エグゼイドの正式発表来ましたね
外見に特に文句は無いですよ
もうどんな姿が来ようと驚かないように鍛えられてますので
「里中君、彼らは集まったかね?」
「いえ、全員日本にはいますが集まる気配はありません」
鴻上の質問に秘書の里中は淡々と答える。
鴻上はケーキを作っているが会長室の窓から見える空は既に雲に包まれていた。
それを気にもせずにマイペースにケーキ作りを進める。
「それは不味いな。そろそろ彼らが必要な事態が起こるというのに」
「おそらくですが、収集を掛ければ集まるかと」
「出来れば自らの意志で集まって欲しかったが仕方ない。もしもの時はそうするとしよう」
遂に激しい雨が降り始め、窓を叩く。
雷鳴轟く中でも彼は顔色一つ変えないのだった。
◆◆◆◆◆
(さてさて……………此奴は参ったな。この時点でも本物の”
御門釈天の前には闘牛のような咆哮を上げる積乱雲の牡牛が今にも突進してきそうな勢いで存在していた。
御門釈天は臨戦態勢を取っている。
目の錯覚でなければ、彼の全身からは稲光を彷彿させる輝きが僅かに見て取れた。
積乱雲の牡牛はそれを見て益々激しい咆哮を上げる。
大嵐はより強く勢力を伸ばして、東京に上陸しようとしていた。
◆◆◆◆◆
西郷焔は大嵐の中で久藤彩鳥を追い掛けていた。
孤児院の彩鳥が泊まる部屋に案内した後に彩里鈴華が学校に動物小屋の様子を見に行ったと告げた途端に焦りだし飛び出していったのだ。
飛び出す前に聞こえた爆発音が決め手となったのだろう。
そして、釈天の不在。
悪条件が重なり過ぎていた。
後輩を一人で行かすわけにもいかないので焔は合羽を身に纏い、アタッシュケースを持って彩鳥と鈴華の元へ急ぎ向かっているところだった。
焔は懐か幾つか缶の様な物を取り出す。
蓋を開ける要領でカンドロイドを起動させる。
「彩鳥達を探してくれ」
動物に変形したカンドロイド達がそれぞれ指示に従って動いていく。
その背後で影が蠢く。
幾つかの陰に瞳の様な物が浮かび上がる。
背後より迫りくる物を焔は気付かない。
まさに飛び掛かったその瞬間に。
奇声が聞こえて振り返った瞬間にやっと気付く。
背後より迫るアリコマンド達に。
「え?」
咄嗟の事に体は動かなかった。
年齢としてまだ中学生。
多少護身術は身に付けて筋トレくらいはやっている。
だが、本職としては研究者。
荒事にそこまで慣れているわけでも無い。
ゆえに出来ることなど何も無かった。
けれど、救いの手はあった。
「そこまでだ!!」
突然声と共に光弾が放たれ、焔に飛び掛かろうとしていたアリコマンド達が吹き飛ばされたのだ。
いきなりの乱入にアリコマンド達が混乱している間に次々と光弾が放たれていく。
分が悪いことを察したのかアリコマンド達は一目散に退却していった。
焔が光弾が放たれた方を見るとそこには見慣れた顔がいた。
「伊達さん!!」
「よぉ、焔。元気にしてたか?」
伊達明。
世界各国を巡る医療チームに所属する戦う
以前鴻上会長に雇われて仮面ライダーバースとして戦っていた時期もあった。
その時の目的である手術費も稼ぎ、手術も無事成功し、戦いも終わったので本職に戻っている。
焔とは以前鴻上の紹介で会ったことがあるのだ。
焔が考案したバースシステムの改良案のテストパイロットとして呼び戻されたのだ。
その際に焔に護身術などを叩き込み、日頃鍛えておくよう教えたりもしていた。
豪雨で顔が見えにくいとはいえ間違う相手では無かった。
「伊達さんはどうして此処に?」
「そりゃ、こっちの台詞だな。この嵐の中で何で一人で外に出た?」
焔は事情を簡略に説明する。
時間は無いので移動しながらの説明となった。
伊達も一応それで状況を把握する。
「なるほど、会長が言ってたのはそういうことか」
「何か知ってるんですか?」
「いや、具体的には何も。ただ、今は会長にお前の護衛を頼まれた身でな。ちょうどいいし俺も嬢ちゃん達の迎えに付き合うぜ」
「ありがとうございます!!」
そうして二人は嵐の中を学園に向けて進んでいく。
◆◆◆◆◆
焔と伊達が飼育小屋まで辿り着いたちょうどその時だった。
頭部から二本の角を生やし、家畜を貪り喰らう巨躯の怪物がいた。
そして、それに向かっていく人影があった。
「ッ_____⁉」
同時に甲高い金属音が鳴り響いた。
激しい雨にも拘わらず、眼前で火花が飛び散る。
両者が打ち合った鋼の数は六つ。
刹那以下の攻防だが、互いの勝敗を決するには十分すぎる時間だった。
巨躯の怪物は両足から血を流してその場で跪いた。
焔は何が起きたのか理解出来ないまま、目の前に吹き飛ばされてきた人影を抱き留め、さらに驚愕した。
「彩鳥!?何やってるんだお前ッ!?」
「っ、それは、此方の台詞です……………な、何で先輩まで……………!!」
「お前が飛び出していったからだろッ!!鈴華なら大丈夫だってあれほど言ったじゃねぇか………………!!」
