激しい音が響き、周囲に衝撃波が撒き散らされる。
彼らはただ拳を互いにぶつけ合っていた。
互いの体に拳が突き刺さる度に鮮血が舞う。
「はぁ…………はぁ…………」
「リント ガ ボボラゼ ジャスドザバ」
十六夜もゴ・ガドル・バも息絶え絶えであった。
ガドルは俊敏体、射撃体、剛力体に姿を変える事が出来る。
しかし、それらが扱う武器は全て獅子座の太陽主権によって弾かれる。
ゆえに殴り合いになっているのだった。
ガドルは目を金色に変えて電撃体になっている。
雷を纏う拳と十六夜の拳がすれ違い、互いの腹部に突き刺さる。
互いに後退するが即座に拳を構えて打ち付け合う。
互いの誇りを掛けて闘いは続く。
◆◆◆◆◆
映司はトライドベンダーを操りながらメダジャリバーを手に取って、すれ違い様にバダーに斬り掛かる。
バダーはバイクに乗ったまま身を屈めてそれを避けた上でハンドルを大きく切る。
トライドベンダーは突然の衝撃に大きく横滑りをする。
そこを狙う様にバダーが突進してくる。
「ダァ!!」
映司はライオンヘッドを輝かせる事でバダーの目を眩ます。
ググママ・バギブソンの動きが鈍っている内に体勢を立て直す。
今度はググママ・バギブソンの横っ腹を狙ってエネルギー弾を放っていく。
が、バダーは脅威のテクニックでそれらの回避していく。
そのままググママ・バギブソンを飛び上がらせ、突撃してくる。
映司も立ち向かう様にトライドベンダーを突進させる。
その間にセルメダル三枚をメダジャリバーに込める。
トリプル!!スキャニングチャージ!!
「セイヤァァァァァァァァァァァ!!」
オースキャナーでメダジャリバー内のセルメダルをスキャンする。
セルメダルの力が刀身に纏われる。
すれ違い様にメダジャリバーを振るう。
空間が斬り裂かれ、映司に直撃する寸前であったググママ・バギブソンも真っ二つになる。
映司の背後から爆発音が響く。
「ゴゼボ ”ググママ・バギブソン”ガ!!」
しかし、バダーは直前に危険を察知して地面に転がり落ちていた。
起き上ると憎々し気に映司を睨み付ける。
映司もトライドベンダーから降りて構える。
バダーは助走を付けると飛び上がって映司に向けて蹴りを放つ。
「サギザザビブブ!!」
「俺も負けはしないよ」スキャニングチャージ!!
映司はオースキャナーでオーズドライバー内にあるコアメダルをスキャンする。
トラクローを展開すると映司とバダーの間に黄色のリング状のエネルギー体が三つ出現する。
トラクローを広げ、チーターレッグで高速移動しながらリングを潜っていく。
「ハァァァァセイヤァァァァァァァァァァァァ!!」
三つ目のリングを潜ると同時にバダーに向けてトラクローを放つ。
バダーのサキザザビブブとラトラーターコンボのガッシュクロスが衝突する。
接触はほとんど一瞬だった。
映司は爪を振り下ろした状態で静止し、バダーは少し離れた位置に着地跡を残した上で立っていた。
「ゴビボ……………ラベザ」
バダーはグロンギ語で何かを呟き、仰向けに倒れる。
その胸には大きく✖型に斬り裂かれた跡があった。
倒れた数瞬後にその身は爆散するのだった。
それを確認した映司は大きく息を吐いて変身を解除した。
「やっと終わったか。遅かったな」
「手伝いすらしなかったお前がそれを言うか?」
建物から降りてきたアンクに対して映司は軽く文句を言う。
アンクは全く悪びれる事も無くただ笑うのだった。
「それでこれからどうするつもりだ?」
「時計台に向かうよ。霧崎君達が大変なみたいだからな」
そういう映司の指にはタカカンドロイドがいた。
どうやらカンドロイド数体に探索を頼んでいたらしい。
「俺達だけ休むわけにもいかないしね」
そう言って映司とアンクはライドベンダーに乗り込んで時計塔へと向かうのだった。
その背後で何者かがバダーの落とした”欠片”を回収していたのだが、安心して一時的に気が抜けた映司は気付かないのだった。
◆◆◆◆◆
「ハァ!!」
「フンッ!!」
晴人とオーマが剣を激しくぶつけ合う。
ソードガンの銃撃交じりに応戦していたがどうにも押されていた。
オーマは二本の剣で器用に晴人のソードガンを受け止めて返す刀で斬り返す。
ドレイクとしての肉体は硬い装甲に覆われている為に多少の傷はどうという事は無い。
「更に駄目押しと行こうか!!」
オーマはそういうと二本の剣を合体させて大剣タイラントに変える。
一撃一撃の重みが増していき、フレイムスタイルでは受け止め切れなくなる。
スペシャル、プリーズ!!
