問題児と000と弱者の箱庭物語   作:天崎

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二週間空いてすみません
大体レポートのせいです!


「D」と回収者と蠢く影

 

「ソコカラハナレロ」

 

謎の怪物が全身にあるコードの様な物を伸ばし、鞭の様に振るう。

地面から黒い影が伸びてコードは弾かれる。

レティシアの龍影だ。

コードを龍影で弾いて道を作る。

出来た道を黒ウサギが通り抜けて槍を振るう。

 

「たぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

怪物は左腕で槍を受け止める。

同時に怪物に向けて雷撃が放たれるが掴む力は一切緩みはしない。

怪物は右腕を黒ウサギに向けると光弾を放とうとする。

黒ウサギが慌てて飛び退こうとするが遅い。

光弾が放たれたその時、影が伸びて黒ウサギの座標が瞬時に移動する。

 

「ありがとうございます、クロア様」

 

「礼はいらない」

 

黒ウサギを助けたのはクロアだった。

怪物は突然現れたのだ。

何処からともなく現れ、石板を調べていた彼らに襲い掛かった。

そうして戦いが始まったのだった。

黒ウサギ達が怪物と距離を置きながら構えていると何処からともなく何かが放たれた。

 

「危ねぇ!!」

 

霧崎が割り込んで放たれた物の軌道を逸らす。

冷や汗流しながら周囲を観察する。

洞窟内は薄暗く遠くまでは見えない。

ゆえに敵の数は分からない。

 

「まったく面倒な状況だね。黒ウサギの雷撃で片腕焦がすだけで済むのも驚きではあるが」

 

「不意討ちには霧崎がいるとはいえ警戒しなくてはな」

 

「あぁ、敵は二体だから大丈夫よ~」

 

『マスター、そういう事は早く言ってください』

 

「今探知し終わったのよ!!」

 

ディーンの肩の上にいるラッテンとアルマが口論する。

ラッテンは気を取り直してハーメルケインを咥えて演奏する。

 

「ジャマダ」

 

「このくらい!!」

 

目の前の怪物がコードと光弾を放つ。

黒ウサギはそれらを纏めて薙ぎ払う。

それによって周囲が数秒照らされる。

そこで夜目が利くレティシアがもう一体の敵を見付けて龍影を放つ。

金属音が鳴り響く。

どうやら影の刃と敵の武装がぶつありあっているようだ。

 

「あちらは任せろ!!」

 

レティシアが槍を構えながら向かっていく。

クロアは二体の敵を観察する。

 

「ふむ、アンデットではあるようだが何処か違和感があるな………体に刻まれているトライアルが奴らの名か?」

 

「そんな物はぶっ倒した後に士のやつあたりに聞けばいいでしょ!!」

 

ラッテンがディーンの肩の上で立ち上がる。

そして、ハーメルケインを指揮棒の様に振るう。

何故か輝いているハーメルケインの刃先から魔法陣が放たれる。

 

「アルマ!!」

 

『はい、マスター』

 

アルマがその身を魔法陣へと向ける。

魔方陣を潜りぬける度に勢いと纏う力が増す。

演奏によって高めた魔力をハーメルケインの刃先に凝縮し、魔法陣として放ったのだ。

それを潜り抜ける事でアルマに強化を施しているのだ。

音速を超え、光速に近い勢いで目の前の怪物に突進する。

 

「ゴガバッ!?」

 

防御すら間に合わない。

アルマの突進は直撃し、怪物の左半身を消し飛ばした。

抉られた断面から中身が零れ落ちていく。

だが、それでも、怪物の動きは止まらない。

 

「ギ……ギ……ジャマモ…………ケ…………」

 

「どうなってるのよ、これ」

 

『不死身というわけでは無いですがかなり頑丈なようですね』

 

一方のレティシアは善戦していた。

敵の攻撃をヒラリヒラリと回避しながら近づき攻撃を加えていく。

だが、何故か手応えを感じられないのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「で、どうするんだ?」

 

「とりあえず誰かと合流だな。お前も少しは休んだ方がいいだろ」

 

「休める状況ならな」

 

十六夜と晴人がそんな事を話していると、何処からともなく何かが飛来した。

二人は統制者がギラファアンデットを回収しに来たかと思った。

だが、違った。

飛来したのは両肩に犬の頭部の様な物を持つ怪物だった。

 

「アンデットか?」

 

