドラゴンフルーツエナジースカッシュ!!
「ふふっ」
「ぐぅぅぅぅぅぅぅッ!?」
高速移動で一瞬の内に距離を詰められ、至近距離でエネルギーを纏った刃を受けてしまう。
何とか一歩下がっていたが意味はあまりない。
今度こそレデュエの体から血液の様な物が流れ落ちる。
「ダバリャダバリャシャエデョムデェジョボリャフォンウファンエ?(そろそろ降参したらどうだい?)」
「ファンビリェション?コジョデェション?デュブリョコシュイションフォエションフォエファンバリャ?(誰が?私が?するわけがないだろう?)」
「ダビリャロデュオンムフィムファン。デョムブブリョフェロフォブリョグリンシュシェテュンカジュシュジョシュロフォショジュションデェショジョフォエ(それは残念だ。サンプルにはなるべく傷を付けたくは無かったが仕方無い)」
ロックオン!!
評価しながらもドラゴンフルーツエナジーロックシードをソニックアローにセットする。
そのまま矢を引き、矢に力を収束させていく
ドラゴンフルーツエナジー!!
「ハァ!!」
「グボォ!?コジョデェションションシャムフォジャシャバリャフェノ……………」
「いいや、終わりだ」
レデュエは竜の姿をした禍々しい空気を漂わせる矢をに貫かれながら崩れ落ちた。
だが、手加減されていたのか爆散しなかったようだ。
「死体よりも生きてる方が新鮮だからね。殺すわけが無い」
その後は戦闘員にレデュエと周囲の植物を採取させて戦極はその場に残るのだった。
レデュエの使っていた槍の様なものを手に取る。
「へぇ………これは解析したら面白い事が起こりそうだな」
ニヤリと笑いながら戦極は槍を持ち帰るのだった。
怪物のサンプルを得て戦極の研究は更に進んでいく。
◆◆◆◆◆
「で、結局何がしたかったんだ?ただの手合わせというわけでは無いんだろ?」
士と十六夜は汗を流しながらも地に寝転んでいた。
上半身だけを起こして汗を拭う。
あの後は結局勝負は付かず、互いに息切れしてきたので休んでいたのだった。
「別に大きな意味は無い。強いて言うならお前の気分転換の為だ」
「そりゃ礼を言うが……………」
「別にあまり踏み込む気は無いが“それ”は胸の内に溜め込んで置くと後で痛い目に合うぞ」
「ご忠告どうも」
適当に答える十六夜ではあるが意味合いは違っている。
十六夜の抱える“物”を士は理解している。
だが、十六夜としてはそう割り切れる物では無いので苦労しているのだった。
「さて、戻るか」
「汗も掻いたし、一風呂入りたいとこだな」
二人は汗を拭いながら立ち上がり、本拠の方へと歩いて行くのだった。
◆◆◆◆◆
誰かが呟いた…………どうしてこうなった、と。
“ノーネーム”本拠の廃墟周辺。
霧崎は呆れる様に“それ”を眺めていた。
その視線の先では
「だから……あんたは気に入らないでしょうがこうでもしないと顕現出来ないでしょうが!!」
「それでも、もう少しやり方はあったでしょう!!契約を交わしたとはいえこれは許容出来ません!!」
「他のやり方じゃ霊格落ちて意味が無いでしょうが!!」
「そこで許容してくださいよ!!」
縦縞トップスセーター(&巨乳)で亜麻色の髪の女性とラッテンが口論していた。
何故こんな事になっているかと言うと全ての原因はラッテンの説明不足であった。
義手に宿らせた霊格との契約は具体的なやり取りは不明ではあるがどうやら成功した様だ。
しかし、問題はその後だった。
ラッテンは成功の証として山羊を顕現させ、山羊は人型へと変化した。
そこで彼女は自分の状態を察したのだった。
霊格を出来るだけ生前の通りに再生させる為にラッテンの命を支える“契約”に割り込ませ、ラッテンの魂と接続させて固定する。
それによって山羊の霊格を保させながら、ラッテン自身の霊格を強化しようという算段だった。
それ自体は上手く行った様だ。
だが、魂と接続とやらに何か不味い部分があるらしく顕現するなり口論が始まったのだ。
「つまり、どういう事なんだ?」
