問題児と000と弱者の箱庭物語   作:天崎

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今更ですが牙狼に士の人が出てますね
相変わらず敵役がしっくりきて煽りが凄かったですね


黄金虫と連携と潜む悪意

 

士はバトルファイトによる破壊跡の残る大通りを歩いていた。

破壊跡を見ながら溜息を吐く。

 

「せっかく復興してるのにまた壊されるのは面倒の極みだな。全くこうも次々と事件が起きるのはやめてほしいところだな!!」

 

言いながら背後をライドブッカーで撃つ。

背後から奇襲しようとしていた黄金虫の始祖であるスカラベアンデットは慌てて銃弾を防ぐ。

それと同時にその身は黄金に輝く。

 

「何ッ!?」

 

士が気が付いた時にはスカラベアンデットは隣にいて、武器を振るうところだった。

慌ててしゃがみ込み、地面を転がるように距離を取る。

その間に腰にディケイドライバーを巻き付ける。

 

「変身!!」

カメンライド!!ディケイド!!

 

幾つもの残像が士と重なり、プレートが頭部に突き刺さる。

姿をディケイドに変えて身構えるが既にスカラベアンデットは姿を消していた。

周囲を見渡そうとした時には背後にスカラベアンデットが出現していた。

 

「グァ!?」

 

背後から攻撃を受けてよろめくが、その間にもライドブッカーをガンモードにしてスカラベアンデットへと向けている。

引き金を引いて撃つ時には相手の姿は消えてた。

そして、死角に現れて攻撃を仕掛けてくる。

 

「瞬間移動…………いや、時間停止か。大体分かった」

 

死角からの連撃を何とかライドブッカーソードモードで受け止めながら士はカードを取り出す。

ディケイドライバーを開き、カードを投げ入れる。

 

カメンライド!!カブト!!

アタックライド!!クロックアップ!!

 

姿をディケイドからカブトに変えた上でクロックアップする。

士の身は異なる時間流へと移動し、周囲の全てがスローモーションの様に見える。

スカラベアンデットの時間停止は完璧だ。

だが、完璧故に弱点はある。

時間停止中は他の物体に干渉できないのだ。

それゆえに攻撃の直前に姿を現すのだ。

士はそれを見抜いてカブトを選んだ。

時間停止解除の瞬間を狙う為にクロックアップを使ったのだ。

士の目の前には攻撃をしようとするスカラベアンデットがいる。

その姿は処刑を待つのみだった。

士は右手にライドブッカーを、左手にカブトクナイガンを持ちながら二枚のカードをディケイドライバーに投げ入れる。

 

アタックライド!!スラッシュ!!

ファイナルアタックライド!!カ、カ、カ、カブト!!

「ハァァァァァァァァ!!」

 

ライドブッカーとカブトクナイガンに多大なエネルギーが纏われる。

そのまま二本の剣で士はスカラベアンデットを切り刻むのだった。

吹き飛ばされたスカラベアンデットは緑色の血を撒き散らしながら地面を転がる。

腰にあるベルトが静かに開くのを見て士はカードをベルトに投げ入れる。

 

カメンライド!!ブレイド!!

 

青いオリハルコンエレメントにその身を通して姿をブレイドに変える。

ブレイラウザーを取り出し、そこからカードを引き抜きスカラベアンデットに投げつけようとした時だった。

物陰から数体のアンデットが現れる。

 

「またか…………まぁいい。ついでに封印するか」

 

そう言って士が身構えた時だった。

白い影が通り過ぎた。

その影は()()()()()()()()()()剣を軽く振るい、こびりいていた物を払い落した。

同時にアンデット達が悲鳴を上げて体液を吹き出す。

驚くべきことにあの一瞬で全てのアンデットを斬り裂いたのだ。

アンデット達の腰のベルトが開くと同時に白い影の左肩が怪しく光る。

すると、周囲のアンデット達が歪む。

歪みに歪み、カード状に姿を変える

アンデットが姿を変えたカードはそのまま白い影の手に収まる。

士が周囲を観察するとスカラベアンデットも今のに巻き込まれていた。

 

「2,5,10,3か。まぁ、持っていて損はあるまい」

 

「まさかお前が現れるとはな、ジェネラルシャドウ」

 

「ふん、私の新たなる力を完全な物にするにはこれが必要なのでな」

 

「ラウズカードが?」

 

ジェネラルシャドウ(白い影)は不敵な笑みを浮かべたまま見せつける様にアンデットが姿を変えた物、ラウズカードを見せ付ける。

ジェネラルシャドウが手を放すとカードは左肩に吸い込まれていくのだった。

士はジェネラルシャドウそのものには特に驚きは抱いていなかった。

何故ならアポロガイストを倒したのだから代わりが動き始めるのは察していた。

それがただ単にジェネラルシャドウだっただけだと思っていた。

ゆえに目的が違う事に多少の疑念があった。

そして、アポロガイストがファントムを取り込んでいた事を思い出す。

 

