魔王のゲーム開幕です。
前回の三つの出来事!!
一つ!!“アンダーウッドの迷路”が始まり、映司はシャキリーターで戦況を優位に進めた。
二つ!!しかしジャック・オー・ランタンに足止めされ、ゲームには敗北するのだった。
三つ!!上空から黒い封書が舞い落ち、魔王が襲来するのだった。
◆◆◆◆◆
遥か上空、境界壁の突起に四つの人影があった。
白装束の女、軍服姿の男、陶器の様な巨兵、白黒の斑模様の少女というメンバーだ。
女はラッテン、男はヴェーザーと呼ばれた。
彼らの中の斑模様の少女が宣言する。
「______ギフトゲームを始めるわ。貴方達は手筈通りに御願い」
「おう、邪魔する奴は?」
「殺していいよ」
「イエス、マイマスター♪」
◆◆◆◆◆
最初の変化はバルコニーだった。
突如として白夜叉の全身を黒い風が包み込み、彼女の周囲を球体に包み込んだ。
そして勢いが増す黒い風が白夜叉以外の全ての人間ををバルコニーから押し出した。
“ノーネーム”一同は舞台側へ。
“サラマンドラ”一同は観客席へ。
一同は一通り状況を確認し、十六夜とレティシアは迎撃、霧崎、ジンは白夜叉の元に、黒ウサギと合流したアーシャとジャックはサンドラを探す事になった。
◆◆◆◆◆
十六夜は全力で跳躍し、黒い軍服の男を不意討ちし交戦状態に入る。
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レティシアは斑模様の少女とシュトロムと交戦状態だった。
しかしレティシアは追い込まれ、黒い風に捕まりそうになっていた。
そこに映司が飛び込む。
「レティシアちゃん!!」コブラ!!カメ!!ワニ!!ブラカーワニ!!
コブラの頭、カメの胴、ワニの足を持つコンボ、ブラカワニにタトバからチェンジして躊躇なく黒い風に飛び込む。
ブラカワニは毒などに耐性があるのでそこらへんは気にすることではないのだ。
映司はそのままレティシアを黒い風に捕まる前に救い、斑模様の少女をワニレッグでオーラが噛む様に蹴り飛ばす。
「すまないな、映司」
「いいよ。仲間だからね」
それだけ言うと二人は斑模様の少女の方を向き、構える。
斑模様の少女も立ち上がり構える。
その時、紅い閃光がシュトロムを撃ち抜いた。
撃ち抜いた中心から溶解する陶器の巨兵。
焼きただれた巨兵はその場に崩れ落ち、土へと還る。
斑模様の少女は、閃光を放った龍を模した炎を身に纏う、北側の“階層支配者”サンドラの方を見る。
「待っていたわ。逃げられたのではと心配していたところよ」
「………目的は何ですか、ハーメルンの魔王」
「あ、ソレ間違い。私のギフトネームの正式名称は“黒死斑の魔王”よ」
「……………。二十四代目“火龍”、サンドラ」
「自己紹介ありがと。目的は言w
斑模様の少女が喋る途中で、レティシアが攻撃をしかける。
完全な不意討ちであったが、先程の黒い風の影響で体から少々力が抜けている為、効果は薄いようだ。
「…………邪魔しないでくれる?」
斑模様の少女が衝撃波をレティシアに放とうとしたところに映司が割って入る。
両腕の盾を重ね、衝撃波を完全に防ぐ。
そこへ轟々と荒らぶる火龍の炎が放たれる。
斑模様の少女は黒々とした不気味な暴風で受け止める。
二つの衝撃波は空間を歪め、強大な力の波となって周囲を満たし、境界壁を照らすペンダントランプを余波のみで砕く。
砕けたペンダントランプの残骸は、戦いを彩るかの如く煌めきを放って無散する。
その中を映司は斑模様の少女へと向かっていく。
正直を言えば見た目がこんな少女な相手にオーズの力を振るうのは不本意だが、相手は魔王、躊躇したら被害は広がると心に念じ、拳を振るう。
「クッ……」
炎を相殺したばかりで隙だらけの所に映司の拳を食らい、顔を歪め吹き飛ぶ。
そこへ再びサンドラが紅い閃光を放つ。
慌てて相殺し、周囲への警戒も同時に行う。
予想通り、映司が蹴りを放ってくるが黒い風で防ぐ。
しかし空いた隙間からレティシアの攻撃が放たれ、少し吹き飛ぶ。
立ち上がった所に紅い閃光が来る。
