問題児と000と弱者の箱庭物語   作:天崎

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KRオーズと晴れる闇と散り行く灰

足場は消え、塔も崩壊を始める。

だが、ガミオは飛行も可能だ。

ゆえに足場が消えても問題は無い。

アルマへの指示でラッテンの居場所には既に気付いていた。

 

「ヤバいわね……」

 

足場が消えて、落下中のラッテンはガミオの視線に気付いて冷や汗を流す。

ガミオの周囲に炎球が数十個現れる。

 

「_______________________ッ!!」

 

ガミオの咆哮と共にその全てがラッテンに向けて放たれる。

だが、軌道がおかしかった。

まっすぐに飛ばされたはずの炎球は何故か四方八方に散っていく。

 

 

「ラッテンに手を出してんなよ!!」

 

 

ガミオの真上に霧崎が迫る。

ガミオの目が完全にラッテンに向いてたがゆえに反応が遅れる。

ガミオが上を向いた時には霧崎の拳がガミオの顔面に届いていた。

ダメージはあるはずがない。

幾らライズで身体能力を強化しようとガミオに効く程では無い。

しかし、触れた時点で意味はある。

 

「霧崎~♪」

 

ガミオに触れるなり、慌ててガミオに蹴りを入れ、その勢いで距離を取る霧崎。

それにラッテンは喜々として抱き付いた。

悪魔なので飛べないにせよ、空中でも割と余裕があるのだ。

直後にガミオは自身の放った炎球を全てその身で受ける事になる。

弱者の(チキンソウル)パラダイムで死の脅威を全て返したのだ。

それによってガミオの視界は爆炎に包まれる。

その隙に霧崎とラッテンはクロアによって転移させられる。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「行くぞ、映司!!」

 

「はい、士さん!!」

 

霧崎とラッテンが転移されると同時に士と映司がガミオの上へと転移される。

士は既にコンプリートフォームになっている。

士はケータッチを腰から外し、幾つものオーラングルサークルが写っているカードを中に入れる。

 

「新しい力を試してみるか」カメンライド!!オーズ!!

 

ケータッチには幾つものオーラングルサークルが浮き出る。

同時に二人に並ぶように九つの人影が現れる。

士はそれを指でなぞっていく。

 

タトバ!!

タカ!!トラ!!バッタ!! ガタキリバ!!

タトバッ、タトバ、タットッバ!! クワガタ!!カマキリ!!バッタ!! ラトラーター!!

ガータ、ガタガタキリバッ、ガタキハリバ!! ライオン!!トラ!!チーター!! サゴーゾ!!

ラトラタ、ラトラァァター!! サイ!!ゴリラ!!ゾウ!! タジャドル!!

サゴーゾ、サゴォォォゾッ!! タカ!!クジャク!!コンドル!! シャウタ!!

タァァジャァァドルゥゥ!! シャチ!!ウナギ!!タコ!! タマシー!!

シャシャ、シャウター!!シャシャ、シャウター!! タカ!!イマジン!!ショッカー!! プトティラ!!

タマシィ!!タマシ、タマシー!!ライダァァァァ魂ィ!! プテラ!!トリケラ!!ティラノ!! ブラカワニ!!

プットティラァァァノザウルゥゥゥス!! コブラ!!カメ!!ワニ!!

ブラカァァァワニッ!!

 

士がオーラングルサークルを押すのと同時に人影の周囲をメダル状の物体が回り始める。

そして、頭、胴、足の前でそれぞれ一つずつ止まる。

それらは胴の部分で一つに集約してオーラングルサークルとなる。

士はもう一度タトバのオーラングルサークルを押してからディケイドの紋様を押し、ケータッチを腰に戻す。

 

スーパータトバ!!

 

スーパー!!スーパー!!スーパー!!

スーパータカ!!スーパートラ!!スーパーバッタ!!

スーパー!!タトバッ、タトバ、タットッバ!!スーパー!!

 

カメンライド!!オールコンボ!!

 

ケータッチの音声と共にオーラングルサークルが人影と重なる。

同時に映司の周囲にもメダル状の物体が回り、重なり、オーラングルサークルとなり、映司の胸に重なり映司の姿を変える。

タトバ、ガタキリバ、ラトラーター、サゴーゾ、タジャドル、シャウタ、タマシー、プトティラ、ブラカワニの九コンボへと人影は姿を変える。

映司もスーパータトバへと姿を変えた。

それと共にコンプリートフォームの胸のカードもスーパータトバ以外の九コンボの物へと変わる。

 

「うわぁ、凄いですね!!」

 

「驚くのは後だ!!」

 

十一人の戦士となってガミオへの攻撃を開始する。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

ガミオも何も士と映司の変化を黙って見ていたわけでは無い。

暴走して理性が吹っ飛んでいるが、その本能で危険だと判断していた。

 

『邪魔はさせません!!』

 

「お前がいると色々面倒なんでな!!」

 

