問題児と000と弱者の箱庭物語   作:天崎

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久しぶりに投稿です。

今回からは番外編「乙」のサーカス編です。
漫画における一話、二話は既に終了したところから開始します。
理由としてはあの肉屋のゲームはこのメンバーですと、どう頑張っても数分で終わるからです。

ではでは始まりです♪


道化とサーカスと寂しがり屋の人形
少女とショータイムと黒ウサギの消失


某所。

 

「私は、私は_____として甦ったのだぁぁぁぁぁ!!」

 

「「「「「イー!!」」」」」

 

男が叫ぶと、男を囲む全身黒タイツの集団は一糸乱れずに敬礼するのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

“ノーネーム”本拠。

 

「さあ、皆さんお肉が焼けましたよーっ。順番に取りに来ましょうねー」

 

“ノーネーム”のメンバーは肉屋とのゲームの戦利品であるバーベキューセットを囲んでいた。

何だかんだと役に立つ物である。

 

「はい、レティシアちゃん。焼き加減レアだったよね?」

 

「すまないな」

 

近くでは映司がレティシアに焼けた肉を渡していた。

本来なら逆ではあるが、映司としてはレティシアをメイドとして見てないのでそこらへんは関係無い。

カサッ、そんな音が草影から聞こえると、

 

「何者だ!!」

 

レティシアは串をそこへ向かって投げるのだった。

 

「きゃあ!?」

 

悲鳴と共にレティシアには見慣れぬ少女が現れた。

しかし、映司と黒ウサギは知っていた。

この前、肉屋から助けた少女である。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「「「サーカスのチケット?」」」

 

十六夜、霧崎、映司が同時に言う。

話を聞く為に少女を部屋に入れていた。

少女の名はフェルナというようだ。

この前のお礼に、とサーカスのチケットを持ってきたようだ。

サーカスというのは、現在東の街に来ている移動サーカスの事である。

 

「ラッテン、どうする?」

 

「私は貴方が行くと言うのなら行くけども、霧崎」

 

ラッテンの方を向き、尋ねた霧崎だったのだが。

そんな答えをラッテンはしたものの、眼は「言え」と示している。

どうもどうやら、行きたいようである。

霧崎としても興味はあるので此処は行く事にするのであった。

そしてリーダーであるジンも羽を休めるいい機会ということで行っていいという事になった。

 

「それでは本日はギフトゲームもお休みにして、行楽日と洒落込みましょう!!」

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

そして十六夜、黒ウサギ、映司、霧崎、ラッテンそしてフェルナはサーカスのテントへと向かっていた。

サーカスは昼頃から公演のようだ。

どうも一日一回の公演しか無いようだ。

そんな貴重なチケット入手してくれたことに感激して、黒ウサギはフェルナに抱き付くのだった。

そして後ろを振り向くと、

 

「また突然の自由行動ですかーっ!?」

 

一人残らず消えてる事を確認して、絶叫するのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

映司はフラフラとしているだけだったので割とすぐに発見出来た。

どうやら屋台が気になったようである。

 

「レティシアちゃんや子供達にお土産でも持って帰ろうと思ってね」

 

「それはいいですが、せめて一言お願いします!!」

 

理由もまともである。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

霧崎とラッテンもすぐに見付かった。

というか、かなり目立っていた。

霧崎はラッテンに腕を組まれ、引きずられてるようだった。

 

「ほらほら、この髪飾りいいと思わない?」

 

「そうだな」

 

返事をするが、それでは不満というかんじの視線を向けてくる。

数秒後、霧崎は折れるのだった。

 

「分かったよ、買えばいいんだろ。買えば!!」

 

霧崎は渋々と髪飾りを購入して、ラッテンに渡す。

ラッテンは渡されてすぐにその髪飾りを付けて霧崎の方を見る。

 

「……似合う?」

 

「似合うし、綺麗だよ」

 

聞いてくるラッテンに、少々頬を赤めながら目線をそらす霧崎。

そんな様子で周囲から(特に男から)視線が集中していた。

黒ウサギは発見次第、二人を無言でハリセンで叩くのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

十六夜は、十六夜で早くに見付かる。

それもその筈で、着ぐるみと喧嘩していたのである。

全員発見したものの、黒ウサギは腹を押さえながら項垂れるのだった。

 

「せっかくの休日だと言うのに胃がねじ切れそうですぅ………」

 

「た………大変なんだね……………」

 

細々と呟く黒ウサギ。

同情した様に言うフェルナであった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

テントの前に着くと、ピエロに案内され中へ入るのだった。

 

 

「イッツショータイム!!」

 

 