「さぁ?僕は言ったはずだぞ?どうなっても知らないと」
「私も分からない」
霧崎は何となくルイオスとウィラに話し掛けるが分かる事は無かった。
とりあえず、そろそろ口論を止めて話を聞いた方が良さそうだった。
「なぁ、一旦落ち着かないか?」
「霧崎は黙ってて!!今、この山羊を黙らせるから!!」
「いいえ。黙るのは貴女の方ですよ、マスター」
「何でよ!?」
「此処は霧崎殿の言う通りに情報共有した方が良いでしょう」
「あれ?俺達の事を知ってるのか?」
「えぇ………忌々しい繋がりのせいではありますが」
そこからラッテンを一旦落ち着かせて山羊ことアルマテイアが説明を始めた。
まず、契約そのものは円満に結んだ様だ。
そこらへんは分かっていた事だ。
そこからがアルマ達にとって予想外だった。
魂の接続によって互いに霊格という点では利点があっただが他の部分で問題が発生した。
魂の接続によって色々と混ざったのだ。
まずは記憶が共有される様になった様だ。
そのお陰でアルマも状況そのものや“ノーネーム”の足跡も理解出来たので許容範囲であり、契約に足る相手だという判断も出来たという。
記憶の共有とはいえ人格に影響が出る程でも無い。
繋がりを強めようとすれば現在進行形で感覚の共有すら可能だがそこらへんは互いの任意なので問題は無い。
問題は次だ。
魂が繋がった事による同調だ。
魂の並が同調した事により、片方が不調になればもう片方にも影響が出るという事だ。
とはいえ、別に怪我や風邪程度では影響は出ない。
問題はラッテンの不安定さだ。
ラッテンは“契約”で強引に存在を繋いでる様な物だ。
それゆえに何かあれば存在が揺らぐ。
最悪消える事すら有り得る。
それにアルマは同調されているのだ。
もし、今のままラッテンが消えたらアルマも巻き添えをくらうというわけだ。
しかも、魂を繋げているので“契約”は簡単には解けない。
だからこそ、口論になっていたのだった。
目覚めてすぐにこんな事情を知れば当然だろう。
「とはいえ、私は霧崎達のおかげで安定してるんだから大丈夫よ」
「まぁ………仕方ありません。これもまた運命でしょう。一度マスターと認めたのです。これくらいは許容しておきましょう」
「えーと、一応落ち着いたって事でいいのか?」
「えぇ納得はあまり出来ませんがこれ以上騒ぎはしませんよ」
「それじゃあ、色々と知ってるとはいえ一応改めて……霧崎カブトだ。よろしくな」
「えぇ………私は山羊の星獣、アルマテイア。コミュニティの同士として、今後よろしくお願いいたします」
礼儀正しく人当たりの良い笑顔と挨拶を返す。
だが、その頬が何処か紅いのを見逃しはしなかった。
記憶共有は人格に影響する程の物では無いだが、それをどう受け取るかは人次第ではある。
「ちょっとアルマァァァァ?何?私の霧崎に手を出そうとでも思ってるわけ?」
「いえ、そんな気は一欠片もありませんよ」
「じゃあ、さっきの反応は何なのよ!!」
「マスターの気のせいですよ」
「なわけが無いでしょうが!!」
再び口論になるラッテンとアルマ。
霧崎はそんな二人を喧嘩する程仲が良いとも言うのでもう放置する事にするのだった。
というより、この話題は割って入ったら面倒過ぎるので出来れば触れたくは無いのだった。
ルイオスに関してはもはや帰っていい?とでも言いたげな顔をしているのだった。
その隣でウィラは何か胸に痛みを感じるのだった。
アルマ契約編でした!!
アルマがようやく参戦です!!
とはいえ、記憶共有でアジ戦の経緯などは把握していますが
レデュエに関しては本編とは別時空の個体です
知恵の実を手に入れてはいないのでメガヘクスの力の一部を取り込んでる戦極には分が悪いのでした
箱庭でのヘルヘイムの植物の扱いは他の植物と変わらなかったり
繁殖能力が箱庭だとそこまで強力になれないという事で
それでは、質問があれば聞いてください!!
感想待ってます!!
次はグロンギ編です!!