タカ!!クジャク!!コンドル!!タージャードルー!!
赤のコンボ、タジャドルコンボに映司は姿を変える。
コーカサスビートルアンデットはそれを興味深そうに眺める。
「へぇ、それでどうするんだい?」
「君に勝つよ」
「なら、やってみなよ!!」
それを合図に互いに動き出す。
映司は空を舞い、上空からタジャスピナーで火炎弾を放っていく。
それらは全てコーカサスビートルアンデットの盾で防がれていく。
「映司!!」
アンクがメダジャリバーを投げ放ち、映司は上空でそれを受け取る。
映司は高速飛行しながら火炎弾を放ち、コーカサスビートルアンデットとの距離を縮めていく。
その間にメダジャリバーにセルメダルを三枚入れる。
オースキャナーでそれを読み込む。
トリプル!!スキャニングチャージ!!
その音声と共にメダジャリバーにセルメダルの力が纏われる。
すれ違い様にメダジャリバーを振るう。
通常の次元切断に加えてタジャドルの炎と高速飛行の勢いが合わされる。
コーカサスビートルアンデットは盾に身を隠しながらも剣を振るう。
「ダァァァァァァァァ!!」
次元は切断されなかった。
コーカサスビートルアンデットが防ぎ切ったのだ。
しかし、盾は破片が零れる程に破損していた。
映司は高速飛行しながら地面に手を入れる。
アンクは所持している紫のメダルが脈打つのを感じた。
地面からメダガブリューが出現する。
映司は腰のメダルケースからセルメダルを取り出すとメダガブリューに咀嚼させた。
そして、メダガブリューの口を閉じて開く。
ゴックン!!タジャドル!!
そんな音声と共にメダガブリューからタジャドルの変身音が流れ始める。
同時にタジャスピナーにコアメダルを入れ、回転させ、オースキャナーで読み込んでいく。
サイ!!ゴリラ!!ゾウ!!ライオン!!トラ!!チーター!!バッタ!!ギガスキャン!!
そんな音声と共に七枚のコアメダルの力が完全に開放される。
再び下降して、コーカサスビートルアンデットに向かっていく。
その身は様々な力に包まれていた。
対してコーカサスビートルアンデットは正面から迎え撃つ。
「セイヤー!!」
メダガブリューが振るわれる。
タジャドルの炎と紫の破壊の力が混ざり、二色の刃を形成する。
二色の刃と盾が激突する。
拮抗する。
コーカサスビートルアンデットはまだ持つと確信した。
が、それでも映司は振り抜いた。
そのまま身を回転させて回し斬った。
盾が崩壊し、破片があちらこちらに散らばっていく。
映司の攻撃はそこで終わらずに炎の鳥を纏ってタジャスピナーを突き出して突進する。
コーカサスビートルアンデットは大剣で迎え撃つ。
だが、コーカサスビートルアンデットは気付いていなかった。
先程のメダジャリバーとの衝突で大剣にヒビが入っていた事に。
その見落しはこの衝突において致命的だった。
大剣のヒビは衝突と同時に広がっていく。
そして、遂に折れて刃先は地面に突き刺さる。
もはや、コーカサスビートルアンデットを守る物は無かった。
炎の鳥が直撃し、吹き飛ばされる。
ベルトは開かなかった。
けれども、直撃した胸からは緑色の血が溢れ流れる。
ダメージは重く動きは鈍っていた。
「まだ僕は負けてないよ」
だけど、映司の攻撃はそこで終わりでは無かった。
オースキャナーを手に持ってベルトに入っているタカメダル、クジャクメダル、コンドルメダルを読み込ませる。
三枚のメダルの力が解放される。
スキャニングチャージ!!
「ハァァァァァァァァァァセイヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
コンドルレッグが展開する。
その身は三枚のコアメダルのエネルギーによる焔に包まれる。
一直線にコーカサスビートルアンデットに突進する。
コーカサスビートルアンデットには避けるだけの体力が無かった。
回避は出来ず、コンドルレッグに挟み込まれ、地を引き摺られる。
完全に挟み込まれ、その身は爆炎に包まれた。
映司はコーカサスビートルアンデットに背を向ける形で着地した。
爆炎が晴れて現れたのは血塗れの少年だった。
「また人間に………か」
その姿はすぐさまコーカサスビートルアンデットに戻った。
ベルトが開き、即座に統制者が現れる………はずだった。
統制者が現れる前に怪物が乱入した。
映司はすぐに迎撃しようとするがコーカサスビートルアンデットとの戦いのダメージにふらついた。
「チッ!!」
アンクが火炎弾を放つが怪物は即座にコーカサスビートルアンデットをラウズカードに変えて取り込んだ。
そして、火炎弾の爆炎に身を隠すように姿を消したのだった。
「何だったんだ?」
「アンデットだろ」
「いえ、アンデットであってアンデットではありません。あんなアンデットは前回のバトルファイトには存在しなかった」
ヒューマンアンデットは映司とアンクに向けて悩む様に告げるのだった。
◆◆◆◆◆
「「■■■■■■■■■■■■__ッ!!」」
二体の怪物は同時に吼えた。
それだけで周囲に衝撃波が放たれる。
海東は思わず身をすくませる。
「こりゃ、予想以上だね」
内心冷や汗を大量に流しながら引き金を引く。
だが、怪物はそれらを全て目視し、紙一重で回避していく。
アタックライド!!バリア!!