「お前、まさかアンデットと融合しているのか?」

 

「察しがいいな、ディケイドよ」

 

不気味に笑うジェネラルシャドウを前にし、士は警戒を緩めずに構えてはいる。

それでもジェネラルシャドウは余裕そうに笑う。

 

「さて、私の目的は貴様とは別にあるわけだが……別に貴様を見逃す理由もあるまい」

 

「そうだろうな!!」

 

ほとんど同時に両者は踏み出し、剣を打ち付け合うのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「うん、姿を見せないで正解だったね。あんな化物がいたら実力なんて関係無さそうだし、何より楽しみが減りそうだからね」

 

少年がいた。

少年はつまらなさそうに士とジェネラルシャドウの闘いを眺めていた。

少年は不敵な笑みを浮かべ、何処かへと姿を消す。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「あら、貴方達は逃げないの?」

 

「逃げる理由が何処にあるのかしら?」

 

霧崎とラッテン、アルマは海蛇の始祖であるサーペントアンデットと対峙していた。

サーペントアンデットの背後にはトータスアンデットが身構えている。

街で暴れていたのを霧崎達が見付けたのだ。

サーペントアンデットは蛇骨を伸ばし、鞭の様に振るう。

その先端には鎌が付けられており、触れた物を斬り裂いていく。

だが、それは全て霧崎達に当たらず通り過ぎていく。

 

「どういうこと?」

 

サーペントアンデットもその奇怪な状況に首を傾げる。

霧崎が弱者の(チキンソウル)パラダイムで死の脅威をズラしているだけではあるが、知らなければ怪訝に思うのも仕方ない。

その隙にディーンを召喚して、襲い掛からせる。

一ヵ月前の破損も今ではキッチリ修復されている。

ディーンの巨大な拳がサーペントアンデットを狙うが怪力を持つトータスアンデットに受け止められる。

が、それも作戦の内だった。

 

「二体纏めて吹き飛ばしてしまいなさい、アルマ!!」

 

『了解!!』

 

体に雷を纏わせたアルマがサーペントアンデットとトータスアンデットの真上から突進していく。

サーペントアンデットは咄嗟にトータスアンデットを盾にして逃れる。

吹き飛ばされたトータスアンデットは焼き焦げ、地を転がる。

腰のベルトが開くと動かなくなる。

 

「悪いが、まだ終わりじゃないんだ」

 

霧崎が呟くと同時にクロアによってサーペントアンデットの背後に黒ウサギとレティシアが出現する。

サーペントアンデットは予想外の戦力に驚くと同時に反射的に蛇骨を振るう。

しかし、それとほぼ同時に転移した霧崎が蛇骨の軌道を変える。

それによって道は開けた。

 

「感謝するぞ、霧崎!!」

 

「行くのですよ!!」

 

ラッテンはハーメルケインで音楽を奏でる。

その音は可聴域外ゆえに誰も認識されなかった。

しかし、それでも耳に届けば効果は発揮する。

それによってアンデットの動きを鈍らせつつ、黒ウサギとレティシアを強化する。

アルマや黒ウサギくらいしか聞き取れない音はラッテンの心情的にはあまり使いたくないのだが、サポートという面では必要なので修得した物だった。

 

「さて、〆としましょうか」

 

黒ウサギとレティシアが槍、龍影を振るう。

その鋭さはラッテンによる強化によって増している。

動きの鈍ったサーペントアンデットでは対処出来ずに貫かれていくのだった。

最後にディーンによって上空へと殴り飛ばされ、空中で腰のベルトが開く。

そこに統制者が現れて敗れたアンデットを回収していくのだった。

 

「即興にしては上手く行ったんじゃない?」

 

『今回は不意を突けたからいけましたが、相手が防御系の恩恵を持っていたら危なかったでしょうね』

 

ラッテンと霧崎の火力不足は不死生物アンデットと戦うにはやや不安要素であったので黒ウサギ達に協力を仰いでいたのだった。

連携そのものは行き当たりばったりではあったが各々の力もあって上手く行くのだった。

 

「十六夜さんや、映司さん達は大丈夫なのでしょうか?」

 

「主様達ならば大丈夫だろう。それより我らは頼まれていた物を探さなければ」

 

「本当にあるのかね、統制者の対になる存在なんて」

 

霧崎は疑わしそうに呟きながら何か気持ち悪い物を感じているのだった。

ねっとりとした殺意とは違う悪意を。





ジェネラルシャドウ参戦でした!!
ある意味トランプ繋がりです
何と融合してるかは察せる人は察せるかもです


ラストエンブリオは読みました
前編という事で次巻はよ!!という感じですが
原作タグはラストエンブリオ編に入っても問題児のままの予定ではあります


それでは、質問があれば聞いてください
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