『GEEEEEEEEEEEEEEEEYYYYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!?』
マザーアンデットの悲鳴が轟く。
十六夜の拳はその身を大きく抉り取った。
マザーアンデットの左半身は内から弾け飛び、肉片となっている。
撒き散らされた体液は周囲一帯を溶かしていくが、晴人と十六夜は既に距離を取っていた。
傷口は何故か泡立つかの様に膨らんでいく。
十六夜を憎々し気に睨み付け、雄叫びをあげる。
『AGEEEEEEYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!』
「うるせぇんだよ!!」
叫び返して十六夜も向かっていく。
そこから再び殴り付けるつもりだった。
だが、マザーアンデットの生態は十六夜の想像の先を行った。
ゴポリ、と泡立っていた傷口が大きく膨れ上がり、その中から大きな鎌が付いた腕が生え、十六夜に向けて振り下ろされたのだ。
しかし、十六夜は慌てずに対処する。
「悪いが聞かねぇよ!!」
鎌は十六夜の左手に軽く受け止められた。
その鎌は薄皮さえ切れていなかった。
アジ=ダカーハとの戦い以来、殿下に渡された太陽主権の力で十六夜の体に対して刃物は通用しないのだ。
鎌を両手で掴み、全身を
地面に大きくめり込み、砂埃が盛大に上がる。
『GA………GEYAaaaaaa………』
苦悶の声を上げながらのたうち回るがマザーアンデットはそこまで時間を掛けずに起き上ってくる。
傷口は再び盛り上がり、今度は大量の触手が襲い掛かる。
十六夜は梅花の型を取る。
花の様に広げた手と
その間に晴人はウィザードライバーに右手の指輪をかざす。
ドラゴライズ!!
「来い、ドラゴン!!」
晴人の前方に大きな魔法陣が出現し、そこからウィザードラゴンが出現する。
それによって晴人の姿もフレイムスタイルに戻る。
コネクト、プリーズ
更にもう一つ魔法陣を生み出してマシンウィンガーを取り出し、跨る。
マシンウィンガーを変形させてウィザードラゴンと合体させてウィンガーウィザードラゴンとする。
ウィザードラゴンを操り、マザーアンデットへと襲い掛かる。
「さぁ、ショータイムだ!!」
ウィザードラゴンに気付いたマザーアンデットは十六夜の相手をしつつ、背から卵を射出していく。
しかし、それらはウィザードラゴンによって孵化する前に撃ち落されていく。
晴人はすれ違い様にマザーアンデットの体を斬り裂いていく。
『GGGEEEEEEEEEEEEeeeeeeeeeeeeeYYYYYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!?』
いとも簡単に崩れ落ちていく身に悲鳴をあげるマザーアンデット。
そこに容赦無く炎弾が襲い掛かる。
マザーアンデットの体は炎に包まれる。
近くにいた十六夜が軽く離れる振りをしてマザーアンデットの腹の下に移動する。
そして、右腕を輝かせる。
「打ちあがれデカブツッ!!」
マザーアンデットの腹に思いっきり拳が叩き込まれる。
破裂する様な音と共にその身は宙に浮かび吹っ飛ぶ。
破裂した水風船の様な音が響く。
体内でエネルギーが暴れ回り破壊し尽くしているのだ。
そこにウィザードラゴンに乗った晴人が待ち受ける。
キャモナスラッシュシェイクハンズ!!フレイム!!スラッシュストライク!!ヒーヒーヒー!!
「ハァァァァァァァァ!!」
ソードガンに炎の魔力が纏われ、更にウィザードラゴンの火炎が上乗せされる。
マザーアンデットの肉体は真っ二つにされるが傷口は完全に焼き焦げ、体液は一滴たりとも流れ落ちていなかった。
内側を破壊され、真っ二つになった。
それでも、マザーアンデットは止まらない。
体内から次々と
自ら産み出し自ら喰らう。
その繰り返しの中で真っ二つにされた肉体が触手で繋がろうとする。
だが、再生は晴人と十六夜が許さない。
「フィナーレだ!!」
チョーイイネ!!キックストライク!!サイコー!!
