岩代先生の新作、カガミガミ一巻今日発売でしたね!!
岩代先生らしい作風の式神系の作品でした
あと、今月のライスピでは幻の怪人が姿を現してました!!
「ハァ!!」
蛟劉によって数体のアンデットが吹き飛ばされ、モノリスに回収されていく。
蛟劉は周囲一帯を見回して近くにはもういない事を確かめる。
「数が分かってる分はええんやけど、人に紛れて隠れてるのが厄介やな」
先程、人に化けていたアンデットを見かけたからこその言葉だった。
蛟劉は周囲を警戒しながら街を歩くのだった。
そんな時に、背後から何者かが話し掛ける。
「お前はこれまでの事件が誰のせいで起きているか気付いているのか?」
「いきなりやね、いったい何者や?」
蛟劉は特に動揺せずに振り向く。
気配無く近づいてくるくらいで動揺する精神では無い。
背後にいたのは中年の男だった。
「私のことはどうでもいい。問題はディケイドのことだ。奴がいるからこのような事件が起きるのだ」
「全部士君のせいとでも言いたいんか?」
「そうだ。奴の存在が世界を歪める。だから、お前たちは奴をさっさと倒すべきなのだ」
「君の言ってる事が本当かどうかは知らんけど……少なくとも君に言われるがまま士君を襲ったりはせぇへんよ。君よりは士君のが信用できるしな」
「その選択、いずれ後悔するぞ!!ディケイドは必ず世界を破壊するのだからなッ!!」
それだけ言うと中年の男は姿を消す。
それを見て蛟劉は軽く息を吐く。
「なんや、士君も大変そうやな~」
そんな事を呟きながらもアンデット捜索を再開するのだった。
◆◆◆◆◆
上半身裸で妙なベルトをした男が街を歩いていた。
だが、誰もそれを目に留めなかった。
まるでそれが普通であるかの様に歩いている。
「これが箱庭ですか。あまり、巻き込みたくは無いですね」
そんな事を呟く男の周囲が突如爆ぜた。
男には傷は無かったが周囲では悲鳴が上がる。
「貴方ですか」
「貴様はバトルファイトで優勝した経験がある。だから、早めに消させてもらおう」
黒いロングコートを着て、サングラスをした男が歩いてくる。
男が軽く手を振るうと火球が放たれる。
上半身裸な男はあえて動かずに火球を見ていた。
「アンク!!」
「分かってる!!」
男に当たる直前、紅い翼が火球を防ぐのだった。
同時に二人の男が上半身裸の男を守る様に割り込む。
それは映司とアンクだった。
アンクは返すように黒コートの男に火球を放った。
男は爆炎に包まれた。
「大丈夫ですか?」
「えぇ、おかげさまで」
映司が尋ねると男は静かに頷いた。
それを聞くと映司はベルトを取り出し、爆炎の方を向く。
「なら、出来るだけ遠くに逃げてください。アンク、メダル」
「ほらよ」
映司が手を出すとアンクが適当にメダルを渡す。
映司は受け取ると、それをベルトにはめ込む。
そのときに、爆炎からアンデットが現れる。
黒コートの男が正体を見せたのだ。
「人間が邪魔をするな」
「変身!!」
タカ!!トラ!!バッタ!!タトバッ、タトバ、タットッバ!!
孔雀の始祖である不死生物、ピーコックアンデットに変幻した男は無数の羽を刃の様にして映司に放つ。
だが、その時には映司はベルトのメダルをオースキャナーでスキャンしていた。
映司の周囲で円状のエネルギー体が回転を始める。
それらが盾となり、放たれた羽を弾いていく。
頭部の前では赤のが、胸部の前では黄のが、脚部の前では緑のエネルギー体が静止する。
それらは胸部の前で一つとなる。
それが映司の胸と重なり、映司の姿が変化する。
鷹の頭部、虎の腕、飛蝗の足を持つ姿、オーズ タトバコンボへと映司の姿は変化した。
映司はメダジャリバーを構えてピーコックアンデットへと向かっていく。
ピーコックアンデットも大剣を手に持って対処する。
「タァ!!」
数度か剣を打ち合い、鍔迫り合いとなる。
そこにピーコックアンデットは左手の鉤爪を振るう。
映司は慌ててトラクローを展開して防ぐ。
だが、そちらに意識を移したせいで押し合いに負ける。
メダジャリバーが弾かれ、そのまま大剣に斬られ、吹っ飛ばされて地面を転がる。
「映司!!これに変えろ!!」
見かねたアンクが映司に向けてメダルを投げ付ける。
映司は受け取ると特に確認せずにベルトに入れた。
信用ゆえの行動である。
タカ!!カマキリ!!チーター!!