「うん?」
晴人は牽制の為に小規模の爆発を放つ。
それによってオーマも怯む。
その隙にリングをチェンジし、ベルトをいじり、リングをかざす。
フレイム!!ドラゴン!!ボー、ボー、ボーボーボー!!
「ハァ!!」
魔方陣を通り抜けてフレイムドラゴンに姿を変える。
そのまま飛び掛かる様にソードガンを振るう。
オーマはタイラントで受け止め、鍔迫り合いの様な格好になる。
「お前、前より強くなってないか?」
「ファントムは成長しないとでも思っていたか?我々も進化するのだよ!!」
言いながら火球を周囲に出現させる。
晴人は慌てて距離をとってリングを変える。
ウォータードラゴン!!ジャバジャババシャン!!ザブンザブーン!!
ディフェンド、プリーズ!!
ウォータードラゴンに姿を変え、ディフェンドの魔法で水の障壁を発生させて火球を防いでいく。
その合間にソードガンをガンモードにして銃撃を返す。
オーマはタイラントを回転させて弾丸を弾き飛ばしていく。
コピー、プリーズ!!
「そりゃ悪かったな。でも、具体的にはどう変わった?」
コピーの魔法でソードガンを増やして二刀流で斬り掛かる。
オーマはタイラントで器用に受け止めて上で纏めて跳ね上げる。
無防備になった晴人の腹に肘打ちが叩き込まれ、吹っ飛ばされる。
柱に激突し、壁の一部が崩れ落ちる。
瓦礫の下敷きになるがそちらは特にダメージにはならなかった。
瓦礫を蹴り飛ばしながら晴人は立ち上がる。
「それでは、御見せしようじゃないか!!進化した私の魔法を!!」
オーマは人間態に姿を変えると指にリングを填める。
ベルトを操作し、短縮された呪文を鳴り響かせる。
シャバドゥビタッチヘンシーン!!
シャバドゥビタッチヘンシーン!!
シャバドゥビタッチヘンシーン!!
「変身!!」チェンジ!!ナウ!!
指輪のバイザーを下げてベルトにかざし、マントをなびかせる。
同時に頭上に魔方陣が出現し、オーマを包む様に下がっていく。
その身は魔法の鎧に包まれ、仮面ライダーソーサラーとなる。
「さて、貴様も私を楽しませてくれよ?」コネクト、ナウ
オーマは魔方陣を出現させ、長斧ディスハルバードを取り出す。
晴人もソードガンを構え直す。
崩れ掛けている壁から瓦礫が落ちる音によって合図された様に互いに向かっていくのだった。
◆◆◆◆◆
「じゃあ、私達はさっさとあの胸糞悪い器を壊すとしましょうか」
魔法使い達の闘いを影から見ていたラッテンは軽くそんな事を言うのだった。
霧崎もアルマも魔法使いの闘いを見ていたのであまり言い出せ無かったがラッテンは軽く言う。
『そうですね。マスターの言う通りです。あれはどの道、敵の要のようですし壊せるなら速いにこしたことはありません』
「だな」
二人は静かに同意する。
別に意見としては間違ってないので反対する理由は無い。
アルマが破壊の為に雷をその身に纏わせた時だった。
「悪いがそれはやらせれねぇな。それをやられると俺も困るんでね」
そう言いながら柄の悪い男がタナトスの器の影から出てくる。
男は霧崎達に手を向けると同時に宝石の様な物を弾丸の如く放ってきた。
「いきなりかよ!?」
霧崎は叫びながらアルマより速く宝石を弾いた。
正確には死の脅威を祓い、軌道をそらした。
どうやら破壊するのも一筋縄ではいかない様だった。
バダー戦終了でした!!
そして、始まる晴人vsオーマ!!
残るグロンギはガドルのみ!!
グロンギ編も終盤です
とはいえ、このまま終わるわけでも無いですが
それでは、質問があれば聞いてください
感想待ってます!!