「こんなとこで何時までも止まっているわけにもいかねぇからな!!」
ウィザードラゴンが変形し、巨大な足となる。
マシンウィンガーは台座となり、晴人はそれらを組み合わせて巨大な蹴りと化す。
十六夜はイメージする。
無駄な火力はいらない。
ただ完璧に消し去るだけの力を。
最適な量を最適な形で放つ様を。
拳を胸の前で重ね合わせ、右拳を顔の前に、左拳を胸の前に構える。
そこから、飛び上がり拳を放つ。
『GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAGEBUUUUYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!?』
先に十六夜の拳に貫かれ、後にストライクエンドで押し潰される。
十六夜の拳に貫かれた時点で膨大な力が注がれた上に中身を混ぜ返され、破裂寸前の風船の様に膨張していた。
そこに巨大な蹴りが叩き込まれ、地面にめり込み盛大に破裂した。
もはやただの液体と化していた。
毒もウィザードラゴンには通用しない。
ウィザードラゴンも元の姿へと戻り、晴人のアンダーワールドに帰っていった。
晴人が変身を解き、十六夜もライズを解除する。
「終わったか?」
「さすがにあれで復活はしねぇだろ」
そんな事を言っている内に二人は気付く。
それはある意味不気味であった。
まるで何かの
知らない
不気味な感覚であった。
二人は一先ず仲間達と合流する為に急ぐのだった。
◆◆◆◆◆
「誰や、君?」
「ほう、この距離で気付くか」
蛟劉が背後に話しかけると同時に答えが返ってきた。
それと共に蛟劉の周囲にトランプが舞う。
蛟劉が構えると同時に剣が死角から飛び出してくる。
蛟劉は頭を僅かに動かして回避し、背後に蹴りを放つ。
だが、その蹴りは空を蹴っただけだった。
その姿が現れたのはまた蛟劉の背後だった。
「我が名はジェネラルシャドウ。大ショッカー連盟の幹部だ」
「へぇ。幹部がどうどう喧嘩売りに来るとは意外やな」
「何、貴様があちらに介入したら
「足止めってわけかいな。でも、いいんか?君一人で本当にええやな?」
殺気を隠しもせずに言う蛟劉。
対してジェネラルシャドウは涼しい顔で剣を構える。
「確かに貴様は強かろう。だが、それは
「へぇ、舐めてくれたもんやな!!」
瞬間、二人の戦いは始まった。
眼にも止まらぬ勢いで音すら遅れるレベルの戦いが開幕した。
そんな中で蛟劉は何か違和感があった。
向けられている殺気が一つでは無いような妙な感覚があったのだ。
だが、今は戦いの中雑念は置いておき目の前の敵を見るのだった。
◆◆◆◆◆
タイガーアンデットの爪を軽々受け止めると、腹部に柄を叩き込む。
怯んだところに蹴りを入れ、更に大鎌を振り下ろす。
そこに士が割り込み、ライドブッカーで受け止める。
更に
「ハァ!!」
大鎌にハートが浮かんだと思うとその刀身に風の刃が纏われる。
大鎌が振るわれると同時に蜘蛛糸ごと士、
「さすがジョーカーだけあって強いな」
「今のは……他のアンデットの力か?」
「だろうな。奴は元々の力に他のアンデットの力を上乗せしているというわけだ」
そんな風に話しながら体勢を整える。
アルビノジョーカーは迂闊に踏み込まずに遠距離から風の刃を放つ。
先程は近距離ゆえに躱せなかったが距離を取ればそうでも無い。
士はライドブッカーをガンモードにして撃ち返していく。
だが、それは
まるで目の前に壁があるかのようだった。
「おそらくだがバリアか何かを張れるようだな」
「遠距離対策もばっちりというわけか」
「だが、今踏み込むのは下策だと思うぞ?」
「分かっている。近付かずにちまちま攻めてきているのは誘い込みたいからだろ。特にお前をな」
「だろうね」
苦笑する
だが、踏み込まない事には攻めの手が無い。
三人はアルビノジョーカーを見据えつつ策を練るのだった。
マザーアンデット死亡!
蛟劉vsジェネラルシャドウ!
でした!
盤面は転がり始めて終幕は近いです!!
それでは、質問があれば聞いてください
感想待っています!!