問題児と000と弱者の箱庭物語   作:天崎

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明日はドライブは休みだけどニンニンジャーはやるよ!


浮き上がる物と謎の石板と解放されし怪物

 

十六夜とパラドキサアンデットの戦いは十六夜が押しいていた。

パラドキサアンデットが風の刃を放つが十六夜はそれを軽々と砕いていく。

風の刃は確かに十六夜の拳を斬り裂いてはいた。

だが、PSIによって強化された十六夜の肉体はその傷を即座に塞いでいく。

それはライズによる影響でもあったがそれだけでも無かった。

十六夜の体内に潜む”何か”がそれ以上の効果を生み出していた。

 

「オラァ!!」

 

十六夜の拳がパラドキサアンデットへと突き刺さる。

その身にはヒビが入って緑色の血液が溢れ出す。

パラドキサアンデットは困惑していた。

十六夜とエレファントアンデットの戦いは眺めていた。

それでも此れは予想が出来ていなかった。

 

「何が起きたというのだ!?」

 

「自分で考えるんだな!!ともあれ、倒すのには違いない!!」

 

「ふざけるなッ!!私はこんなところでは………」

 

「俺もお前くらいに苦戦してたら駄目なんだよ。此処で止まってるわけにはいかねぇんだッ!!」

 

十六夜が叫ぶと同時に脈打つ物が加速する。

そして、十六夜の右腕と右頬に明確な形を持った何かが淡い光を放ちながら浮かび上がりかける。

それは何かを描くかの様だった。

だが、完全には形にならずブレて安定はしなかった。

それでも今は十分だった。

感覚さえ分かれば後は研ぎ澄ましていくだけだから。

 

「吹き飛べッ!!」

 

「そう何度も受けたままだと思うな!!」

 

十六夜の拳をパラドキサアンデットは左腕で受け止める。

多少後退した物の止めることには成功した。

成功したはずだった。

十六夜が拳に更に力を込める。

それと同時にパラドキサアンデットの左腕から血が溢れていく。

 

「何ィ!?」

 

まるで押しつぶされた缶の様に血を吹き出し、左腕は歪んでいく。

十六夜の拳から流れ込んできた”何か”が左腕を内側から破壊していく。

パラドキサアンデットが思わず飛び退くと、十六夜は拳を再び構えた。

右拳を顔の前に、左拳を胸の前に構えて力を込める。

その姿を見てパラドキサアンデットは何かを記憶に引っ掛かる物を感じたが何かは分からなかった。

 

「ドオラァ!!」

 

十六夜は跳んで全体重を掛けるかの様に拳を放つ。

パラドキサアンデットは直撃寸前にその右拳が淡く光り、点滅しているかの様に見えた。

だが、そんな物には意味が無く。

避けれもせずに直撃した。

その威力に吹き飛び、地を転がり、爆炎を上げた。

 

「この私が人間のガキ程度にここまで…………」

 

「待て……ッ!?」

 

それでもパラドキサアンデットは全身緑色の血に濡れるだけに留まり、這うように逃げ出そうとしていた。

十六夜はそれを追いかけようとしたが突然強烈な頭痛に襲われた。

頭を抱えてその場にうずくまる。

その頭痛の原因は十六夜には分からなかった。

ただ、それによってパラドキサアンデットは姿をくらますのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「何だこれ?」

 

「石板としか言いようが無いわね」

 

霧崎達は捜索している内に洞窟を発見し、そこで妙な石板を発見していた。

そこに書かれる文字は霧崎やラッテンには読めず、何を示しているかも分からなかった。

何かを入れる為かどうか分からないが窪みは見付けていた。

 

「アルマ、分かる?」

 

『私も分かりませんね。ですが、今回の件と無関係とは思えません』

 

「私も同感だな。ここの洞窟は無関係にしては少々アンデット……いや、アンデットもどきが多すぎる」

 

アルマとクロアが石板を眺めながら言う。

クロアが言うアンデットもどきとは白い怪物の事だった。

洞窟に入るなり、彼らに襲い掛かって来たのだ。

彼らは当初アンデットかと思ったが倒せば普通に消滅したので違うと思ったのだ。

今も沸いてはいるが黒ウサギとレティシアによって蹴散らされている。

何はともあれ、何か重要そうという事は分かっていてもどういう物かは何一つ分からなかった。

 

「さて、どうしましょうか?壊しておく?」

 

「いきなりだな」

 

『マスター、正体不明の物を壊したらそれはそれで危険ですよ』

 

「これが何かを封印する鍵かも知れないしね。壊してそれが目覚めるても面倒だ」

 