アンクとアルマが雷撃と炎弾でガミオを引き付ける事によって妨害は防がれていた。

だが、長くは持たない。

アンクは即座に距離を詰められて胸を突かれかけるが、右腕状態に咄嗟に変化することで回避した。

アルマはガミオがやたらめったら放つ炎球を処理する内に体力を擦り減らす。

ラッテンと離れていると安定して力を発揮することが出来ないのだ。

 

『最後に一撃くらいは入れさせて貰いましょう!!』

 

「ハァァァァァ!!」

 

残りし力を全て雷光に変え、纏い突進する。

ガミオは軽々しくそれを受け止めはするが動きは止まる。

そこを狙って怪人態に戻ったアンクはガミオの背に向けて炎を纏いし蹴りを叩き込んだ。

確かな手応えを感じ、二人はガミオより距離を取る。

映司と士の仕込みが完了したのを確認したからだ。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「_________________ッ!!」

 

「フンッ!!」

 

咆哮を轟かすガミオに向けてメダル状のエネルギー弾が放たれる。

タコカンドロイドによって作られた道をトライドベンダーが走る。

ガミオは片手を軽く払う様にしてエネルギー弾を砕く。

その間にトライドベンダーの後方に立つサゴーゾがドラミングし、ガミオに掛かる重力を操作する。

 

「ッ!?」

 

ガミオは突然重くなる重力に困惑した様な反応をする。

飛べるとはいえ、足場の無い状態で普段以上の多大な重力に晒されればキツイ物がある。

ゆえに動きが鈍くなる。

 

スキャニングチャージ!!

 

「「「「「セイヤ!!」」」」」

「「「セイヤ!!」」」「「「セイヤ!!」」」

「セイヤ!!」「セイヤ!!」「セイヤ!!」「セイヤ!!」「セイヤ!!」

「「セイヤ!!」」「「「セイヤ!!」」」

「「「「セイヤァァ!!」」」」「「「「「「セイヤァァァァ!!」」」」」」

「「「「「「「「「「セィヤァァァァァァァァ!!」」」」」」」」」」

 

そこをガタキリバが狙う。

オースキャナーでベルトのメダルをスキャンし、ガタキリバキックを放つ。

同時にヒットの瞬間に分身する。

五十人という物量に対してはさすがのガミオも対処し切れずに大きく下へ吹き飛ばされる。

 

「___________ッ!!」

 

吠える。

咆哮を上げ、全身に力を入れて止まろうとする。

そこにラトラーターがライオディアスを放つ。

強烈な光を至近距離で浴びせられ、ガミオの視界は奪われる。

 

スキャニングチャージ!!

「セイッ……ヤァァァァ!!」

 

その隙にタマシーコンボが魂ボンバーを発動する。

メダル、イマジン、ショッカーの力が一つとなったエネルギー弾がガミオに向けて放たれる。

眼は見えないはずだった。

だが、ガミオは魂ボンバーの凄まじいエネルギーを感じ取り、受け止めるかの如く両腕を出す。

 

スキャニングチャージ!!

 スキャニングチャージ!!

 

「「セイヤァァァァァァァァ!!」」

 

しかし、ラトラーターとサゴーゾがガミオに跳び付き、全力でガミオの腕を弾く。

魂ボンバーを受け止める為にその腕には凄まじい力が溜められており、必殺技クラスでも無ければ弾く事すら出来なかった。

それによって無防備にされたガミオに魂ボンバーが直撃する。

とてつもない爆発が起き、その余波で塔の崩壊が加速していく。

ガミオは本能で自身の根本にある何かにヒビが入っていくのを感じた。

 

「ウォォォォォォォォォォォォ!!」

 

「アバババババババババババッ!!」

 

液状化したシャウタと崩壊していく瓦礫の上を滑る様に移動するブラカワニがガミオに攻撃を仕掛ける。

シャウタは鞭で右腕を、ブラカワニは頭部のコブラで左腕を拘束する。

右腕には電撃が流され、左腕は凄まじい力で噛み付かれる。

ガミオはそんな事を気にもせずに両者を力付くで引き寄せ、己の頭上で衝突させようとする。

けれども、それはシャウタが液状化することによって回避される。

そして、それは死角を作る。

 

トリプル!!スキャニングチャージ!!

「セイヤー!!」

 

シャウタとブラカワニがちょうど交差した所にタトバが割って入る。

ガミオは虚を突かれ、反応が遅れる。

メダジャリバーが振られた時にようやく回避行動を取るが遅かった。

完全に受け止める体勢だった前回と違い今回は完全に虚を突いた形となる。

ゆえに次元切断をそのまま喰らう事となる。

咄嗟の回避では避け切れず、両足が切断された。

即座に繋げようとするがそれは叶わなかった。

 

「させないよ」

 

飛行するタジャドルとプトティラが切断された足を吹き飛ばしたからだ。

片足は焼き飛ばされ、片足は凍結し砕かれる。

 

スキャニングチャージ!!スキャニングチャージ!!

