問題児と000と弱者の箱庭物語   作:天崎

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小説剣要素がガッツリありますが別に読んでなくても問題は無いです


真紅の石板と母なるアンデットと純白の死神

それは唐突に飛来した。

十六夜と晴人が歩いている矢先に背後に何かが降ってきたのだ。

凄まじい勢いで飛来した”それ”は巻き上げた土煙の中から姿を現す。

 

「石板?統制者か?」

 

「いや、色が違う」

 

「なら、士が言ってた奴か」

 

現われたのは統制者と同じ形をした捻じれた石板だった。

ただし、その色は真紅だった。

それは統制者と対になる存在、破壊者であった。

 

【貴様らは邪魔だ。貴様らの存在は戦いを収束させてしまう。多少のイレギュラーがあったとはいえバトルファイトは止められては困るのだ】

 

その言葉は”声”では無かった。

頭の中に直接響く様に聞こえてきた。

そして、真紅の石板(破壊者)の下から何かが溢れてきていた。

溢れ出た液体は集まっていき肉へ、骨へ姿を変えていく。

その姿は十六夜達より大きくなっていた。

その姿は蟷螂(かまきり)に近かった。

爪を持つ、だがその数は四つであった。

肉体は明らかに後ろ半分が膨れ上がっていた。

背には虫の翅も存在する。

そして、体の一部から触手が伸びていた。

 

「十六夜、戦えるか?」

 

「当たり前だ」

 

十六夜は頭から右手を離す。

それから軽く息を吸い、目を閉じる。

感覚を思い出させた上で目を開く。

それと同時に十六夜の右腕が淡く光を放つ。

 

「大丈夫そうだな」ドライバーオン

 

言いながら晴人は右手の指輪を腰にかざしてウィザードライバーを出現させる。

そして、左手に紅い指輪をはめる。

 

シャバドゥビタッチヘンシーン!!

 シャバドゥビタッチヘンシーン!!

「変身!!」

フレイム!!ドラゴン!!ボー、ボー、ボーボーボー!!

 

左手の指輪をウィザードライバーにかざして前方に魔法陣を出現させる。

それを走りながら潜って姿をウィザード フレイムドラゴンに変える。

そのまま前方の敵に向かっていきながら右手の指輪をかざす。

 

コネクト、プリーズ

コピー、プリーズ

 

小さな魔法陣を出現させ、中からソードガンを出現させる。

更にコピーの魔法でソードガンを二本にする。

 

【マザーアンデットよ。敵を殲滅しろ】

 

真紅の石板(破壊者)が言うと同時にマザーアンデットが動きだす。

四本の爪を晴人に向けて振り下ろしてくるが、晴人はそれをヒラリヒラリと回る様に回避した上で爪の付け根を狙う様に斬り付けていく。

 

『GEEEEEYAAAAAAAAAAAAAAAAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!?』

 

マザーアンデットが悲鳴をあげ、青色の体液を撒き散らす。

だが、傷そのものは浅い。

その上、垂れた体液は地面を軽く溶かしている。

 

「硬いな」

 

晴人は呟きながら距離を取り、ソードガンをガンモードに変え、銀の弾丸を放っていく。

十六夜はライズのイメージを固めていた。

強化を足に集中させる。

ビキリ、と地にヒビが入ると同時に十六夜は宙を舞う。

更に空を蹴ってマザーアンデットへと降下していく。

 

「中々使えるな。あとはこっちの制御か」

 

十六夜は右手を眺めながら呟く。

マザーアンデットは見た目通り昆虫の様な複眼を持つのか上空からの襲撃も探知していた。

マザーアンデットの背中から何故か泡立つ様な音が響く。

晴人と十六夜が怪訝に思うと同時に背中から丸い何かが射出された。

それを見て弾丸を生成した、と思うが違った。

生成したのは弾丸どころでは無かった。

放たれた球体にヒビが入り、その中から昆虫型のアンデット(子供)が誕生した。

マザーアンデットはその名が示すように母体として兵士()を産み出す力を持ち合わせているのだ。

産まれた子供は使命が既にプログラムされているのか、即座に十六夜を標的と定めて牙を剥いて襲い掛かる。

 

「(これの状態は簡単に言えば俺の中の”何か”が常に駄々漏れで敵に触れたらそいつに流し込んでる形だ。駄々漏れにしている分、負担も大きい。頭痛の原因もそれだろう。”これ”の正体は分からねぇが俺の中を脈打っているのは感じる。なら、制御するのは流し込む量の方じゃねぇ体内を流れる形そのものだ。発現しているのが右腕だけなのは俺が把握し切れていないからだろう。なら、”これ”は全身を流れ循環する物と仮定する。そうイメージする。PSIで大事なのはイメージというからな。イメージした上で流れる量を絞り、脈打つ様に、敵に当たる瞬間のみ右腕から放つ量を増させて叩き込む!!)」