海東の前方に蒼いエネルギー体による防護壁が発生する。
突進してきた一体はそれに弾かれた。
だが、二体目は違った。
手を開き、防護壁に向けた。
そして、それを閉じた。
それだけで防護壁は砕け散った。
改造兵士レベル3の持つ、”念力”による物だった。
「ヤバいね」
アタックライド!!ブラスト!!
防護壁が破られた直後に散弾を放つ。
仮面ライダーを召喚しようにも、今のままでは召喚する前に砕かれる。
だから、隙を作る為に放った。
それでも無意味だった。
怪物達は避けもしなかった。
ただ、進んだだけであった。
それで問題無かったのだ。
何故なら散弾程度で怪物の突進を止められるわけが無いのだから。
怪物は散弾が当たる度に肉片を散らす。
だけど、同時に目にも止まらぬ速さで再生していく。
最早海東に腕が届く位置に辿り着いていた。
「規格外にも程があるね…………」
怪物が腕を振るう。
海東はそれに反応出来なかった。
鈍い打撃音と共にディエンドの装甲から破片が飛び散る。
防ごうとして反射的に出した左腕は弾き飛ばされ、折れていた。
ディエンドという大ショッカー製の装甲が無ければ千切れていただろう。
もう一体の怪物が蹴りを放つ。
これもまた避けれる速さでは無かった。
「グガァァァァァァァ!?」
地を跳ねる様な勢いで吹き飛ばされた数十m飛ばされたところでようやく止まる。
これもまた肉片になっていてもおかしくは無い威力だった。
ディエンドのスーツだったからこそ生きていた。
変身が解ける。
海東は血塗れだった。
肋骨は折れて、左腕は動かない。
重傷にも程があった。
「これは………殺されるかな」
仰向けで天を見上げて呟く。
死ぬ気は無い。
だが、それでも怪物の近付いてくる足音を聞くとどうしても死を連想させた。
そんな時だった。
「ふむ、やっぱり彼も死なせるには惜しいね。僕の人生を楽しくする為には必要だ。あんな獣に殺させるには勿体無い」
不敵な笑みを浮かべて長髪の男が怪物と海東の間に割り込んできた。
男は吟味していた。
己の人生を彩る為に必要かどうかを。
海東は一目見ただけでこの男は気に入らないと思った。
「君は何者だ?」
「………望月 朧」
その答えを聞くと同時に海東の意識は途切れるのだった。
◆◆◆◆◆
十六夜は頭を抱えて蹲っていた。
強烈な頭痛に襲われているだけでは無かった。
鼻や目から血が垂れ、手足は痺れ、視界は歪んでいた。
いきなりこんな症状に襲われたがゆえに十六夜は困惑していた。
「何だこりゃ……………」
そして、そこに眼鏡を掛けた青年が現れた。
十六夜は足音と気配でそれに感付いた。
症状によって感覚は弱まっているはずなのに何故か気付けた。
「何者だ?」
「この姿を見れば分かるだろう」
青年は怪物へと姿を変えた。
その姿は金色のクワガタの怪物だった。
これこそがギラファノコギリクワガタの始祖である不死生物、ギラファアンデットの姿だった。
ギラファアンデットは双剣を構えて十六夜へと付き付ける。
「先程の戦いを偶然を見たがお前はただの人間じゃないようだな。俺の害になるかもしれんし、弱ってる内に消させて貰う」
十六夜は内心かなり焦っていた。
だが、弱ってるがゆえに行動が出来なかった。
そんな事はギラファアンデットには関係無く双剣は振り下ろされ様としていた。
「させるかよ」
そんな声と共に銀の銃弾が飛んでくる。
銃弾は十六夜を避ける様な軌道を描き、ギラファアンデットに突進する。
ギラファアンデットは反射的に双剣で防ぐ。
「誰だ、貴様は!!」
「ただの魔法使いさ」
ソードガンを構えた晴人が飄々と答えるのだった。
十六夜はそのタイミングの良さに苦笑いをするのだった。
コーサカスビートルアンデット戦決着!!
そして、乱入者参戦!!
タイミングの良い登場は別に狙ってたわけでは無い
朧は狙ってるというより興味が向いただけだったり
それでは、質問があれば聞いてください
感想待ってます!!