キーボードが壊れるとかマジふざけてますよね
士はライドブッカーから銃弾を乱射する。
アルビノジョーカーは右肩狙いの弾丸を軽く躱し、正面に迫った弾丸を大鎌で切り払い、足元狙いの弾丸を大鎌を回転させて防ぐ。
「そこだ」
その瞬間をピンポイントで狙い、
蜘蛛糸は弾丸を弾いた直後の大鎌と地面をくっつける。
「小細工を…………」
アルビノジョーカーは即座に大鎌を地面から剥がそうとするが、その前に三人が動く。
そこにタイガーアンデットが飛び掛かる。
互いの爪を打ち付け合う中で不規則に風が放たれてアルビノジョーカーはペースを乱される。
ファイナルアタックライド!!ディ、ディ、ディ、ディケイド!!
士とアルビノジョーカーの間にカード状のエネルギー体が複数出現する。
それにライドブッカーの銃口を向ける。
銃口から放たれたエネルギー弾はカードを通り抜ける度に増大し、アルビノジョーカーへ襲い掛かる。
避けようにもタイガーアンデットによってその場から離れる事は困難だった。
ディメンションブラストがアルビノジョーカーの眼前に迫る。
◆◆◆◆◆
「どうしてこうも急に崩落するんだよ…………」
崩落した洞窟の中で霧崎が溜め息交じりに呟く。
確かに洞窟は崩落していた。
しかし、霧崎達は全員生きていた。
というより、誰一人として下敷きにはなっていなかった。
霧崎が死の脅威を視る
それによって岩の脅威は回避していた。
だが、崩落によって閉じ込められてはいた。
死の脅威を祓えてもそこまで都合よくはいかないのだ。
「大丈夫ですか、霧崎殿」
「あぁ、大丈夫だ。ちょっと空気悪いと思うくらいだな」
アルマが気遣う様に問い、霧崎はヒラヒラと手を振りながら軽く答える。
その周囲では映司がヒューマンアンデット、レティシア、黒ウサギ、クロアと話していた。
その近くではアンクが壁に背を預けて座っている。
ディーンは図体的に動けば洞窟を刺激しかねないのでラッテンのギフトカードに戻っている。
ラッテンは霧崎の隣でハーメルケインを吹いていた。
一通り演奏してラッテンはハーメルケインから口を離す。
「駄目ね。完全に塞がっている上に何処もかしこもヒビだらけで下手に刺激すると更に酷くなりそうね」
「なら、私の出番だね」
言いながらクロアが立ち上がる。
最初は映司やアルマが岩を砕いてさっさと出るつもりだったのだが周囲の状況把握も兼ねてラッテンが音響反射で調べていたのだ。
それでこういう結果が出たのならば力付くは危険だ。
そこでクロアの空間跳躍の出番というわけだ。
◆◆◆◆◆
そう、アルビノジョーカー単体だったならば回避は無理な状況だっただろう。
だが、単体でなければ話しは違う。
彼にはいるのだ。
「何ッ!?」
『GEEEEEEEEEEEEEYYYYYYAAAAAAAAAAAAAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!』
唸り声を上げながらケルベロスが横合いから飛び込んで来る。
タイガーアンデットごと
不意討ちゆえにタイガーアンデットは抵抗する間もなく吹き飛ばされた。
その上でケルベロスは自身も転がり、回避する。
ディメンションブラストは虚しく宙を貫く。
「うぉ!?」
ケルベロスは転がりながら光弾を放ち、士と
そこから即座に起き上がり、士に飛び掛かる。
咄嗟にライドブッカー ソードモードで受け止めるが衝撃を殺し切れずに吹っ飛ばされる。
その間にアルビノジョーカーは五枚のラウズカードを取り出す。
それらを次々と腰のベルトに読み込ませていく。
チェンジ、チェンジ、チェンジ、チェンジ、チェンジ
ファイブカード!!