二人が身構えるより速く怪物は両肩の頭部から炎弾を乱射した。

晴人は素早く指輪を変えてウィザードライバーにかざす。

 

ディフェンド、プリーズ

 

魔法陣による防壁で炎弾は防いだ。

だが、同時に多量の砂埃が舞う。

砂埃が晴れた時には怪物の姿も、ギラファアンデットの姿も消えていた。

 

「こりゃ、速く合流した方が良さそうだな」

 

「休む暇は無さそうだな」

 

十六夜は痛む頭を押さえながら立ち上る。

晴人はプラモンスター達を放って仲間を探させるのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「これでキングは三枚か。あと一枚………そして、贄さえ手にすればあの力が俺の物に………」

 

森の中で木に背を付けながら呟く。

受けたダメージもほぼ回復していた。

だが、彼はまだ動かない。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「トライアルが解放されたか。奴は上手く動いてくれてるようだ。これなら無駄に加工(``)する必要も無さそうだな」

 

ワインを傾けながら呟かれる。

その意味を知るのは彼の腕に巻き付きし、毒蛇だけだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「なるほど、大体分かった」

 

士は二人の話を聞いて納得していた。

二人の名は男の方は嶋、女の方は光というらしい。

男はクラブのスートのキングで、女はクラブのスートのクイーンらしい。

嶋は元々バトルファイトに参加する気は無かったようだ。

士から見ても嘘はついて無いと思えた。

光の方は本来のバトルファイトなら普通に参加していたようだが、今回はバトルファイトの方が異常であり、異常の正体が分かるまで参加する気は無いようだ。

二人は異常を突き止めようとしていたが状況が状況ゆえに派手に動けなかった様だ。

そこで士やノーネームの面々が現れた事で状況が変わり、動き出した様だ。

聞けば今回のバトルファイトは元々何かが欠けていて不完全な状態だったようだ。

そこに何者かが手を加えて欠けた物を強引に埋めた様だ。

だが、欠けた何かがイレギュラーな物に置き換わってバトルファイトが開催された為におかしなことが起きているようだ。

 

「それで俺にどうして欲しいんだ?」

 

「戦いを止めるか、バトルファイトそのものを壊してくれるとありがたい」

 

「元よりそのつもりではあるが、具体的にはどうやって?」

 

「”ジョーカー”を倒せばいい。今回の”ジョーカー”は変だ。本来出現するタイミングでは無い物が”ジョーカー”として現れている、と風は伝えてくれている」

 

「ジョーカーか」

 

士はブレイドの世界で倒したジョーカーを思い浮かべる。

あれの立ち位置に位置するイレギュラーとなると見当も付かなかった。

そんな時に複数の足音が聞こえて振り返る。

そこには三体の怪物がいた。

 

「キングを寄越せ………」

 

大きな目玉の様な頭部を持つ怪物、腕に刃を持った怪物、骸骨頭の怪物だった。

それは士も知らない怪人だった。

嶋の方へとチラリと視線を向ける。

嶋はただ呟いた。

 

「あんな怪物は私も知らないよ。ただ、性質はアンデットと似たような物だとは思うが」

 

「何でもいいだろう。アレは明らかに敵だ。なら、倒せばいい」

 

光は軽く言いながら姿をタイガーアンデットに変える。

嶋はそれを見て溜息を吐く。

戦う気満々というのもマズイかもしれない。

相手はよく分からない存在だ。

なら、もう少し警戒した方が良かったかもしれない。

士もディケイドライバーを腰に巻きつけて構えを取る。

何時でも対応できるようにしているのだ。

 

「一つ言える事があるとするなら頑丈だとは思った方がいい」

 

「分かってる」

 

士はライドブッカーからカードを取り出す。

ベルトを開けてカードを投げ入れる。

 

「変身!!」

カメンライド!!ディケイド!!

 

残像が広がってから士の体に収束する。

更に上からプレートの様な物が降り、頭部にセットされる。

士の姿はディケイドへと変わっていた。

士はライドブッカーをソードモードにして側面を撫でる。

そうして、敵へと向かっていくのだった。

怪物三体と仮面ライダーとアンデット、奇妙な組み合わせの戦いが始まる。





vs人造アンデット始まり!
アルビノジョーカーが解放したのが奴らです
とはいえ、アルビノジョーカーが何故トライアルたちを従えてるかは後半から察せるかと

それでは、質問があれば聞いてください
感想待ってます!!
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