はい、今日はジャグラー死す!ですよ
ウルトラマンオーブは土曜朝九時放送!
と言うのは置いといて本編です
早朝。
孤児院の屋上に十六夜は立っていた。
周囲を見渡すと怪しい気配を幾つか感じていた。
「ったく、此処まで監視してやがるのか。それとも、此処まで手を出すつもりか?」
言いながら十六夜は床に手を付ける。
そのままイアン式ライズの要領で波動を放つ。
生命エネルギーの薄い波を放ち、反響で敵の位置を探っているのだ。
敵はそこまで遠くにおらず、なおかつ一ヶ所に固まっていた。
もしかすると今から行動するところなのかもしれない。
「仕方ねぇ………………やるか!!」
呟いた直後に十六夜は敵のいる方角に目掛けて跳躍する。
それはさながらロケットの発射のようだった。
◆◆◆◆◆
「此れよりあの孤児院に襲撃を掛ける!!作戦は伝えた通りだ!!速やかにガキども回収した上で逆廻十六夜を排除する!!」
上官の指示にアリコマンド達がネオショッカー式の敬礼を返す。
此処には戦闘員の教官である隊長蛇塚が来ているのだった。
今まさに行動を始めようとした時だった。
空から逆廻十六夜が降ってきたのだった。
「な、何だ!?」
「よぉ、この世界まで来て俺の家族に手を出そうとかふざけた事企んでるじゃねぇか」
十六夜が着地した地点はまるで砲弾が着弾したかのように抉れていた。
それでも隊長蛇塚は慌てずにアリコマンド達に十六夜の周囲を囲ませる。
自身も右腕を剣に変えて戦闘態勢に入る。
「まさかバレているとはな」
「問答をする気はねぇ。チビ達が起きる前に終わらせてもらうぞ」
そこから先は迅速だった。
十六夜は地を蹴り、一気に距離を詰める。
正面にいたアリコマンドの首を掴むとそのまま他のアリコマンドへと投げ付ける。
まるでボーリングの様にアリコマンド達は吹き飛び、木々へと衝突する。
背後から槍を持つアリコマンド数体が飛び掛かる。
軽く避けて逆に槍を掴む。
そのまま横薙ぎにして数体のアリコマンドを弾き飛ばす。
同時に槍も折れる。
ナイフを持って斬り掛かってきたアリコマンドの首を掴んで、瞬時に首を折る。
そこに隊長蛇塚の指示で銃撃が放たれるが掴んでいたアリコマンドを盾にした上で投げ付ける。
壁として視界を封じている間に飛び上がり、銃撃していたアリコマンド達が気付く前に上から奇襲する。
銃は地面に叩き付けられて粉々になり、アリコマンド達は血溜まりの様に弾け飛ぶ。
「おのれ!!」
「さすがにこんな奴らだけで俺を倒せるとは思って無いよな?」
「行け、強化アリコマンド!!」
隊長蛇塚の号令と共に雰囲気の違うアリコマンド達が前に出る。
十六夜は多少は警戒しながらも距離を詰めて拳を放つ。
数体は回避しようとする中で一体動かずに正面から受け止めようと構えていた。
構わずに拳を打ち込み、アリコマンドは両手で受け止める。
骨が砕ける音が響き渡る。
だが、他の個体とは違い吹き飛ばずに踏み止まった。
「へぇ」
とはいえ、両手が使えない時点で敵では無い。
裏拳で頭部を弾き飛ばすとアリコマンドは首を回転させながら吹き飛んでいった。
その隙に何体かのアリコマンドが蹴りを放ってくる。
十六夜は正面から迎い打とうとするが、先程の拳を受け止めた個体が頭に過ぎって回避に方針を変える。
避けたのは正解だった。
アリコマンド達の蹴りは地面を軽く抉る程度の威力は伴っていたのだ。
「確かに他の雑魚とは違うみたいだな」
「当然だ!!強化アリコマンド達はスカイキックを修得した個体に更なる改造と薬品を与えた者だからな!!」
「あぁ、確かに他よりは強いな。
更に蹴りが放たれる。
十六夜は今度はキチンと構えを取る。