とはいえ、これを調べていても自体は進展しない。

目的の物も見付かっていない。

これからどうするか話し始めるのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

パラドキサアンデットは全身から血を滴らせながら歩いていた。

幸いにもまだベルトは開いていなかった。

つまりはまだ敗北はしていない。

 

「私はまだ戦う事が出来る……あの力を手にするのは私なのだ………」

 

呟きながら身を引きずらせ歩く。

だが、パラドキサアンデットの運は既に尽きていた。

目の前にはグレイブが倒れていた。

パラドキサアンデットはそこでどうしようも無い気配を感じていた。

何かヤバいと感じていた。

だが、それが具体的に何かは分からなかった。

 

「俺は運がいい。ちょうどいいところにアンデットが現れたのだから」

 

グレイブの外装は既にヒビだらけだった。

当然ベルトも破損していた。

グレイブが立ち上がると外装がボロボロと剥がれ落ちていく。

一歩歩くごとにその内側が晒されていく。

ベルトが砕け、外装が完全に消える。

そこにパラドキサアンデットは死神を見た。

グレイブの中身はアンデットだった。

だが、普通のアンデットでは無かった。

白と赤で構成される肉体。

何処かしら虫に近い印象を与える外見だった。

けれども、そのアンデットは何の始祖でも無かった。

始祖では無い故に何処のスートにも属さず、数字も持っていない。

その名はアルビノジョーカー。

アンデットを封印する力を持つアンデットにとっては死神に近い存在だった。

その身は滅びの象徴(`````)である。

バトルファイトに勝ち残ったアンデットは己が種を繁栄させられる。

だが、始祖を持たないこのアンデットが優勝すればどうなるか。

答えは単純明快。

全てがリセットされる。

世界は滅ぼされ、生態系は潰えるのだ。

だからこそ、アンデット達には特に敵視される。

けれど、アルビノジョーカーは本来のジョーカーでは無い。

そもそもアルビノジョーカーは本来バトルファイトに参加する存在では無い。

バトルファイトが停止した時に現れる者だ。

それ故にパラドキサアンデットは恐れ困惑する。

本来現われるはずの無い存在、それを前にした事で先程感じた物を理解した。

それは自身の終わりだった。

 

「ウワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

叫びを上げ、死神の鎌から逃れる様にアルビノジョーカーへと突撃する。

運命に抗い、勝ち残る為に動きが鈍い隙を突くつもりだった。

だが、何もかも手遅れだった。

死神の鎌は既に振られていた。

アルビノジョーカーの手には大鎌が存在し、それは既に振り下ろされていた。

突進してきたパラドキサアンデットは上から下に綺麗に斬られた。

そして、倒れるより速くハートのキングのラウズカードに変えられてアルビノジョーカーの手に収まる。

 

「これで一先ずは大丈夫だろう」

 

もう一枚のラウズカードを取り出す。

それを先に腰にあるベルトに読み込ませる。

 

アブソーブ!!

 

続けてたった今封印したカードを読み込ませる。

 

エヴォリューション!!

 

二枚のラウズカードが光の粒子となってアルビノジョーカーへと取り込まれる。

二体のアンデットをその身に融合させて改造兵士レベル3から受けた傷を塞ぐのと同時に自身の強化を果たしたのだ。

 

「だが、グレイブを破壊されたのは痛いな。今は目立つわけにはいかないのだが………」

 

残骸から変身用のラウズカードだけはしっかりと回収する。

破壊されたのは本当に予想外ではあった。

今はアルビノジョーカーという存在を他のアンデットに見せる気は無かったのだ。

それでは感付かれてしまうから(``````````)

 

「仕方ないがこいつらを使うか」

 

そう言って数枚のカードを取り出す。

そこから一枚を除き、宙に投げる。

 

リモート

 

そして、残した一枚を腰のベルトに読み込ませる。

それによってアルビノジョーカーの指先から光が放たれ、ラウズカードに当たる。

光を受けたラウズカードは姿を変えていく。

数秒でアルビノジョーカーの前に七体の怪物が立つ。

 

「行け」

 

アルビノジョーカーがそれだけ言うと怪物達は散り散りとなって何処かへ消える。

それを確認するとアルビノジョーカーは一息を吐いて姿を人間態に変えた。

イレギュラーは更なるイレギュラーを放ち、バトルファイトは更に混沌としていく。





十六夜の頭痛はPSIを使った代償というか暴王を初めて使った後のアゲハを思い出してくれるといいです
あれよりは軽度ですが

霧崎達の発見した物については後々
分かる人は普通に分かる類ですが

グレイブの正体はアルビノジョーカーでした!!(今更)
このバトルファイトにジョーカーはいません

それでは、質問があれば聞いてください
感想待ってます!!
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