問題児と000と弱者の箱庭物語   作:天崎

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遅くなってすみません
大学とバイトがかなり時間を持って行ってるもので


悪趣味な物体とタナトスの器と龍の正体

時計塔地下。

霧崎とラッテンは下に降りていった結果、一枚の扉の前にいた。

その奥に死の脅威が流れていくように霧崎には見えていた。

 

「いかにも、怪しそうな扉ね」

 

「そもそもドアノブすら無いがどうやって開けるんだ、これ?」

 

二人が立ち往生している理由はそれだった。

扉らしき物体ではあるのだがノブすら無いので開けようにもいじりようが無いのだった。

が、霧崎はともかくラッテンはそれを前にして大人しくしている性格では無い。

 

「ちょっとどいてなさい、霧崎」

 

「ん?何か策で……うぉい!?」

 

『ちょ、何をやってるんですか、マスター!?』

 

ラッテンは雑に霧崎をどけると、扉に向けてハーメルケインを突き刺す。

あまりにも急な行動に義手内で待機していたアルマすら困惑の声をあげる。

 

「こんな物を一々仕掛けを探してたら面倒でしょうが。なら、さっさと壊すに限るでしょ♪」

 

アハハハ、と笑いを上げる様にしてラッテンは扉に激しく攻撃を仕掛ける。

霧崎も、アルマももはや何も言わずに見ているのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

ライオン!!トラ!!チーター!!ラトラタ!!ラトラーター!!

 

映司はライドベンダーに乗りながらラトラーターコンボへと姿を変える。

更にギフトカードからトラカンを取り出し、ライドベンダーと合体させる。

トライドベンダーへと変形したマシンは咆哮を轟かせる。

それに対抗するかの様にググママ・バギブソンもエンジンを響かせる。

トライドベンダーの前方からメダル型のエネルギー弾が放たれるがバダーは軽々と躱していく。

 

「ゴボデギソ ザ ビバン!!」

 

ググママ・バギブソン前方がバダーの叫びと共に変形する。

捻じれた牛角の様な物が伸びてくる。

それはクワガタの角の様に前方のタイヤの側面に設置される。

同時にドリルの様に回転を始める。

そのままトライドベンダーに向けて突進してくる。

だが、そのまま直撃させるわけもない。

互いのバイクはその身をすれ違わせる様に短く衝突する。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

その身は鎖に縛られた上で二本の剣に貫かれていた。

ラ・ドレク・レはジャーザをそこまで追い込んでいた。

もはや日動き一つ出来ないまでに斬り刻んでいた。

血に包まれた体を鎖は消して離さない。

 

「これでジ・エンドだ」

 

ドレクはそういうとジャーザの腰に腕を突き刺す。

体内の霊石を掴み取って抜き出す。

もはや断末魔すら無かった。

霊石を引っこ抜かれたジャーザは崩れ落ちて灰の様にその身を散らすのだった。

 

「これはこれでいい余興になった。ちょうど贄も不足していたしな」

 

ドレクがそう呟くと同時に崩れ落ちたジャーザの残骸の下に魔方陣の様な物が現れ、遺っていた骨を回収していく。

ドレク自身は摘出した霊石を背後の”器”に投げ込むのだった。

そんな時だった。

激しい音が響いたと思ったら扉が吹き飛ばされ、そこから男女が数人入って来るのだった。

 

「割と簡単に開いたわね~」

 

『開けたではなく、吹き飛ばしたでしょう』

 

「細かい違いでしょう?」

 

「いや、全然細かく無いぞ」

 

霧崎とアルマに突っ込まれるが、ラッテンは軽い調子で聞き流す。

そんなことは一切気にせずに室内へと足を踏み入れる。

霧崎も渋々と後に続く。

 

「ほぉ、客人か」

 

軽い調子もその一言で消し飛んだ。

ドレクの存在に気付くなり、警戒を最大に高める。

アルマは山羊の姿で即座に顕現して二人を守る様に前に立つ。

だが、ドレクは人間態に戻り軽い調子を崩さない。

 

「此処で客人とは中々面白い。”ゲゲル”も佳境だ。そろそろ盤面を大きく動かすのもいいだろう」

 

しかし、霧崎達が目を付けたのはドレクでは無かった。

その背後にある物体の方がよっぽど目を引いた。

それは”器”だった。

夥しい数の骨によって構築された禍々しく巨大な器だった。

 

「何だよ、あれ………」

 

『黒魔術の魔道具の類でしょうか…………何にせよ、胸糞悪いのには変わりありませんね』

 

「悪趣味ね。まぁ碌な物じゃない気配がプンプンするわね」

 

三者三様の反応を見せる。

ドレクはそれを愉しそうに眺めていた。

霧崎としては死の脅威を溜め込む、”器”が気持ち悪くてたまらなかった。

そして、膠着状態にはならず、ドレクの方から語りを始める。

 