拳を握り込み、正面から拳を放つ。
拳と蹴りが衝突する。
一瞬の静寂の後にアリコマンドの足関節から血が噴き出る。
骨が砕ける音と共に足がひしゃげる。
完全に押し負ける。
勝負にすらならなかった。
そのアリコマンドは他のアリコマンド同様吹き飛ばされて水風船のように弾け飛んだ。
「それだけだ。俺には届かねぇ」
横合いから放たれたアリコマンドの拳を軽く回避する。
さこから伸び切った腕を右手で殴り上げる。
関節が逆に曲がり、骨すら飛び出る。
のたうち回る暇もなく左手で頭部を掴まれ、背後にいたアリコマンドに叩き付けられる。
三体同時に三方から襲い掛かってくる。
十六夜派は真上に跳び、一体を着地時に踏み潰しす。
更に跳躍し勢いをつけた上での後ろ回し蹴りで一体の頭部を蹴り飛ばす。
残り一体が放った拳を左手で軽く払い飛ばし、その胸板に拳を叩き込む。
肋骨が砕け散った音と共にアリコマンド最後の一体が吹き飛ぶ。
が、その間に隊長蛇塚が十六夜の背後に回り込んでいた。
剣に変化した右腕を振るうが十六夜には傷つかない。
獅子座の恩恵の力によって刃が弾かれているのだ。
「悪いが俺に刃物は通らないぞ」
「ぬぅ!!」
裏拳の要領で背後に向けて振り回された腕をバク転の様な動きで回避していく。
残る敵は最早隊長蛇塚だけになっていた。
「兵隊たちは全滅の様だな。どうする?降参でもするか?」
「降参などするものか。貴様には此処で消えてもらう!!」
言いながら隊長蛇塚はベルトの様な物を取り出す。
そこにオーメダルのような物を入れると今度はガイアメモリを取り出す。
「我が新たなる姿をその目に焼き付けるがいい!!」アント!!アリ!!
ガイアメモリは腰に巻かれたベルトに吸い込まれていく。
ベルトによってアントメモリとアリメダルの力が最大限に解放される。
仮面ライダーコアを解析し、超銀河王のギンガオードライバーのシステムを応用した力なのだ。
これによってドーパントの能力が何倍にも膨れ上がる。
スーパーアントドーパントへと姿を変えた隊長蛇塚は溶解液を十六夜に向けて吹き掛ける。
当然十六夜は回避する。
溶解液は当たったアリコマンドの死骸を骨すら残さずに溶かし切った。
溶解液を回避しながら距離を詰め、拳を放とうとした瞬間に隊長蛇塚が腕を振り上げる。
警戒して一歩下がると一瞬前までいた場所に隊長蛇塚の腕が振り下ろされる。
その一撃は地面に大きくヒビを入れる程の威力だった。
躱していなければ十六夜でもダメージを受けていただろう。
「すぐに終わらせてやろう」
「あ?」
隊長蛇塚が唐突に咆哮を上げる。
大気を震わす程の振動が伝わってくる。
同時に周囲に転がっているアリコマンドの死骸がセルメダルへと変わっていく。
そうして生まれた大量のセルメダルは隊長蛇塚へと集まっていく。
セルメダルを取り込めば取り込むほど膨れがっていく。
全てを取り込んだ時、その姿は異形の巨大蟻と化していた。
「おいおい、マジか」
完全に姿が変わると共に巨大蟻は跳躍した。
そこまでの高さを跳んだわけでは無い。
だが、その質量は馬鹿に出来ない。
十六夜は割と本気で落下地点から外れる。
激しい音と共に落下した巨大蟻が地を揺らす。
十六夜を視認すると叫び声を上げて突進してくる。
横に跳んで転がるように回避する。
そこに向けて足の一本が振り下ろされる。
両腕を持って受け止める。
ダメージは無い。
受け止めれはする力ではある。
けれど、それは足場がしっかりしていればの話だ。
足元にはどんどんヒビが広がっていく。
足場が崩れればさすがに耐えきれはしない。
なので、力の方向性を反らして斜めに受け流す。