中では既にショーが始まっていた。

黒ウサギはハシャギにハシャいでいた。

ずいぶんストレスが溜まってたようである。

何が原因かと問われれば、近くに座る問題児達なのであるが。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

その様にショーは進行し、いよいよクライマックスである。

ラストの大マジックである。

観客の中から一人選ぶようだが、光が指したのは、

 

 

「えっ!!えっ!?く………黒ウサギですかっ!?」

 

 

黒ウサギであった。

舞台に出た黒ウサギは椅子に座らせられる。

どうやら黒ウサギの姿を変える、というマジックのようだ。

団長がカウントダウンをし、黒ウサギが煙に包まれるとその姿は、

 

 

「すげーっ!!ドラゴンだーっ!!」

 

 

大きなドラゴンへと変わるのだった。

大歓声が響く。

団長が一礼し、

 

「これにて本日の公演は終了どす。皆様のまたのお越しを待っとります」

 

と締め括るのだった。

しかし“ノーネーム”の面々はそれどころでは無かった。

 

「黒ウサギは……何処に行った?」

 

黒ウサギ何処に消えた。

そこが問題であった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

スタッフに裏口から聞いたが収穫は無かった。

一同は仕方無く、フェルナが取っておいた宿へ向かうのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

その夜、映司が窓の外を見るとサーカスのテントに灯りがついてるように見えた。

 

「気のせいかな?」

 

しかしもう一度見れば、消えていたので気のせいと結論付けるのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

ちなみにその隣の部屋。

 

「お前は別の部屋だろ!!」

 

「あら?別に添い寝くらいいいでしょう?手出しはしないから安心していいわよ?」

 

「そういう問題じゃねぇだろ!!」

 

「よいではないか~よいではないか~」

 

「よくねぇ!!」

 

霧崎とラッテンがどんちゃん騒ぎしているのだった。

黒ウサギが行方不明中だが、ラッテン的にはどうせ無事という認識らしい。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

翌日。

メルンを本拠に向かわせたり、カンドロイドを大量に放ったりしたのだが収穫は無かった。

しかし十六夜はフェルナから何らかの話を聞けたようだ。

 

「いいいいやっほおおおお!!」

 

そこへ、白夜叉が飛び込んで来るのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

その後、白夜叉が黒ウサギと間違いラッテンの胸に飛び込んだりして、一悶着あったりしたのだがそれはまた別の話である。

そんなこんなで本題だが、どうやら白夜叉はサーカスを観に行った者達が帰って来ぬと言う話を聞き、来たようだ。

 

「それって黒ウサギちゃんと同じ?」

 

「やはりおんしらも見物に行っておったか。だとすれば、黒ウサギはそれと同一の事件に巻き込まれた可能性が高いぞ」

 

それを聞いて、十六夜はフェルナから聞いた話を語り始める。

どうやらフェルナのコミュニティのメンバーも被害にあってたらしい。

そして初めから十六夜達に頼る為にサーカスへと誘ったらしい。

それを聞き、一刻も早く解決しよう、という事になるのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

そして、サーカスのテント前に来た一同だったがテントには灯りがついていた。

 

「どうやら昨日のは気のせいじゃ無かったみたいだね」

 

映司が一人呟く。

その時、“契約書類”が突然現れた。

 

{ギフトゲーム名“Funny Circus Clowns”

 

 ・プレイヤー一覧

  ・現時刻にテント前に現れた者

 

 ・クリア条件

  ・円形闘技場にて五回試合での三勝以上

 

 ・なお、プレイヤー達は招待状を見付けなければ闘技場への入場を許可されない

 

 ・敗北条件

  ・上記の条件を陽が昇るまでに満たせなかった場合}

 

白夜叉がルールを読み上げた。

そして十六夜達の方を向く。

 

「……どうやら、始まってしまったようだの。覚悟は良いなおんしら」

 

白夜叉は確認するように言うのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

カウント・ザ・メダルズ

 

赤、タカ、クジャク、コンドル

緑、クワガタ、カマキリ、バッタ

黄、ライオン、トラ、チーター

白、サイ、ゴリラ、ゾウ

青、シャチ、ウナギ、タコ

橙、コブラ、カメ、ワニ

特、スーパータカ、スーパートラ、スーパーバッタ

 

 





今回は三話、四話分でした。

導入回です。
次回からバトルです。

霧崎とラッテンに関してはご想像にお任せを。
但し、一線は越えてないです。
それは確実に。
更に言えば、まだ関係性としてはくっついてるわけでも無いです。

ラッテンとしては迫りはするが、ちゃんとした関係になるまでは一線は越えないつもりです。

冒頭の集団は後々。
言える事は謎の中年とは別です。


それでは質問があれば聞いてください。
感想待ってます。

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