相殺し、続くレティシアの攻撃も防ぐ。
しかし今度は映司のワニが噛むようなオーラを纏った蹴りを食らい吹き飛ぶ。
(これは………面倒ね)
斑模様の少女心の中で思う。
三人の攻撃はどれも決定打という程ではない。
しかし二撃までは防げるが、どれか一撃は必ず食らってしまう。
これは手数の差というより人数の差であろう。
その後も戦況ま拮抗し続けた。
◆◆◆◆◆
バルコニー入り口扉前。
霧崎達はバルコニーに通じる通路の前で立ち往生していた。
吹き飛ばされた時と同じ黒い風が、彼らの侵入を阻んでいたからだ。
「よいかおんしら!!今から言う事を一字一句違えずに黒ウサギへ伝えるのだ!!間違える事は許さん!!おんしらの不手際は、そのまま参加者の死に繋がるものと心得よ!!」
進むことも出来ない霧崎達は、扉の向こうにいる白夜叉から伝言を聞いていた。
普段の白夜叉からは考えられない、緊迫した声。
今はそれだけ非常事態ということだ。
その途中で霧崎は死の脅威を見る。
霧崎はジンを説得し、途中まで聞いた伝言を黒ウサギへ伝えるように言って、向かわせた。
例え【弱者のパラダイム】があってもさすがに完全に守り切る自信はないのだ。
そんな事を考えていると、火トカゲ達が現れ、襲ってきた。
様子を見る限り、どうやら操られてるようだがこの場合は仕方が無い。
ライズで身体能力を強化すると、なるべく傷を付けないように意識を狩り取っていく。
さすがに脅威を返すような事はしない。
それは操られてるだけの奴らにやることではない。
数十体、気絶させた所で露出が多く、布の少ない白装飾を纏う、白髪の二十代半ば程に見える女性が現れた。
「え………」
女性は霧崎の姿を見ると、驚いたような声を上げた。
そして、その声は霧崎の聞き覚えのあるものだった。
「あんた、あの時のか………あの言葉の意味はこういう事だったんだな」
「えぇ、そうよ。とは言えこんなに早く真っ正面からとは私も思ってなかったけど」
互いに互いを見る。
ただの偶然とは言え、何かあると感じてしまうものだ。
とは言え立場的にはそんなものは意味をなさない。
「一応名乗っておくわ。ラッテンよ」
「……霧崎カブトだ」
互いに互いを警戒し、すぐに交戦出来る状態で名乗り合う。
これがもう少し平和な出会いだったら……展開は変わっていたかもしれない。
互いに言葉を探り合う。
数瞬後、先に喋り出したのはラッテンであった。
「助けて貰った借りもあるしね、聞いておくわ。大人しく降参してくれない?悪いようにはしないわよ?」
「それこそ悪いが、
霧崎が言い切る前に、激しい雷鳴が鳴り響いた。
それにより言葉は中断され、二人の意識は別に向く。
そしてラッテンは確認をする為に、その場を離れるのだった。
◆◆◆◆◆
「そこまでです!!」
黒ウサギは軍神・帝釈天より授かったギフト、“疑似神格・金剛杵”を掲げ、雷鳴を幾度も轟かせる。
輝く三叉の金剛杵を掲げ、高らかに宣言する。
「“審判権限”の発動が受理されました!!これよりギフトゲーム“The PIDE PIPER of HAMELIN”は一時中断し、審議決議を執り行います!!プレイヤー側、ホスト側は共に交戦を中止し、速やかに交渉テーブルの準備に移行してください!!繰り返します______」
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カウント・ザ・メダルズ
赤、タカ、クジャク、コンドル
緑、クワガタ、カマキリ、バッタ
黄、ライオン、トラ、チーター
白、サイ、ゴリラ、ゾウ
青、シャチ、ウナギ、タコ
橙、コブラ、カメ、ワニ
特、スーパータカ、スーパートラ、スーパーバッタ
vsハーメルン第一ラウンド終了と言ったところです。
ブラカワニ登場です。
様々な耐性があり、再生能力にも優れるコンボです。
ラッテンと霧崎に関しては話が進むままに。
いまだに介入してないあの人らに関しては第二ラウンドあたりから。
それでは、質問があれば聞いてください。
感想待っています。