 

一瞬の内に考えを纏める。

実験する様に目の前に迫ったアンデットに向けて右腕を振るう。

拳はアンデットの装甲を軽々破ってめり込む。

直後にアンデットの全身から体液が弾け飛ぶ。

体内からぐちゃぐちゃに破壊し尽くされたのだ。

アンデットとはいえ本来の物とは違うらしく息絶えた。

 

「ッ!?」

 

成功した事に息を吐くと同時に軽い痛みが右腕からした。

その痛みの正体にはすぐに気付く。

流す力を一瞬だけ増量させるのは出来た。

それで体力の消費は抑えられる。

しかし、今度は体の方が急激な変化に悲鳴を上げたのだ。

そうして十六夜はプログラムを組み替える。

ライズ(ストレングス)によって肉体を強化し、負担に耐えれる形に持って行く。

だが、それでも仮の処置に過ぎない。

本当に一撃に莫大な量を流した場合、右腕は耐えれないだろう。

そうこうしている間に他のアンデットが十六夜に同時に攻撃を仕掛けていた。

 

「しゃらくせぇ!!」

 

叫びながら裏拳の要領で拳を振るい、アンデットを纏めて弾き飛ばす。

アンデットは全て体液を撒き散らして墜落していった。

十六夜は右腕を眺め、痛みがしない事を確認する。

 

「制御は出来ているな。さて、次はテメェだクソ虫ッ!!」

 

眼前にマザーアンデットが迫っていた。

空中ではあるが先程同様に足を強化し、空を蹴り飛ばす。

空中で加速し、懐に飛び込む。

マザーアンデットは触手を放ち、拘束しようとする。

その前に晴人が飛び込み、触手を斬り裂く。

阻む物はもはやなく十六夜は全力でマザーアンデットを殴り付けた。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

漆黒の石板(統制者)はとある丘の上を浮遊していた。

ボタリボタリと何か液体に近い物が漆黒の石板(統制者)から垂れる。

それが地に触れると同時に地が揺れた。

丘にヒビが広がり周囲は陥没していく。

そんな中で丘の頂点から何かが生えてきた。

それは石板であった。

霧崎達が見付け、映司達が入ってきた洞窟が崩壊し、石板が姿を現したのだ。

まるでその存在を知らしめる様に。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

三体の怪物が倒れた直後だった。

敵を倒し、一瞬気を抜いたところでだった。

ケータッチを外し、コンプリートフォームから通常態へと戻ったところだった。

それは現れ、タイガーアンデットに向けて白の大鎌(死神の鎌)が振るわれた。

 

「ッ!?」

 

「させないよ」

 

だが、嶋が、タランチュラアンデットが割り込む。

大鎌を横合いから蹴り飛ばし、空振りさせたのだった。

そこへ士がライドブッカー ガンモードで弾丸を撃ち込む。

襲撃者は紙一重でどうにか回避しながら後退した。

 

「白いジョーカーか………」

 

「まさかむこう(ジョーカー)の方から来てくれるとはね」

 

襲撃者は53体目のアンデット、ジョーカーだった。

そのジョーカーは士の知るジョーカーとは違った。

黒の体は白くなり、緑の部分は赤くなっていた。

いうなれば、アルビノジョーカーだった。

 

「欲を張らずにキングを狙うべきだったか…………」

 

「どうやら、ジョーカーの狙いは私のようだね」

 

「みたいだな。どうする?」

 

「倒すに決まっているだろう」

 

言うと同時にタイガーアンデットがアルビノジョーカーに襲い掛かる。

おそらく不意討ちが頭に来たのだろう。

士と(タランチュラアンデット)はやれやれと言った様子で後に続く。

アルビノジョーカーは純白の大鎌を構え、迎え撃つ。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

某所。

 

「ようやく統制者と破壊者が姿を現したか。となれば、もうすぐ(````)か」

 

言いながらジェネラルシャドウはワイングラスを傾ける。

その腕には舌を伸ばした蛇が巻き付いている。

その言葉は誰に届けるまでもなく闇に消えていく。

ワイングラスを置くとトランプを取り出して一枚引く。

そのカードをみてジェネラルシャドウは怪しく笑う。

 

「ふむ。これはいい結果(````)に転がりそうだ。我々もそろそろ動くとするか。奴らが全てを終わらせた後では遅いからな」

 

言ってジェネラルシャドウは椅子から立ち上がる。

何処かへと歩を進める。

足音だけが闇に響き渡る。

その姿は闇に消えていき、残ったのはトランプだけだった。

 





使える設定は使っとけ!
というわけで、小説剣のマザーアンデット&破壊者参戦!!
あと、未使用なアルビノジョーカーの大鎌とかも!!

それでは、質問があれば聞いてください
感想待ってます!!
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