「面白い反応に感謝をしよう。私はラ・ドレク・レ。この”ゲゲル”の管理者だ。本来ならばもう少し愉しむところではあるが、決着が近そうなのでな。君達には一旦退場して貰おう」

 

芝居がかった口調でドレクは話していく。

そこに確かな殺気を感じた三人は各々全力で警戒して、ドレクの出方を待つ。

ドレクは手の中で何かを弄ぶ様にしながら手を腰のベルトに近付ける。

が、それは直前で遮られる。

 

「弾丸ッ!?」

 

霧崎達の背後からまるで霧崎達を避ける様に銀の弾丸がドレクに襲い掛かったのだ。

ドレクは怪人態になり、銀の弾丸を弾くが一発弾きそこねてベルトを掠める。

 

「小芝居はその辺にしておけよ、オーマ。いや、金色の魔法使い!!」

 

「貴様か、ウィザード!!」

 

弾丸を掠めたベルトにはヒビが入る。

ヒビは全体に広がり、グロンギとしてのベルトが剥がれ落ちる。

その下からは白い魔法使いやメイジが使用していた物と同型のドライバーが出現する。

ラ・ドレク・レ改めオーマは霧崎達が通ってきた階段から現れる人影、操真 晴人を憎々し気に睨み付ける。

対して晴人は何時も通り、飄々とした態度で現れる。

 

「もう貴様が此処に来るとはな………奴は何をしている」

 

「それはタナトスの器か?今度はそれで何をするつもりだ?」

 

「聞かれて答えるとでも?」

 

「それもそうだな。なら、お前が何かする前に倒させて貰うよ」ドライバーオン!!

 

タナトスの器はかつて魔法使いの国の全ての民を絶望に追い込んでファントムに変貌させかけた代物だ。

それと同じ物があるとなれば何が起こるかは分からなくても惨劇の気配は感じられる。

晴人はドライバーオンの指輪をベルトにかざし、ウィザードライバーを出現させる。

 

シャバドゥビタッチヘンシ~ン!!

 シャバドゥビタッチヘンシ~ン!!

 

ベルトを操作すると、圧縮された呪文が鳴り響く。

オーマは怪人態もといファントム、ドレイクの姿で腰の剣、タイラントを構える。

 

「変身!!」

フレイム、プリーズ!!ヒー、ヒー、ヒーヒーヒー!!

 

左手の指輪のバイザーを降ろし、ウィザードライバーにかざし、横に手を伸ばす。

手の先に赤い魔法陣が現れ、晴人の体を通り抜け、その身に魔法の鎧を包ませる。

仮面ライダーウィザード フレイムスタイルに姿を変えてソードガンを構える。

 

「さぁ、ショータイムだ!!」

 

同時にオーマは走り出して斬り掛かる。

晴人は回る様にしてその斬撃を躱し、逆に斬り掛かる。

晴人とオーマの闘いが再び始まる。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「なるほど、大体分かった」

 

士はライオから今回の”ゲゲル”が始まるまでの流れを聞いていた。

いわく、彼らグロンギは元々何処かの世界で封印されていたはずだが、突如封印が解けたと思えばこの見知らぬ土地、箱庭にいたらしい。

彼らの纏め役に近い立場のラ・バルバ・デはしばらく様子見の構えであった。

ライオの私見では何処か悟った様な雰囲気だったらしい。

そして、突然バルバは姿を消し、代わりにラ・ドレク・レが現れた。

ドレクはバルバから受け継いだという”主催者権限”で”ゲゲル”を開幕させた。

確かにバルバから受け継いだと思われる物と”ン”の力を賭けての”ゲゲル”という事もあって納得していない連中も腹を探る意味合いも兼ねて参加した。

という流れのようだ。

ドレク関連とグロンギが箱庭に現れた理由は不明確ではあるが、士が知りたい事は大体知れた。

士は用が済んだライオをそこらへんに投げ捨てる。

 

「話を聞くのに時間を掛けすぎたな!!」

 

ライオは怪人態に姿を変えて士へと向かっていく。

対して士は淡々とケータッチを操作する。

 

クウガ!!

カメンライド!!アルティメット!!

 

士の隣にクウガ アルティメットフォームが出現する。

全く同じ動きで振り向きつつ、士はディケイドライバーにカードを投げ入れる。

 

ファイナルアタックライド!!ク、ク、ク、クウガ!!

「ハァァ!!」

 

同時に飛び上がり、士とクウガは両足蹴りをライオに同時に叩き込む。

さすがにボロボロのライオではこれほどまでに多量の封印エネルギーに対処は出来なかった。

全身に広がるレベルに巨大な紋様を刻まれながらライオは爆散するのだった。

 

「さて、俺も中央に急ぐか」

 

変身を解いた士はマシンディケイダーに跨って時計塔を目指すのだった。

 





ジャーザ&ライオ退場でした
ドレクの正体は金色の魔法使いことオーマことファントムのドレイクでした
怪人態はベルトだけグロンギのものにしたお手軽偽装になってました

それでは、質問があれば聞いてください
感想待ってます!!
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