「セイヤッ!!」

 

その間に体勢を直したブラカワニとシャウタがオースキャナーでベルトのメダルをスキャンする。

オクトバニッシュでその身は貫かれ、ワーニングライドで左腕が挟まれ持っていきかける。

そこにプトティラとタジャドルが迫る。

タジャスピナーから弾かれる炎弾を弾きながら、メダガブリューの斬撃を防ぐ。

 

タカ!!クジャク!!コンドル!!ギン!!ギン!!ギン!!ギン!!

「ハァァセイヤァァァァァ!!」

 

タジャスピナーにメダルを入れ、オースキャナーでスキャンする。

七枚のメダルの力が炎となり、その身を包み火の鳥化す。

マグナブレイズを発動し、ガミオへと突進するがガミオはそれすら受け止めようとする。

 

「ッ!?」

 

 

だが、連戦な上にここまで撃ち込まれたダメージもあって受け止め切れなくなりつつある。

そして、ブラカワニに挟まれた左腕が限界を迎える。

骨が砕け、力が抜ける。

モーフィンパワーで骨を再生させようとするが遅い。

片腕ではバランスが崩れる。

受け止め切れず、ガミオは炎に貫かれた。

同時に無理に受け止めようとした右腕は焼き焦げる。

 

ゴックン!!プットティラァァァノヒッサァァァツ!!

「セイヤァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

追い打ちする様にプトティラはメダガブリューに膨大なエネルギーを纏わせ、斬撃を放つ。

もはや腕すら動かないガミオは袈裟斬りにされるのに抵抗すら出来なかった。

だが、それでも、【ン】はそこで終わらない。

 

「______________________________________________ッ!!」

 

咆哮と共に衝撃波を放ち、周囲の九コンボを纏めて吹き飛ばす。

それと共に肉体は急速に再生を始める。

危機を感じた三つの魔石霊石が限界以上の力を引き出しているのだ。

 

「悪足掻きは嫌いじゃないがもうフィナーレだ」

 

そんな声と共に幾つもの魔法陣がガミオを拘束した。

その魔法陣は動きどころか再生すら阻害する。

その魔法陣を放った晴人は上空の二人に視線を送る。

 

「トドメだ!!」

 

「行きましょう、士さん!!」

 

スキャニングチャージ!!

ファイナルアタックライド!!オ、オ、オ、オーズ!!

 

「ハァァァァァァァァァァァァ!!」

「セイヤァァァァァァァァァァ!!」

 

ガミオと二人の間に三色の輪と十枚のカード状のエネルギー体が出現する。

映司と士はそれを蹴り抜けながらガミオに両足蹴りを放つ。

直撃はした。

全身にヒビは広がっていく。

それでも、ガミオは滅びない。

それどころか瞳に光が戻る。

 

「よもや、リントがこれほどの力を持った俺をここまで追い込むとはな。だが、この程度では闇は晴れんぞ!!」

 

「いいや、俺が晴らしてやるよ。だから、今度こそ消し飛べ”ン・ガミオ・ゼダ”!!」

 

蹴り抜かれながらガミオと二人は落ちていく。

最下層で待っていたのは十六夜だった。

その右手には極光の柱が構えられていた。

これが策の最後の最後の決め手だった。

最下層に辿り着くまでに仕留められない可能性は十分にあっただから確実に仕留められる状況を作ったのだ。

正面からだと受け止められるならば、絶対に防げない状況を生み出せばいい。

 

「喜べ、再び闇は晴れる。だが、闇自体は消えない事を心に刻んで置くのだな」

 

その背に極光の柱が放たれる。

直撃したガミオは何かを悟った様な顔をした後に警告の様な言葉を遺して爆炎に包まれた。

映司と士は十六夜の隣に着地し、続く様に晴人も降りてくる。

爆炎の余波は塔の瓦礫を吹き飛ばし、その周囲を更地にするほどの衝撃波だった。

街が中心部を除いて原形を保っているのが疑問に思えるレベルだった。

 

「驚いたな。あれを受けて原形を保つとはどれほど凄まじい存在だったか察せれるな」

 

決着が付いたと思い現れたクロアがそんな事を呟く。

彼は中心部に立つ物体を眺めていた。

それはン・ガミオ・ゼダの死体だった。

その死体は倒れる事が無く立っていた。

しかし、風が吹くと同時に灰の如く崩れ落ちるのだった。

 

 

 

 





VSガミオ決着でした!!

KRオールコンボに関してはFFRオーズ枠です
士がケータッチのオーラングルサークルを押す→変身エフェクトが出る
という感じなので音声にズレが入ってます。

ガミオの意識が最後の最期で戻ったのはライスピのガラガランダみたいなノリです
あちらと違って本当に最後の最期ですが

ガミオに攻撃が通った云々は準備万端と反射の違いみたいな物です

それでは、質問があれば聞いてください
感想待ってます!!
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