「はぁぁぁぁぁぁ…………………………………」
アルビノジョーカーの周囲に五つの紋章が現れる。
そのまま大鎌に飛びつき、柄を握り込む。
同時に紋章が刃へと吸収される。
五枚のAの力を得た大鎌は蜘蛛糸を容易く引き千切る。
士は阻止しようにもケルベロスの相手で手が一杯であった。
タイガーアンデットと
だが、その時だった。
「「ッ!?」」
奇妙な音が響き、二人の動きを止めた。
その音はまるで嘲るような響きがあった。
士にもその音は聞こえていた。
だが、普通に動けていた。
どうやら、その音は特定の対象のみに効果があるようだ。
実際に二人が動きを止めていたのは一瞬だろう。
けれど、その一瞬は致命的だった。
アルビノジョーカーの凶刃が二人に迫る。
「終わりだ」
横薙ぎに振るった大鎌がタイガーアンデットの体に深く深く傷を刻む。
その勢いのまま、
緑の血が勢いよく溢れ出す。
二人はそのまま倒れていく。
「クソッ!!」
士がケルベロスに銃口を押し付けて零距離で弾丸を放ち、吹き飛ばした時には手遅れであった。
二人は倒れる直前に一瞬だけ人間態に戻った。
そして、口が動く。
声は出なかった。
だが、それでも
倒れた時にはタイガーアンデットとタランチュラアンデットの姿に戻っていた。
そして、ベルトは開いていた。
アルビノジョーカーが封印用のカードを投げ、二人は吸収され、封印される。
「ククク、ハハハハハハハハハハハッ!!これで鍵は揃った!!あとは扉を開き、力を手にするだけだッ!!」
それらはまるで引き合うかの様に集まり、混ざり、一枚のカードに変貌する。
扉のような物が描かれたカードを手に取り、笑いを上げる。
その影からは白い怪物が、アルビノローチが次々と出現していく。
「行くぞ、ケルベロス。あの力を手に入れに。世界の破壊者…………悪いが貴様に興味は無い。だから、此処でローチと遊んでいてくれ」
「待て!!」
士が走り出すより速く、アルビノジョーカーとケルベロスが光弾を放つ。
防ぎ切りはしたが、土煙の奥にアルビノジョーカーの姿は無かった。
直後にアルビノローチが一斉に士へと襲い掛かる。
◆◆◆◆◆
「何だ、こいつら?」
仲間と合流する為に走っていた。
晴人と十六夜の前には黒い怪物がうじゃうじゃと現れていた。
「敵なのは間違い無いだろうな」
二人は即座に敵と判断し、黒い怪物の、ダークローチの群れに飛び込んでいくのだった。
◆◆◆◆◆
脱出は三回に分ける事になった。
さすがに一気に飛ばすのは体力を使うようだった。
最初はレディーファーストという事でレティシアと黒ウサギが。
霧崎達は念の為に最後まで残る様なので二番目に映司、アンク、ヒューマンアンデットが脱出した。
映司達は先程まで洞窟のあった丘の上にある石板を遠目から眺めていた。
「あれをわざわざ露出させたという事は統率者は痺れを切らしているのでしょう」
「それ程、重要なんですか?」
「えぇ、あれには古代の大いなる力が封印されてます。キングのカードを集め、生贄を差し出した者がその力を得ます」
「ようは特別報酬みたいな物か」
ヒューマンアンデットの言葉にアンクが適当な言葉を返す。
そんなこんな話していると霧崎達がクロアの空間跳躍で外に出てくるところだった。
「一先ず落ち着いた事ですし、ゆっくりと話しw
そこでヒューマンアンデットの言葉が途切れた。
怪訝に思い、映司が振り向くとヒューマンアンデットは大鎌に貫かれていた。
「ご先祖様!?」
「もう貴方が来ますか…………」
ヒューマンアンデットは悪いと思いながら映司の叫びを無視して背後に話しかける。
僅かに首を動かしてみるとそこにいたのは予想通りの顔だった。
アルビノジョーカー、イレギュラーなジョーカーがその場にいた。
「一回バトルファイトで勝ち残った貴様は生贄にちょうどいい。このままバニティに封印させてもらう」
アルビノジョーカーは大鎌を引き抜き、傷口に扉が描かれたカードを押し付ける。
ヒューマンアンデットの肉体はそのカードに吸収されていく。
「あとは…………頼みます」
そう言い残し、ヒューマンアンデットは吸収された。
カードにはヒューマンアンデットが映されていた。
鍵は揃った。
扉は目前。
絶望の扉は軋みを上げて開き始める。
アルビノジョーカー大立ち回り
役者はいまだ揃わず、扉は開かれる
ラストバトル間近です
ダークドライブの正体は予想通りでありながら予想通りでした
今年の夏映画も良かったよ!!
それでは、質問があれば聞いてください
感想待ってます!!