「なるほどね」
映司は変化した体に納得する。
その姿は鷹の頭部、蟷螂の腕、チーターの足を持つ亜種タカキリーターに変わっていた。
カマキリソードを構え、チーターレッグで高速移動してピーコックアンデットに迫る。
背後に回って斬り掛かるが、相手は上級アンデットである。
さすがに対応はしてくる。
鉤爪で受け止められるが、すぐに離れる。
そのまま連撃し、徐々に攻撃を当てていくが決定打にはならない。
「人間がナメるな」
ピーコックアンデットもチーターレッグによる高速移動に慣れて対応してくる。
映司が来る方向を予測し、突きを放つ。
チーターレッグの高速移動は止まるのに多少時間が掛かる。
それゆえに狙われると避けるのが難しかった。
カマキリソードでどうにか受け止めるが反動を抑えきれずに後退する。
そこを狙われる。
無数の羽を刃の様にして放たれ、映司は避けきれずに吹き飛ぶ。
「アンク、コンボで行こう」
「なら、これにしとけ」
再びアンクからメダルを渡される。
それをオーズドライバーに入れると、オースキャナーでスキャンする。
シャチ!!ウナギ!!タコ!!シャシャ、シャウーター!!シャシャ、シャウーター!!
円状のエネルギー体がオーズの周囲を回る。
青の物体が頭部、胸部、脚部の前で止まる。
それらは胸の前で重なり、オーラングルサークルに重なり、オーズの姿を変える。
鯱の頭部、鰻の腕、蛸の足を持つコンボ、オーズ シャウタコンボに姿を変えるのだった。
そこにピーコックアンデットが羽を放つ。
だが、シャウタは体を液状化させる。
「攻撃が全て奴をすり抜けるだと!?」
驚くピーコックアンデットに向けて映司は液状化したまま突進する。
近くまで行くとウナギウィップを展開する。
放たれかけていた火球をシャチヘッドから水流を放ち消し飛ばす。
そのままウナギウィップをピーコックアンデットに巻き付ける。
ウナギウィップは常に電気を帯びている為に巻き付かれるだけでダメージとなる。
ウナギウィップを振るい、ピーコックアンデットを真上に投げ飛ばす。
そして、タコレッグをそちらに向ける。
「ダラララララララララ!!」
タコレッグの足を八本に分裂させる。
そのまま回転するように連続蹴りをピーコックアンデットに食らわせる。
その連撃でピーコックアンデットの大剣が弾き飛ばされる。
「トドメだ!!」スキャニングチャージ!!
蹴りの反動で距離を取り、空中で体勢を整えながらオースキャナーでメダルをスキャンする。
メダルの力が全身を駆け巡る。
ウナギウィップを放ち、ピーコックアンデットを拘束しようとする。
だが、ピーコックアンデットは鉤爪でウナギウィップを弾き飛ばす。
タコレッグを展開し、ドリルの様に回転させるとそのままピーコックアンデットに突っ込んでいく。
「セイヤァァァァァァァァ!!」
ピーコックアンデットは無数の羽を刃の様にして放つ。
けれども、全てタコレッグの回転によって弾かれていく。
シャウタの必殺技オクトバニッシュがピーコックアンデットを貫く。
「この俺がこんなところで…………」
ピーコックアンデットは一瞬だけ人間態に戻り、苦しげに呟いた後に怪人態となって倒れて爆炎を上げた。
その後に残ったのはベルトが開き、身動き一つ取らなくなったピーコックアンデットだった。
即座にモノリスが飛来し、ピーコックアンデットをカードに変えて回収していくのだった。
「あれが統制者って奴か。面倒な欲望の臭いがこびり付いてるな」
アンクは忌々し気に呟く。
グリードゆえにモノリスから何かを感じ、嫌悪感を持ったのだろう。
映司も変身を解き、アンクにメダルを返す。
「貴方達は人間とは思えないほどの力を持っているのですね」
そこに先程の上半身裸の男が話しかけてきた。
映司は怪我が無いのを確認して、安堵した様な顔をする。
「お前、まだ逃げて無かったのか」
「アンク、そういうこと言うなよ。でも、此処は本当に危険ですから逃げた方がいいですよ」
「えぇ、それは分かっています。私もバトルファイトの参加者ですから」
「え?」「ハァ?」
映司とアンク、それぞれ驚いた様な声を上げる。
その反応に男は首を傾けた後に何かに気付いて納得した様な顔をする。
「まだ名乗っていませんでしたね。私はヒューマンアンデット。簡単に言えば、貴方達人類の始祖とも呼べる存在です」
男は、ヒューマンアンデットはあっさりと言う。
そこに込められた意味を理解し、映司は再び驚いた様な声を上げるのだった。
◆◆◆◆◆
街の影を”何か”が駆ける。
それは獣の様に息を荒げる。
極上の肉を求める獣の様に。
触角を揺らし、紅の瞳を輝かせ、獣は獲物を探す。
vsピーコックアンデットでした!!
ヒューマンアンデットの外見は始のままです。
最後の獣は既に出ている存在です
どれかは外見がヒントかも?
それでは、質問があれば聞いてください
感想待ってます!!