言い返そうとした彩鳥だが、それ以上は続けられずケホッと咳き込む。
「…………情け…………ない。まさか、一〇合も打ち合えないほど、鈍っていたなんて…………!!」
苦しそうに身を捩らせた彩鳥は、そのまま気を失った。
伊達が即座に駆け寄って様子を見る。
見れば脇腹に酷い裂傷が刻まれている。
出血によるショックで気絶したのだろう。
「こりゃヤバいな。焔、応急処置は出来るな?」
「伊達さんがやった方が上手いはずですよ?」
「アレは足に傷を負ったとはいえ確実に起き上がってくるぞ。足止め役は必要だろ?」
巨躯の怪物に視線を向けながら伊達は言う。
何時動き出しても対応出来るように警戒は怠っていない。
「焔、アタッシュケースを開けてみろ」
「これですか?」
鴻上からの贈り物であるアタッシュケースを開ける。
すると、中にはバースドライバーとバースバスターが入っていた。
鴻上はこういう状況を想定して護身用に送ったのだった。
伊達はそれを確認すると数十枚のセルメダルを焔に押し付ける。
「ドライバーは試作品で、バースバスターはお前用に調節した物だ。それ使って最低限は自分で身を守れ」
「でも、伊達さんはどうやって足止めを」
「会長からちゃんとこれを借りて来てるさ。ほら、さっさと行け。遅れる程に嬢ちゃんが危険な状態になるぞ!!」
「すみません。お願いします!!」
「おう、任せておけ」
彩鳥を担いで走っていく焔を背に伊達は巨躯の怪物の前に立ち塞がる。
腰にバースドライバーを巻き付ける。
セルメダルを取り出して指で弾き、掴み取る。
バースドライバーにセルメダルを投入して回す。
「変身!!」
銀の鎧が伊達の体を包み込んでいく。
仮面ライダーバースへ姿を変える。
手を叩き合わせた後に挑発するような仕草をする。
「さて、お仕事開始と行きますか。来いよ、牛ちゃん。相手をしてやるぜ」
挑発に反応したわけでは無いだろうが怪物、ミノタウロスは足を引きずりながらも突進してこようとする。
一瞬横に回避することも考えたが背後の校舎の事を考えて方針を変える。
セルメダルをバースドライバーに投げ込んで回す。
キャタピラレッグ!!
そんな機械音と共に足にキャタピラの付いた装甲が装備される。
突進を開始するミノタウロスにバースバスターの弾丸を叩き込んでいくが軌道がズレる様子は一切無い。
仕方がないのでバースバスターを一旦しまって再びバースドライバーにセルメダルを投入する。
ショベルアーム!!
左腕にショベル型の装甲を装備する。
突進してきたミノタウロスの突進を正面から受け止める。
角は左腕のショベルで掴み取る。
右腕は頭頂部に添えて、足のキャタピラの出力を全開にする。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
『GEEEEYAAAAAaaaaaaaaaaaa_________!!』
拮抗しているようで差は明白だった。
正面から受け止めた伊達ごとミノタウロスは校舎に突っ込む。
校舎全体を震わす衝撃共に昇降口にミノタウロスの頭部が突っ込み伊達は吹き飛ばされる。
昇降口に引っ掛かる形にはなっているが周囲にはヒビが広がっている。
ミノタウロスの怪力ならば砕いて中に入ってくるのは簡単だろう。
だが、それよりも先にミノタウロスの頭部にバースバスターの銃口が押し付けられる。
「くらいやがれ、牛野郎」セルバースト!!
銃口に収束されたエネルギーが放たれ、ミノタウロスは昇降口から吹き飛ばされる。
転がるようにして校庭まで吹き飛ぶ。
首は折れて無いが血は止まらずに流れ続ける。
だが、それで止まる怪物でも無い。
頭部から血を垂れ流しながらも再度突進に入ろうとする。
「させるかよ!!」
バースバスターから放たれた光弾が斬り裂かれていた足を貫く。
さすがに傷口を抉られるのには耐えられず、体勢を崩して倒れこむ。
畳み掛ける様にセルメダルをバースドライバーに投入する。
ブレストキャノン!!
胸部前方に砲台であるブレストキャノンを装備する。
そこからどんどんセルメダルを投入して出力を高めていく。
ミノタウロスが起き上がった時には出力は最大まで高まっていた。
最早回避する術など無い。
正面からミノタウロスを見据えて叫ぶ。
セルバースト!!
「ブレストキャノンシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥト!!」
最大まで出力が高められたブレストキャノンから放たれる光線がミノタウロスを貫く。
どんな怪物であれ、この一撃を受けて無傷ではいられない。
バースvsミノタウロスでした!
パワーではミノタウロスが上ですがまだ暴れるだけの存在なので立ち回りでどうにかあんる感じです
次回は遂にあいつ登場です!
それでは、質問があれば聞いてください
活動報告にて設定纏め公開中です!
感想待ってます!