反らされた一撃とは言っても大地を揺らす威力はある。
「斬れないのならば圧殺するまでだ!!」
休む間も無く大顎を広げて突っ込んでくる。
大顎に挟んで潰して始末する気なのだろう。
確かに今のままでは挟まれたらヤバい。
そう、今のままならば。
「ウォーミングアップは終わりだ。
呟きと共に十六夜の右腕に淡い光で描かれた紋様が浮かび上がる。
軽く構えた上で右側の大顎を殴り上げた。
まるで内から弾けたように大顎がへし折れる。
折れた側の大顎は回転しながら落ちてくる。
隊長蛇塚が唖然としている間に真下に潜り込む。
瞬く間に左側の足がもぎ取られていく。
バランスを崩して倒れるところを真下より殴り上げる。
接触場所から何かが流れ込み、拳の威力以上の破壊が内部で巻き起こる。
ボロボロと体からセルメダルが溢れ出す。
「おのれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
巨大蟻の頭部のみが外れ、残り全てがセルメダルに変わる。
それらが地に落ち、土煙が巻き起こる。
それによって十六夜の視界が塞がれている間に隊長蛇塚は十六夜に接近する。
そのまま怪力の腕を振るう。
だが、それはあっさりと躱される。
「悪いがこの程度じゃ奇襲にならねぇよ」
たとえ視界が塞がれようとPYIを修得した今ならば敵の位置は分かるのだ。
後は正面からぶつかり合うのみ。
十六夜の拳と隊長蛇塚の拳が衝突する。
両者の動きが止まる。
拮抗しているように見えた。
けれど、それは錯覚である。
直後に隊長蛇塚の腕から血が噴き出す。
外骨格の硬さもあり、骨は砕けなかった。
それでも、力の差は歴然だった。
十六夜は隊長蛇塚が固まってる数瞬の間に数発の叩き込む。
それだけで外骨格全体にヒビが入る。
「これで終わりだ」
輝きの強さが増す。
濃縮された一撃が隊長蛇塚に叩き込まれる。
全身の外骨格が弾け飛ぶ。
同時に変身も解ける。
ベルトも粉々に散り、排出されたメモリとメダルも砕けた。
隊長蛇塚は全身血塗れとなって地を転がる。
その胸倉を掴み取る。
「幾つか聞かせてもらうぞ」
「話すと思うか?」
「話させるだけだ」
「無駄だ!!」
カチリと隊長蛇塚の口の中から音がする。
その音と隊長蛇塚の笑みから十六夜は狙いを察する。
隊長蛇塚を投げ捨てた上で距離を取る。
「ネオショッカー、万歳!!」
そんな叫びと共に爆炎が上がる。
隊長蛇塚最後のあがき。
それは自爆だったのだ。
作戦は失敗した。
これ以上失態を重ねず、情報を渡さない為に自身を葬ったのだ。
◆◆◆◆◆
孤児院に戻ると釈天が玄関前で煙草を吸っていた。
「騒がしかったようだが何があった?」
「ちょっと朝の運動をしたくらいだ」
「その様子じゃ、情報は何も掴めなかったみたいだな」
「まぁ、そんなもんだ」
「まぁ何はともあれ夜は明けたし打ち合わせといくか」
「何処でやる気だ?」
「腹ごしらえを兼ねて近所の店でだ」
「そうか。支度するから待ってろ」
言って十六夜は孤児院の中に入っていく。
早朝から思わぬ運動をしてしまったので風呂に入って着替えるつもりだった。
釈天を待たせる点は一切考慮してない。
ネオショッカーの刺客vs十六夜でした
スーパーアントドーパントはガイアメモリの蟻の記憶をコアメダルの力で増幅強化してる感じです
アリメダルはコアメダルですけどサソリカニエビ同様紫メダルで無くても壊せる仕様です
ガラ製だけど性質的にはポセイドン系列に近いです
ベルトに関してはカンナギ製の試作品です
質問があれば聞いてください
活動報告にて設定纏め上げてます
設定関連の質問があればそちらでも
それでは、感想まっています!